じじぃの「優秀な人材しかいらない?難民受け入れに冷たい国!資源戦争」

難民問題に関心を、都内で映画祭 デイリーモーション動画
http://www.dailymotion.com/video/xf5dwr_yyyyyyyy-yyyyyy_shortfilms
ロヒンギャ難民の悲劇:日本での苦しい生活(1) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=itSSrZ9o7rY
ロヒンギャ難民の悲劇:日本での苦しい生活(2) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=99uljSKQZns
特報首都圏 「日本を目指す難民たち」 2012年6月15日 NHK
【キャスター】斉藤孝信 【ゲスト】サヘル・ローズ
昨年度、難民申請した人は過去最高の1900人。ここ10年で5倍に増えている。背景には、ミャンマースリランカの政情不安定がある。しかし、同じアジアの日本を頼る難民に対し、日本の受け入れ姿勢は、優しさを欠いているのではないだろうか。今後、アジアの隣人をどう受け入れるていくべきか、難民支援のあり方を考えていく。ゲストは、イラン出身の在日外国人タレントのサヘル・ローズさん。
https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20120615-21-05445
我が国の難民認定制度の現状と論点 2011.5.12
難民認定手続による受入れ
法務省の発表資料21によると、2010年に難民申請を行った者は、1,202人であり、前年に比べて186人減少した。
また、難民の認定をしない処分に対して異議申立てを行った者は、859人であり、前年に比べ297人減少した。
難民申請の処理は1,455人であり、前年に比較すると393人(約21%)減少している。
審査の結果、難民認定者は26人、認定しなかった者は1,336人、申請を取り下げた者等が113人である。
異議申立ての処理は451人に対して行われ、認定者は13人、不認定者は325人、異議申立てを取り下げた者等は113人である。
一方で、難民と認定しなかったが人道的な配慮により特に在留を認めた者は363人となり、難民認定者と合わせた庇護数は402人である。
政情が不安定なミャンマー出身者からの申請が増えており、庇護者402人のうちミャンマー出身者が356人と約9割を占めている22。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/pdf/0710.pdf
OECD 幸福じゃない日本人…幸福度21位に低下
【安全:Safety】
1位 日本
2位 カナダ
3位 ポーランド
4位 アメリ
5位 オーストラリア

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難民 ウィキペディアWikipedia)より
難民(英: refugee)とは、対外戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想的弾圧、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由によって居住区域(自国)を強制的に追われた人々を指す。その多くは自身の生命を守るため、陸路、海路、河路、空路のいずれかで国外に脱し、他国の庇護と援助を求める。現在の国際法では、狭義の「政治難民(Political Refugee)」を一般に難民と呼び、弾圧や迫害を受けて難民化した者に対する救済・支援が国際社会に義務付けられている。
【難民条約加盟後の日本の対応】
インドシナ難民に対する国際貢献の必要性が契機となり、日本は1981年10月3日に難民条約(対象地域を欧州に限定しない旨宣言)へ、1982年1月1日には難民議定書へそれぞれ加盟し、同1982年1月1日両の条約と議定書を発行した。そして、それまでの「出入国管理令」を大幅に改正・改定した「出入国管理及び難民認定法」(以下、入管難民法)によって難民の認定手続制度を定めている。入国管理当局の認定作業は当初より非公開かつ厳格であったが、1980年代後半にベトナムからの偽装難民が大量に流入するようになると、スクリーニング制度が導入され、さらに認定基準が引き上げられた。日本の難民認定手続が外国人である難民申請者側にとって複雑難解であっただけでなく、法務大臣及び難民調査官という法務省官吏のみが難民認定の権限を有していたことや、いわゆる「60日ルール」といった制限を設けるなど、他の先進諸国に比べて日本の難民受入れは制度上「鎖国的」であると批判された。
外圧に配慮した日本政府は、2005年5月から入管難民法を改正し、難民審査参与員として外部からの有識者や実務経験者などを難民認定手続に関与させる制度の導入で制度の公平性をアピールするとともに、それまで人道主義者から集中的に批判を浴びていた「60日ルール」も撤廃している。また、2009年7月にはミャンマー難民の第三国定住受け入れを表明し、翌2010年9月より三年間、タイ西部のメラ・キャンプに避難しているカレン難民30名づつ、計90名の受け入れをパイロット・ケースとして開始した。日本政府による難民の受け入れが国際的に評価される一方で、現実的に難民との共存には困難な面も多々伺える。難民の第三国再定住プロセスには公的機関による支援以外にも定住先地域社会の理解が求められ、加えて政府・地域・再定住者の間隙を埋めるためには、政治・思想・宗教に中立したNGOの参画が不可欠である。

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『資源戦争――いま世界で起きている本当に凄い話』 ニュースなるほど塾/編 KAWADE夢文庫 2012年発行
優秀な人材しかいらない? アメリカの移民、”選民”戦略 (一部抜粋しています)
アメリカは、移民によってつくられた「移民の国」の代表である。
17世紀前半、イギリス国教会によって弾圧されたピューリタン清教徒)たちがアメリカ大陸に移住すると、まもなく様々な人々がアメリカに渡米してきて、現在の超大国のもとができた。
その後も移民の流れは止まることなく、現在も外国人のアメリ流入は続いている。実際、アメリカ政府は毎年約100万件もの永住権を発給している。
しかし近年、アメリカ政府は、これまでとは異なる移民政策をとるようになっている。貧しくて教育のない移民を切り捨て、選りすぐりの優秀な移民を探し求めるという人材確保戦略をとる傾向が強まっているのだ。
切り捨てられる移民の多くは不法移民だ。アメリカには現在、約1200万人もの不法移民がいるといわれている。なかでも陸続きのメキシコからの不法移民が多く、メキシコに隣接するアリゾナ州などでは不法移民の増加が大きな社会問題となっている。
そこでオバマ政権は、かってないほど厳しい不法移民の取り締まりを実地。ブッシュ政権8年間で国外退去させられた人数は約180万人だったが、オバマ政権は2008年の政権発足から2011年10月までの約3年間で120万人もの不法移民を国外退去に処した。さらにオバマ政権は、不法移民の雇用主への取り締まりも強化しており、大統領就任後の1年間で当局の調査を受けた事業者は、ブッシュ政権最後の1年間の2倍に達する。
このようにアメリカ政府は、自国の経済を支える低賃金の単純労働者を中心とした不法移民を冷遇する一方、高等教育を受け、高度な専門知識を身につけている優秀な移民を多数受け入れようとしているのだ。
たとえば、ウォール街の金融市場で、トレーダーに売買を指示するコンピュータの複雑なプログラムを書いているような人材には外国人が多い。
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つまり、現在のアメリカは、優秀な移民の頭脳なくしては成り立たない状況にある。そこで、政府は類まれな才能を持つ人材には永住権を短期間で付与するなどして、優秀な人材を集めようとしているのである。
アメリカにとって大事なのは、自国に利益をもたらす頭脳や才能であり、国籍は関係ない。優秀な人材ならばアメリカ人にしてしまえばいいという発想だ。移民によってつくられた国だけに、新たな移民が国を支えていくというのも宿命なのかもしれないが、「万人に開かれたアメリカはもはや存在しない」と嘆く人も少なくない。

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じじぃの日記。
ぼけっと、『資源戦争――いま世界で起きている本当に凄い話』という本を見ていたら、「優秀な人材しかいらない? アメリカの移民、”選民”戦略」というのがあった。
アメリカにとって大事なのは、自国に利益をもたらす頭脳や才能であり、国籍は関係ない。優秀な人材ならばアメリカ人にしてしまえばいいという発想だ」
移民の国であるアメリカが難民なんかいらないといっているのだ。世界の他の先進国も、本音はこんなところなのだろうか。
前月の6月、NHK特報首都圏』の番組で特集「日本を目指す難民たち」を観た。
去年、日本で難民申請した人は1867人で、その内、難民として認定されたのはわずか21人だった。NHKのキャスター自身が日本での難民の受け入れの実体にびっくりしていた。日本に来る難民の多くはミャンマーからだそうだが、日本で生まれた難民の子供が無国籍扱いされ、教育も受けられず、途方にくれている映像が流れた。
今年、経済協力開発機構OECD)による各国の「生活満足度」が発表された。日本は「安全」で1位になった。だが、日本が安全な国で1位なのは、ほとんど難民を受け入れていないからだ。スウェーデンでは毎年2000人も難民を受け入れている。
日本が難民を受け入れないのは、北朝鮮になにかあった場合、大量の難民が日本に流れ込むのを防ぐためだともいわれている。
番組で観た、無国籍扱いされていた子供が目に浮かぶ。
日本はもう、ちょっと、難民に対して寛容な国になれないのだろうか。