じじぃの「未解決ファイル_205_人工血液」

赤血球細胞の大量生産に成功 京大iPS細胞研究所(13/12/06) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Z7i5UrLEJx4
HIV感染血液を2人に輸血 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=xDJzlazl9Xk
iPSベンチャーに革新機構10億円出資 2013.8.27 MSN産経ニュース
官民ファンドの産業革新機構は26日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用し血小板製剤をつくり出す技術を開発しているベンチャー企業「メガカリオン」(東京)に10億円を出資したと発表した。出資により大量生産できる技術の開発を進め、事業化を後押しする。
SMBCベンチャーキャピタルなどでつくるファンドもメガカリオンの第三者割当増資を引き受け1億6千万円を出資した。
血小板製剤は輸血に用いられる。現在は献血で集めた血小板を基に製造しているが、保存できる期間が短く慢性的に不足している。iPS細胞を使えば感染症のリスクがなく安全な血小板を安定的に確保できるようになるという。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130827/plc13082709430005-n1.htm
血液製剤、京大に開発拠点 iPS細胞のベンチャー企業、平成30年ごろ販売目指す 2013.5.2 MSN産経west
京都大と東京大の研究グループが共同で設立し、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った血液製剤の実用化に取り組んでいるベンチャー企業「メガカリオン」(東京都港区)が、年内にも京大構内に開発拠点を設けることが2日、分かった。京大iPS細胞研究所などと連携して臨床試験を行い、平成30〜32年ごろに実用化した医薬品の販売開始を目指す。実現すればiPS細胞をもとにした創薬で大量生産を行う世界初のケースとなりそうだ。
血小板の血液製剤は止血剤として使用されるが、これまでは献血で確保した血液を原料としており、供給の安定性や、感染症リスクなどの問題があった。iPS細胞によって製造できれば、これらの問題の解決につながるという。
新薬は、27年以降に日米で臨床試験を行い、効果や安全性の確認などを進めたうえで、30〜32年ごろに両国での販売を目指す。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130502/wlf13050212060015-n1.htm
『人体の超能力に驚かされる本』 ライフ・エキスパート/編集 KAWADE夢文庫 2012年発行
人体には、血中の全細胞を生む万能な細胞が存在する! (一部抜粋しています)
ヒトの血液は赤血球、白血球、リンパ球、血小板、マクロファージ、NK細胞などのたくさんの種類の細胞によって構成されている。
こうした血液中の細胞は、大きさや形、そして機能もまったく異なるが、驚くことにすべてたったひとつの基幹となる細胞からつくられている。
そんな血液細胞の生みの親といえる細胞の名を「造血幹細胞」という。
造血幹細胞は、大人の骨髄や、胎児の肝臓内に存在する。この細胞には自己複製機能が備わっており、みずから分化していくという特徴がある。
たとえば赤血球になる赤芽球、白血球系に分化する骨髄芽球、血小板になる巨核芽球など、さまざまな細胞を生み出す。
まさに変形自在の万能選手といったところだ。
そんな造血幹細胞は、1日に約2000億個の赤血球と血小板、約700億個もの好中球をつくるなど、その働きぶりもすばらしい。

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クローズアップ現代 「加速するiPS研究 〜山中教授に聞く実用化への道〜」 2013年12月5日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【出演者】山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長)
京都大学山中伸弥教授がノーベル賞を受賞してから1年。様々な分野でiPS細胞の実用化にむけた研究が加速している。
目の難病「加齢黄斑変性」では、来年、iPS細胞から作られた網膜の組織が患者に移植される見通しだ。「目」に続いて人への応用を目指しているのが止血に必要な「血小板」。3年後に臨床試験を始める予定だ。献血の減少で将来の不足が心配される中、大きな期待を集める。さらに、iPS細胞から立体的なミニ肝臓を作りだすことにも成功。臓器移植にかわる新たな治療につながると注目される。
一方で一般の人たちにiPS治療を届けるには課題もある。「コストダウン」と「安全性の確保」だ。国内のメーカーと連携し、「自動培養装置」などの開発が急ピッチで進む。国谷キャスターが京都大学iPS細胞研究所を訪ね、実用化はどこまで近づいたのか、そしてこれからの課題を山中教授に聞く。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3442.html
どうでもいい、じじぃの日記。
12/5、NHK クローズアップ現代 「加速するiPS研究 〜山中教授に聞く実用化への道〜」を観た。
こんなことを言っていた。
【近づく実用化 iPS細胞から血小板】
街でプラカードを持って、通行人に呼び掛けている男性の映像が出てきた。
献血にご協力お願いします。血小板製剤 全てについて不足しています」
これまで献血によってしか確保できなかった血液。iPS細胞から作り出し、実際に使われる日が近づいています。
先端医療機器開発・臨床研究センター。東京大学京都大学の研究者が共同で作ったベンチャー企業「メガカリオン」。
血液の成分である血小板を作りたい。独自の技術で注目されています。
研究者、(薄赤色の液体が入った試験管を手にして)「これがiPS細胞から作り出した血小板です」
血液の中を流れる赤い板。血管に傷がつくと傷口に集まり、出血を防ぎます。
宮城県赤十字センターの映像が出てきた。職員が点滴などに使う液の入った大きなビニールを手にしている。
血を止める作用のある血小板は心臓手術や大怪我の治療など、医療現場には欠かせません。
今後高齢化が進むにつれて、手術をする患者も増え、需要が増すと考えられています。その一方で、血小板は壊れやすく、採血から4日しかもちません。凍結して保存することもできません。そのため、今は綱渡りの供給が続いています。
赤十字センター職員、「4日間しか有効期限がないというのが、やはり安定供給の部分では一番問題が大きい」
ベンチャー企業「メガカリオン」の映像が出てきた。
そこで血小板を作っているこのベンチャー企業では、この問題をiPSならではの技術を使って乗り越えました。
血小板を人の体内から取り出し、凍結保存しようとすると壊れてしまいますが、この企業が注目したのはiPS細胞から血小板を作るときには、数種類の細胞を経てできることでした。この途中の段階の細胞ならば、凍結保存できることを発見したのです。これを解凍し培養すれば血小板ができる。
この技術によって使いたいときに必要な血小板を確保することが可能になったのです。
この技術は投資家からも注目を集め、8月には10億円の出資が決まりました。この会社では3年後、日米で臨床試験を開始。その後、世界の血液市場にうって出ようとしています。
じじぃの感想
iPS細胞から臓器を作る際注意深く扱わないと、目的の臓器にならないのだそうだ。
しかし、iPS細胞からの血液が大量生産できたら、元々自分の細胞から作ったのだから、安心して輸血ができる。
後5年も経ったら、病気治療は再生医療・細胞療法へと劇的に変わっているんだろうなあ。