じじぃの「世界初の折れ刃式カッターナイフ・板チョコのように折れる刃!国産はじめて物語」

未来世紀ジパング 【世界に羽ばたく!ニッポンの技術第7弾・文房具&炊飯器】 2012.11.26 動画 デイリーモーション
http://www.dailymotion.com/video/xve4jz_yyyyyyyy-yyyyyyy-yyyyyyyy7y-yyy-yyy-2012-11-26_shortfilms
未来世紀ジパング 「ニッポンの技術第7弾 ガラパゴスでも世界で大ヒット!文房具&炊飯器」 (追加) 2012年11月26日 テレビ東京
【司会】シェリー、大浜平太郎 【沸騰ナビゲーター】辛坊治郎(大阪綜合研究所・ジャーナリスト) 【ゲスト】宮崎美子、パックン、夏野剛
ユニットバス・オセロ・カッターナイフに共通している事を当てるクイズが出題。正解は全て日本生まれのもの。ユニットバスは東京五輪開催を控えたホテルニューオータニに設置されたのが最初で工期短縮のためTOTOが考案。オセロは水戸出身の長谷川五郎氏が考案。カッターナイフもオルファ株式会社の創業者岡田良男氏による考案だった。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20121126/
直線・曲線もきれいにカットできる「ロータリーカッター」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=dCOxdcpyEwU
【オルファ】ホームページ
http://www.olfa.co.jp/ja/index.html
カッターナイフの安全な使い方
http://www.ntcutter.co.jp/safety.htm
仰天クイズ!珍ルールSHOW 「あの有名商品を開発!世界基準を作ったのは日本人SP」 2012年3月13日 テレビ東京
【出演】タカアンドトシ繁田美貴関根勤八代英輝、ゴリ、石塚英彦矢口真里ローラ・チャン
カッター、体脂肪計、掃除に使うコロコロ。有名商品の開発の過程を徹底調査。開発者の意外な発想や苦労を出題!カッターナイフの刃に溝を入れる発想のヒントは?
【カッターナイフ】
ちょっと変わったカッターナイフとして、円を切るカッターや「ミシン目」を入れるカッター、「重なった紙の一番上」だけ切れるカッター、梱包の「ヒモ」を切るカッターを紹介した。
「刃に溝を入れるという発想のヒントになったものとは?」という問題が出題。関根勤は筋肉のミゾと答え、格闘技選手を例にあげ、矢口真里石塚英彦は板チョコと答えた。
http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/21413_201203131954.html
カッターナイフ ウィキペディアWikipedia)より
カッターナイフ(英: Cutter-Knife)は、もともと紙を切るための道具として開発された薄手の刃を有する刃物のこと。現在では、紙や布、薄い合板、石膏ボードなどの切断ができるなど用途に応じて様々な刃形状の製品がある。略してカッターとも呼ばれる。
【折る刃式カッターナイフ】
日本のOLFA創業者である岡田良男によって世界で最初に開発された紙や布、薄い合板、石膏ボードなどの切断に用いられる薄い刃を有する切れなくなった刃を折り取っていくタイプのカッターのこと。刃が薄いので他の切断工具である鋸やジグソーよりも切断面がきれいである。また、石膏ボードなどを切っても切り屑がほとんどない。折る刃式カッターナイフの国内専業メーカーは、オルファ株式会社とエヌティー株式会社の2社だけである。
従来、印刷所などではナイフやカミソリの刃、ガラスの破片を用いて紙類を裁断していた。しかし、刃先が磨耗してすぐに切れ味が悪くなる欠点がある。そこで1956年(昭和31年)に印刷会社に勤めていた岡田良男が板チョコからヒントを得て折る刃式カッターナイフを考案した。岡田はこの"折る刃"からオルファ株式会社を創業。これは鋼製の刃にあらかじめ折り筋を付けておき、刃先が磨耗した場合にはそれを折り取ることで新たな鋭い刃先を作り出す方法。現在では一般用のカッターナイフの多くがこの方式を採っている。刃は大型刃、小型刃などオルファ社のサイズ(刃幅サイズ9mm、18mm、折れ線の角度は59度)は事実上の世界標準となっており(JISなどの標準規格を得ているわけではない)、他社製品との互換性もある。
オルファのカッターナイフは、日本市場のシェア約60%を占めており、海外100カ国を超える国々で販売されている。また、グッドデザイン賞選定品52品目、Gマークロングライフ賞16品目、オルファのすぐれたデザインは高く評価されている。(2012年2月)
OLFAとNTが現在よく似た商品群の専業メーカーである理由は、オルファの岡田良男が当初考案した折る刃式カッターナイフの製造をエヌティーに依頼していたことによる。
オルファ ウィキペディアWikipedia)より
オルファは、日本で初めて折る刃式のカッターナイフを製造・開発した大阪市の刃物会社およびそのブランド名である。
1956年、岡田商会の創業者・岡田良男という青年が、ガラスをガラス切りで傷をつけて割るように切断することと、昔GHQから貰った格子状に切り込まれた板チョコレートを折るのを思い出して着想し、切れにくくなった刃の先端の部分を折って捨て、刃の次の部分を先端として使うようにするカッターナイフを提案、特許出願をした。最初は評判が悪かったが、やがて口づてでそのことが広がり、人気を集める。
岡田商会は資金繰りが悪化し、1967年に一旦清算。良男ら4兄弟で岡田工業を設立した。この折り刃式カッターナイフは岡田商会(岡田工業)が原点であるということでブランド名を「折る刃」を元に「OLFA」(オルファ)とした。

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『国産はじめて物語―世界に挑戦した日本製品の誕生秘話』 レトロ商品研究所/編集 2003年発行
世界初の折れ刃式カッターナイフ ペーパーナイフ (一部抜粋しています)
刃が切れにくくなっても、ポキッと折れば、すぐ切れ味鋭い次の刃がお目見え。また気持ちよく作業が続行できる。このポキポキ折れるカッターナイフ、家庭においてはもちろん、学校の図画工作の時間に、お世話になった輩も多いだろう。
カミソリやハサミが全盛だった時代、折れ刃式のカッターナイフを世界で初めて発売したのは、日本転写紙㈱(現・エヌティー㈱)。同社では戦後から転写紙(印刷に使用する文章や絵を写し取る紙を製造、販売していた。転写紙を切断する際、刃物が必要になる。同社の職人が使っていたのは、薄くてよく切れるカミソリ。しかしながら、刃がむき出しであったため、安全性に欠け、転写紙につけるのりの部分にあたって刃が錆びるのが早かったという。そのうえ、よく切れるのは刃の先端だけで、後の部分は捨てざるをえなかった。これではもったいないというので、職人たちはカミソリの刃をペンチなどで折って使うようになった。
それが一気に折れ刃式カッターナイフの商品化に結びついたのは岡田良男(故人・のちにOLFA株式会社を創設)の発案からであった。岡田氏はかって進駐軍からもらった板チョコの形にヒントを得、「板チョコみたいにポキポキ折れるカミソリの刃」を思いつく。「刃のサイズ、折れ線の角度は……」「形はスライド式がコンパクトで安全だ」など。試作品の製作に力を注ぎ、折れ刃式のナイフを作り上げた。その後日本転写紙に入社した岡田は金属事業部門を設け同社技術者とともに「ペーパーナイフ」という名の折れ刃式ナイフを完成させる。高度経済成長期直前の昭和34(1959)年のことだ。
このナイフは特許を取り、すぐにスライド部分を改良して「シャープナイフ」と名を換え、翌昭和35(1960)年に改めて売り出されたのだが、1本250円のナイフというのは、当時の理髪や映画料金より高く、高級品扱いだった。
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現在では発売メーカーも種類も増え、大工・製版業者といったプロから小学生まで、カッターナイフはもはや生活必需品と言っても過言ではない。現在エヌティーでは転写紙こそ製造していないが、カッターナイフの安全設計と品質改良に力を注ぎ続けている。昭和42(1867)年にはカッターで初めて通産省(現・経済産業省)のグッドデザイン商品に選定。今でも一般用カッターナイフは100円〜300円と、発売当初とほとんど価格が変わっていない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『国産はじめて物語―世界に挑戦した日本製品の誕生秘話』という本を見ていたら、「世界初の折れ刃式カッターナイフ ペーパーナイフ」というのがあった。
そういえば、3月13日のテレビ東京 『仰天クイズ!珍ルールSHOW』の番組で「カッターナイフ」が取り上げられていた。
「このナイフは特許を取り、すぐにスライド部分を改良して『シャープナイフ』と名を換え、翌昭和35(1960)年に改めて売り出されたのだが、1本250円のナイフというのは、当時の理髪や映画料金より高く、高級品扱いだった」
ふう〜ん。カッターナイフが最初に発売された当初はシャープナイフという名前だったんだ。
昭和35年か。じじぃが中学生の頃だ。ネットで「昭和35年」をキーにして調べてみた。新安保条約が調印された。この新安保条約に反対する全学連約7000人が国会に突入、東京大学の学生だった樺美智子が死亡した。タカラから「ダッコちゃん」発売され、大ヒットした。ソニーが世界初のトランジスタテレビを発売した。5月にはチリ地震が起き、地震発生から約22時間後に最大で6mの津波三陸海岸沿岸を襲い142名が死亡した。ソ連スプートニク5号が世界で初めて「犬」を宇宙から生還させることに成功、次の年にはガガーリンが世界初の宇宙飛行士になった。日本でカラーテレビの放送が開始した。池田首相が「所得倍増計画」を発表した。テレビでは「快傑ハリマオ」、「兼高かおる世界の旅」、「少年探偵団」、「白馬童子」、「ララミー牧場」が始まった。橋幸夫が「潮来笠」を、西田佐知子が「アカシアの雨がやむとき」を、坂本九が「ステキなタイミング」を、平尾昌晃が「ミヨちゃん」を歌っていた。1960年の流行語は池田首相の「私はウソは申しません」だった。
「職人たちはカミソリの刃をペンチなどで折って使うようになった」
発明者の岡田氏は考えた。「ナイフは研がなければならないし、カミソリは捨ててしまうから無駄になる。使い続けても切れ味が悪くならない刃物はできないものだろうか」、と。
岡田氏はかって進駐軍からもらった板チョコの形にヒントを得、「板チョコみたいにポキポキ折れるカミソリの刃」を思いつく。
カミソリ刃と板チョコが結びつくところがすごい。
このカッターナイフと同じような発明品として、缶ビールや缶コーヒーなどに付いている引き金(タブ)を思い出した。また、スニーカーの紐の替わりに付いている面ファスナーを思い出した。
カッターナイフも缶コーヒーの引き金も面ファスナーもとても便利なものだ。
岡田氏はこのカッターナイフを発明し、その後、設立した岡田工業という社名をオルファに変えた。それは世界に売り出すことを考えて「折る刃」を元に「OLFA」(オルファ)としたのだった。
昭和54年にオルファから「ロータリーカッター」を発売された。円形の刃を転がし、曲線も直線も思いのままに切ることができるこのカッターは、日本よりもアメリカやカナダなど外国で高く評価されているらしい。