じじぃの「人の死にざま_1333_モンゴメリー・クリフト」

#240) A Place in the Sun (1951) Love & Drama 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=uuAwbMR9_G8
From Here to Eternity (1953) Trailer (Burt Lancaster, Montgomery Clift, Deborah Kerr) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=nF1QBU_ZQRU
モンゴメリー・クリフト ウィキペディアWikipedia)より
モンゴメリー・クリフト(Edward Montgomery Clift, 1920年10月17日 - 1966年7月23日)は、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ出身の俳優。
1948年、ジョン・ウェイン主演の『赤い河』で映画デビュー。同年の『山河遥かなり』でナチスによって母親と離ればなれにされた事によって、恐怖のあまり人間不信に陥り失語症となった少年を保護した心優しい米兵を演じアカデミー賞にノミネート。その後『陽のあたる場所』、『地上より永遠に』でもノミネートされ、二枚目俳優として活躍する。
1959年にはテネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化『去年の夏 突然に』、1961年にはマリリン・モンロー、クラーク・ゲイブル主演の『荒馬と女』に出演。1961年の『ニュールンベルグ裁判』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされ、その後の活躍も期待されたが、1966年に心臓発作で死去した。

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『セピア色の映画館』 田辺聖子/著 文化出版 1999年発行
いちずな青年のいとしさ モンゴメリー・クリフト (一部抜粋しています)
モンティと愛称されるモンゴメリー・クリフトは、絵に描いたような美青年スターではなかった。そして彼が演じた青年像も、そのちょっと前の時代のアメリカ映画に見られるような、陽気で向日性の、やや軽佻だが、根は誠実、というアメリカ青年(金髪碧眼、その眼と同じ空色のセーターなんぞ着て、快活な物腰、……こんな男性が地上にいたのか……というような感慨で、そのころの日本ムスメたちは銀幕の美青年を眩(まぶ)しくみていた。戦争中は鎖国状態で、海外青年の美しい風姿に接することなど全くなかったのだもの)――そういうタイプとはひと味違うのであった。
ちょっとかげりのある、屈折した表情、しんねりむっつりして優柔不断で……しかし、心の底には人一倍烈しい愛情の感情があり、それを自分でももてあましている……といった役を演らせたら、モンティほどぴったりした俳優さんはいなかった。
「陽のあたる場所」がそうだし、「終着駅」がそうだった。
「陽のあたる場所」のジョージ(モンゴメリー・クリフト)は貧しい青年である。いつかは富と社会的地位を得たいと野心に燃えているが、機会はない。町の社交界の花形である美少女アンジェラを知るが、もちろん相手にしてもらえない。
このアンジェラをまだ若かったエリザベス・テーラーが演じている。モノクロ映画なのでよけいに、輝くばかり美しかった。もっともこの頃の彼女は美しいというだけで、あまり精神性は感じられなかったが。……
ジョージは職場の同僚の女の子、アリスと愛し合うようになる。それだけで終れば貧しいけれどつつましい幸せが彼を待っているはずだ。しかしサクセスストーリーの機会に富むアメリカのこと、勤勉有能なジョージは認められて昇進し、パーティでアンジェラに近づく機会に恵まれる。アンジェラはジョージに好意を示した。ジョージは<成功の甘い香り>を嗅ぐ。アンジェラの愛を得ることは上流階級へのパスポートを手にすることになりそうだった。野心の夢は実現しそうにみえた。
そういうとき、アリスが妊娠したことを告げ、結婚を迫る。これはシェリー・ウィンタースが演っている。この人は堅実な性格俳優だが、ここでは色気に乏しい平凡な田舎娘を好演している。ジョージは焦らないではいられない。彼女を誘って湖へボートを漕ぎ出したのは、はじめはたしかに殺意があったためだった。
しかしアリスが結婚への夢を語ったとき、殺意はいつか失せる。根は純真でやさしいジョージなのだった。寡黙で暗い表情ながら、わずかに暖かい微笑がにじみ出る。そのときアクシデントがおこった。ボートが転覆してアリスは溺死する。ジョージは泳いで助かったが、アリス殺害容疑で逮捕される。あの事故の瞬間は決して殺すつもりではなかった。しかしその前、一瞬でも殺意を抱いたことは否定できない。……ジョージは死刑判決を受け入れる。
日本の観客にも身に沁みる物語で、モンティの鬱屈した心情がよく伝わった。日本公開は1952年、終戦からまだ7年しかたっていず、貧しい工員のジョージもアリスも、ともに日本の若者たちのたたずまいそのものだった。日本の国自体、復興もままならず、貧しかった。そして物語中の上流令嬢アンジェラは、当時の日本国民すべてが熱望する富貴と平和、繁栄の象徴であった。
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