じじぃの「人の死にざま_1091_S・ヴィノグラドスキー」

How to Build a Winogradsky Column 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ivRxB3w41I0
『大地の微生物』『大地の微生物世界』スケッチ  ①ヴィノグラドスキー 縁側工房
http://torahiko.wordpress.com/2010/05/12/%E3%80%8E%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E3%81%AE%E5%BE%AE%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%80%8F%E3%80%8E%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E3%81%AE%E5%BE%AE%E7%94%9F%E7%89%A9%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%80%8F%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%81-2/
セルゲイ・ヴィノグラドスキー ウィキペディアWikipedia)より
セルゲイ・ヴィノグラドスキー(Sergei Nikolaievich Winogradsky もしくは Vinogradskyi、1856年9月14日 - 1953年2月25日)は、ウクライナ(ロシア)の微生物学者、土壌学者である。硫黄細菌、鉄細菌、硝化菌などの研究で知られる。硫化水素を酸化するエネルギーで自分の体を合成する硫黄細菌(ベギアトア)を発見し、アンモニウウム塩を酸化して硝酸塩に変える、2種類の細菌、アンモニウム酸化菌と亜硝酸酸化菌の存在することを証明した。土壌のなかに空気中の窒素をアンモニアに変える窒素固定菌(クリストリジュウム菌)を分離し、純粋培養した。

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『細菌が世界を支配する―バクテリアは敵か?味方か』 アンマクズラック/著、西田美緒子/訳 白揚社 2012年発行
目に見えない宇宙 (一部抜粋しています)
土壌細菌は、おもにケイ素でできた微環境で暮らしている。ケイ素(シリコン)は地球上でもっとも豊富な元素だ。土にはそのほかに、アルミニウム、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウムマグネシウムも、かなり含まれている。これらの元素のほとんどは正の電荷を帯びていて、細菌が土の粒子に付着できるかどうかに影響を与える。微生物の粒子の表面で群集を作って暮らしている細菌もあるが、そうでないものは、湿り気のある微細な穴に住んでいる。穴の大きさは、数マイクロメートルから数ミリメートルとさまざまだ。こうしたごく小さい穴の微環境は、多くの場合、大地、大気、海洋、さらにあらゆる生きものへと栄養素が循環をはじめる起点になる。
硫黄循環は、これまでにわかっている栄養循環のなかで、最も多くの化学変換で成りたっている。二酸化硫黄の気体に含まれている硫黄は、硫黄泉をはじめとした火山活動によって大気中に放出される。化石燃料の燃焼も、大量の硫黄を大気に加える。地球上に存在している硫黄の大半は、この惑星の核にあると考えられ、生体物質に含まれている量は少ない。
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沼や湿地で、硫化水素特有の腐った卵のにおいがすれば、その地下で活発な硫黄循環が起こっている証拠だ。この循環の担い手は嫌気性の細菌なので、酸素のない堆積物や水の底が、その舞台になる。湿地の底にライトを当てることができるなら、硫黄細菌が緑色や紅色をしているのが見えるだろう。
ヴィノグラドスキーは、窒素固定菌と硫黄細菌を研究しただけでなく、鉄の酸化と還元によってエネルギーを生む細菌についても調べた。鉄循環は、湿地や池などのゆっくり動く水源から流れだす水のなかで起こり、鉄の元素が電子を放出したり別の原子から受けとったりして、その化学形態が常に変化する。鉄分が多いと思われる土壌では、土がオレンジ色や赤みを帯びていれば、還元(電子の受容)より酸化(電子の放出)のほうが多く掟いることがわかる。酸化の反応を起こす細菌で最もよく見られるのは、酸性の環境で活発なチオバチルス・フェロオキシダンス、中性の環境を好むガリオネラ属、酸性かつ高温の状況で最もよく増殖するスルフォロブス属の3種類だ。チオバチルス・フェロオキシダンスは鉱山の採掘現場から流れだす廃水がしみこんでいる場所で、またスルフォロブスは硫黄泉で、それぞれ見つけることができる。鉄分が多くて深緑色や黒っぽい土では、酸化より還元のほうが多く起きている。嫌気性のジオバクター属、デスルフロモナス属、フェリバクテリウム属は、鉄や硫黄を還元する役割を担っている。
ヴィノグラドスキーの名は、このような代謝作用をすべてひとまとめにすることで自然界の細菌の活動を模した、単純な実験によって後世に伝わっている。「ヴィノグラドスキー・カラム(ヴィノグラドスキーの円柱)」と呼ばれるその実験には、背の高いガラス製の円筒型容器や広口瓶に、池や湖や海岸から採取した湿った泥を入れ、その上に水を満たしたものを使う。アマチャ科学者なら、細かくちぎった新聞紙(炭素のもと)と卵黄(硫黄)を足して、ガラス瓶をよく日の当たる場所に置いておく。すると6週間後には、底に近い酸素が欠乏した泥と上部の空気に触れる水とのあいだの酸素の量に応じて、泥に含まれていた細菌が集まって層をなす。はじめは最近の数も少なかったはずだが、円柱のなかにさまざまな色の縞模様ができているので、細菌が高い密度にまで増えたことがわかる。縞模様のそれぞれの色が、円柱に入っている細菌の構成を示すヒントだ。

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