じじぃの「これからの10年・日本人の底力・日本を救う夢の先端技術・SACLA・iPS細胞・STAP細胞!文藝春秋NEXT」

海外の反応 ノーベル賞2015で日本人受賞に世界が称賛! 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kScAdWx-B5U
K Supercomputer a Revolution from Japan 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=59dk_vMPYdc
PIAAC - Organisation for Economic Co-operation and Development 2013
http://www.oecd.org/site/piaac/
見えなかった世界が見える (SPring-8) - 施設編 - 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=iBNEqST9rjg&feature=related
プライムニュース 「松下幸之助(経営者)の“成長とイノベーション”」 (追加) 2015年5月7日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】野田佳彦(前内閣総理大臣 民主党最高顧問 衆議院議員)、渡部昇一(評論家 上智大学名誉教授)
戦後、驚異的な高度経済成長を遂げた日本。その立役者の一人が松下幸之助だ。“経営の神様”と称されたその手腕は自社の発展のみならず、松下政経塾などを通じ、日本の将来を見据えた人材の育成にまで、惜しみなく注がれたという。
では、次の段階への一歩を踏み出せずにいる平成のいま、松下幸之助の遺した「教え」や「哲学」の中に活路はあるのか?
松下幸之助の教えを検証し、成長のカギと企業が社会に果たすべき役割、今後の日本のかたちを考える。
野田、「信長は『鳴かぬなら殺してしまえ』と言った。秀吉は『鳴かせてみせよう』と言った。家康は『鳴くまで待とう』と言った。経済誌がどれを選ぶか3択で聞いた時に、昭和40年代の企業経営者で3択で答えなかったのは松下幸之助本田宗一郎だけだった。松下幸之助は『鳴かぬならそれもなおよしホトトギス』と言った。人材を有り難いと思っている」
提言 「今、松下幸之助に学ぶべきこと」
野田 「素志貫徹」
 常に志を抱きつつ懸命になすべきをなすならば、いかなる困難に出会うとも、道は必ず開けてくる。成功の要諦は成功するまで続けるところにある。
渡部 「学校の成績万能でない知力がある」
 松下幸之助は学校の成績はよくなかった。世の中には採点できない頭もある。
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150507_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d150507_1
次世代スパコン、設置後も性能アップ CPU進化を視野 2015/3/2 日本経済新聞
国が2020年ごろの稼働を目指す次世代スーパーコンピューターを、設置後も性能を引き上げられるようにする方針だ。
次世代機は特定の計算で現在国内最高性能の「京」の最大100倍の計算能力を実現する計画だが、心臓部となるCPU(中央演算処理装置)の技術の進展を視野に入れ、アップグレード可能な設計にする。安全で有効性の高い創薬や複合災害の予測システムなどの実現に役立てる。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG01H1E_S5A300C1TJM000/
「日本の未来を狙い撃ち!」SACLA見学ツアー 文部科学省
天高く馬肥ゆる秋、オイシイ発見が詰まった、今話題の最先端研究施設に、お得に触れてみませんか? 11月19日(火曜日)には石川センター長の特別講演がセットになったスペシャルツアーも開催されます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/ryoushi/detail/1341285.htm
SACLAとSPring-8の光で生体分子複合体のナノ構造を解明 (追加) 2014年5月2日 理化学研究所
本研究は、理研リバプール大学との連携協定に基づいて行われました。 成果は英国の科学雑誌『Nature Communications』オンライン版(5月2日付け:日本時間5月2日)に掲載されます。
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140502_2/
建仁教授 SACLA供用開始第一号 「First SACLA User Group」として世界初の実験開始 岡山大学 大学院自然科学研究科
http://www.gnst.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id2077.html
STAP細胞」と「iPS細胞」の特徴を比較しました。(14/01/30) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=AObZKBpUrvY
林修今でしょ!講座 「世界を変えたスゴイ科学者BEST7」 2014年8月19日 テレビ朝日
【MC】林修 【進行】宇佐美佑果 【講師】竹内薫(サイエンスライター)、らんま 【学友】伊集院光、おのののか
ガリレオ・ガリレイアイザック・ニュートンアルベルト・アインシュタインなど、世界に名を残す数多くの偉人たちの中で本当にスゴイい科学者は誰なのか!?
サイエンスライター竹内薫先生が、偉大なる科学者たちの功績や発明品はもとより、あまり知られていない意外な裏話や性格などを、面白エピソードを交えつつ徹底講義する。
■スゴイ科学者 BEST7
1位 アインシュタイン (20世紀最大の科学者)
2位 山中・伸弥 (iPS細胞でノーベル賞)
3位 ニコラ・テラス (エジソンに勝った科学者)
4位 アラン・チューリング (コンピューターの生みの親)
5位 ニュートン (万有引力を発見)
6位 ガリレオ・ガリレイ (近代科学の父)
7位 マリ・キュリー (女性初のノーベル賞)
http://www.tv-asahi.co.jp/imadesho/
サンデーモーニング 2014年3月16日 TBS
【司会】関口宏 【コメンテーター】岸井成格毎日新聞特別編集委員)、寺島実郎(評論家 多摩大学学長)、浅井慎平(写真家)、幸田真音(作家)、大崎麻子関西学院大学客員教授
▽風をよむ 「今の空気 STAP細胞の論文」
発生から3年を迎えた東日本大震災。被災地に対する世間の関心が「低くなっている」と感じる人は73%。また、震災から3ヵ月後の世論調査では、原発廃炉推進へ賛成が82%だったが、原発再稼働へ向けた動きが加速している。
ひとつひとつは関連がなさそうな出来事。それを見つめていくと何が見えてくるのでしょうか?
籾井NHK会長の発言、STAP細胞の画像貼り替え論文、浦和レッズの「Japanese Only」、佐村河内守氏の偽ベートーベン、絶叫する柏市通り魔殺人犯など・・・。
寺島さん、「偏狭で未熟な自己主張というか、自己中心の主張をしなければ損だみたいな思い入れと思い込みがある。鈴木大拙の言葉に『外は広く、内は深い』がある。大人が身を持って示さなければいけない」
浅井さん、「結果さえ良ければという自己満足がある。生きるということの意味を考えないといけない」
幸田さん、「情報があふれている時代の中で、深く掘り下げて判断力や思考などがないがしろになっている」
大崎さん、「まず失敗しちゃいけない。自分を等身大以上に見せたい」
岸井さん、「デパートなどの食品偽造表示の頃からおかしくなってきている。社会の信用や信頼が崩れつつある。秩序まで崩れるのではないかという悪い予感がある」
http://www.tbs.co.jp/sunday/
世界初「T細胞」量産に成功 がん治療などに光明(13/01/04) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=PBu3lsWdDF0
そうだったのか! 「学べるニュース3時間SP」 2014年1月13日 テレビ朝日
【ニュース解説】池上彰 【レギュラー出演】劇団ひとり土田晃之 【ゲスト出演】石原良純神保悟志北斗晶渡部建丸岡いずみ岡本玲
2014年、日本人なら今知っておきたいニュースを池上彰が「基礎から応用編まで」わかりやすく解説します!
▽日本人の学力がアップ!?
世界の15歳の学力到達度を調べるテスト、PISA。そして大人の学力を調べるPIAAC。
はたして日本の順位は?そしてどんな問題が出されたの?
●国際学習到達度調査(PISA
去年12月、OECDは世界65ヵ国・地域の15歳約51万人を対象に2012年に実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。
日本の平均点は「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の全3分野で2000年の調査開始以降で最も高く、順位も前回を上回った。
トップは上海だが、人口5000万人以上の国レベルでは日本がトップだった。
●国際成人力調査(PIAAC)
去年10月、OECDが行なった「国際成人力調査」の結果が発表された。
これは16歳から65歳の成人を対象とした成人向け「学力テスト」、成人版PISAと言ったもの。
読解力、数学的思考力、IT問題解決能力の3つの分野のうち、読解力と数学的思考力は、平均で世界一。平均は1位。
学力と所得の関係に影響があり、米国や英国など収入が多い国は学力が高い。日本は所得に関係なく学力が高いことが分かった。
http://www.tv-asahi.co.jp/manaberu/
The real wealth of nations (世界各国の本当の富) Jun 30th 2012 The Economist
A new report comes up with a better way to size up wealth
Economists usually settle instead for GDP. But that is a measure of income, not wealth. It values a flow of goods and services, not a stock of assets. Gauging an economy by its GDP is like judging a company by its quarterly profits, without ever peeking at its balance-sheet. Happily, the United Nations this month published balance-sheets for 20 nations in a report overseen by Sir Partha Dasgupta of Cambridge University. They included three kinds of asset: “manufactured”, or physical, capital (machinery, buildings, infrastructure and so on); human capital (the population's education and skills); and natural capital (including land, forests, fossil fuels and minerals).
The balance-sheet of wealth
1.Japan
2.United States
3.Canada
   ・
http://www.economist.com/node/21557732
NHKスペシャル 「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオⅡ 第1回 ニッポンの会社をこう変えろ」 2013年5月11日 NHK
【司会】ジョン・カビラ上田早苗 【解説】片岡利文、有馬嘉男 【ナレーター】高橋克美、小林千恵
去年秋、「日の丸家電」苦戦の本質から製造業の逆襲のシナリオを考えたシリーズの第2弾。円高が修正され、家電メーカーの株価も値上がりするなど状況が好転し始めているかに見える中、本当の意味での復活につなげ「失われた20年」に終止符を打てるのか、それとも「あだ花」に終わってしまうのか。日本経済にとってきわめて大切な時期を迎えるいま、前回とは違う角度から製造業の課題と進むべき道を探り出し「シナリオ」を提示します。
高品質なイメージ  (博報堂 Global HABiTより抜粋)
           日本製 アメリカ製  韓国製

                                                                                • -

香港        82.2%   51.6    38.5
シンガポール   82.8    48.1    42.0
ソウル       63.3    38.9    51.5
バンコク      51.7    37.7    17.7
マニラ       61.3    69.6    19.2
ジャカルタ     62.2    40.1    15.8
デリー       66.4    49.4    44.2
北京        44.8    18.3    18.3
                  16都市で調査 回答
アジアの主要都市で各国の製品がどういうイメージを持たれているかという調査です。その中の1つ「高品質なイメージ」という調査では日本が圧倒しています。フィリピンのマニラ以外では全部トップです。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0511/
クローズアップ現代 「ノーベル賞受賞 山中伸弥さんに聞く」 2012年10月10日 NHK 動画あり
【キャスター】国谷裕子 【出演者】山中伸弥京都大学教授 iPS細胞研究所所長)
今年のノーベル医学・生理学賞の受賞者に、身体の様々な組織や臓器になるとされる「iPS細胞」を作り出すことに成功した京都大学教授の山中伸弥さんが選ばれた。山中さんは、特定の遺伝子を皮膚の細胞に組み込むと、体のあらゆる組織や臓器に変わる「初期化」が起きることを世界で初めて示した。この「iPS細胞」を使えば、病気やけがで失った組織でも、自分の他の部分の細胞から新たに作って移植することができるため、再生医療や薬の開発を飛躍的に進めると期待されている。番組では、山中さんが生中継で出演。ノーベル賞受賞への思いと、今後の研究目標などについてじっくり聞く。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3258.html
Science 23 Dec 2011
●Plant Life's Boxy Heart
http://www.vub.ac.be/e-brief/data/File/Science%20-%2010%20top%20breakthroughs%20of%20the%20year%202011.pdf
窒化物半導体の光電極による人工光合成システムを開発 2012年7月30日 Panasonic
パナソニック株式会社は、世界最高の太陽エネルギー変換効率(以下、効率)で、太陽光のみで二酸化炭素と水から有機物を生成する、人工光合成システムを開発しました。
本システムは太陽光を照射する光電極に窒化物半導体を使用し、有機物を生成する電極に金属触媒を使用することで、効率0.2%(主生成物:ギ酸)を実現しています。この効率は、バイオマスで使用される植物と同程度であり、植物に代わって、本システムにより、これまで不要なものとして排出されていた二酸化炭素を原料として、有用な有機物(化学原料、燃料など)を生成することが可能となりました。
【効果】
地球温暖化および化石燃料枯渇の問題を同時に解決できる夢の技術として、太陽光のみを使って人工的に二酸化炭素を吸収し資源化する、人工光合成の研究に注目が集まっています。本開発により、植物と同等の効率で二酸化炭素を吸収し有機物を生成する、人工光合成システムが実現し、来るべき循環型エネルギー社会に向け大きく前進しました。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2012/07/jn120730-3/jn120730-3.html
理研ニュース 2012年8月号 理化学研究所
●京とSACLAで反応過程を見る
バクテリアのNORでは、2個の鉄原子がどのように働いてNOを還元しているのか。私はその反応過程に最も興味があります。その解明のために、NOのような2個の原子から成る分子とNORが結合した状態の結晶をつくり、SPring-8で立体構造解析することを目指しています。その解析結果をもとに、神戸市にある理研のスーパーコンピュータ“京(けい)”を使って反応過程のシミュレーションを行いたいと思います」
SPring-8に併設されたX線自由電子レーザー施設“SACLA(さくら)”の供用が今年3月から開始された。SPring-8よりも10億倍以上も明るく、100兆分の1秒という短い発光時間のX線レーザーを発振するSACLAを利用すれば、化学反応の過程を直接観測することも可能だと期待されている。「いずれSACLAを使ってNORの反応過程を観測することに挑戦してみたいですね。それに必要な利用技術を開拓することも、私たちの重要な仕事です」
●タンパク質の立体構造から生物進化を語る
qNORの論文掲載がようやく認められ発表されたのは、今年1月。バクテリアのNORの立体構造解析に成功したのは、世界でも城主任研究員たちだけだ。「バクテリアのNORの立体構造は、予想通りカビのNORとはまったく違うものでした。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2012/aug/frol_02.html
理研ニュース 2012年5月号 理化学研究所
―SACLAで、ノーベル賞級の成果が次々と出ると期待されていますね。
石川 : 化学反応の過程の解明も、画期的な成果です。ただし、SACLAの実力は、それにとどまらないはずです。
―どんな成果が期待できるのですか。
石川 : 例えば、SACLAの光をさらに細く絞り込んで強い光にして真空に通すと、真空が壊れてマイナスの電子とプラスの陽電子が対でできると予想されています。電子と陽電子が衝突して光が出る現象は知られていますが、その逆の現象を世界で初めて実証できる可能性があるのです。
 さらに、現在の物理学では予想されていない現象が起きる可能性もあります。私はそれを一番期待しています。そもそも現在の物理学の理論は、SACLAが放つような強い光は考えないものとして、つくられています。SACLAの光が物質に当たったとき、現在の理論が成り立つのかどうか分かりません。理論で説明できない現象が発見され、物理学の教科書を最初から書き換える必要が生じるかもしれないのです。先人のまったくいない、手付かずの研究分野が広がってくる可能性があり、若い人たちにとって大きなチャンスです。そのような新しい研究分野を切り拓くことができれば、SACLAを苦労して完成させた甲斐(かい)があります。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2012/may/fea_01.html
理研ニュース 2012年5月号 No.371 May2012 理化学研究所
ヘビー級ケトン「ゲルマノン」の合成に世界で初めて成功した。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2012/may/index.html
NHKスペシャル 「コンピューター革命最強×最速の頭脳誕生」 2012年6月3日
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0603/index.html
SACLAのココがスゴイ! ベスト5! 文部科学省
第1位 世界で唯一!
SACLAは大型放射光施設SPring-8に隣接しており、最先端の2つの光が利用できます。こんな施設は世界でここだけ。SACLAの光を当てた物質の変化の様子をSPring-8で観察するなど、それぞれの光の特長を活かした日本でしかできないような独創的な研究が期待されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/ryoushi/detail/1316023.htm
X線自由電子レーザー施設(SACLA)の整備・共用 2012/02/08
<概要>
■2つの国家基幹技術である次世代スパコン「京」X線自由電子レーザー施設「SACLA」との連携を可能とする情報インフラを整備し、「SACLA」による「京」を利用した高速かつ高度な解析を実現。
「京」を活用したSACLAの利用研究を強力に促進し、イノベーションの推進、国際競争力の強化等に貢献。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/022/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2012/02/08/1315848_01.pdf
iFixit、iPhone 5を速攻で解剖 ソニー村田製作所などの日本製部品多数 2012年9月21日 ITmedia ニュース
米iFixitが9月20日、予告通り発売されたばかりの米Appleの「iPhone 5」を解剖した。34ステップにも上る多数の写真入り分解マニュアルはこちら。なお以下の(Step○)は分解マニュアルの該当部分を指している。
うわさ通り、日本製の部品が多く使われていることが分かった。バッテリー(Step 9)とカメラ(Step 31)はソニー製、1GバイトのRAMはエルピーダ製(Step 16)、Wi-Fiモジュールは村田製作所製(Step 15)だ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1209/21/news097.html
立花 隆 日本を救う夢の先端技術「SACLA」 2012.03.18 文藝春秋WEB
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/326
円高という黒船が「内向き」日本を変える 2012年02月06日 ニューズウィーク日本版
今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔2月1日号〕
日本経済の奇跡を思うとき、私はいつも牛乳の入ったグラスに落っこちたネズミの話を思い出す。ネズミは溺れまいと無我夢中で泳ぐ。するとそのうち牛乳はバターになる。ネズミは助かり、バターを売って大金持ちになる。
日本はそのネズミだ。日本の驚異的な成功は、逆境への適応の歴史だ。日本は天然資源に乏しく大した広さもないし、主要ルートから外れた辺ぴな地にある。要するに豊かになるはずがないのだ。にもかかわらず日本は外圧によって強く豊かになった。黒船の来航を受けてアジアで最も豊かな国になり、第二次大戦に負けた後には世界第2位の富裕国になった。
平和になった今、日本は円高という新たな黒船に直面している。財務省は毎日、日本の窮状を円高のせいにする。日本は輸出国だから、円高は日本の競争力を低下させる。ライバルの韓国と中国の通貨が安いだけになおさらだ、と。
円が価値を認められるのは、日本の経済成長を考えれば当然の結果だ。71年のレートは1ドル=360円だった。2011年は1ドル=77円。89年と比べて円は対ドルで87%、対英ポンドで94%上昇している。伝統的に通貨の健全性を象徴するスイスフランに対してさえ上昇していると、エコノミストのエーモン・フィングルトンは先日ニューヨーク・タイムズ紙の記事で指摘している。円高は日本の驚くべき成功の表れだ。
円高は日本の成功の一因でもある。円高のせいで日本は常に効率アップを模索し、為替レートの変動に価格を左右されにくい戦略的な部品を生み出さざるを得なかったからだ。
アップルのiPhoneの例で考えてみよう。最近の調査によると、中国の深圳で生産され世界に輸出されたiPhoneのコストは179ドルだが、そのうち60ドル分を日本製部品が占めている。それに対して中国での生産コストは6ドル、韓国製部品のコストは23ドルだ。どんなに円高が進んでも、主要部品は日本に頼らざるを得ない。韓国企業のサムスンも日本製部品に依存している。日本は巨額の対韓貿易黒字を誇っている。
■再び世界に進出するチャンス
日本は円高をチャンスと捉えるべきだろう。円高も黒船と同じで、歴史の重要な局面で日本に変化を迫るからだ。日本は窒息しかけ、逆グローバル化に移行しつつある。移民現象を拒絶している数少ない、おそらくは唯一の先進国だ。外国からの直接投資は極めて低い水準にとどまっている。外国人留学生の数は減少しており、日本からの留学も以前に比べて減っている。私のような日本駐在の外国人ジャーナリストも減る一方で、日本への関心は薄れつつある。
そんな日本を救うのに円高はもってこいだ。輸入品は安くなり、日本人は外国製品を入手しやすくなるだろう。学生は外国に留学しやすくなる。企業は外国企業や資産を割安で買収できる。日本が再び世界に進出するチャンスだ。
一般家庭にもメリットがある。福島第一原発の事故以来、エネルギーの輸入が急増しているが、円高になれば輸入コストは下がる。日本は原子力発電の不足分を補うため、外国からの天然ガスと石油の輸入を増やしているが、円高が進めば電気料金が安くなる可能性もある。
欧米は今、世界一安い通貨になることを目指して泥仕合を繰り広げている。問題は、日本以外の国はどこも通貨安を目指しているため、誰も輸入製品を買えず、世界経済がさらに悪化することだ。この戦略は先進国におけるエネルギーの輸入価格を上昇させるだけだろう。
円高のデメリットばかりを嘆くのはもうやめよう。日本は貯蓄率の高さを生かしてグローバル化を加速させることで円高のメリットをフル活用し、国民を孤立から救わなければならない。さもないとネズミは牛乳の中で溺れてしまう。
http://www.newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2012/02/post-449.php
文藝春秋 NEXT』 これからの10年「日本人の底力」 2012年4月号
立花隆 日本を救う夢の先端技術「SACLA」 (一部抜粋しています)
リーマン・ショック以後、世界経済の構造が根本的に変り、それに伴って、日本経済のあり方も根本的に変った。リーマン・ショック以前、世界は先進国がすべてを仕切るG8体制で動いていた。リーマン・ショック以後、世界は先進国だけでは仕切れなくなり、代表的中進国を入れたG20体制になった。その過程で、中国の存在感がきわめて大きなものになり、アジア全体の存在感が増した。そういう変化の中で、日本はアジアの中の最先進工業国として不可欠のマテリアルサプライヤーになり、その存在感を大いに増した。日本の主たる貿易相手国は、2009年以来中国になり、日本の貿易相手国の半分以上がアジアになった(中国が19%)。アジアの諸国が、どのような方向に経済活動を展開しようと思っても、必要な部品原材料は日本に求めざるをえないというサプライチェーンのネットワークがアジア全体に広がっている。
近着のニューズウィーク誌が、日本のそのような立ち位置を、i(アイ)フォンを例にとって見事に分析している。
スマートフォン市場では、iフォンが圧倒的な強みを発揮しているが、それは基本的に中国に深圳で製造され、世界に出荷されている。その過程で日本メーカーはお呼びじゃないようだが、さにあらず、日本製の部品マテリアルがいたるところで使われており、1台179ドルのコストのうち、日本メーカーが作る各種部品の総額が実に60ドルつまり3分の1を占めているというのだ。それについで韓国製の部品が23ドル、最後の中国メーカーがやる組立工程(アセンブル)に落ちる金はわずか6ドル(日本メーカーに落ちる金の10分の1)でしかない。スマートフォンだけでなく、コンピュータ、テレビなどの電子電気製品でも部品とかマテリアルのレベルでは、日本のメーカーが圧倒的な強さを発揮している(急速に追い上げられてはいるが)。
炭素繊維もグレードが低いものなら、中国も含めて各国で作っている。しかし、日本の3社(東レテイジン、三菱レーヨン)レベルのものは、どこも作れない。まして、格子欠陥を直すなどハイテクの極みのことをやって、さらに性能を向上させようとしているところなどどこにもない。
それに、いま化学の最先端を走ってきた日本で、とんでもない革命が起きつつある。
それは何かというと、昨年3月に、兵庫県理化学研究所播磨研究所にできた、X線自由電子レーザー施設「SACLA(さくら)」である。X線自由電子レーザーは、かねがね「夢の光」と呼ばれ、世界各国がその実現に向けて知恵をふりしぼってきた。2009年にアメリカがはじめて実現し、今回日本でできたものは、世界で2番目だが、性能はアメリカをはるかにしのぐ。
なぜ世界各国が競ってこれを作ろうとしているかというと、これを使いこなせるかどうかに、その国の科学技術の未来がかかっているからだ。特に化学とバイオテクノロジーはこれで決定的に変わる。日本はこれを、「国家基幹技術」に選定して、ここ数年開発を急いだ。
X線自由電子レーザーとは、X線の波長をもつレーザーだが、それによって何がそんなに変わるのか。このX線レーザーの光をあてれば、これまで全く見えなかったものが見えてくるのだ。科学はすべて見ることにはじまるから、これで科学の大革命がはじまる。
      ・
いま世界中の製薬会社が、あらゆる膜タンパク質の構造解析をしようとして、激烈な競争を繰り広げている。1つの構造解析が即1つの新薬開発につながるからだ。ナノサイズの結晶でよいとなったら構造解析の効率は何百倍もあがるだろう。
問題は、ナノサイズの結晶を大量に作って、その構造解析をやろうとすると、データが多くなりすぎてパンクしそうなこと。そのため、いま神戸にある世界一のスーパーコンピュータ「京」との間に特設の通信回線を作って、次々にデータ処理することが計画されている。また、X線自由電子レーザーのすぐ隣がスプリング8なので、同じ試料にX線自由電子レーザーの光とスプリング8の光を同時に別の角度からあてて、究極の物質解析を行なうことも計画中だ。X線自由電子レーザー、スプリング8、そして「京」、この3つの世界一は3つとも中国が逆立ちしても追いつけない技術だ。3つとも日本の産業に広く開かれている。中国は金儲けと国威発揚には熱心だが、基礎科学では日本にかなわない。

                              • -

どうでもいい、じじぃの日記。
文藝春秋 NEXT』の特集「これからの10年『日本人の底力』」に「立花隆 日本を救う夢の先端技術『SACLA』」が載っている。
スマートフォン市場では、iフォンが圧倒的な強みを発揮しているが、それは基本的に中国に深圳で製造され、世界に出荷されている。その過程で日本メーカーはお呼びじゃないようだが、さにあらず、日本製の部品マテリアルがいたるところで使われており、1台179ドルのコストのうち、日本メーカーが作る各種部品の総額が実に60ドルつまり3分の1を占めているというのだ。それについで韓国製の部品が23ドル、最後の中国メーカーがやる組立工程(アセンブル)に落ちる金はわずか6ドル(日本メーカーに落ちる金の10分の1)でしかない。スマートフォンだけでなく、コンピュータ、テレビなどの電子電気製品でも部品とかマテリアルのレベルでは、日本のメーカーが圧倒的な強さを発揮している」
ふう〜ん。iPhoneは中国で製造しているのも関わらず、中国メーカーに入る金額は6ドルにしかならないのか。わずか全体の3〜4%の金額だ。
去年の10月、フジテレビ 『知りたがり!』で特集「日立に続きパナソニックが… テレビ事業『縮小』検討 日本製テレビは消えちゃうの?」をやっていた。
番組で司会の伊藤利尋さんと、コメンテーター 家電専門アナリストの永井知美さんがこんなことを言っていた。
伊藤さん、「ブラウン管の時代、ブラウン管テレビを組み立てようとすると高い技術力を持った技術者が必要だったそうです」
永井さん、「ブラウン管テレビは最後に仕上げとして技術にノウハウが必要だった。テレビがアナログからデジタルの薄型になるとそうではない。デジタルは基本的に部品を組み合わせれば誰にでも組み立てが可能なんです」
伊藤さん、「だから巨額設備投資さえすれば、大量生産が可能になった。加えて消費者が求めたレベルの差がメーカー間でなくなってしまった」
永井さん、「かなり行き着くところまで行ったという感じで、どこのテレビを見ても差がなくなった」
伊藤さん、「韓国の値段は約2割、日本製品より安いから韓国製ということになった」
      ・
かって、日本が高度成長していた時代とは構造的に違うようだ。今はどこの国でも高品質な部品を組み立てるだけで、高品質な製品ができる時代なんだ。
X線自由電子レーザー、スプリング8、そして『京』、この3つの世界一は3つとも中国が逆立ちしても追いつけない技術だ。3つとも日本の産業に広く開かれている。中国は金儲けと国威発揚には熱心だが、基礎科学では日本にかなわない」
こんな記事を中国人、韓国人が見たら、どんな気持ちになるのだろうか。
少し、イカレタじじぃ。「どうだ。くそったれ!」。くそったれはじじぃか。(^^;;
追記
2012年6月24日 NHK EテレサイエンスZERO』の番組「植物パワーが未来を変える! 夢の人工光合成」より
200年間、謎につつまれていた光合成の秘密も日本の研究者によって、初めて解明されました。
植物パワーが未来を変える! 夢の人工光合成
去年12月に発行されたアメリカの科学雑誌『Science』。2011年の大発見という特集が組まれました。その1つとして選ばれた発見はこちら、
雑誌『Science』のページをめくると、「Plant Life's Boxy Heart」(植物を生かしているのは箱型の心臓だった)という題字のページが出て来る。
「箱型の心臓」とは光合成を起こすこの酵素のことです。箱のような酵素の形をつきとめたことこそが世紀の大発見だったのです。
岡山大学のキャンパスの映像が出てきた。
この発見をおこなった研究者が岡山大学にいます。沈建仁教授(50歳)。20年以上にわたって光合成のメカニズムを研究し続けてきました。