じじぃの「人の生きざま_159_大友・克洋」

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AKIRA 動画 YouTube
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【映画】【アニメ】 FREEDOM 0 フリーダム Prologue 大友克洋 動画 YouTube
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大友克洋 ウィキペディアWikipedia)より
大友克洋(おおともかつひろ、本名同じ、1954年4月14日 - )は、日本の漫画家、映画監督。宮城県登米郡迫町(現在の登米市迫町)出身。宮城県佐沼高等学校卒。血液型はA型。1973年『漫画アクション』にてデビュー。代表作に『童夢』『AKIRA』など。ペンタッチに頼らない均一な線による緻密な描き込み、複雑なパースを持つ画面構成などそれまでの日本の漫画にはなかった作風で、80年代以降の漫画界に大きな影響を与えた。息子はイラストレーターのSHOHEI(大友昇平)。
1988年、自作を元に自ら制作したアニメーション映画『AKIRA』は日本国外でも高い評価を得、「ジャパニメーション」と呼ばれる、日本国外における日本アニメムーブメントのさきがけとなった。近年は主に映画監督として活動している。
【パロディと批評性】
大友は新しい手法で、戦後に漫画において描かれてきた物語を解体し語りなおす作家として登場した。そのため写実的な作風である一方で、作品には過去の漫画作品を始めとする他の作品からのパロディ、引用も数多くなされている。
1978年から『rockin’on』で連載された「大友克洋の栄養満点!」(のち『ヘンゼルとグレーテル』に収録。なお、原稿の大半は渋谷陽一が大友に確認せず勝手に廃棄した)では『白雪姫』『赤頭巾』といった有名な童話をシニカルなファンタジーとして語り直しており、1979年より『バラエティ』に連載された『饅頭こわい』(単行本未収録)では毎回2ページを使って『鉄人28号』や『ゲゲゲの鬼太郎』などといった様々な漫画作品のパロディを行なっている。また上述したようにデビュー前の大友は少女漫画誌への投稿歴があるが、1979年『コミックアゲイン』誌では少女漫画の画風を模倣したパロディ作品「危ない! 生徒会長」(『SOS大東京探検隊』収録)を掲載している。代表作である『童夢』は破壊的な超能力を持つ少女が登場する作品であるが、その少女の悦子という名は同じく超能力を持つ少女が登場する作品『さるとびエッちゃん』の主人公にちなんでつけられており、そのほかにも破壊的なパワーを持つ少女(アンドロイド)である則巻アラレ(『Dr.スランプ』)の帽子が描かれるなど、これらの作品へのオマージュであることを示している。OVEにもなった短編作品『猫はよく朝方に帰って来る』に登場する私立探偵は青池保子の『エロイカより愛をこめて』に登場するスパイ、エーベルバッハ少佐のパロディだと筆者自身がコメントしている。長編SF作品『AKIRA』では、主要人物の名前を横山光輝のロボット漫画『鉄人28号』にちなんでつけており、作品の構造も同作品の一種のパロディとなっていることが指摘されている。また2004年の映画監督作品『スチームボーイ』のタイトルは、手塚治虫の『鉄腕アトム』の英題である『アストロボーイ』を意識したものであった。

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Newsweek日本版』 8.15号 2012年
世界を極めた日本人 『AKIRA』でアニメを新次元へ 大友克洋(漫画家・映画監督) (一部抜粋しています)
松尾芭蕉の『おくのほそ道』を愛読している――最近のインタビューで大友克洋(58)はそう語った。世界のファンが驚きそうなコメントだ。大友は都市とテクノロジーの未来を暴力的かつ黙示録的に描く漫画家・映画監督。自然に深く根差した句を詠んだ17世紀の俳聖とどんな共通点があるのか。
実は意外に共通点は多い。どちらも激変する社会を鋭い視線で捉える観察者だ。ただし、遊女や「兵(つわもの)どもの夢の跡」を句にした芭蕉に比べ、大友のテーマは殺伐として暗い。
54年、宮城県の農村部に生まれた大友は73年に上京。80年に漫画『童夢』でブレイクした。当時団地で相次いだ自殺報道を素材に、超能力による殺人と規範が崩壊した都会の現実を精緻に織り交ぜたこの作品は、都市型超能力スリラーとして絶賛された。
童夢』には既に大友作品の特徴が明確に表れている。スピード感に満ちた緻密な絵、超能力を持つ謎めいたキャラクター、最後の対決に向かって突き進む複雑で魅力的なストーリー……。
この特徴がさらに際立つのが代表作の『AKIRA』。82年から7年半にわたって連載された長編漫画も、大友地震が手掛けた88年アニメ映画も傑作中の傑作だ。『AKIRA』のダークで大人向きのストーリーと斬新なアニメーションは、世界のポップカルチャーを変えたと言っても過言ではない。
物語の中心は暴走族の少年たち。軍隊に出くわしたことから、少年の一人、鉄雄が破壊的な超能力に目覚め、2019年の東京を崩壊に導く。
鉄雄は当初、人体実験で開発された超能力に葛藤する。新しく得た力に少年が時に苦悩し、時に歓喜する場面は、思春期の苦悩を暗に象徴している。それが見事な超能力の描写と相まって、読者を物語の世界にぐいぐい引き込んでいく。
AKIRA』は政治的メッセージも込められている。大友は80年代の日本に生じたさまざまな問題を卓越した想像力で一つの「逆ユートピア」に昇華させた。若者の疎外感、都市の荒廃、権力への不信感と「救世主」到来への期待。12年の今、こうした要素はさらに胸に迫り、痛切な現代性を感じさせる。
AKIRA』の野心的なテーマは漫画自体のイメージも一変させた。大人向けの漫画になじんだ日本の読者も、若者が軍と科学の犠牲になる『AKIRA』の黙示録的世界観に心を奪われた。外国の読者にとっては、これほど複雑で不穏なテーマを扱う「コミック本」が存在するという事実は衝撃だった。
「アニメは子供のもの」と決め付けていた欧米人にとって、アニメ版はそらに強烈な新発見だった。パワーとイマジネーションあふれる日本発の異色作の噂は口コミで広がり、アニメのクリエーティブな可能性を世界に気付かせた。『AKIRA』は漫画版もアニメ版も、20世紀ポップカルチャーの金字塔として今も大きな影響力を保っている。
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07年に監督した実写ファンタジー蟲師(むしし)』は、100年近く前の日本の自然という『AKIRA』とは対極の世界を描いていた。少年サンデーに新連載する予定の漫画は明治時代、新作短編アニメ『火要鎮(ひのようじん)』は江戸時代を舞台にしている。
年齢を重ねるとともに伝統的なルーツを模索し始める日本のアーティストや作家は多い。大友が芭蕉を愛読するのも、そんな傾向の表れかもしれない。
芭蕉は人生の無常を句にしたが、昨年の東日本大震災で出身地が甚大な被害を受けた大友も、無常観を強く感じているに違いない。

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