じじぃの「池上彰の第2弾・幸福度vs経済成長・幸福の国ブータンの真実!未来世紀ジパング」

Royal Address by His Majesty King of Bhutan 平成23年11.17 ブ−タン国王陛下の演説 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=FtxuPyRNszY
「黄昏 ブータン編」エンディング 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=7vCQbhTDjzE
ブータンのGNHと持続可能性 EICネット
http://www.eic.or.jp/library/pickup/pu120314.html
『養老先生と遊ぶ』 養老孟司/監修 新潮ムック 2005年発行
あるがままのブータン (一部抜粋しています)
養老先生の旅は、虫と森が2大テーマである。ブータンは両方を兼ね備えた「楽園」。北はヒマラヤ、南は亜熱帯属する豊かな植生と自然を誇る。
「単調な生物の分布には、貧しさを感じませんか? 子どものときから、私は整理されたものが好きじゃないんです。ブータンは手を加えようとしていない。ブータンへ行かないのはバカみたいなもんですよ。
ヒマラヤ山脈もある山国だから、シワを伸ばして平らにしたら、そうとうな面積になると思う。ブラック・マウンテンという連峰があります。ここまで大きな範囲で、原生林を一望した経験はありませんでした。壮大、荘厳・・・どう言ったらいいか。これほど言葉の限界を感じることはそうありません」

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未来世紀ジパング 「幸福度vs経済成長〜前編・幸せの国の真実」 2012年7月30日 テレビ東京
【司会】SHELLY、大浜平太郎 【ゲスト】パックン、宮崎美子坂下千里子池上彰
ブータン王国の断崖絶壁には「タクツァン僧院」という仏教の聖地が建てられ、多くの観光客が訪れる。ブータンで神聖な動物とされるのが「ターキン」。国民の8割はチベット系の民族で、職場などでは民族衣装の着用が義務付けられている。宮崎と池上は、”幸福の国”の源流を求めてアプ・サゲさん一家を訪れた。
アプ・サゲさん一家は20人の大家族。ブータンに住む人はどうして幸せだと思っているのかを聞くと、「今食べて生きていることが幸せだ」と語った。また、サゲさん一家にはテレビが一台あり、子供たちは日本の「ドラえもん」を見ている。息子さんの部屋には日本女性の写真が飾られ、「日本の着物が好きだ」と話した。
1階が家畜小屋で、ニワトリ小屋には100頭の鶏が飼われている。国民の8割が農業に従事し、最大の産業であるブータン。親戚や隣近所との物々交換で、自給自足に近い生活が成り立っているという。その現状を見た池上彰は、GDPは金額にして積み上げるものなため、お金を介さないで経済が成り立っていると、GDPは表に出ないと話した。
標高3000m近い山の上には、その他一般人の功績を称えて仏塔が建てられている。ブータンは西岡氏の指導により米の収穫が4割増加。59歳で死去した際には国葬が執り行われ、参列した5000人が涙した。また、西岡さんは国王から「ダショー」の称号を与えられた唯一人の人物でもある。
宮崎美子は23年前にブータン王国に行ったことがあり、その時にその他一般人さんと会っていた。その時の写真をスタジオで公開し、ひょうひょうとした人だったと話した。
スタジオにはブータン王国の伝統的な織物や、「ブータン国王 成婚記念紙幣」が登場。また、国民の多くは自主的に国王夫妻のバッジを胸につけている。
世界一幸福な国と言われるブータンの礎を築いたのが前国王の「ジグミ・シンゲ・ワンチュク氏」。彼は2008年に全部の権力を返上して、国民が選挙で国会議員を選び、さらに首相を選ぶ仕組みを導入。更にGNH(国民総幸福)を提唱し、精神的な豊かさのGNHを目標に掲げた。
ブータン王国では国民の幸福を実現するため、子どもは生まれてから大学まで学費が無料。ワンチュク国立総合病院には最新機器が揃っているが、薬・医療費共に無料となっている。
上と宮崎は政治・行政・宗教の中心地であるタシチョ・ゾンを訪れた。中には仏教の教えを描いたものが飾られている。
ブータン市場経済の波が押し寄せていて、ティンプー市内のインターネットカフェではオンラインゲームをやる人が押し寄せ、ティンプー初の24時間営業のコンビニ型店舗「トウェンティーフォー・セブン」がオープン。消費の沸騰でプチバブルとなっていて、野菜の値段が高くなっているのだという。
金融政策の要であるブータン中央銀行に訪れた2人は、首相フェローという役職についている日本人の高橋孝郎さんを取材。高橋孝郎さんはマッキンゼーの出身で、ブータンのGNHに興味を抱いてブータンにやってきたという。貨幣経済が始まって40年のブータンではお金の仕組みの理解が足りないため、高橋孝郎さんが漫画で啓蒙活動を行っている。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20120730/
未来世紀ジパング 「幸福度vs経済成長〜後編・幸せの国の真実」 2012年8月6日 テレビ東京
【司会】SHELLY、大浜平太郎 【ゲスト】パックン、宮崎美子坂下千里子池上彰
リーマンショック東日本大震災を経験して、「幸せ」の価値観や人生観が大きく変わった人が多い。そんな日本で、一躍注目を集めるようになったのが、ヒマラヤの小国・ブータン。GNH(国民総幸福量)を国の指標としている異色の国だ。GDP国内総生産)が"豊かさを測るモノサシ"とされるのに対して、GNHはそのアンチテーゼなのか?ブータン政府には、GNH委員会という国民の総幸福度を管理する部門まである。池上がブータンを訪れ、その理念と実践の現実に迫る。
そこで見たのは、郷愁あふれるブータンの光の一方で、消費経済の沸騰とインフレという影の側面。果たして、幸福度と経済成長は両立できるのか?
さらに"幸せのモノサシ"をたどっていくと、チベット仏教の存在が大きいことが分かる。ブータンは、世界で唯一チベット仏教を国教とする国なのだ。そして池上はインドのダラムサラを訪れる。ダライ・ラマ14世と会うためだ。そこから、「幸福度vs経済成長」の行方が見えてくる。
ブータン“幸福”の背景
急激な市場経済化に揺れる「幸福の国」ブータン。モノがあふれてゆく中で、月給の数倍のローンを組んでまで自動車や携帯電話を買う人が増え、インフレなども問題化していた。そんなブータンを訪れた池上彰宮崎美子は、首都ティンプーで働く22歳OLの自宅を訪ねた。そこで見たのは、意外なほど質素な暮らしぶり。「欲しいものはあるが、生活に満足にしている」という“足るを知る”生活だった。池上はOLの枕元に飾られた仏画ダライ・ラマの写真に注目、ブータンの人の「幸福」の根底にチベット仏教という拠りどころがあった。
●幸福の“源流”チベット仏教
ブータンの“幸福”の根底にチベット仏教があることを知った池上彰は、その源流を探るためチベット亡命政権の拠点、インドのダラムサラへ降り立った。ヒマラヤ山麓の「天空の街」ともいわれるダラムサラは、多くの外国人が集まる観光地として沸騰中。いま世界中でチベット仏教や最高指導者ダライ・ラマへの注目が高まっているようだ。池上はダライ・ラマ14世のもとを訪ね、日本人はどうすれば幸せになるのかを聞いた。ダライ・ラマの「物やお金のことを100%考えるのではなく、60%にとどめて、40%は心という内なる価値について考えてほしい」という言葉から「幸福度vs経済成長」の答えが見えてきた。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20120806/
どうでもいい、じじいの日記。
7/30、テレビ東京 『未来世紀ジパング』の番組で「幸福度vs経済成長〜前編・幸せの国の真実」を観た。
こんなことを言っていた。
【後半部】
緑豊かな自然で、清らかな川が流れている映像が出てきた。
幸せの国ブータン。その独自の幸福指標、「GNH」とは、一体何なのか?
GNH 国民総幸福(4つの柱)
・持続可能で公平な社会経済的開発
環境保護
・文化の推進
・良き統治
池上、「GNHはGDPに替わる指標です。1番目の『持続可能で公平な社会経済的開発』はやっぱり経済開発は大事である。2番目の『環境保護』は経済発展すると環境破壊につながります。それを止めるということ。3番目の『文化の推進』は伝統文化を守りつつ、多様な文化も大切にということ。4番目の『良き統治』はよい政治ということで、日本の私たちにとって耳が痛いかなという気がします」
政府がとった「首相」と並び、全省庁の上に立つのが「GNH委員会」、国の幸福度を調査し、分析。その結果を国の政策に反映させる省庁だ。
宮崎美子さんと池上彰さんが「GNH委員会」のある建物に向かう映像が出てきた。
これまで2回の調査が行われ、2005年の調査では国民の97%が「幸せ」と回答した。2010年では7000人以上から、聞き取り調査を行った。
「The Second Gross National Happiness・・・ Aprl 2010」と書かれたアンケート調査の用紙が映像に出てきた。
42ページ 249項目に及ぶ質問の調査。対面式で一人4時間かかったという。
Q235.電気が通っていますか?
Q21. よく眠れていますか?
Q171.隣人をどのくらい信用できますか?
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質問は多岐にわたる。宮崎と池上は政府のNO.2 GNH委員会カルマ・ツェテーム長官(男)に国民総幸福のポイントを聞いた。
池上、「ブータンがGNHを進めていることに、世界中から注目が集まっている。このことについてどのように考えていますか?」
ツェテーム長官、「世界から注目されていることは、大変うれしいことです。GNHはブータンの国づくりの最も重要な柱であり、人生の方向性を考える指針です。例えば、日々の時間の使い方で言えば、仕事、家庭、睡眠のバランスを取ることが私たちにとって最も大切です。働き詰めでお金を稼いだとしても、それで人生を終える時に『幸せだった』と言えるでしょうか?」
スタジオから
パックン、「日本だけかな? 誉め言葉として『お忙しそうですね』という言葉を使うのは。忙しいということはいいことだというのは」
SHELLY、「何時間しか寝ていない、という自慢は日本人だけかもしれないね」(笑)
パックン、「幸福に国の政策として、力を入れているということだけで、何かが違う気がする」
GNHは4つの柱から成り立っている。そして、これらはさらに9つの領域に分けられている。
心理的な幸福
・国民の健康
・教育
・文化の多様性
・地域の活力
・環境の多様性の活力
・時間の使い方とバランス(ワーク・ライフ・バランス
・生活水準
・良き統治(ガバナンス)
池上、「4つの柱から成り立っています。この4つの柱はさらに9つの細かい分野に分かれている。例えば、『地域の活力』は地域のお祭りが今でもちゃんと行われているのかどうか、どれだけそのお祭りに参加しているのか。『時間の使い方とバランス』は働いてばっかりじゃない。ちゃんときちんと睡眠をとっていますか、というもの」
坂下、「その心配を国がしてくれているってことですよね」
パックン、「お母さんっぽいよね」
坂下、「ちゃんと、ご飯食べてる? みたいな」
池上、「ただ国が『これが幸福だ』と押しつけているわけではないんです。つまり、幸福はそれぞれの人によって気持ちが違うでしょ。『それぞれが幸福を追求できるような環境をつくるのが国の役割』、ということなんです」
家族とどれだけの時間を共有していますか?
良く眠れていますか?
この1年で木を植えましたか?
家の屋根の材質は何ですか?
池上、「例えば、『この1年で木を植えましたか?』」
みんな、え〜。
池上、「ブータンは国土の60%以上は森でなければいけない、という基準が設けられている。経済が発展していくと、どんどん木を切って、開発します。それにストップをかけようということ。緑を大事にしながら、発展しましょうということです。『家の屋根の材質は何ですか?』は何だと思いますか?」
大浜、「大きなお世話という気もしますが」
池上、「貧しい家は大体、トタン板なんです。トタン板だとまだまだ、貧しいのかな、家の所得水準をこういうことで測っていくということです」
       ・
追加
8/6、テレビ東京 『未来世紀ジパング』の番組で「幸福度vs経済成長〜後編・幸せの国の真実」を観た。
エンディングのみ書いた。
未来予測 「日本独自の幸福の指標を作ろう!」
池上、「ここまで、ブータンの人たちの指標を見てきました」
ブータンの”幸福の指標”とは「GNH 国民総幸福」。4つの柱に基づく249項目で聞き取り調査して幸福度を測定している。その結果は国の政策に反映されている。
池上、「日本には日本の独自の文化と伝統があります。日本ならではの幸福の指標、それをこれから考えていくことが大事なのではないか。そこで”皆さんにとっての幸せとは何か”、あるいは日本独自の幸福の指標にはどんなものを書いたらいいのでしょうか? 書いてください」
パックン・・・「落し物が返ってくる」「魚の鮮度」
宮崎  ・・・「学び続ける!」「歴史の中の自分」「町内活動」「おばあちゃんと一緒」
坂下  ・・・「子供の夢を叶える」「残業はダメ!」「近所づきあいを!」
SHELLY ・・「夏休み」「家族と夕食」「楽しいお酒を飲む」
パックン、「子供の夢を叶えるは、子供の夢を叶えられる環境をつくってあげないとダメですね」
池上、「ブータンのGNHも、国民に幸福を押しつけるわけではないんです。それぞれの人が幸福を追求できるような状況をつくっていくと考えれば、日本でもそれぞれの人が幸福を追求できるような環境をつくっていく。あるいは、そのために政治が頑張らないといけない。探し求めていた『青い鳥』は実は近くにいるのかもしれない。日本が新たに考える。そのきっかけをブータン、あるいはチベット仏教が与えてくれているのかなと思います」
じじぃの感想
日本に渡ってきた仏教は中国を通して入ったので、かなり変質しているのだという。ブータンの人々が心の拠りどころにしていたのはチベット仏教だった。
なるほど、ブータンって、そんな国だったのか。