じじぃの「ブレンドの砂が特性を生む・防振ゴム・めざせ深海8000m・江戸っ子1号!技術力で稼ぐ・日本のすごい町工場」

世界初の海底産出成功=愛知沖メタンハイドレート 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Xz3zR94Umr8
世界初!「江戸っ子1号」が超深海の3D映像撮影(13/11/24) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=d6x61pHoa5I
杉野ゴム化学工業所 | Hashigozakura 動画あり
<深海探査シャトルビークル> 下町の中小企業4社が挑戦、めざせ深海8000m!(サイエンスニュース3.23配信)。 「まいど1号」が宇宙なら、「江戸っ子1号」は深海探査だ!
http://hashigozakura.wordpress.com/tag/%E6%9D%89%E9%87%8E%E3%82%B4%E3%83%A0%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E6%89%80/
プライムニュース 「提言企画2020の主役⑤ 自前深海探査機が成功 江戸っ子工場の拓く夢」 (追加) 2013年11月29日 BSフジ
【キャスター】島田彩夏、反町理 【ゲスト】藤本隆宏東京大学ものづくり経営研究センター長)、浜野慶一(浜野製作所社長)、山崎将臣(山崎製作所常務取締役)
秋の提言企画「2020の主役」第5弾は、町工場の2代目経営者を招き、日本のものづくりの将来像を聞く。
グローバル化による産業の空洞化や中韓の台頭で日本のものづくりが危機に瀕しているといわれる中、現場はどのような未来を描いているのか。中小町工場の生き残りに向けた方策とは。
東京下町の町工場が共同で開発した無人深海探査機「江戸っ子1号」プロジェクトのメンバーと、群馬県の町工場の技術を積極的に日本全国に売り込む気鋭の2代目経営者たちに、将来の展望を聞く。
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d131129_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d131129_1
水深7800メートルの世界撮影成功 「江戸っ子1号」帰還 2013.11.25 SankeiBiz
日本の中小企業が世界初の快挙を成し遂げた。東京の下町の町工場が中心となって開発した無人海底探査機「江戸っ子1号」が、千葉県房総半島沖での潜水実験を終え、24日、神奈川県の横須賀港に帰還。水深7800メートルの超深海で泳ぐ深海魚などを世界で初めて3Dカメラで撮影することに成功し、映像が公開された。
潜水実験は21日から3日間行った。探査機3機を房総半島の東海上にある日本海溝に投下し、水圧に耐えられるかを調べた。
水深7800メートル地点で、ヨミノアシロとみられる深海魚などが泳ぐ姿をとらえた。今後、研究機関に映像を持ち込み、種類などを調べる。
今回のプロジェクトの呼びかけ人である杉野ゴム化学工業所(東京都葛飾区)の杉野行雄社長は、任務を終えた江戸っ子1号を港で出迎え、「4年がかりでの開発の成果が出て感無量だ。今度は(水深1万1000メートルの)マリアナ海溝にチャレンジしたい」と興奮気味に語った。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/131125/bsl1311250601006-n1.htm
東京の町工場「江戸っ子1号」で深海に挑戦、杉野ゴム化学工業所 '12/6/4 ゴム報知新聞
杉野ゴム化学工業所(東京都葛飾区・杉野行雄社長)が中心となり、約2年前から進めている「江戸っ子1号プロジェクト」が順調だ。
同プロジェクトは、東京下町の町工場が得意とする技術を結集し、海底探査装置「江戸っ子1号」を開発。8000m以上の深海で泥の採取などの海底資源探査を行うとともに、深海初となる魚類の3Dハイビジョン撮影を目指すもの。
「町工場の仲間達が不景気や後継者不足で廃業していくなか、小さな町工場でも力を結集すればイノベーションを実現できる。そんな夢を深海に託した」とプロジェクト発足の目的について杉野社長は語る。
そんな杉野社長の熱い思いに同じ町工場の浜野製作所、ツクモ電子工業、パール技研の3社が共感、ソニーと岡本硝子も技術供与を申し出た。さらに「江戸っ子1号」の開発にはJAMSTEC海洋研究開発機構)や芝浦工業大学東京海洋大学が参加、墨田区に本店を置く東京東信用金庫も資金面や事務局提供で協力するなど、現在では「官」「民」「学」「金融」を巻き込んだ大規模プロジェクトに成長している。
「江戸っ子1号」は、直径33センチ、厚さ15センチの特殊な耐圧ガラス球の中に、撮影用カメラや照明用LEDライト、制御コンピュータ、通信装置などを封入したシンプルな構造で、探査ポイントの海中に沈めて使用する。ゴムは制御装置部品や通信用のゴム素材、外付けの泥採取装置などに使用され重要な役割を果たす。
深海の水圧に耐えるガラス球を可能にしたのは、非接触充電技術の導入。これにより球体に穴を開けずに電波通信や充電が可能となり、ガラスの耐圧性を大きく上げることに成功した。
杉野社長によると、現在部品は既に完成しており、8月までに本体の組立てを完了する予定。8月には水族館で魚類撮影の公開テスト、その後相模湾で1500mまでの潜水テストを実施し、来春には深海約8000mの日本海溝に挑戦する。
「この実験に成功すれば、8000mまでの海底探査が低コストで実現する。そうなれば医薬品・バイオ関連の民間企業による探索も可能になり、海底資源探索普及の面からも大変意義深い開発となる」と杉野社長は期待している。
http://www.posty.co.jp/np/atcl/?id=1338788267-133851
『技術力で稼ぐ! 日本のすごい町工場―ものづくりの現場から』 日経産業新聞 日本経済新聞出版社 2011年発行
ブレンドの砂」が新たな特性を生み出す 杉野ゴム化学工業所 (一部抜粋しています)
バチッ、バチッ。ゴムが引きちぎれる音と特有の濃密なにおい。杉野ゴム化学工業所(葛飾区)は建設機械向け部品に使う防振ゴムなど特殊ゴムの開発会社。かっては普通のゴムメーカーだったが、安価な中国製が流通し始めたため、価格競争に勝てないと判断。約10年前、開発に専念する経営形態に衣替えした。どの素材をどう混ぜるか。”ブレンド”の妙が強さの秘密だ。
直径40センチメートル、幅1メートルの大型ローラーを2つ備えた装置に、杉野行雄社長は合成ゴムの塊を入れた。回転数の違う2つのローラーがゴムを引きちぎり、押しつぶす。
しばらくすると、白、黒など様々な色の粉をローラーの上からゴムの塊に丹念に振りかけ始めた。「ここからが最も難しい工程」。杉野社長の目は厳しさを増した。
合成ゴムなどに特殊素材を加えて開発する。言葉では簡単だが「わずかな配合の差で性質は全く違うものになる」(杉野社長)。特殊素材の配合のさじ加減がカギを握る。
例えば15キログラムの防振ゴムを作る際、防振性能を出すために混ぜる特殊素材の1つは15グラム。全体の1000分の1にすぎない。多くても少なくても目指す特性は出ない。特殊素材が何かは「決して教えられない」。
混ぜ合わせ方にもコツがある。「混ぜ過ぎても足りなくてもダメ」。あんばいをチェックするのは杉野社長の目と手だ。
ゴム表面の色とつやで「素材がそれぞれ均一に混ざっているかが分かる」。加えて手に伝わる感触。杉野社長は片手でナイフを持つと、ゴムにすっと刺した。刺した時の感触にザラザラ感があれば「しっかり混ざっていない」。切れ過ぎるようなら「混ぜ過ぎてしまった証し」という。
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競合他社に何を混ぜたかを悟られないように、あえて「ダミー」と呼ぶ余分な素材も入れる。何によって新たな性能を出したか、他社が迷うようなダミーを入れるのだという。「ここまでできるゴム職人は少なくなった」。杉野社長はポツリと漏らした。
同社は防振ゴムなどの生産を手掛けてきたが、中国製ゴムの流通拡大で価格競争が激化。売れば売れるほど赤字になる状況に陥ったため、開発に特化した。売上高は約5分の1に減ったが、利益率は改善。多くの中小ゴムメーカーが経常赤字に苦しむなか、大手ゴム会社や建機メーカーからの開発受託などで経常黒字を確保してきた。
「唯一の貴重な人材」――。
杉野社長は業界でこう呼ばれる。東京都が優良技能者に贈る「東京マイスター」にゴム成形工でただ一人選ばれたからだ。ゴムメーカーが集積する葛飾区のゴム工業会の会長も務める。
工業会は杉野社長を講師とする勉強会を開くなど技能伝承に熱心に取り込む。杉野社長も「教え子が会社を継いでくれれば言うことはない」と話す。同社の試みは町工場が生き残る1つの道を示している。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『技術力で稼ぐ! 日本のすごい町工場―ものづくりの現場から』という本を見ていたら、「『ブレンドの砂』が新たな特性を生み出す 杉野ゴム化学工業所」があった。
杉野ゴム化学工業所?
どっかで聞いた名前だ。ネットで検索したら、深海探査艇「江戸っ子1号」が出てきた。
「小さな町工場でも、力を結集すればイノベーションが実現できる。大阪が空の上なら、東京は海底へ行こう」
「江戸っ子1号」とは東京・下町の町工場の4社、杉野ゴム化学工業所(葛飾区)の杉野行雄社長を委員長に、墨田区の浜野製作所、大田区ツクモ電子工業、千葉県のパール技研がタッグを組んで、それぞれがゴム、通信、充電、撮影の得意分野で力を結集したプロジェクトチームのことだ。
そういえば、秋田、山形、新潟沖の日本海で大量のメタンハイドレートが見つかったとか、テレビでやっていた。
「江戸っ子1号」がメタンハイドレートを採集して、日本を救う。
もしかしたら、本当に日本を救ってくれるのかも。 すごいなあ。