じじぃの「魔法少女まどか・希望と絶望の相転移のエネルギー!すごい宇宙講義」

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」予告編映像 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=oHj11IWgKbg
What Caused the Big Bang? 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=uabNtlLfYyU
最強の魔法少女は絶望の深淵から生まれる〜「魔法少女まどか☆マギカ」における永久機関考(2) なんでもリスト
http://chem-chem2.hatenablog.com/entry/20110305/1299347768
宇宙創生を解明する「インフレーション理論」 佐藤勝彦 こだわりアカデミー
この生れたての宇宙は、真空のエネルギーを持っており、このエネルギーは急膨張する性質があります。
急激に宇宙が大きくなるということは、それだけ密度が低くなり、温度が急冷することになります。その時、水が氷点以下になっても一時的に凍らず、水のまま持ちこたえる現象、いわゆる過冷却と同じ状態に陥ります。その間、膨大なエネルギーが潜熱として蓄えられます。水でしたら凍る時にその潜熱が吐き出されるわけですが、インフレーションでは真空の相転移によって莫大な熱エネルギーが解放され、ごくわずかだった宇宙が直径1cm以上もの火の玉宇宙になったのです。
http://www.athome-academy.jp/archive/space_earth/0000000243_all.html
魔法少女まどか☆マギカ ウィキペディアWikipedia)より
魔法少女まどか☆マギカ』はシャフト制作による日本のテレビアニメ作品。2011年1月から4月まで毎日放送 (MBS) ほかで深夜アニメとして放送された。全12話。略称は「まどか」、「まどマギ」。
【概要】
願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。タイトルの「マギカ (Magica) 」は、ラテン語で「魔法の」を意味する形容詞「magicus」の女性形。
放送期間中には東日本大震災の影響により最終回の放送が1ヵ月延期されるといった出来事はあったものの、オリジナル作品ゆえに先の読めない視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集め、結果的には「近年最大の話題性」と評されるまでに至り、日本市場におけるテレビアニメのBD売り上げでは本作の1-3巻が歴代3位までを占める記録を残している。様々な賞を受賞しており、2011年には第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を、2012年には第11回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞を受賞した。2013年には、グッズの売り上げ総額が約400億円に達し、国内外をつなぐ経済圏を作り上げつつあると日本経済新聞が報じている。

                                • -

『すごい宇宙講義』 多田将/著 イースト・プレス 2013年発行
そして宇宙は創られた――想像力と技術力で辿り着いた世界 (一部抜粋しています)
インフレーションは、ものすごい勢いで宇宙空間を広げるので、エネルギーがバカみたいに要るんですよ。「そのエネルギー源は何ですか?」と言われたら、それも考えられていまして、相転移の際の「潜熱」だ、と言うわけですね。
このインフレーションが起こったとき、10-36秒後のときに、相転移が起こって「強い力」が分裂したんですけれども、そのときの「潜熱」がインフレーションのエネルギー源だ、というのです。
「潜熱」とは何かというと、相転移の際に放出されるエネルギーのことです。たとえば水が相転移するとき、水蒸気が水に変わるときには、大量のエネルギーを放出するんですよ。あるいは逆に、水から水蒸気に変わる瞬間、その沸騰する瞬間だけは、膨大なエネルギーを注ぎ込まないと沸騰しないんです。そのときのエネルギーが「潜熱」というものなんですけども、そのエネルギーが、この2回目の相転移が起こることで、放出されたんじゃないかということなんですね。
     ・
ところで皆さん、「魔法少女まどか☆マギカ」という作品をご存じですか? 「21世紀最高のアニメーション作品」と呼ばれているそうで――21世紀は始まったばかりですが――友人に薦められて僕も拝見しましたが、その中で、この相転移と潜熱が出てくるんですね。インキュベーターという知的生命体の力によって魔法少女となった女の子たちが、魔女と呼ばれる様々な呪いを生み出す元凶を倒す話なんですが、話が進むにつれ、実は、魔法少女の成れの果てが魔女だった、ということが明らかにされます。願いを胸に抱いた純真な少女(魔法少女)が、その希望の先にある歪みから絶望し、女(魔女)となる――あまりにもよく出来た話で、本当に感心しました。
このインキュベーターは、少女たちを魔法少女とすることで、魔法少女が魔女に変わる瞬間――希望が絶望に相転移するその瞬間に解放されるエネルギー(潜熱)を回収しているんです。それがこの宇宙で最も効率の良いエネルギー回収方法なんだそうです。インキュベーターは、はっきり「相転移」という言葉を口にします。
最終話では、主人公の、その他の魔女少女とは比べ物にならない膨大なエネルギーが、世界を創り変えることになるのですが、相転移の際に解放された潜熱によって宇宙が作られる物語は、まさにここでお話してきたことそのものですね。本当によく出来たストーリーだと思いました。

                                • -

どうでもいい、じじぃの日記。
多田将 著『すごい宇宙講義』を読んでいたら、「魔法少女まどか☆マギカ」というアニメのことが書かれていた。
「希望が絶望に相転移するその瞬間に解放されるエネルギー(潜熱)を回収しているんです」
最近のアニメは奥が深いんですねえ。驚きました。