じじぃの「直立二足歩行をはじめたチンパンジー・脳と胃腸の大きさが著しくちがう理由!人類大移動」

australopithecus comparisons part 1 of 4.wmv 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=7ry8xVYiQKs
3 400 000 AC Australopitecus: Historia de Lucy 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=w_wvGfsz60s
400万年前のアウストラロピテクス

100分 de 名著 名著46 種の起源 第4回 進化論の「今」と「未来」 (追加) 2015年8月26日 NHK Eテレ
【司会】伊集院光武内陶子 【ゲスト講師】長谷川眞理子総合研究大学院大学教授)
種の起源」の中でダーウィンは、一つの巨大な生命観を提示する。全ての生物は「生命の樹」といわれる一つの巨大な連鎖でつながっており、人間もその一部にすぎないと説く。人間には他の生物を意のままに操る権利などはなく、互いに尊重し共存していかなければならないというのがダーウィンのメッセージだった。そして「種の起源」以降、ダーウィンは、その研究の対象を人間へと広げていく。それは現代の人間観にも大きな影響を与えている。一方で、「進化論」は「人種差別」「強者の論理」などを肯定するイデオロギーだという誤解も絶えない。果たして「進化論」が生み出した人間観とは何だったのか?第4回は、「進化論」にまつわる数々の誤解を解くとともに、現代の人間観にとって「進化論」がどのような意味をもっているかを解き明かしていく。
類人猿(ゴリラ、チンパンジー)のマキャベリ知性仮説(集団社会生活を営む中で、同種他個体に対する戦略的欺きによって脳の進化が促されたとする)について紹介している。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/46_kigen/index.html
直立二足歩行 ウィキペディアWikipedia)より
直立二足歩行(erect bipedalism)とは、脚と脊椎を垂直に立てて行う二足歩行のことである。現存する生物のうち、直立二足歩行が可能な生物は、ヒトだけである。
【直立二足歩行の進化】
人類と、その祖先である人類以外の類人猿は、生物学的には直立二足歩行ができるか否かによって区別される。たとえば、400万年前のアウストラロピテクスは、脳容量がチンパンジーとほとんど変わらないため、知能的にはチンパンジーと大同小異だったと推定されているが、骨格化石や足跡化石から直立二足歩行が行われていたことが明らかなことから、人類の一員に分類されている。アウストラロピテクスの骨盤や下肢の形が二本足で直立していたことを示していた。またヒトと同じように大後頭孔(脊髄の出口)が頭蓋骨の真下に開口しており、これも直立二本歩行を意味していた。
直立二足歩行の進化要因については、さまざまな仮説がある。たとえば、移動効率、両手を自由にして食料を運ぶことができたこと、長距離を見通すこと、性淘汰、体温調節、水中を歩くため(水生類人猿説)などがあるが、決定的なものはない。オランウータンの観察から、ヒトの二足歩行は地上に進出するより前に、樹上での移動において起源したとする説もある。
初期のヒト属による火の利用 ウィキペディアWikipedia)より
初期のヒト属による火の利用が始まってから、ヒトの社会文化的進化は急激に早まった。ヒトは火を調理に使い、暖を取り、獣から身を守るのに使い、それにより個体数を増やしていった。火を使った調理は、ヒトがタンパク質や炭水化物を摂取するのを容易にした。火により寒い夜間にも行動ができるようになり、あるいは寒冷地にも住めるようになり、ヒトを襲う獣から身を守れるようになった。
ヒト属による単発的な火の使用の開始は、170万年から20万年前までの広い範囲で説が唱えられている。最初期は、火を起こすことができず、野火などを利用していたものと見られるが、日常的に広範囲にわたって使われるようになったことを示す証拠が、約12万5千年前の遺跡から見つかっている。「40万年前から広い範囲で使われていた」とする説もあったが、多くが否定されているか、あるいは確かな証拠が示されていない。
【火の使用の始まり(前期旧石器時代)】
イスラエルのベノット・ヤーコヴ橋(英語版)の河岸にあるゲシャー遺跡では、ホモ・エレクトスかホモ・エルガステルが79万から69万年前に火を使っていた証拠がある。焼けたオリーブ、大麦、ブドウの種や、木、火打石が残されており、火を使った確実な証拠としては、これが世界最古のものと見られている。

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『人類大移動 アフリカからイースター島へ』 印東道子/編著 朝日新聞出版 2012年発行
ヒトはどのようにしてアフリカ大陸を出たのか? (一部抜粋しています)
人間の祖先がチンパンジーよりも森林から遠くへでかけることができ、樹木のないサバンナへと分布域を広げることができたのは、チンパンジーとはちがう採食戦略を発達させたからです。それはやはりゴリラやチンパンジーと同じように、捕食食物を取る戦略だったにちがいありません。人間は今でも類人猿と同じように熟した甘い果物が大好きですから。
では、チンパンジーとはちがう採食戦略とは何だったのでしょうか。それはまず移動様式を改変したことです。化石から、人間の祖先はチンパンジーとの共通祖先と別れた直後から直立二足歩行をはじめていたことがわかっています。直立二足歩行は四足歩行にくらべて、時速4〜5キロでゆっくり歩くときにエネルギー効率がよく、長距離を歩くほどエネルギーの節約率が高くなります。つまり、初期の人類は長距離をゆっくりした速度で歩きまわって食事を探していたことになります。アフリカの狩猟採集民ブッシュマンは乾燥したサバンナで多種類の果実を利用するほかに、地下にある根茎を掘り、大小の動物を狩猟して食生活を送っています。この地下茎の利用と肉食の拡大が初期の人類の捕食食物戦略だったのでしょう。
直立二足歩行は、自由になった手で食物を運ぶという利点ももっています。初期の人類は栄養価の高い食物を手に持って運び、安全な場所にいる子どもたちに食物を分配したのかもしれません。
肉食獣の脅威から身を守るには、食物を採集する場所を分けることが不可欠でした。類人猿から受け継いだ、食物を分配して仲間との社会関係を調整する能力が直立二足歩行と結びついてそれを可能にしたにちがいありません。
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霊長類の臓器の大きさは、ほぼ体の大きさに対応します。その比率を類人猿と人間でくらべてみると心臓、肝臓、腎臓の比率は類人猿とあまり変わらないのに、脳と胃腸の大きさが著しくちがいます。人間は脳が大きく、胃腸が小さいのです。これは人間の祖先が脳を大きくするにあたって胃腸を小さくしたことを示しています。脳がまだ類人猿並に小さかったアウストラロピテクスは胃腸を収容する肋骨(ろっこつ)の形が末広がりで、まだ胃腸が大きかったことが示唆されています。つまり、ホモ・ハビリス以降、胃腸を縮めることによりエネルギーを節約して脳を増加させたと考えられるのです。そのために必要だったのは、高エネルギーで消化のいい食物だったにちがいありません。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『人類大移動 アフリカからイースター島へ』という本を見ていたら、人間がいつごろから直立二足歩行したか、が書かれていた。
約400万年前、人間の祖先(アウストラロピテクス)は見た目はほとんどチンパンジーと変わらないが、チンパンジーと異なるのは直立二足歩行していたのだそうだ。
「霊長類の臓器の大きさは、ほぼ体の大きさに対応します。その比率を類人猿と人間でくらべてみると心臓、肝臓、腎臓の比率は類人猿とあまり変わらないのに、脳と胃腸の大きさが著しくちがいます。人間は脳が大きく、胃腸が小さいのです」
人間の祖先は栄養価の高い、消化率のいい食物を摂るように変っていった。
火を使い、肉などを焼いて食べるようになったことが大きいらしい。
長芋(根茎)のようなものも食べていたらしい。
ふう〜ん、そんでもって、人間の脳が発達していったのかなあ。