じじぃの「対称性の自発的破れ・なぜクォークが色を持つのか?ヒッグス」

南部陽一郎さん訃報に悼む声相次ぐ (追加) 2015年7月17日 NHKニュース
物質を構成する「素粒子」の理論的な研究に取り組み、7年前の平成20年に、ノーベル 物理学賞を受賞したアメリカ・シカゴ大学名誉教授の南部陽一郎さんが、今月5日、急性 心筋梗塞のため亡くなりました。94歳でした。
南部陽一郎さんとノーベル物理学賞を同時に受賞した1人の益川敏英さんは、名古屋市の自宅前で報道各社の取材に応じ、「世界的に見ても、南部先生は第一級の物理学者だった。その先生が亡くなられ非常に残念です」と述べました。そのうえで、ノーベル賞を同時に受賞したことについて、「若いころから南部先生を仰ぎ見て育ってきたので、受賞が一緒だと聞いた時は泣いちゃいました。それくらいすごい先生です。南部先生の論文をしゃぶり尽くすように読んで、自分の肥やしにさせていただいた」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150717/k10010156251000.html
60秒でわかる?量子色力学で迫る物質と宇宙の起源と構造 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=XeFMRR6pyXU
福嶋健二研究室 量子色力学クォークグルーオン・プラズマの研究 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=d5AbMKKwP1E
誰もが使えるプログラムを書く−量子色力学シミュレーションの標準化を推進 計算基礎科学連携拠点
●「QCD」はクォークグルーオンの力学
http://www.jicfus.jp/jp/promotion/pr/mj/2011-3/
『雑学王話のネタ大事典 会話の達人になれる』 /博学こだわり倶楽部/編 河出書房新社 2013年発行
なぜ女性の騒ぐ声を「黄色い声」というのか?
女性がキャーキャー騒ぐ声を、よく「黄色い声」と表現するが、もちろん声に色などあるわけがない。
では、なぜこんな表現をするようになったのかというと、そのはじまりは江戸時代のようだ。
江戸時代には、声を色で表現することが流行っていて、当時の小説には、白をはじめ5色の声が登場する。黄色い声も、そのなかの1つだが、なぜそうなったのかというと、これは中国の影響を受けている。
中国では、昔から「黄」の字を「ただごとではない」という意味に使っていた。そこから「ただごとではない声」ということで、黄色い声という表現が生まれたのである。

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『ヒッグス 宇宙の最果ての粒子』 ショーン・キャロル/著、谷本真幸/訳 講談社 2013年発行
対称性の自発的破れ (一部抜粋しています)
光子は電磁気力を運ぶボソンで、電磁気力の背後にある対称性から、その質量はゼロであることが要請される。この論理と超伝導体中で光子が質量を持つというアイデアを、どう調和させたら良いのだろうか?
何人かがこの問題に取り組んだ。例えば、アメリカの物理学者フィリップ・アンダーソン、ソ連のニコライ・ボゴリューボフ、日本生まれのアメリカの物理学者・南部陽一郎などだ。その結果、謎を解く鍵は「対称性は確かに存在するが、超伝導体中でゼロでない値をとる特別な場にによって隠されている」という事実にあることが明らかになった。専門用語を使って表現するなら、超伝導体中では対称性が「自発的に破れて」いるのだ。つまり、基礎方程式は確かに対称性を持つが、興味のある解はぜんぜん対象に見えない、そんな状況になっているのだ。
南部陽一郎は2008年にノーベル賞を受賞し、それ以外の栄誉も数多く集めている人物だが、物理学者の間以外ではあまり知られていない。これはまったく恥ずかしいことだ。なぜなら、南部の功績はもっと知名度の高い他の物理学者と比べて、まったくひけをとらないからだ。素粒子物理学の分野で対称性の自発的破れを最初に理解した一人であるだけでなく、クォークが「色」を持つことを初めて提唱し、グルーオンの存在も初めて示唆した。また粒子に関するいくつかの性質が粒子を微小な「ひも」と考えることで説明できることを最初に指摘し、弦理論を創始した。理論物理学者は南部の功績を心から称賛しているが、彼は性格的に、脚光を浴びることを避けようとする傾向がある。
私がシカゴ大学に勤めていたとき、物理の建物内で南部と私の研究室は離れていた。南部とやり取りすることはあまりなかったが、まれにそうするときには、彼は決まって礼儀正しく、丁寧だった。南部との最大のやり取りは、あるとき、理論グループの電子メールシステムについて助けてもらえないだろうかと、私の部屋を訪ねてきたときだ。予想できない間隔でシステムが休止してしまうとのことだった。私はほとんど役に立てなかったが、彼はしょうがないと観念していたようだった。シカゴ大学理論物理学者ピーター・フロインドは、南部を「マジシャン」と評している。「彼は帽子から突然あらゆるウサギを出てくる。そして気が付くと、それらのウサギがまったく新しい形に集まって、必ず、そのふわふわした尾っぽで立っている」。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館の中で新刊書コーナーを覗いてみたら、ショーン・キャロル著『ヒッグス 宇宙の最果ての粒子』という本があった。
ぱらぱら、ページをめくってみたら、やたらと「南部陽一郎」が出てくる。
素粒子物理学の分野で対称性の自発的破れを最初に理解した一人であるだけでなく、クォークが『色』を持つことを初めて提唱し、グルーオンの存在も初めて示唆した。また粒子に関するいくつかの性質が粒子を微小な『ひも』と考えることで説明できることを最初に指摘し、弦理論を創始した」
素粒子の入門書しか読んだことはないが、必ず「色荷(しきか)」が出てくる。この色の概念を初めて提唱した人が南部陽一郎博士なのだ。
色荷とは、光の三原色を混ぜると白色に見えるという現象をいうが、クォークに色が付いているわけではない。
量子色力学(QCD)とも呼ばれている。これを理解すれば、理論物理学者になれるらしい?
『雑学王話のネタ大事典 会話の達人になれる』という本には「黄色い声」が載っていた。
人生いろいろ、色にもいろいろ、あります。