じじぃの「未解決ファイル_171_睡眠障害」

Sleeping cat ネコの心地よい眠りが誘う安らぎの寝顔 花の名所案内 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=A2sGrmktwLI&feature=related
5 weeks old, can't stay awake 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=A6A2-AuhiwI&feature=related
[FIRST若者へのメッセージ] 柳沢正史(筑波大、テキサス大) Masashi Yanagisawa 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=JpbYifN8Hy4
睡眠 ウィキペディアWikipedia)より
睡眠とは、ねむること、すなわち、周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態のことである。ねむりとも言う。
【睡眠に関わる神経伝達物質
覚醒を維持する神経伝達物質には、ノルアドレナリンセロトニンヒスタミンアセチルコリンオレキシンなどがあるが、睡眠中はこれらの神経伝達物質を産生する神経細胞が抑制されている。その抑制には腹背側視索前野に存在するGABA作動精神系が関与しているとされる。アセチルコリン作動性神経の一部はレム睡眠の生成にも関与している。
オレキシン ウィキペディアWikipedia)より
オレキシン (orexin) は1998年に発見された神経ペプチドオレキシンAとオレキシンBがある。視床下部外側野に存在する神経細胞オレキシンを産生している。ヒポクレチン(hypocretin)と呼ばれることがある。オレキシンは、食欲や報酬系に関わるほか、睡眠や覚醒を制御することが知られている。オレキシンをつくる神経細胞が消滅するとナルコレプシーという睡眠障害になる。
ナルコレプシー ウィキペディアWikipedia)より
ナルコレプシー(narcolepsy)とは、日中において場所や状況を選ばず起きる強い眠気の発作を主な症状とする脳疾患(睡眠障害)である。
【原因】
睡眠障害国際分類第2版 (ICSD-2) では、睡眠障害の診断名が第1版に比べて細分化されており、ナルコレプシーにおいても「情動脱力発作を伴うナルコレプシー」「情動脱力発作を伴わないナルコレプシー」「身体疾患によるナルコレプシー」「特定不能ナルコレプシー」の4つに細分化されている。このうち、「情動脱力発作を伴うナルコレプシー」と「身体疾患によるナルコレプシー」では、脳脊髄液中のオレキシン1(ヒポクレチン-1)濃度が110pg/mL以下(正常コントロール群平均値の3分の1以下)であることがナルコレプシーの補助診断基準に含められている。これには、90%以上の患者で髄液中のオレキシンが低値となること、正常群や他の要因による患者では低値とはならないことに基づく。逆に、「情動脱力発作を伴わないナルコレプシー」の疫学は判明していないとされている。
2012年現在、ヒトのナルコレプシーは、オレキシン神経が自己免疫疾患を理由として後天的に損傷を受けたことに伴う神経伝達障害であるとする仮説が有力とされている。

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柳沢 正史 - FIRSTサイエンスフォーラム
『眠気とは何か?』という現代脳神経科学最大のブラックボックスの解明
睡眠/覚醒の障害は現代社会の大きな問題であるだけでなく、生活習慣病のメタボリック症候群や、うつ病認知症などの精神疾患とも関連が深いといわれています。眠気のしくみは、時差ぼけなどに関係する体内時計による「サーカディアン(概日)制御」と、徹夜明けに眠いと感じるなど最近どのくらい睡眠をとったかという近過去の睡眠履歴に関係する「ホメオスタシス制御」から成り立っています。私たちの「オレキシン(睡眠/覚醒制御を担う神経ペプチド)」の発見をきっかけに睡眠学研究は飛躍的に展開されてきているものの、特に後者のホメオスタシス制御についてはほとんど分かっていないのが現状です。ノックアウトマウス作製により遺伝子の機能を解明してゆくというリバース・ジェネティクスを用いた研究が多々行われている中、フォワード・ジェネティクス(表現型から原因遺伝子を探す方法)に立ち戻り生化学的アプローチで眠い脳/眠くない脳の比較検証を実施したり、自由行動下のマウスの神経活動を観察するなど、これまでにない方法で『眠気』の正体を探っていきたいと考えています。
http://first-pg.jp/about-us/yanagisawa-masashi.html
睡眠障害の謎を解く(基礎研究最前線)
脳内物質が睡眠と覚醒を制御。マウス実験で確認 柳沢正史
まっ昼間に突然睡魔に襲われてぐっすりと眠り込む。そんな睡眠障害を「ナルコレプシー」と言います。米国テキサス大学の柳沢正史教授らは、その原因が脳内のタンパク質「オレキシン」の欠乏であることを突き止め、オレキシンを欠損させたり補充したりすると睡眠と覚醒を制御でき、ナルコレプシーオレキシンで改善できることを動物実験で確かめました。この成果は、ナルコレプシーの治療だけではなく、時差ぼけの改善や不眠症などの治療にも役立つと期待されています。
http://www.jst.go.jp/kisoken/seika/zensen/06yanagisawa/
TVシンポジウム 「日本の未来を切り拓け! 世界トップ科学者と若者のトーク 2012年5月19日 NHK Eテレ
【出演】筑波大学テキサス大学教授 柳沢正史、京都大学iPS研究所所長 山中伸弥東京大学生産技術研究所教授 喜連川優 【司会】山田賢治
世界トップを目指す科学者が“研究のブレイクスルーは、どんなときに生まれるのか”“世界と闘ってゆくには、どのようなモチベーションが必要なのか”を、次世代を担う若者たちと語り合うシンポジウム。最高速データベースエンジンを開発する喜連川優さん、睡眠と覚醒の謎に挑む柳沢正史さん、iPS細胞の生みの親である山中伸弥さんが、高校生たちとの熱いトークを繰り広げる。
https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20120519-31-21432
どうでもいい、じじぃの日記。
5/19、NHK Eテレ 「TVシンポジウム 日本の未来を切り拓け! 世界トップ科学者と若者のトーク」を観た。
日本で最先端研究をしている3人の科学者と高校生たちとのトーク番組だ。
大体、こんなことを言っていた。(手抜きしている)
【睡眠の謎に挑む 柳沢正史】のみ
寝不足や不眠、時差ぼけなど睡眠にまつわる悩みは数多くあります。しかし、睡眠という現象は科学的にほとんど解明されておらず、根本的な解決法はありませんでした。そんな中、世界を揺るがす大発見を成し遂げ、睡眠の謎に突破口を開いた人がいます。柳沢正史さんです。
室内をゆっくり歩いている男性が突然、倒れる映像が出てきた。
柳沢さんが発見した物質は「オレキシン」(睡眠と覚せいを制御する脳内のタンパク質)。オレキシンと睡眠の関わりを示す映像があります。突然、全身の力が抜けると睡眠と覚せい異常「ナルコレプシー」のが起こる症状の1つです。
男性の患者、「食事していても、気がつくと眠っているような。妻と一緒にデパート巡りをしていても気がつくと眠っていたりするんです」
女性の患者、「あまり、寝た記憶がないです。気がついたら、次の日になっていた」
柳沢さんは脳内のオレキシンが何らかの原因で作られなくなり、ナルコレプシーになることを突きとめました。オレキシンというたった1つのタンパク質が複雑な睡眠と覚せいを制御していたことに柳沢自身も驚いたといいます。
柳沢教授、「睡眠と覚せいのこれだけドラマチックな情報を出す、単一遺伝子の変化というのは今まで知られていなくて、これは大きな扉を開けた可能性がある」
柳沢さんの睡眠研究は3つの分野に分かれています。
睡眠障害の治療薬の開発
 ナルコレプシーだけでなく、日常の眠気とともなう様々な病気にも効果がある薬を目指します。
②睡眠・覚せいのメカニズムの観察
 オレキシンなど睡眠を制御する物質を作る神経細胞を見つけ出し、活動をリアルタイムで観察する試みです。
③睡眠・覚せいのを制御する未知の遺伝子の探索
 およそ1万匹のマウスを使い、睡眠と覚せいの制御に深く関わっている新たな重要遺伝子を見つけ出す計画です。
独自の手法で謎み斬り込む柳沢さん。その原動力とは?
柳沢教授、「分かっていないことを知るということ。未知のものが明らかになっていって、それが見えてくることが私にとっては目標です」
TVシンポジウム会場から
柳沢教授、「そもそも眠気というのは、非常に明快な感覚であって、誰でも毎晩感じる感覚ですが、それが脳の中で一体どう表現されているのか。現代神経科学の言葉で『眠気』とは何なのか、全く分かっていない。従ってその調節がどこで行われているのか分かっていない。医学的にも眠りの障害が、例えば生活習慣病の重大なリスクフアクターであることが分かっています。逆にある種の神経疾患や精神疾患の主要な徴候として表れてくる。だから、医学的にも睡眠の障害というのは非常に重大な問題です。・・・」
女生徒、「ナルコレプシーについての質問です。薬を使わずに脳に直接働きかけることで、ナルコレプシーを治療できるようになりますか?」
柳沢教授、「すばらしい質問です。それが医療の基本です。例えば、脳の特定の部位に電極を埋め込んで、ある特定の部位を刺激してあげるという治療法。ナルコレプシーじゃないかもしれないが、もうひとつが山中先生の話になってくるんですが、ナルコレプシーの患者の自分自身のiPS細胞を作って、そのIPS細胞をオレキシンを作る特殊な神経細胞をお皿の上に分化させることができれば、それを患者の脳に戻すことで、その1回限りの治療で終り、という夢のような治療法が将来できるかもしれない。(山中教授を見て)共同研究をしましょうか」
山中教授、(笑いながら)頷く。
女生徒、「柳沢さんにとって、睡眠とはどんなものですか?」
柳沢教授、「睡眠とはこの世の楽しみですね。できれば7時間位、眠るように心掛けています。7時間寝ると、体調がいいし、頭の回転にもいいみたいですよ」
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じじぃの感想
「現代神経科学の言葉で『眠気』とは何なのか、全く分かっていない」
地球に生命が誕生して以来、生物は昼、夜の生活リズムを使い分けて生きてきた。
睡眠障害が人間の健康のための重要なリスクフアクターであることは間違いない。柳沢教授の研究は睡眠障害を改善する脳内タンパク質(オレキシン)を発見したというものだった。
てんかん」なども睡眠障害に似た脳障害の1つだ。
昔、フジテレビ 『たけしのアンビリバボー』で「眠れない男」というのを観た。20年間、全く眠っていない男の話だった。
柳沢教授が発見した、オレキシンと何か関係があるのかもしれない。
「時計遺伝子」というのとも関係しているのかもしれない。
「朝立ち」も何か関係しているのかもしれない。
こんな、人間にとって大切な睡眠障害のメカニズムを解明した日本人がいたんだ。