じじぃの「家庭用蓄電池市場に巨大中国企業・BYD・サムスン!WBS」

ニュース7 (追加) 2013年7月15日 NHK
リチウムイオン電池の開発の焦点は「長寿命化」
山形県米沢市にあるエナックスは海洋研究開発機構に長寿命の電池を売り込んだ電池メーカーだ。この会社は電池の材料の見直しから取り組んだという。リチウムイオン電池はプラス極とマイナス極の間を行き来することで電流が生まれるが、この行き来によって電流は劣化する。そのため、「リン酸鉄」という材料を電極に使うことで劣化を抑えられないか開発に取り組んだ。その結果寿命10年の電池の開発にこぎつけた。エナックスの三枝雅貴社長は、長寿命電池に関して市場の広がりは非常に大きいとコメントした。
・長崎にある三菱重工業も長寿命の電池の開発を強化しており、寿命20年の電池が開発されている。コンテナに2000個の電池をつなぎ合わせ、100世帯が1日で使える電池をまかなえるシステムも開発された。三菱重工業リチウム二次電池室の久留長生次長は、今後世界中でシステムが実現化されると期待とコメント。また、京都大学の小久見善八特任教授は寿命電池が10年、20年なのは大変なことで、これをリードすることで非常に大きな産業競争力になるとコメントした。

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サムスンSDI2次電池で首位固め!! 2012/5/17 韓国経済.com
サムスンSDIの朴商鎮(パク・サンジン)社長は16日、本紙のインタビューに対し、今年第1四半期(1−3月)の2次電池市場で世界シェアが過去最高の26%に達し、世界首位の座を固めたことを明らかにした。
サムスンSDIは同日、創立42周年を迎え、ディスプレー製品中心から「環境にやさしい電子化学融合・複合エネルギー製品」中心の企業へと脱皮していくことを宣言した。朴社長は「今後会社がエネルギー中心の企業に生まれ変わるという意味だ。電気自動車用電池、家庭・企業用のエネルギー貯蔵システム(ESS)、太陽電池などエネルギー事業が売り上げに占める割合を現在の2−3%から2015年には30%、20年には70%まで引き上げることが目標だ」と述べた。
http://monma5376.blog120.fc2.com/blog-entry-2597.html
NHKスペシャル 「新エネルギー覇権争奪戦 〜日本企業の闘い〜」 2011年8月21日
東日本大震災を境に、全国的に電力不足に陥った日本。いま、風力発電太陽光発電など再生可能エネルギーの導入に俄然注目が集まっている。
なかでも加速しているのが、企業の水面下の動きだ。国内・国外の企業が、日本を舞台に「スマートシティ」とよばれる省エネ都市のシステム作りを競っている。
震災前から、人口増加が急速に進む新興国で、エネルギー効率の高い都市の実現に向けて取り組んできた日立製作所。今こそ海外で積みあげたノウハウを総動員して、被災地の復興のために最新の技術を提供し、日本発の新たなエネルギーとコミュニティのモデルを築こうと動き始めた。また三井不動産、シャープなどもスマートシティのプロジェクトを結成し、「ジャパンモデル」の構築を急いでいる。
一方、海外勢の動きも急だ。アメリカのベンチャー企業の経営者は、福島・相馬市に太陽光パネルの寄贈。被災地側はこれをきっかけにソーラーシティを建設し、雇用と未来を創出したいと希望を抱く。さらにニューヨーク・ウォール街ヘッジファンドも、震災以後、再生可能エネルギーへの投資を積極的に進めている。
この震災は世界を変え、エネルギー革命への移行を引き起こす引き金となった。時代の針は一気に回り始めた。最前線の取材で、スマートシティをめぐる新たな潮流をリアルに伝えながら、技術立国ニッポンが取るべき道を探ってゆく。
http://www.nhk.or.jp/special/
【iEXPO 2010】NECスマートハウス向け蓄電池システム 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=_7M4gbjhR1g&feature=bf_play&list=WLC544CAF4EE1671C8&index=1
ビックカメラ有楽町店、家庭用リチウム蓄電池の予約を開始 2011年6月24日 家電Watch
ビックカメラ有楽町店は、中国・BYD社製の家庭用リチウム蓄電池「MEPS-1000I」について、6月25日より予約を開始すると発表した。販売価格は798,000円で、ポイントも還元される。
MEPS-1000Iは、電池容量2.4kWのリチウム蓄電池。家庭用コンセントから充電でき、約11時間の充電で、500Lの冷蔵庫、または42インチの液晶テレビを約12時間使用できるという。充電量は4段階のインジケーターで表示され、危険時には給電を停止するという。
BYDは中国の総合メーカー。MEPS-1000Iについては、中国をはじめヨーロッパやアメリカでも販売実績があるという。
本体サイズは430×250×630mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は59kg。最大出力は1,000W。商品の引渡しは7月20日以降になる。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20110624_455671.html
【中国】太陽光利用の蓄電システム、BYDが試験開始 2009年12月2日 NNA.ASIA
深セン市の電池・自動車メーカー、比亜迪(BYD)が、同市坪山の工場内で、太陽エネルギーと風力から得た電力を同社開発の鉄電池に蓄電し、電気自動車や家庭用エネルギーとして利用する家庭用蓄電システムの実用化に向けた試験を、本格的に開始したもようだ。将来的に欧米諸国などで需要が拡大するとみて、同蓄電システムの輸出を狙う。
http://news.nna.jp.edgesuite.net/free/news/20091202cny002A.html
リチウムイオン二次電池 ウィキペディアWikipedia)より
リチウムイオン二次電池とは、非水電解質二次電池の一種で、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う二次電池である。現在では、正極にリチウム金属酸化物を用い、負極にグラファイトなどの炭素材を用いるものが主流となっている。単にリチウムイオン電池リチウムイオンバッテリー、Li-ion電池、LIB、LiBともいう。
【歴史】
リチウムイオン電池はかつては日本メーカーのシェアが高く、9割以上を占めた時代もあった。三洋電機、三洋GSソフトエナジーソニーパナソニック エナジー社、日立マクセルNECトーキンなどが主なメーカーとして知られている。一方、韓国(サムスンSDI、LG化学)、中国 (BYD)、台湾などで生産量が増えてきており、2010年には、それまでトップであった三洋電機サムスンに抜かれ、日本メーカー合計のシェアも4割程度までに落ち込んでいる。
【リン酸鉄リチウムイオン電池
リン酸鉄リチウムイオン電池リチウムイオン電池の一種である。正極材料にコバルトを使用する形式よりも資源的な制約が少なく、北米を中心に近年シェアを拡大している。代表的なメーカーはA123Systems、Changs Ascending Enterprise Co.,Ltd.、China Sun Group、BYDである。リン酸鉄リチウムイオン電池では従来のリチウムイオン電池とは異なる特徴がある。競合するコバルト酸リチウムイオン電池と比較した場合、放電できる電流が多い。
・単位体積あたりの蓄電容量がコバルト酸リチウムイオン電池よりも少ない。
・多くのリン酸リチウムイオン電池鉛蓄電池コバルト酸リチウムイオン電池よりも低い放電率である。

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ワールドビジネスサテライト 家庭用蓄電池市場に巨大中国企業 2011年7月22日 テレビ東京 動画あり
【キャスター】小谷真生子 【ナレーター】小椋恵子、西田紘二、金沢寿一 【コメンテーター】日本総研・副理事長 高橋進
節電の鍵を握るといわれる家庭用蓄電池。内外の企業が続々と参入してくる中、日本市場開拓へと中国の大手電池メーカー「BYD」が攻勢をかけています。知られざる有力外資の中国・広東省の本拠地にWBSのカメラが入りました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_4591/
どうでもいい、じじぃの日記。
7/22、テレビ東京WBSワールドビジネスサテライト』で特集「家庭用蓄電池市場に巨大中国企業」を観た。
大体、こんなことを言っていた。 (手抜きしている)
蓄電のカギを握るといわれている「家庭用蓄電池」。内外の企業がぞくぞくと参入してくる中、日本市場開拓へと中国巨大企業が動き始めました。
デスクトップパソコンほどの大きさの物が台車に乗せられて、会社の中に運ばれている映像が出てきた。
今日、都内の調剤薬局に運び込まれたのは家庭用蓄電池。今週から本格的に販売が始まったばかりの新製品です。1台およそ80万円と、決して安くないこの蓄電池。導入を決めたきっかけは計画停電です。
東邦薬品社長、「今回の大震災の教訓ですが、医療はやはり止めてはいけない。患者さんというのは薬を待っているので、停電によって停滞することが一番困る」
計画停電のとき一番困ったのは顧客管理のコンピューターが使えなかったこと。病院からの処方箋があっても、過去の履歴が分からないと安全な処方はできません。
東邦薬品社長、「(蓄電池で)コンピューター関係だけは動かす。少なくとも数時間は業務を続けることができる」
停電の時には業務の命綱となる蓄電池。今回この薬局が選んだのは中国最大のリチウム電池メーカー"BYD"です。
真っ黒な製品のボディに赤いマークの「BYD」の文字が浮き上がって見える。
去年、日本の金型メーカーを買収したことで一躍有名になったBYD。日本の蓄電池市場にも意欲的です。
BYD輸入代理店の人、「いまは、順調に販売を初めています。サーバーとか落としてはいけない業種はかなり需要が見込めると考えています」
中国・香港のすぐ傍の深センにあるBYDの本社工場の映像が出てきた。
日本市場に攻勢をかけるBYDの本社にWBSのカメラが入りました。
取材スタッフ、「中国蓄電池最大手のBYDの本社工場です。ここで開発・生産された製品が世界中に出荷されています」
生産ラインの撮影は一切NGというBYD本社工場。300万m2という広大な敷地で、主に中国国内や欧米向けの蓄電池が生産されています。また太陽光発電や電気自動車も手がけています。開発から設計・生産まで中国国内で完結することでコストを低く抑えています。
スマートハウスをベースにした都市の摸型の映像が出てきた。
今、BYDが開発に力を入れているのが家庭用蓄電池の技術です。その1つが省エネ住宅、いわゆるスマートハウス。その名も"未来村"です。
BYDの社員、(少し大きめの蓄電池を指さして)「ここがスマートハウスの心臓部です」
このスマートハウスは太陽光と風力で発電した電力を効率よく電池に蓄えることで家庭内のすべての電力を賄えるといいます。3年前に実用化に成功し、すでに欧米市場向けに出荷されています。
BYDの社員、「小容量のシステムもありますし、また一軒家で全電力を供給できるように18kwhは充分応用できます」
BYDの蓄電池は蓄電効率や放電能力が安定しているのが特徴です。大型化してもコストが低いことから業務用としても活用されています。
大きな部屋全体にロッカールームがずうっと並んだような映像が出てきた。
取材スタッフ、「ここは大手電力会社の蓄電ステーションです。こちらでも信頼性の高いBYD製品が使われています」
中国南部全域に電力を供給するこの会社。停電の際のバックアップ電源としてBYDの蓄電池を採用し、最大7000世帯をフォローできます。
BYDの社員、「技術力とかコスト面では自信をもって、日本に良いものを提供したい。一軒家の場合はどのくらいの電力を使うのか、またスペース面でもそれぞれ需要があるので今後は研究に力を入れたい」
日本の家電量販店、ビックカメラの店内に設けられた防災グッズのコーナーの映像が出てきた。
ビックカメラの店員、「こちらが防災グッズのコーナーです」
家電量販店に設けられた防災グッズのコーナー。大震災以降、注目されているのが家庭用蓄電池です。
ビックカメラの店員、「家庭用のバッテリーは100ワットのタイプと300ワットのタイプと、あとガソリンで発電する機械があります」
  100ワット 1万6,800円   300ワット 3万9,800円
ここで先月からBYDの大型蓄電池が販売されています。従来の大型、中型製品に比べ2.4kwと大容量が特徴。
ビックカメラの店員、「500リットルの冷蔵庫、42型液晶テレビで12時間使用することが可能です」
価格は798,000円。100万円を超える大型蓄電池の中では低価格です。しかし家庭用としてはまだハードルが高いのも事実。
ビックカメラの店員、「家庭用のバッテリーと比べると金額では高いので、企業からの問い合わせの方が多い」
ここにきて、日本の家電メーカーや住宅メーカー、自動車メーカーなどが家庭用蓄電池市場に相次いで参入しています。商品開発と価格競争が進めば、家庭への普及も加速するかも知れません。
スタジオから
小谷さん、「家庭用への普及というのがなかなか進んでいませんね」
高橋さん、「日本は小型の蓄電池は進んでいます。例えば携帯電話に入っている蓄電池はほとんど日本製です。ところがいろんな制約があって、大型にちょっと遅れてしまった。ここにきて中国が日本の技術をマネしたんでしょう。どんどん技術を積み上げていって日本の市場に入ってきている」
蓄電池で日本が勝つためには
補助金のバラツキをやめる
・技術を流出させない
・高い安全・品質基準を作る
高橋さん、「日本の補助金は広く、浅くバラまかれている。今後は競争力のある魅力あるベンチャーに集中的にお金を投下する。日本の技術が世界に流出し続けている。しかも人を連れて流出している。もっと人を大事にする。技術者を大事にする。蓄電池の安全基準を高くする。高い基準で作ることで、中国製品を排除することができる。こういうことをしないと、世界と戦えないのではないか」
じじぃの感想
東日本大震災以後、国のエネルギーは原子力から太陽光や風力などの再生可能エネルギーに移行しようとしている。スマートグリッド(次世代送電網)での蓄電池システムが今後大きく注目されるようになってきた。
蓄電池の開発競争は国の命運がかかっているのだ。