じじぃの「人の死にざま_736_R・アドラー」

ロバート・アドラー - あのひと検索 SPYSEE
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The First Television Remote Control! (1961) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=8BPvBElDZHo
ジェスチャー操作リモコン 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=HWDNGYiMbVk
ロバート・アドラー フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
ロバート・アドラー(Robert Adler, 1913年12月4日 - 2007年2月15日)はオーストリアアメリカ人の発明家、物理学者。1982年までイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の教授を務めた。生まれはウィーン。数々の発明で特許を取得し、特にリモコンの開発で有名である。
アドラーの最後の特許出願はタッチパネルに関するもので、2007年2月1日に提出された。
2007年2月15日、アイダホ州ボイシの福祉施設において心不全で亡くなった。93歳だった。
【リモコンの発明】
アドラーが最も有名なのはテレビ用の無線リモコンの発明についてである。それは世界初のリモコンというわけではなかったが、基礎にあるテクノロジーはそれ以前のリモコンに対する大幅な進歩であった。
ゼニスに勤める別のエンジニアのユージン・ポーリー (Eugene Polley) が発明した「フラッシュマチック」リモコンが世界初の無線リモコンであり、それ以前の(決して成功しなかった)信号線付きリモコン装置を置き換えた。フラッシュマチックは送信機に指向性の懐中電灯を用い、受信機に光電管を備えていた。この方式には欠点があり、もし受信機に何かの事情で太陽光が直接当たると、保護回路がないため、リモコンの機能が誤動作する恐れがあった。このため、ゼニスのエンジニアたちは設計のやり直しをすることになった。
電波を利用するというアイデアも議論されたが、電波は壁を越えて伝わるので、別の部屋にある受像機のチャンネルをうっかり変えてしまうなどの可能性が考えられ、すぐに却下された。さらに、ゼニスの営業担当者は電池を必要としないリモコンを要求した。当時は、リモコンの電池が切れたら顧客は受像機自体が壊れたと思ってしまうだろうと考えられていた。
これがアドラーのリモコンが登場した背景である。彼のアイデアは受像機との通信に光ではなく音を使うというものであった。彼が開発した初のリモコンである「スペース・コマンド」は、アルミニウムの棒を持っていた。各機能のボタンを押すとその棒が打たれ、ボタンに応じた高い周波数の音を発し、受信機がそれを解釈する、という仕組みだった。
1960年代にアドラーはこれを超音波を用いるように変更した。この技術は以降25年間に製造された受像機で使われ続けた。

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『世界のヒット商品はどんな「ひらめき」から生まれたの?』 スティーブン・D. ストラウス/著、飛田妙子、萩岡史子/翻訳 主婦の友社 2003年発行
「ものぐさの効用」。大成功に甘んじることなく・・・ (一部抜粋しています)
テレビのリモコン
ユージン・マクドナルドとロバート・アドラー博士の名前を知る人はおそらくいないだろう。しかし彼らが発明したものには、だれもが感謝しているのではないか。2人はリモコンを発明したのだから。
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当時のコマーシャル。しかしレイジーボーンズは画期的な製品だったものの、完成品とはいいがたかった。リビングルームの床にだらりと伸びているコードはいかにもじゃまで、なんとも見た目が悪いので消費者には不評だった。
マクドナルドとしても満足のいくものではなかった。彼がもともと思い描いていたのは、ワイヤレスのリモコンだったからだ。誰にでも簡単に操作でき、一瞬にしてCMを消すことができる装置。彼はゼニスの技術者たちに再び開発しなおすように命じた。目指すのは、電源の操作やボリュームのコントロール、チャンネル操作ができ、とにかくうるさいCMを黙らせることのできるワイヤレスリモコン。
数年後、ゼニスの技術者ユージン・ポーリー にひつとのアイデアがうかんだ。彼が開発した「フラッシュマチック」は業界初のテレビ用ワイヤレスリモコンだった。
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マクドナルドはポーリーが考案したフラッシュマチックを気にいっていたが、満足していなかった。彼はこの製品の開発を優秀な技術者であるロバート・アドラー博士に託した。アドラーの言葉によれば、マクドナルドはゼニスの「これぞという社員すべて」を部屋に呼びつけた。マクドナルドからの司令は「即刻、よりよいリモコンを作れ!」。
アドラーはいう。「無線電波を使うのは確かだったが、電波は壁を通り抜けるので、隣の家のテレビに影響が出る。そこで壁を通り抜けないものを考えてみたが、選択肢は限られていた」。アドラーをはじめとする技術者は音を使うことも考えたが、リモコン操作のたびに音がするのではたまらないだろう。さらに家の中で聞こえる音やテレビ番組から流れる音とは異質の音をみつけるのもむずかしかった。
検討に検討を重ね、実験を繰り返した結果、アドラーたちは超音波、すなわち高周波の音にいきついた。彼らが最初に選んだのは人の耳では聞こえないといわれている1万8000ヘルツの周波だった。しかし彼のチームの若い女性にはこの音が聞こえ、大騒ぎした。「彼女、飛びあがったよ」とアドラーは笑いながら言う。「彼女に辞めると脅されたので、周波数を変えた。彼女には残ってほしかったからね」。その件は決着したが、ゼニスの技術者たちにはまだまだ難問が残されていた。
なかでもいちばんやっかいだったのが、リモコンに電池を使ってはならぬというものだった。ゼニスの営業担当者たちは、電池が切れると消費者はテレビがこわれたと勘違いするのではないかと恐れたからだ。リモコンには動いているかどうかが目に見えてわかるようなものは何もついていなかったので、単なる電池切れを故障と考える人もいるだろう。
しかしわれらがヒーロー、アドラー博士はこれしきの困難に屈するような人物ではなかった。彼をはじめとするスタッフは軽量アルミ棒を使ったリモコンを開発した。ピアノの鍵盤がワイヤーを叩いて音を出すように、このアルミ棒は一端を叩くと、特有な高周波の超音波を発した。ひとつの装置には7センチの棒を4本用い、チャネルを送るために1本、戻すために1本、音のオンオフに1本、電源のオンオフに1本が使われた。それぞれの棒は微妙に長さを違えてあるので、違う音波を発する。棒を叩くメカニズムはピストルの引き金と同じだ。引いてから放すとバネがきいて、小さなハンマーがアルミ棒の端を叩き、高周波を発する。電池はいっさい必要ない。
こうしてゼニスの技術者たちはマクドナルドが長年夢みていたものをついに完成させた。1956年秋に世界初の実用的なワイヤレスリモコンであるゼニス社の「スペース・コマンド」が発売された。

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