じじぃの「人の生きざま_415_岡田・典弘」

岡田典弘 - あのひと検索 SPYSEE
http://spysee.jp/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%85%B8%E5%BC%98/1035214
【TBS】カバとクジラの意外な関係?『THE世界遺産』2月9日放送「大自然スペシャルII 生物のふしぎな進化」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=xE_W1aHvPH0
岡田典弘

進化するDNA 岡田 典弘 氏 こだわりアカデミー
実際に私が発見した例を挙げると、クジラの祖先がどんな動物だったかは100年以上にわたって議論の的になってきました。
そこで私はクジラを含む色々な生物について、染色体内の特定の場所にサインが存在するかどうかを調べてみたのですが、その結果、クジラとカバが同じ祖先を持っていることを発見したのです。これは古生物学の常識をくつがえす新発見として、新聞でも大きく報道されました。
http://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000000110_all.html
岡田典弘 ウィキペディアWikipedia)より
岡田 典弘(おかだ のりひろ、1947年10月17日 - )は、日本の分子進化学者。
系統関係を決定する為の新しい手法、いわゆるレトロポゾン法を考案し、これを用いてクジラらとカバが近縁であることを証明した。東京工業大学大学院生命理工学研究科教授を定年退職後、現在東工大名誉教授、国際科学振興財団主席研究員/シーラカンス研究所所長および国立成功大学教授(台湾)。北里大学客員教授

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分子からみた生物進化 DNAが明かす生物の歴史 宮田隆/著 ブルーバックス 2014年発行
分子系統進化学とは何だろう (一部抜粋しています)
1980年後半以降、分子で系統樹を推定する方法の発達と、それを取り巻く環境の整備によって、分子系統樹が急速に普及した。特に、大きな分類群の間の系統関係や太古の時代の生物進化への応用が盛んに行なわれるようになった。こうした生物の大進化に対して、形態進化の一般的な概念として「単純から複雑へ」という考え方がある。単純で小さな単細胞生物から複雑で大きな多細胞生物への進化がその1例である。
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信頼性が高く、現在よく使われている分子系統樹推定法に、最尤系統樹推定法、略して最尤法がある。この方法は、統計学で開発された最尤法を系統樹推定法に応用したもので、ジョセフ・フェルゼンシュタインが1981年に開発した。最尤法では、塩基あるいはアミノ酸の置換パターンから、可能な樹形ごとにアライメント配列データが実現する尤度を求め、尤度が最大になる樹形を選択する。
この方法は、比較的早い時期に開発されていたが、膨大な計算量になるため、なかなか実用化しなかった。1990年代後半になってようやく、コンピュータの高速化や系統樹推定法のコンピュータソフトウエアの普及などの環境が整備されたことによって利用者が増えた。
まだ最尤法の利用者が少ない時期から、長谷川政美博士はこの方法で系統樹推定を行っていた。特に彼は、推定された系統樹の信頼性に関する統計的検定法を開発し、最尤法の信頼性を高める上で大いに貢献した。
その他、簡便のためによく使われた方法として、ウォルター・フィッチによる最節約法や、根井正利博士と斎藤成也博士による近隣結合法など、いくつかの方法がある。岡田典弘博士は、適用範囲に制約はあるものの、DNAに散在する繰り返し配列を利用して系統樹を推定するユニークな方法を考案し、クジラとカバが近縁であることを示した。