じじぃの「人の死にざま_1222_I・プリゴジン」

イリヤ・プリゴジン - あのひと検索 SPYSEE
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Benard cells 動画 YouTube
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朝倉研究室 - 技生命の不思議を化学の立場から解き明かして... 動画 YouTubehttp://www.youtube.com/watch?v=2zmijRsnsbg
イリヤ・プリゴジン ウィキペディアWikipedia)』より
イリヤ・プリゴジン(Ilya Prigogine)は、ロシア出身のベルギーの化学者・物理学者。非平衡熱力学の研究で知られ、散逸構造の理論で1977年のノーベル化学賞を受賞した。統計物理学でも大きな足跡を残し、「エントロピー生成極小原理」はよく知られている。
【生涯】
モスクワに生まれ、1921年から家族とともにベルギーのブリュッセルに移住した。ブリュッセル自由大学でテオフィル・ド・ドンデに師事して数理化学を学び、1941年に博士号を取得、1947年から同大学の教授となった。1953年には、国際理論物理学会(東京&京都)で来日した。その会議の終了後、仲間のカークウッドらと全国の高校をまわって講演し、その当時日本の物理学では素粒子論が主流を占めていたにもかかわらず、これからはトランジスタなどの物性物理学が主流を占めるはずだと予言して日本の若者達を鼓舞し、今日の技術国日本の礎を作ったと、常々満足げに話していた逸話が残っている。その業績のみならず日本の物理学界の多くの指導者を育成した業績が称えられ、日本政府から勲二等旭日瑞宝章が贈られている。1959年からアメリカ合衆国テキサス大学オースティン校、1961年からシカゴ大学の教授を併任し、のちに彼の名前を冠することになる研究所の創設にも関わった。
プリゴジンは自然科学ばかりでなく他の分野でも活躍し、彼のプレ・コロンビアンの石器に関する業績を称えて考古学の名誉博士号が贈られている。さらに、モスクワ音楽院のピアノ科を卒業した母親に4歳のときからピアノを習い始め、その後、世界的なピアニストのウラディーミル・アシュケナージの父でやはりピアニストのダヴィッド・アシュケナージに師事して、大学就学前にピアノ国際コンクールで優勝している。2003年ブリュッセルで死去した。

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『Newton』 特集「生命とは何か」 2013.7月号
エネルギーの出入りが生みだした高度な秩序――それが生命 (一部抜粋しています)
自然界には、生物でなくても、時間の経過とともに無秩序なところから秩序だった構造が生まれてくる現象が存在する。たとえば、夏になると南の海上で発生し、日本にやってくる「台風」はその一つだ。積乱雲の集合体が渦を巻き、一定の勢力まで成長したものが台風である。
外からエネルギーや物質を取り込み、その一部を熱として外に放出するような環境がととのうと、自然と台風のような秩序だった構造ができあがることがある。このような構造を「散逸構造」とよぶ。このことを理論的に示したのが、ロシア生まれの化学者イリヤ・プリゴジン(1917〜2003)である。
外部からエネルギーや物質を取り込み、一部を外に排出することで、秩序だった構造をつくる。これは生物が生きている状態そのものだ。現在、多くの科学者は、プリゴジンが示した散逸構造の理論が、生命の原理を物理学的に説明する有力な理論だろうと考えている。
生命とは何か――この問いに対して、現在の科学が出した答の一つは「生命(生命体)とは、外部とエネルギーや物質をやり取りすることで秩序だった構造(散逸構造)」をつくり、維持する存在である」というものだ。
生物は、外から得た物質とエネルギーを使って秩序だった構造である散逸構造をつくり、維持することで、エントロピーを低い状態に保っているのである。