古事記に記された日本が出来るまでの神話 動画 YouTube
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よく分かる 古事記と日本人についての講義 竹田恒泰 先生 動画 YouTube
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伊耶那美神(いざなみのかみ) コトバンクより
記紀神話で、伊弉諾尊(いざなきのみこと)とともに国生みをした女神。火の神軻遇突智(かぐつち)を生んだとき、火傷をして死に、黄泉国(よみのくに)へ行った。黄泉大神(よもつおおかみ)。
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『怨霊になった天皇』 竹田恒泰/著 小学館文庫 2009年発行
伊耶那美神の呪いの言葉 (一部抜粋しています)
怨霊の起源を明確に示すことは難しい。『古事記』『日本書紀』には「怨霊」という言葉こそ見えないが、神の祟りについては度々記されている。朝倉山の木が切られたことに起こった神が、雷となって天皇の御殿を壊し、鬼火となって人々を殺し、遂には斉明天皇の命も奪ったという『日本書紀』の記述や仲哀天皇が鬼の指示に従わなかったために命を落としたという『古事記』の記述はその一例である。
しかし、やはり『古事記』の初めの方に記されている伊耶那岐神(いざなきのかみ)と伊耶那美神(いざなみのかみ)の黄泉(よみ)の国の神話は、見落とすことができない。これこそ日本における怨霊の起源ではなかろうか。大まかな話の流れを次に記す。
伊耶那岐神と伊耶那美神の2柱の神は、国生みを終えると、続けて次々と神を生んでいった。しかし、伊耶那美が火の神である火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を生んだ時、陰部に深刻な火傷を負ってしまう。 そして伊耶那美はその火傷が原因で命を落としてしまった。
伊耶那岐は妻の亡骸(なきがら)を比婆山(ひばやま)に葬ったが、悲しみは収まらなかった。そして伊耶那岐は伊耶那美を連れ戻そうと、死後の世界である黄泉の国に出かけた。2人は黄泉の国で再会を果たすが、一度黄泉の国の食べ物を口にしてしまった伊耶那美は、もう現世に戻ることはできない。
伊耶那美は黄泉の国の神に相談することにし、そのあいだ自分の姿を見ないように言い残したが、伊耶那岐はその約束を破って覗いてしまった、するとそこには腐敗してウジ虫が湧いた、見るも無残な伊耶那美の姿があった。
恥をかいた伊耶那美は激憤怒し、伊耶那岐を黄泉醜女(よもつしこめ)に追いかけさせ、自らも追った。黄泉の国と現実の世界の境である黄泉比良坂まで必死になって逃げてきた伊耶那岐は、大きな岩で黄泉の国の入り口を塞ぎ、岩を挟んで2人は言葉を交わした。
伊耶那岐が別れの言葉を口にすると、伊耶那美は「ならば私は1日に千人の人を殺しましょう」という恐ろしい呪いの言葉を吐いた。これに対して伊耶那岐は「では私は1日に千五百の産屋(うぶや)を建てよう」と言った。
これにより、現世では人に寿命が定められ、1日千人が死に、千五百人が生まれることになったのである。