じじぃの「未解決ファイル_157_アンティキテラの歯車」

The Greek Antikythera Mechanism 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=_PrlERqn2Qc&feature=related
The Antikythera Mechanism: A Relic of Ancient Greek Science 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=1DOy5TBgsYw
The Antikythera Mechanism - 3D. 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=L1CuR29OajI&feature=fvwrel
Antikythera Mechanism Part 2: by Nature Video 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=znM0-arQvHc&feature=related
ギリシャ アンティキテラ島の機械

アンティキテラの歯車

アンティキテラの歯車 Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&q=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%86%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%AD%AF%E8%BB%8A&gs_l=hp...0.0.0.5.340633...........0.7_NFLin7nUo&sa=X&oi=image_result_group
地球ドラマチック 「世界最古の“コンピューター”〜宇宙を再現!古代ギリシャの技術」 (追加) 2014年3月8日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹
海底で見つかった古代ギリシャの財宝の中に謎の金属塊が…。X線撮影すると27もの歯車が組み込まれていた!何の目的で作られたのか?研究によって驚きの事実が明らかに。
エーゲ海で偶然見つかった古代ギリシャの小さな金属片は「アンティキテラ島の機械」と呼ばれ、長年、研究者が解明に挑んできた。機械には27の歯車が組み込まれ、それぞれ歯の数が異なる。歯の数は何を意味するのか? 最近の研究により、太陽や月の周期、さらに日食や月食をも予測する機械だったことが判明。この小さな機械で、宇宙を再現していたのだ! 2000年前の驚きの技術に迫る。(2012年 国際共同制作)
番組では、このような複雑な構造を考えたのは天文学者であり数学者であったアルキメデスではないかと言っていた。
アルキメデスシチリア島シラクサの王に仕え、ハンニバル戦役においてローマ軍の攻囲を受けた。彼は物理を利用した投石機や敵艦焼討ちを目的とする大反射鏡などを作り出してローマ軍を悩ませたが、アルキメデスとは知らないローマ軍の兵士によって殺された。
http://www4.nhk.or.jp/dramatic/x/2014-03-08/31/19888/
[書評]アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ(ジョー・マーチャント) 極東ブログ
文明というもの、それに内包される科学知識や技術というものは、徐々にそして段階的に進展していくと通常考えられている。だから古代は、現代よりも科学技術にはおいて劣っていたとみなされて当然だが、古代が我々に直接伝える遺物には、科学技術進展の原則を疑わせる物がまれに存在する。とりわけ人の驚きを誘うのがオーパーツ(OOPARTS:Out Of Place Artifacts)だ。ギリシア人の感嘆の声、オーパ!をもじったものだろうか。「アンティキテラ島の機械」と呼ばれる、小さな古代の遺物を知った現代人は、間違いなく感嘆の声を上げるに違いない。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2009/05/post-ca7f.html
アンティキテラ島の機械 ウィキペディアWikipedia)より
アンティキテラ島の機械(Mechanismos ton Antikythiron)は、天体運行を計算するために作られた古代ギリシアの歯車式機械。
【使用目的に関する推測】
設計者は天体の位置を計算するために天体運行の理論まで知っている必要はなかった。バビロンの天体計算式「システムB」が紀元前260年までには(早ければ紀元前500年には)考案され、ギリシャに受け継がれていたのである。当時ごく少数の、太陽と月とその他の天体の運行の基礎が理解できる教育されたエリートと、教養のない庶民との間には科学と文化において大きな隔たりがあった。 キケロプリニウスプラトン、小セネカプトレマイオスアリストテレスなどによる多くの古代資料によると庶民は日食、月食を超自然現象と見なしており、恐れていたとされる。「…無教養な者はたやすくそれら(日食など)を混乱や凶事の前触れと考えた」。この機械の実際の用途には以下のものが含まれると言われている。
・星の配置の計算。古代では占星術が広く行われていたが、占星術に用いる表を作るためには特定の時点の星々の配置を知る必要があった。その作業は手計算では非常に困難かつ時間を要したため、この機械のような計算機は占星術師の仕事をかなり楽にしたと思われる。
天文学上の出来事に関連した宗教的祭りの日付の算出。
・暦の修正。太陽と月の双方の動きに基づいた暦。
プライスは、この機械が博物館やロードス島の公会堂で一般に向け展示されていた可能性があるとしている。ロードス島は機械工学、特にロードス島民の専門技術であるオートマタ(機械人形)の展示で知られていた。古代ギリシャの9歌唱詩人の一人ピンダロスは著作「オリンピック叙情詩」の第7巻においてロードス島について次のように言及している。
 The animated figures stand (命を与えられた人形が立っている)
 Adorning every public street (あらゆる街角を飾って)
 And seem to breathe in stone, or (石の中で息をするように)
 Move their marble feet. (大理石の足を動かすように)"

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『驚愕のオーパーツ&超古代ミステリー99』 南山宏/監修 双葉社 2010年発行
惑星運行コンピュータ 差動歯車が使われた機械式のコンピュータ (一部抜粋しています)
エーゲ海に没した古代ギリシャの商船に、機械式アナログコンピュータが積まれていた! しかも、多数の蚊車を複雑に組み合わせたその精密機械は、太陽や月、水星、金星、火星などの運行を正確に算出するものだった。惑星の詳しい観測データさえなかったはずの古代ギリシャにどうしてそんなものが存在しえたのだろうか。
問題の沈没船がアンティキテラ島の沖合で発見されたのは1900年のこと。引き揚げて調査した結果、大量のすばらしい彫像類とともに、木箱に納められ腐食が進んだ奇妙なブロンズ片が出てきた。それらが歯車のようだとわかり、にわかに「アンティキテラの機械」として注目されるようになる。一部に目盛りやギリシャ文字が認められ、製作年代は紀元前82年と判明したが長く正体はわからないままだった。
機械の用途が明らかになったのは1973年、イギリスのケンブリッジ大学デレク・ディソラ・プライス科学史教授が、長年の研究の末、機械の復元に成功したのだ。それは木箱の中に20以上のブロンズ製歯車と多数の薄板を取り付けた装置だった。箱の側面に通したシャフトを回転させて歯車を動かすと、指針がそれぞれの薄板に刻まれた目盛の上を異なる速度で移動する。これは、太陽系の各惑星が日時ごとに天空のどこかにくるかを示す機械式アナログコンピュータだった。
そこで使われている差動歯車は、常識では16世紀後半、置時計のメカニズムとして初めて造られたとされている。現代では自動車の変則ギアなどに応用されている高度なテクノロジーであり、古代ギリシャに存在した証はほかにはない。

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『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ 』 ジョー・マーチャント/著、木村博江/翻訳 文藝春秋 2009年発行
科学史は塗りかえられた (一部抜粋しています)
西洋の歴史家は、そのすべての発端はヨーロッパにあると考えていた。最初の時計がどこで作られたのか、そしてなぜ初期の時計がそれほと精密に作られたのか(技術の歴史は、単純なものから複雑なものへ進むのがふつうなのに)は、謎である。だが、いったん機械仕掛けの時計が出現すると、そこから現代テクノロジーへの基礎が一気に築かれている。
そして時を計る器具類は、ヨーロッパから世界に広まったとされてきた。たとえば、16、7世紀にイエスズ会の宣教師が、時計を中国にもたらしたといわれている。だが、西洋の歴史家は中国のしかるべき文献に目を通していなかった。文献にあたっていたら、すでに中国には機械式時計に関する知識が、かなりあったことを発見しただろう。これらの文献には、スンの作品を頂点とする精密な天文時計がいくつも作られたことが記されている。時計仕掛けではないが、歯車が一種のエスケープメント的な役割をはたし、水の流れの速度を遅めたり制御したりしながら、一定の連続した動きで時間を刻むよう工夫されていた。そして単純な歯車の仕組みで人形や天体が動かされ、適切な速度で回るように作られていた。時計の起源を正しく知るために、歴史家たちはもっと古い時代までさかのぼる必要がありそうだ。
エクアトリウムにまつわるチョーサー説、そして「ネイチャー」誌に掲載された記事のおかげで、プライスの権威と名声は高まり、自尊心は満たされた。だが研究を進める中で、彼は最大の発見がまだ先に控えていることを実感した。や中国の天文時計、あるいはこれまで知られていたいかなる道具よりも。はるかに古くはるかに複雑な天文学の器具が存在していたのだ。プライスはスヴォロノス、ラドス、レームの論文を詠み、アンティキテラの機械の謎が、まだ誰にも解明されていないのを知った。
この道具が何であるのかは不明だが、この道具に使われている歯車のように精巧なものは、その後1400年以上経ないとほかに現れない。少なくとも中世ヨーロッパの複雑な天文時計まで、待たなければならない。プライスが石氏をたどってきたもろもろの縒(よ)り糸――科学的な器具、天文学的知識、時計のからくり――が、ここで1つにからみあいはじめた。そしてそのどの先端にも、アンティキテラの機械がある。このたぐいまれな品には、あらゆる技術の起源へ通じる秘密が隠されているとプライスは確信した。最古の機械時計まで後ろへさかのぼる道と、科学革命と産業革命をうながした、前へと向かう技術の道の両方が、この機械に通じているのだ。
この機械は、古代ギリシャ人の科学力に対する定説を覆すものだった。歴史家はギリシャ人について、ある点では頭がよく哲学や彫刻に長(た)けていたが、実用的な才能はなかったとみなしがちだった。だが、彼らにる数理的な歯車装置を作りだす力があったという証拠が、ここにある。彼らは時計仕掛けの計算機を、誰も予想しなかった1000年以上前に完成させていたのだ。プライスはアンティキテラの機械が、現代世界を実現させたテクノロジーの歴史をたどるための、最古の手がかりだと直感した。
彼の頭の中で疑問が飛び交った。その技術はどこに消えたのだろう。この機械が現代の時計に直結することを、説明できるのだろうか。ギリシャ人がこれほど高度なテクノロジーを開発しながら、歴史資料になにも記録が残っていないのは、なぜか。この機械を実現したギリシャ人には、ほかにどんなことができたのだろう。だが、まずは機械そのものについて、詳しく調べる必要があった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
先日、図書館のなかで本巡りをしていたら ジョー・マーチャント著 『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ 』<という本があった。
そういえば、南山宏監修 『驚愕のオーパーツ&超古代ミステリー99』の本の第1章が「惑星運行コンピュータ 差動歯車が使われた機械式のコンピュータ」だった。
「差動歯車が使われた機械式のコンピュータ」とは「アンティキテラ島の機械」のことだ。
エーゲ海の海底に沈んだ古代ギリシャの船から1つのブロンズの金属片が出てきた。何やら歯車のようだ。サビていて原型をなしていない。
このサビた1片の歯車で1冊の本ができあがっている。
「この機械は、古代ギリシャ人の科学力に対する定説を覆すものだった。歴史家はギリシャ人について、ある点では頭がよく哲学や彫刻に長(た)けていたが、実用的な才能はなかったとみなしがちだった。だが、彼らにる数理的な歯車装置を作りだす力があったという証拠が、ここにある。彼らは時計仕掛けの計算機を、誰も予想しなかった1000年以上前に完成させていたのだ」
しかし、古代ギリシャで紀元前後に現代のような時計があったというのは驚きだ。
なぜ、このような技術がずうっと継承されてこなかったのだろう。だから、オーパーツというのだろうが。
まさに、驚愕のオーパーツだ。