じじぃの「古典的名作にみるアスペルガー症候群・坊ちゃん!大人の発達障害」

坊ちゃん(表現よみ:渡辺知明)―名作名文ハイライト 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=OUyVXEDNiI8
ちょい見せ 「坊っちゃん 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=AmnFNupE3Ug
『大人の発達障害アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』 備瀬 哲弘/著 マキノ出版 2009年発行
古典的名作にみる主人公のキレやすさ (一部抜粋しています)
だれもが知っているような有名な小説の登場人物にも、衝動性が強いと思われるケースがありました。
まずはこの主人公を紹介した小説の書き出しです。
 「親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間程腰を抜かした事がある」
この書き出しで、小説の題名がおわかりになりますか? この冒頭の一文だけでも、主人公はかなりのやんちゃ坊主であったようです。しかし、この主人公はなぜ2階から飛び降りたのでしょうか。ここだけ読むと2階から飛び降りた理由が気になってしまうところです。
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 「おれを見る度にこいつはどうせ碌なものにはならないと、おやじが云った。乱暴で乱暴で行く先が案じられると母が云った。成程碌なものにはならない。御覧の通りの始末である。行く先が案じられたのも無理はない。只懲役に行かないで生きているばかりである」
また、
 「おやじは何にもせぬ男で、人の顔さえ見れば貴様は駄目だと口癖のように云っていた。何が駄目なんだか今に分らない。妙なおやじが有ったもんだ」
さらに、
 「母も死ぬ三日前に愛想をつかした――おやじも年中持て余している――町内では乱暴者の悪太郎と爪弾きをする――(中略)おれは到底人に好かれる性(たち)でないとあきらめていたから」
やはり、強い自己否定があり、自信を喪失しているようです。
このままでは、二次的な障害として心の問題が起こってしまわないかと心配になります。自分のいいところを認め、苦手なところを理解して、それに応じた対応をしていく必要があるのです。
幸いにも、この主人公にはいいところを評価してくれる温かい第3者がいました。清(きよ)という名前の下女です(「下女」とは、今でいうなら「住み込みの家政婦さん」というところでしょう)。清は、「あなたは真っ直ぐでよい御気性だ」とこの主人公を見守りながら、彼のいい面を認めて誉めてあげつつ、その将来の希望や可能性について励まし続けるのです。
いつでも半ば盲目的な愛情で接してくれる清に対して、主人公はその期待になんとか応えてやりたいという気持ちにもなったようです。その後は、物理学校を卒業し、教師として四国のとある中学校に赴任します。
しかし、その赴任先でも、将来の衝撃性と考えられる無鉄砲さや曲がったことが嫌いで融通が利かない面、さらには思ったことは相手にとって失礼なことであってもすぐに口にしてしまう社会性の乏しさを発揮しつつも、頑固に自分自身の正しいと思う道を貫き通していきます。
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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館で本巡りをしていたら、『大人の発達障害アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』という本があった。
アスペルガー症候群かあ。じじぃもアスペルガー症候群なんだよな。
「清は、『あなたは真っ直ぐでよい御気性だ』とこの主人公を見守りながら、彼のいい面を認めて誉めてあげつつ、その将来の希望や可能性について励まし続けるのです」
ふ〜ん。この少年は清によって、救われたんだ。
さて、この有名な小説の題名はなんというのでしょうか?