じじぃの「人の生きざま_195_R・バック」

Richard Bach's Jonathan Livingston Seagull 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Nu1NYxsAKJ4
Jonathan Livingston Seagull - Dear Father 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=qDbToBxhZUo
リチャード・バック ウィキペディアWikipedia)より
リチャード・バック(Richard Bach、1936年6月23日 - )は、アメリカのイリノイ州生まれの飛行家、作家。飛行機に関するルポルタージュ風の作品を書いていたが、1970年に『かもめのジョナサン』を発表した。当初はほとんど評判にならなかったが、1972年に突如ベストセラーのトップに躍り出た。各国語に翻訳され、日本でもロングセラーとなっている。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの直系の子孫と言われている。
2012年8月31日、自家用の飛行機でワシントン州サンフアン島(英語版)を飛行中、電線に引っかかって飛行機が大破し、重傷を負った。
かもめのジョナサン ウィキペディアWikipedia)より
かもめのジョナサン』(Jonathan Livingston Seagull)は、リチャード・バックの小説。および同作品を原作として1973年に制作された映画。
【概説】
三部構成。一般的に寓話として評価されている。ラッセル・マンソンによる実際のカモメの写真が随所に挿入されている。
1970年にアメリカで出版され、当時のアメリカのヒッピー文化とあいまって、口コミで徐々に広がり、1972年6月以降に大ヒットした。1974年10月に映画が日本で公開された時点で、アメリカでは「風と共に去りぬ」を抜いて1500万部、日本では1974年6月20日に新潮社より五木寛之の訳(下訳はのち東大教授となる國重純二)で出版され120万部のベストセラーとなっている。

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『新・幸福論――青い鳥の去ったあと』 五木寛之/著 ポプラ社 2012年発行
目に見えない世界の真実 (一部抜粋しています)
リチャード・バックは、アメリカの作家です。彼もまた空にあこがれ、飛行機で空を飛ぶことに情熱をかたむけた人物です。
1970年に彼が発表した『かもめのジョナサン』という不思議な物語は、しばらくは世間から無視されたままでした。
しかし、当時のバックバッカーたちのあいだで口づてに伝えられた奇妙な寓話は、やがて数年後に世界的なブームを巻きおこすことになります。アメリカでは『風と共に去りぬ』の記録を破る1500万部が売れたそうですから、異常といっていい事件でした。
「ちゃんと専門家に下訳をお願いしますから、五木さん、この物語を日本語にまとめてみてくれませんか」
と、出版社の人に口説かれて、私はそのあらすじを読んでみました。そして作者のリチャード・バックという人が、空を飛ぶこと、飛行機を操縦することに少年のような情熱をおぼえている人物だと知ります。
ジョナサンという名の若いかもめが、空を飛ぶことに夢中になる描写にも興味をそそられました。
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かもめのジョナサン』のストーリーは、簡単なようで、案外、むずかしいところがあります。ちょっと東洋ふうの禅問答めいた雰囲気もありますが、それも当時の人々の心をつよく惹きつけた要素かもしれません。
1羽の若いかもめがいます。ジョナサンという名の変わり者です。
彼は空を飛びことに無上の歓(よろこ)びを感じています。仲間のかもめたちが、餌をとるためだけに飛んでいて、空を飛ぶことに何の意義もみとめていないことに納得がいきません。
ジョナサンは、ろくに餌も食べずに、飛行技術の工場に熱中します。何度も海面に墜落しながら、性こりもなく最高速度を追求するのです。
そんなジョナサンは、仲間たちから異端視され、群れから追放されてしまう。しかしジョナサンはあきらめません。
さらに高度な飛行訓練に賭け、ついに別次元の世界に到達します。長老チャンの教えをうけたジョナサンは、別次元の瞬間移動までものにしたのでした。
異次元の世界に目覚めたジョナサンは、超能力を身につけ、地上のかもめたちに高い次元の世界を教えようとしますが失敗におわります。
そして「目覚めた」仲間たちと共に、無限の空間に飛び去っていくのです。
私は最初のほうで飛行に熱中するジョナサンが大好きでした。しかし、超能力を身につけた偉大なジョナサンに対しては、どうも共感できませんでした。
そのたねに、巻末の解説ではかなり辛辣な文章を書き、ルール違反だとかなりきびしい批判もうけたのです。
それから30年以上の月日が流れました。
あるとき若い読者から『かもめのジョナサン』の文庫本へのサインを頼まれ、びっくりしたことがあります。
話をきくと、その青年は自己啓発本の一種として『かもめのジョナサン』を読んでいたらしい。
「心の目で見る、ということが大事なんですよね」
と、彼は自分に言いきかせるようにつぶやいたのです。
「目に見えない世界に挑戦しなければ」
心の目で世界を見る
目にみえない世界を感じる。
それはとても大事なことだと思いつつも、何か言いたい気持ちをおさえることができませんでした。しかし。うまく言葉で伝えることはむずかしかったのです。
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たしかに、食べることだけに汲々(きゅうきゅう)している大衆は愚かかもしれない。食うことよりも、高く速く飛ぶことを追求するのは偉大なことかもしれない。しかし、と、ふと私は口ごもってしまうのです。
生きる、ということは、切ないことではあります、より高い目標をめざして努力することは、大事なことでしょう。それなくして人類の進歩も、社会の発展も、ありえないと思います。
しかし、私たちは地面から足を離して生きることはできない。愚かしさのすべてを抱えながら生きるしかない。ブッダは「生・病・老・死」を「苦」とよんだのではないと思います。その「四苦」にとらわれつつ生きなければならない人間の一生を、「苦」としたのです。
幸せというものは、いつまでもつづくものではありません。それはどこかで終わるのです。そのことをつよく感じとったとき、人は言葉にならない「悲哀」をおぼえる。
いつの日か老いたジョナサンが、地上の群れに帰る日はあるのでしょうか。そんなことも、ふと考えてしまうのです。

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