じじぃの「世界で最も細い手術針・注射針・縫合針!世界に誇る日本のすごいチカラ」

カンブリア宮殿 (マニー) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=c4mcgi68aX0
第3回ものづくり日本大賞 (株)河野製作所 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=FEj2BV-fMxU
テルモ、世界最細で痛みの軽減を追求した注射針を発売 直径わずか0.18mm (追加) 2012年8月30日 財経新聞
テルモは30日、世界で最も細いペン型注入器用ディスポーザブル注射針「ナノパスニードルⅡ」を、9月3日より全国の医療機関向けに発売すると発表した。海外でも展開を進め、今秋よりドイツやイタリアで発売し、順次欧州で拡大する予定。
インスリン注射をする糖尿病患者や、成長ホルモン、ワクチン注射など自己注射をしなければならない患者は、注射に対する痛みや怖さを感じながら日々のコントロールを行っている。テルモは2005年に、世界で最も細い注射針「ナノパスニードル」を発売。またその後もより痛みの少ない針の実現に向けて技術を積み重ねてきた。
http://www.zaikei.co.jp/article/20120830/112185.html
アイレス縫合針[EyelessNeedle]|MANI|マニー株式会社
縫合針の組織刺通時に、余計な傷を組織に作らないスムーズな縫合針が求められ、従来のチャネル針からアイレス針(ドリルド針)を使用するように市場が変化しました。
http://www.mani.co.jp/product/eyeless.html
河野製作所 2011年9月22日 日刊工業新聞
世界最小の針、中国へ
河野製作所が手術用供給
微細手術用針付き縫合糸とコメ。最小で直径30マイクロ㍍までの製品をそろえる。
http://www.konoseisakusho.jp/jp/news/11092201.htm
プロフェッショナル 仕事の流儀 「第181回 天野 篤」 2012年5月14日 NHK
天野は、執刀医としてたずさわったおよそ6千の心臓手術で、98%という群を抜く成功率をおさめてきた。この成功率を支えるのが、“一途に、一心に”、人生の全てを手術にささげようとするその姿勢だ。
急を要する患者の連絡が入れば、どんなに疲れていようと、手術室に向かう。月曜から金曜までは自宅に帰らず、医師室に泊まり込み、24時間体制で患者を見守る。こうした生活を30年近く続けている。日本の心臓外科医が1年間に行う執刀数は50件が平均という中で、天野の年間執刀数は400以上と驚異的な数。「手術をしていないと、怖い」という天野。この圧倒的な経験値が、手術を成功に導く。
どんなに困難な状況に直面しても、その手が3秒と止まることはない。膨大な過去の経験から、最善の一手を選択し、冷静に手術を進める。
多くの心臓外科医たちが、天野を「日本一丁寧な手技を行う」と評価する。実は天野の持ち味は、当たり前のことを愚直に突き詰めるその姿勢にある。例えばバイパス手術の材料として取り出した血管。天野は、血管の周囲についた脂肪や、外膜と呼ばれる薄皮を、しつこくつまみ取る。さらに、枝のように伸びた1ミリ以下の細かい血管も、1本1本糸で縛る。成功は細部に宿る。ほんのわずかな凹凸も全て取り除くことで、血管をつなぎ合わせた時にスムーズな血流が生まれる。
http://www.nhk.or.jp/professional/2012/0514/index.html
カンブリア宮殿 「世界一しか目指さない! 奇跡の成長を遂げた栃木の田舎企業 マニー」2010年1月25日 テレビ東京
【司会】村上龍小池栄子 【ゲスト】会長 松谷貫司
東京から100キロ離れた栃木県・宇都宮市
ここにある「マニー」という名のメーカーをご存知か?
手がけるのは、名医もうなる「手術針」。国内シェアは9割。世界120ヵ国の医者たちから圧倒的な支持を得ている。
さらに驚くのは、売上高に占める営業利益率。デフレの勝ち組といわれるユニクロニトリ楽天でさえ10%台の中、マニーは約40%! なぜ栃木の田舎企業が、世界に冠たる地位を築けたのか?
この会社のトップは会長・松谷貫司(69)。
実質赤字だった会社を父親から継ぎ、どん底から驚異の急成長を成し遂げる。
そして“粘りの開発力”で、後発でも他社のシェアを続々と追い抜いてきた。
「世界一の品質しか目指さない!」「ニッチ以外はやらない!」「工場は田舎にしか建てない!」…。
そのユニーク経営に、不況に負けない会社づくりのヒントを探る。
◎マニーが世界の医者から信頼される理由
年々高度になる外科手術。人の命を預かる特殊な世界の要求に、マニーは応え続けてきた。その結果、1万種類もの手術針を揃え、その全てが“世界一”の品質を目指してつくられている。わずか数ミリの極小針でも、針先の滑りの良さを徹底追求。体内を傷つけない丸みを帯びた加工法など、その微細加工では他社の追随を許さない。さらに、針一本一本、全品を目視でチェックしているのだ。そして、極めつけが年に2回開かれる「世界一か否か会議」。他社製品も分析して、自社製品が世界一かどうかを判断するのだ。そこで認められなければ、発売中止も辞さない。
そのこだわりが世界中の医者から信頼され、手術の質向上に貢献している。松谷は言う「世界一の品質を実現すれば、自ら営業しなくても売れていく。」
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100125.html
夢の扉+ 「蚊を目指せ痛くない注射針に挑む」 2012年5月6日 TBS
【ドリームメーカー】青柳誠司(関西大学システム理工学部教授) 【ナレーター】中井貴一
注射と違い、蚊に刺されても痛くないのはなぜか?この疑問に取り組んでいるのが関西大学教授、青柳誠司。千里山キャンパス(吹田市)でロボットアームなどを研究開発している。
青柳は痛みが少ない針の開発につなげるため、蚊の吸血メカニズムを研究している。試行錯誤を繰り返し、実験に最適なホウ砂と砂糖水を混ぜて作ったスライムを作り上げた。しかし吸血の観察は難しく、苦節3年が経ってやっと決定的瞬間を捉えることができた。
吸血している映像を見ると、蚊は3本の針を連動させて最小限の穴を掘り進めていた。さらに針の形状はノコギリのようにギザギザ。皮膚に当たる面積が少ないため痛みの軽減につながるという。
害虫防除技術研究所の白井氏は、青柳の実験を見て素晴らしいと称賛した。
ある休日、青柳は王子動物園(神戸市)のフラミンゴコーナーへ。細い脚で立っているフラミンゴを観察した。また器用に動く象の鼻にも興味を示している。
近年、生物の能力に倣って新技術を生み出すネイチャーテクノロジーが活発化している。例としてはカワセミの嘴をもとにした500系新幹線、カタツムリをヒントに作った外壁材、ハコフグをモデルにしたバイオニック・カー(メルセデス・ベンツ日本)など。
青柳は鉄腕アトムに憧れ東京大学工学部へ進学し、ロボット開発に邁進。しかし人間の能力に近づけないと気づき、昆虫を真似ることを始めた。そして蚊の針がノコギリ状であることを知り、ライトニックスの社長協力のもと痛くない注射針の研究を開始。研究のために2人はKINCHO大日本除虫菊豊中市)へ。神崎研究員は蚊に目をつけた2人を感心したという。
そして2人はランセット針を開発。大阪警察病院(天王寺区)で使ってもらうと、採血をうけた少年は痛みが少ないと話した。現在ピンニックスライトは2万個が医療現場へ納入されている。
http://kakaku.com/tv/channel=6/programID=26319/episodeID=562661/
『図解 世界に誇る日本のすごいチカラ』 インタービジョン21【編】 三笠書房 2012年発行
日本の小さなメーカーが世界一細い手術針を開発 (一部抜粋しています)
手術に使われる器具には、用途ごとに驚くほど多くの種類がある。「針」ひとつとっても、組織を切り裂きながら縫うのに必要な切れ味重視のものから、なるべく組織を傷つけないように縫うものまで、形状や加工に工夫がこらされている。
その手術針の世界で、日本の小さなメーカーが活躍している。栃木県宇都宮市に本社をおくマニーは、眼球を切開するナイフや硬くて折れにくい手術用縫合針で世界トップクラスのシェアを誇る。小規模な企業が生き残るために、「やらないこと」を掲げ、ニッチな市場に特化して、世界120ヵ国に販路をもつ企業へと成長を遂げた。
世界で最も細い手術用針で知れれるのが千葉県市川市の河野製作所だ。直径は髪の毛よりも細い0.03ミリ。従来の針では太さ0.5ミリ程度の細い血管を縫い合わせのが限界だったが、0.1ミリの血管を縫い合わせることが可能になった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『図解 世界に誇る日本のすごいチカラ』という本を見ていたら、「日本の小さなメーカーが世界一細い手術針を開発」というのがあった。
じじぃは糖尿病だ。毎月、病院で採血し、その結果に一喜一憂している。
糖尿病患者が使っているインシュリン注射針はテルモが開発した世界一細い注射針だ。全く痛くないかといえば、蚊に刺されたくらいの痛みだ。まあ、しょうがないか。
この本で紹介されている会社は、マニーと河野製作所だ。
●マニー
 マニーの動画を観た。
 「世界一会議」というのをやっていた。会議で開発者が他社製品と比較して、この製品は世界一です、と言う。役員がその根拠は的確じゃないと言い放つ。世界一でなければ販売中止。世界一でなければ、当社は製品を作る意味はない。とか言っていた。国内シェアは9割。世界120ヵ国の医者たちから圧倒的な支持を得ているのだそうだ。
 マニーは2011年12月7日号『ニューズウィーク日本版』の特集「日本を救う中小企業100」にも選ばれている。
●河野製作所
 直径0.03ミリの手術針を開発した。
 「2001年に500ミクロン以下の血管組織を手術する手術針を作ってくれ」と依頼されたのがきっかけだっという。そのためには工具から開発しなければならなかった。こんな極細な針と糸を結びつけないといけない。この工具を作るのに、顕微鏡を見ながら開発に3年かかったのだそうだ。
 去年から、中国で医療用縫合針など微細手術(マイクロサージャリー)用製品を販売している。
5月6日 TBS 『夢の扉+』で「蚊を目指せ痛くない注射針に挑む」を観た。
痛くない採血用注射針(ランセット針)を開発したのだそうだ。
河野製作所の河野社長が動画のなかで、こんなことを言っていた。
「やはり、世界の中で一番ものづくりを突き進めて行くのは日本人だ」
すごい、人達だ。