じじぃの「人の生きざま_323_フレデリック・サンガー」

フレデリック・サンガーさん死去 2度のノーベル化学賞 2013年11月21日 朝日新聞デジタル
AP通信によると、フレデリック・サンガーさん(英国の生化学者)が20日までに死去、95歳。
1958年に「インスリンの構造決定」の業績で、80年にはDNAの構造決定に関する研究で、ノーベル化学賞を2度受けた。ゲノム(全遺伝子情報)時代の父とも呼ばれている。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311200637.html
フレデリック・サンガー - あのひと検索 SPYSEE
http://spysee.jp/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC/24131
血糖測定とインスリン注射 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=CxhAl_ke-Kc
サンガー法(未知の塩基配列の特定法) ゆうきのバイオロジー 動画 YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=JYC0tLXyaSo
フレデリック・サンガー ウィキペディアWikipedia)より
フレデリック・サンガー(Frederick Sanger, 1918年8月13日 - 2013年11月19日)はイギリス・グロスターシャー州レンコム出身の生化学者。ケンブリッジ大学卒業。後、同大学キングス・カレッジ教授。2013年現在、ノーベル化学賞を2度受賞した唯一の人物として知られる。
2013年11月19日、ケンブリッジの病院で死去。95歳没。

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『現代科学の大発明・大発見50』 大宮信光/著 サイエンス・アイ新書 2012年発行
遺伝子組み換え技術の発明 バーグ、サンガー (一部抜粋しています)
遺伝子組み換えという技術が科学者の興味で生まれバイオテクノロジーとして発展し、産業界で活用されるまでに要した時間は、20世紀最後のわずか四半世紀だった。遺伝子組み換えとは、1つの生物のDNAを遺伝子レベルで切りだし、ほかの生物のDNAに組み入れて遺伝子を組み替えることだ。
遺伝子を細胞間で自在に入れ換える技術を開発したいと、1968年に考えた男が米国にいた。スタンフォード大学の生化学教授ポール・バーグである。彼は「遺伝的になんらか固有の意味をもつ塩基配列」の断片を切りだしてほかの生物のDNAに組み入れることを考え、「SV40」というウイルスに目をつけたとされる。いや、おそらく逆だろう。困りもののSV40に関心を抱き、これを遺伝子組み換えに使えないものかと、逆転の発想をしたのではないか。
SV40は、ポリオーマウイルス科に属するDNAウイルスで、おもにアジア産のマカカ族サル、特にアカゲザルニホンザル、タイワンザルの腎臓細胞培養で見つかっている。1960年に初めて不活性化ポリオワクチンの中から見いだされ、1〜2年後、SV40がハムスターに腫瘍をつくることが報告されて大きな社会問題となった。騒ぎのなかでバーグは、SV40がもつ独特の能力に目をつけ、遺伝子の運び屋になってくれることを期待したのだろう。SV40は感染したサルの細胞のDNAの一部を、自分のDNAとして取り込むことができる。それからその細胞を飛びだし、次に別の細胞に感染する際に取り込んだDNAごと、その細胞のDNAに潜り込むことができる。つまりSV40は1つの細胞の遺伝子を盗みだす泥棒ウイルスで、自分の遺伝子に組み込み、しかもそのままほかの細胞の遺伝子の中に入り込んで居座ることもできるのだ。
細胞間で自在に遺伝子を移動させるためには、遺伝子の運び屋だけではダメで、「遺伝的になんらかの固有の意味をもつ塩基配列」の断片を切りだす”ハサミ”が必要だ。さらに切りだし、ほかの生物のDNAに組み入れてくっつける”ノリ”も必要だ。そのハサミとノリがちょうどそろう時空の接点にバーグは居合わせ、運び屋と3点セットで遺伝子組み換え技術の発明と相成る。
ハサミとしては、DNAを断片的に切り分ける「無限酵素」が、バーグが組み換え技術を模索し始めて数年のうちに発見された。
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こうしてバーグは「遺伝子工学の基礎としての核酸の生化学的研究」で、1980年のノーベル化学賞を受賞する。同時に受賞したのが、フレデリック・サンガー、ウオルター・ギルバードのチームである。3人のうちでもっとも有名なのがサンガーであろう。サンガーは1918年に英国に生まれ、タンパク質のアミノ酸配列を決定する方法「サンガー法」を確立。この手法でインスリンの1次構造の特定に初めて成功し、1958年に最初のノーベル化学賞を受賞する。そして米国のギルバートとともに、ジデオキシヌクレオチドを用いたDNAの塩基配列の決定法「ジデオキシ法」(こちらもサンガー法と呼ばれることが多い)を発明し、ふたたびノーベル化学賞を受賞した。さらにサンガーはRNAの配列決定法も開発している。これもノーベル賞級の実績であり、史上初の個人のノーベル賞3度受賞にもっとも近い人物といわれた。

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