じじぃの「世界遺産・ヴィルンガ国立公園のマウンテンゴリラ!ユネスコ事務局長は訴える」

ゴリラの危機〜コンゴからのレポート 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=QyzbR-GoVB4
動画 マウンテンゴリラの保護活動 ナショナルジオグラフィック式日本語サイト
http://www.nationalgeographic.co.jp/video/video_title.php?category=1&embedCode=5kZjIxOikjSadNQkEFpuyC46ExqP3PSN
Threat of Orangutan extinction - Apes in Danger - BBC wildlife 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=G1CvK3mOnig
THE世界遺産 アフリカ冒険II カフジ・ビエガ国立公園 (追加) 2012年4月8日 TBS
地球上にわずか5000頭を数えるヒガシゴリラの半数が暮らすというカフジ・ビエガの森。
そこは内戦が収まりつつあるコンゴの奥地。我々は36頭の大家族と出会い、10日間の撮影を行いました。毎日観察し、見えてきたのは動物園では見られないゴリラの生態。
長い間「凶暴な野獣」と誤解を受けていたゴリラは、実は森でのんびり平和に暮らす動物なのです。人間の「家族」の原点ともいえる姿がそこにはありました。
http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20120408/
コンゴ民主共和国世界遺産  一日一万歩!
コンゴ民主共和国世界遺産は5件全てが自然遺産であるが、その全てが「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)に登録されているという他に例を見ない状況となっている。
ヴィルンガ国立公園はコンゴの北東部、ルワンダウガンダの国境近くにある多様な動物相を誇る国立公園である。
多様な動物相の中でも、特にマウンテンゴリラとカバの生息地として研究対象にもなっていたのだが、隣国ルワンダの内戦で発生した難民の大量流入などで環境が悪化し、混乱のなかで多数のカバやゴリラが殺された。
http://withyoume.seesaa.net/article/210000906.html
弾薬庫爆発、206人死亡 コンゴ共和国 2012年3月5日 日テレNEWS24
http://www.news24.jp/articles/2012/03/05/10201301.html
『世界のドキュメンタリー』 「アリに魅せられて〜ボルネオ・女性学者が見つめる熱帯雨林〜」 2010年12月3日 NHK BS
制作: NHK/駿(日本 2010年)
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101009.html
世界遺産――ユネスコ事務局長は訴える』 松浦晃一郎/著 講談社 2008年発行
コンゴ民主共和国の5つの危機遺産 (一部抜粋しています)
アフリカ大陸の中央にあるコンゴ民主共和国の5つの国立公園はいずれも世界遺産(自然遺産)に指定され、稀少な動物(オカピ、マウンテンゴリラ、カバ等)や熱帯植物が存在している。しかし長年の内戦の結果、保護管理体制がないがしろにされており、これらの動物が戦いの犠牲や密猟の対象となっている。そこで私は2000年、アメリカのテレビ局CNNを創業した実業家テッド・ターナー氏が設立した国連財団(UN Foundation)より資金援助を得て、これら5つの国立公園に保護管理体制を敷いた。また、貴重な動物の生息状況は彼らが食料とする植物によっても影響を受けるため、欧州宇宙機関ESA)と協定を結び、植物の生態の変化を人工衛星から常時モニターすることにした。
2007年7月に入り、その5国立公園のひとつのヴィルンガ国立公園で、7頭のマウンテンゴリラが殺害された。ニューズウィーク誌でもその無残な姿が生々しい写真で紹介され、世界中に衝撃が走ったことは記憶に新しい。後に、同公園の密林を違法に伐採していたグループを取り締まった管理人への単に見せしめのためだげに殺されたと知り、やるせない思いに駆られた。
実は私は2004年夏に首都キンシャサを訪ねて暫定政権が成立した直後のカビラ大統領と会談し、今後ユネスコが教育と文化を中心に協力することを約束した。また、すでにマウンテンゴリラやカバなどの密猟が行われる危険性が案じられたため、ヴィルンガ以下、世界遺産に指定された5つの国立公園の稀少な動物の保護の必要性についても強く主張したところ、大統領も頷いてくれた経緯がある。しかし、その後も状況は改善されず、2007年4月に書簡にて再び要請していただけに、今回の事件には無念さを禁じえない。私たちに今できることは、何の罪もないマウンテンゴリラをこれ以上、犠牲にしないということである。
以上のいくつかの例でわかるように、1990年代に内戦や戦争によって被害が及んだのは南東欧の文化遺産だったが、今は開発途上国の特に中近東とアフリカの文化遺産と自然遺産が危機にさらされている。

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どうでもいい、じじいの日記。
図書館から、松浦晃一郎著 『世界遺産――ユネスコ事務局長は訴える』という本を借りてきた。
著者の松浦晃一郎氏は1999年〜2009年11月まで国連のユネスコ事務局長を務めた人だ。世界遺産に登録するかどうか最終決定していたのはこの人だった。
本の中に「コンゴ民主共和国の5つの危機遺産」というのがあった。
コンゴ民主共和国はアフリカ大陸の中央部に位置し、赤道の直下にある。面積は西ヨーロッパと同じぐらいの大きさで、雨が多くアマゾンに次ぐ広さの熱帯雨林を抱えている。地下資源に恵まれているが、1990年代の内戦などで経済は壊滅状態となっており、世界最貧国の1つとなっている。
「今回の事件には無念さを禁じえない。私たちに今できることは、何の罪もないマウンテンゴリラをこれ以上、犠牲にしないということである」
2010年、NHK BS 『世界のドキュメンタリー』という番組で「アリに魅せられて〜ボルネオ・女性学者が見つめる熱帯雨林〜」を観た。
この番組で初めて「森冠」という言葉を知った。
森冠とは上空からは地面が見えないほど森が繁っている状態をいうのだそうだ。ボルネオ島では森林面積が40年間で半分に減った。あちこちの森林が伐採され、パーム畑に変わっている。
コンゴのマウンテンゴリラやカバの生息地も、やがてボルネオ島のようにココアやコーヒーやパーム畑などに変わっていくのだろうか。
コンゴの主要貿易相手国は中国だ。ギニア湾沖に発見された海底油田や鉱物資源の権益を狙って、経済進出を強める中国へのコンゴ国民の反感が急速に強まっているのだそうだ。
コンゴの内戦に中国がからんでいることは間違いない。
それでも、マウンテンゴリラからみれば、人間などいない方がよい、ということなのかもしれない。
人間の欲望が自然を破壊し続けているのだ。
コンゴ民主共和国の「ヴィルンガ国立公園」は1994年に、「ガランバ国立公園」は1996年に、「オカピ野生生物保護区」と「カフジ=ビエガ国立公園」は1997年に、「サロンガ国立公園」は1999年に、自然遺産(危機遺産)として、ユネスコ世界遺産リストに登録された。