じじぃの「人の生きざま_216_F・ウィルチェック」

フランク・ウィルチェック - あのひと検索 SPYSEE
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Quanta, Symmetry, and Topology | Frank Wilczek 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Wld0fHk9WFw
ノーベル物理学賞でたどる標準理論100年の歴史 KEK
21世紀に入ってからも、2002年、レイモンド・デービス(米)と小柴昌俊(日本)が、天体ニュートリノの研究によりノーベル物理学賞を受賞。
2004年、ディビッド・グロス(米国)、デビッド・ポリッツアー(米国)、フランク・ウィルチェック(米国)らが、強い力の理論の確立の功績により受賞、と続きます。
2008年、自発的対称性の破れを提唱した南部陽一郎(米国)と、ボトム・クォークトップクォークの存在を予測し、K中間子の崩壊の観測で確認されていたCP対称性の破れを理論的に説明できることを示した小林誠(日本)、益川敏英(日本)が、ノーベル物理学賞を受賞。ちょうど、トムソンが電子の発見によりノーベル 賞を受賞してから100年目の受賞でした。
そして、2012年。スイス・ジュネーブにある欧州合同原子核研究機関(CERN)で稼働している大型ハドロンコライダー(LHC)を使って実験をしているATLAS(アトラス)グループとCMS(シーエムエス)グループが、それぞれにヒッグス粒子らしき新粒子を発見したと報告しました。現在も、この新粒子がヒッ グス粒子としての性質を満たしているかを検証すべく、実験データの収集と解析とが続けられています。
http://www.kek.jp/ja/NewsRoom/Highlights/20120727150000/
フランク・ウィルチェック ウィキペディアWikipedia)より
フランク・ウィルチェック(Frank Wilczek、1951年5月15日 - )は、ポーランド、イタリア系のアメリカ合衆国の物理学者。ニューヨーク州出身。シカゴ大学プリンストン大学で学ぶ。プリンストン大を経て1980年よりカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授、2000年よりマサチューセッツ工科大学教授を歴任。
2004年デイビッド・グロス 、H. デビッド・ポリツァー とともに「強い相互作用の理論における漸近的自由性の発見」の功績によりノーベル物理学賞を受賞した。
1973年にプリンストン大学で, デイビッド・グロスとともに漸近的自由性を発見した。素粒子物理学における漸近的自由性とは、素粒子間の「強い相互作用」は、近距離ないし高エネルギー下では相互作用が弱くなるという性質で、陽子や中性子の構成要素とされるクォークが単独で観測できないことなどを説明する量子色力学の理論である。H・デイヴィッド・ポリツァーの論文とウィルチェックらの論文がPhysical Review Lettersの同じ号に掲載され、公式には、3人が同時に漸近自由性を発見したことになった。

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ヒッグス粒子の発見』 イアン・サンプル/著、上原昌子/訳 ブルーバックス 2013年発行
加速器が放った閃光 (一部抜粋しています)
フランク・ウィルチェックは、存命する優れた物理学者の中でも最高ランクに属する1人だ。彼はおそらく、他の誰よりも「質量の起源」に精通しているだろう。ポーランド系イタリア人の家系の一員としてニューヨークのクィーンズで生まれ育った彼は1971年、プリンストン大学に大学院生として入学した。弱冠21歳だったウィルチェックがプリンストンで始めた研究は、30年以上が経ってからノーベル賞受賞につながった。
ウィルチェックは現在、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)に在籍している。彼は、原子核の中の陽子と中性子を形成するクォークについて、興味深い事実を発見した功績によって、他の研究者とともにノーベル賞を受賞した。2つのクォークがより遠くに引き離されるほど、より強く互いに引きつけられること、そして、それらが非常に近くなると、基本的に自由にふるまうことを見出したのである。
それは、クォーク同士がまるでゴムでつながっているかのような性質だった。力というものは通常、そのようなふるまいは見せず、離れれば離れるほど弱くなるものだ。ウィルチェックの研究はそれ以降、自然界の素粒子のふるまいをつかさどる規則である「標準理論」(標準模型)の基礎となった。
ウィルチェックの研究の影響は広範に及ぶが、特に質量の由来を理解することに関わりが深かった。クォークや電子に質量を与える現象には、ヒッグス場が関与していると考えられているが、物質の構成要素となるこのような個々の素粒子の質量は、1つの原子の質量においてはほとんどないに等しい。原子の質量のほとんどすべてが――クォークや電子の質量の累計から来るものではなく――、クォークが自由に動いていたときのエネルギーが、それらを結合させる場の作用によってクォーク自身の中に蓄えられたものに由来しているのである。
一見したところでは、ウィルチェックの研究は、ヒッグス粒子が”質量の起源”と呼ぶのにふさわしい存在であるのかどうか、疑問に思わせかねない。答えは「イエス」なのだが、それに対しては、よく使われる説明には欠落していることの多い”微妙な違い”が存在する。ヒッグス場は、クォークや電子をはじめとするその他の素粒子に最初の段階で、重さを与えることに関与している。きわめて小さくとも、クォークや電子が質量をもっていなければ、これらの素粒子は、よく知られているような原子を絶対に形成しえない。たった一度、クォークが結合することで、それらが形成する陽子や中性子がもつ、最終的にははるかに大きな質量が現れるのである。
ウィルチェックは、「ヒッグス粒子が万物のすべての質量に直接関与しているわけではない」と説明することで、ヒッグス粒子に関する、メディアが広めた”神話”を覆すのに手を貸した。その代わりに、きわめて小さいけれどもきわめて重要な、私たちが知っている質量の始まりがそこにあることを明らかにしたのだ。

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