じじぃの「地球の重力との闘い・宇宙で体に変化は起きるの?宇宙飛行士の秘密」

古川宇宙飛行士、ISSでの一日の様子 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ld3ylnNmSto&feature=relmfu
ニッポンのお医者さん、宇宙へ行く 〜古川宇宙飛行士 ISS長期滞在へ〜 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=6X5rVdAwOMk&feature=related
古川宇宙飛行士の帰還後の体の変化のつぶやき! まとめ 日本宇宙少年団横浜分団
【日本時間11月26日】
昨日11月24日はアメリカでは感謝祭でした。私にとっては、応援してくれた全ての皆さんに感謝する日でもありました。では、帰還後の身体の変化について簡単にご報告します。
地球帰還当日、気分は最高だが身体はまるで軟体動物のよう。身体の重心がどこだか全く分からず、立っていられない、歩けない。平衡感覚がわからず、下を見ると頭がくらくらして気分が悪くなる。歩くつもりで足を出すが、太腿が思っているほど上がっておらずつまずく。
http://www.yacyokohama.org/wp/?p=1000
ニュースウオッチ9 2011年12月13日 NHK
【キャスター】大越健介井上あさひ
▽奇跡の一本松
▽地球の重力との闘い 古川さんリハビリ密着
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20111213-21-06372
前庭 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
前庭(ぜんてい、英: vestibule)は、内耳にあり重力と直線加速度を司る感覚器官。
前下内側は蝸牛と、後上外側は三半規管と接する内耳の中央部にある器官である。三半規管同様、内部はリンパ液で満たされており、三半規管や蝸牛に通じている。内壁には卵形嚢と球形嚢という2つの耳石器(後述)が、中耳側には前庭窓と蝸牛窓がある。
耳石器の数は、哺乳類は卵形嚢と球形嚢の2つだけだが、魚類、両生類、爬虫類、鳥類は更に3つ目の耳石器として壷嚢を持っている。これらの耳石器の内部には炭酸カルシウムでできた平衡砂(耳石)があり、感覚細胞に繋がっている。これが重力や直線加速度によって傾くことで前庭神経から脳に刺激が送られる。

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『宇宙飛行士85の秘密』 株式会社レッカ社/編集、岩田勉/監修 PHP文庫 2011年発行
宇宙で体に変化は起きるの? (一部抜粋しています)
地球上と、宇宙飛行士が過ごす宇宙船や国際宇宙ステーションとの最大の違いは「重力の有無」といえる。やはり無重力の宇宙では、人体にさまざまな影響が現れる。その代表的なものを紹介しよう。
●ムーンフェイス&バードレッグ
地上では重力に引っ張られれ下半身に集まっていた体液が、重力のない宇宙では頭のほうへ上昇。実に1〜2リットルもの体液(血液やリンパ液など体内にある全液体)が、下半神から上半身へ移動することになる。そうなると、まず顔に変化が現れる。首から顔面全体がむくみ、目ははれぼったい感じになる。ちょうど満月のように顔が丸くなるので、これを「ムーンフェイス」と読んでいる。外見のほかに、頭と目の充血感や鼻づまりも起こるそうだ。この状態を地上で体験するのは、頭を水平から6度下げて横たわるといい。無重力に近い体液移動が起こり、誰もがムーンフェイスになるだろう。
そして、体液が上半身へ移動するため、足は鳥のように細い「バードレッグ」にある。無重力なのでお尻もキュッと上がり、男も女も理想的な脚線美を手にできるはずだ。
これらの現象は宇宙に来て最初の3〜7日間がピーク。その後は徐々におさまり、1ヵ月後には元の状態に戻っている。ただし、地球へ戻る時は要注意。上半身に移動していた血液が、重力の影響で下半身へ集まり、脳貧血や立ちくらみの症状が出るからだ。
●体重の減少
体液の移動に伴い、体重も減る。上半身の体液が増えると、心臓周辺の血管が拡張して「体液が多すぎる」と錯覚。その状態を解消しようとホルモンや自律神経が作用して尿量を増やし、体液量を減らす。結果、体重がへるというわけだ。この段階にくると、上半身の体液が減るためムーンフェイスも改善されてくる。
●身長が伸びる
宇宙へ行くと、背中にある「脊椎(せきつい)」の骨と骨のあいだでクッションの役割を果たす「椎間板(ついかんばん)」が重力から解放される。地上のように圧迫されることがなくなるので、その分身長が伸びるのだ。伸びる長さは椎間板のひとつにつき約1ミリ。椎間板は全部で23個あるので。約2〜3センチ伸びる計算。過去には7センチ以上伸び、船外活動用の宇宙服が着られなくなった飛行士もいたそうだ。ただし、伸びるのは椎間板のある上半身だけなので、外見的には胴長体型となる。
●筋肉の減少
無重力空間では、空中に浮いたままわずかな力で壁を押すだけで移動ができる。筋肉を使う機会が極端に減るため、筋肉組織も減ってしまう。例えば、スペースシャトルに1〜2週間滞在する場合、ふくらはぎの筋肉が1日1パーセント減少。
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●骨密度の低下
重力による物理的な刺激を受けないと、骨からカルシウムが溶け出してしまう。そのため重力のない宇宙では骨密度が低下。1ヵ月の滞在で平均1.0〜1.5パーセントもの骨量が失われる。
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どうでもいい、じじぃの日記。
12/13、NHKニュースウオッチ9』の番組で「地球の重力との闘い 古川さんリハビリ密着」を観た。
大体、こんなことを言っていた。
キャスター、「先月22日、5ヵ月半の宇宙ステーション(ISS)滞在を終えて、地球に帰還した日本人宇宙歩行士の古川聡さんです。実はこれで任務が終ったわけではなく、地球の環境に身体を馴染ませるリハビリが今もアメリカで続いているんです。今回 NASAアメリカ航空宇宙局)の許可を得て、リハビリを続ける古川さんに密着しました」
体育館で足を小刻みにして走ったり、ボールを壁に投げたりしている古川さんの映像が出てきた。
先月地球に帰還してから16日目、リハビリに励む古川聡さん(47)です。ジグザグに走って、左右に体を傾けて「平衡感覚」を取り戻そうとしています。45日間に及ぶNASAが作ったリハビリプログラム。目的は宇宙で失なった重力の感覚を取り戻すことです。
呼び戻せ”重力記憶”
ISSの中でルームランナーの上で走って、トレーニングしている古川さんの映像が出てきた。
無重力の宇宙。ここに長期間滞在すると重力の負担がかからず、筋力が衰えていきます。筋力の低下を防ぐため、ISSには専用の運動器具が備えられています。古川さんも毎日2時間運動を続けていました。その結果、飛行前と比べて筋力はほとんど落ちていませんでした。
先月22日、カザフスタンに宇宙から帰還した時、多くの人に抱えられて運び出される古川さんの映像が出てきた。
しかし、地球に帰還した直後の古川さんです。一人で立ち上がることができず、首を動かすこともできませんでした。
古川さん、「いすごと抱えられて、ただ上に持ち上げられただけなのに、回転したように頭がぐらぐらゆれているように感じた」
着陸4時間後に行われた記者会見でも、不自然な歩き方になっていました。うまく姿勢を保てなかったといいます。
アメリカで夫の帰りを待っていた妻の恵子さん。帰還した夫の姿に驚いたといいます。
奥さん、「誰かが後ろから引っ張ってあげないと『ぐにゃっ』となってしまう感じで、操り人形みたいな印象を受けた」
人体模型の画像が出てきた。
帰還直後に起こる不自然な動き。原因は耳の奥にある「前庭」といわれる器官が働かなくなることです。前庭は重力を感知し、平衡感覚を保ちます。しかし宇宙に長い間滞在すると、前庭が重力を忘れてしまい、バランスを取れなくなるわけです。
古川さん、「初飛行なので今後どうなるか、私はまだ未知数のところがあるが、徐々に徐々にできることを増やしてバランスを取り戻しています。(NASAが作ったリハビリプログラムは)よくできていると思います」
重力を取り戻すことの第一歩は歩き方の訓練からスタートします。無重力に慣れた宇宙飛行士は歩き方すら忘れているからです。あえて1つ1つの動作を大きくします。まず自分の足で重力を感じるためです。次に行うのは重さ1キロから5キロのボールを投げる訓練です。
平衡感覚を失った宇宙飛行士にとっては複雑な動作です。重力に体をどう反応させればいいのか、この訓練で徹底的に覚えさせます。リハビリによってここまで順調に回復してきています。
古川さんが車を運転している映像が出てきた。
じじぃの感想
耳の奥に重力を感知し、コントロールしている器官「前庭」があるなど、初めて知った。
人の体って、うまくできてるんだなあ。
この「古川さんリハビリ」の前にやっていた「奇跡の一本松」。じーんと胸が熱くなった。