じじぃの「世代間正義を問う・原発事故・地球温暖化!白熱教室」

白熱教室JAPAN 東京工業大学 第2回「正義は世代を越えられるか 動画 YouTube
http://v.youku.com/v_show/id_XMjg1NjEwMTY4.html
【解説映像】 地球温暖化シミュレーション 動画あり
http://www.team-6.jp/cc-sim/
チェルノブイリ原発事故 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=UyFxcHbyjxY
世代間正義 学説
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/update/110703_class.pdf
世代間倫理 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
世代間倫理(intergenerational ethics)とは、年齢の異なる世代や生存していない過去・未来の世代の間で、義務や権利、倫理を主張する考え方。哲学者・応用倫理学者の加藤尚武が、環境問題においては環境倫理学の3つの基本主張の1つとして説明したことにより、広く知られるようになった。英語では、「世代間正義(intergenerational justice)」、「世代間衡平(性)(intergenerational equity)」などと呼ばれる。世代間倫理とは、「現在を生きている世代は、未来を生きる世代の生存可能性に対して責任がある」という考え方だとされる。
【世代間倫理の矛盾】
世代間倫理では、いくつかの議論点が挙げられる。
・すでに亡くなっている過去世代、今生存している現在世代、まだ生まれていない未来世代という、同時に存在できない世代間で、義務や権利を話し合い、倫理を主張することはできない。
・過去世代が環境に対して負担をかけてきた責任を現在世代や未来世代が負うということは、世代間倫理に矛盾する。
・未来世代の生存可能性とは具体的にどのようなもので、どれくらい責任を負うべきか

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白熱教室JAPAN 「世代間問題を問う 原発事故・地球温暖化 2011年7月3日 NHK Eテレ
【講師】東京工業大学社会理工学研究科(大学院) 宇佐美誠 教授
第2回 「正義は世代を越えられるか」
討論のテーマは、題して「魔法のスイッチ」。押すと、財政赤字少子化・所得格差など日本のあらゆる問題が解決、今後30年間にわたって良いことだけが起こります。しかしその代わり、300年後日本列島全体に破滅的な大惨事が発生する・・・というスイッチです。あなたは押すか、押さないか。そしてその理由を問います。地球温暖化原発事故など世代を越えた問題が起きている中、なぜ将来の世代に配慮しなければならないのか? 正義の問題としていかに正当化できるのか? 討論を通じて探っていきます。
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/lecture/books_110626.html
7/3、NHK Eテレ 白熱教室JAPAN 「第2回 正義は世代を越えられるか」を観た。
大体、こんなことを言っていた。 (手抜きしている)
今日の討論で取り上げるケースは題して「魔法のスイッチ」。
現在、日本は財政赤字少子化、所得格差など多くの問題を抱えています。これらの問題を一挙に解決するスイッチがあったとします。このスイッチを押すと財政赤字は改善、人口も増加するなど、今後30年間に渡って日本は良いことずくめになります。しかし、その代わり300年後日本列島全体に破滅的な大惨事が発生するのです。あなたはスイッチを押しますか? それとも押しませんか?
宇佐美教授、「今日は『正義』についての最終回で、『世代間正義』について一緒に勉強し、討論していきましょう」
この講義は前半は黒板に書いたポイントを宇佐美教授が説明、討論となる学説について学びます。そして、後半がケースをもとに学生たちが意見を述べ合う討論となります。
宇佐美教授、「皆さんの前に『魔法のスイッチ』があります。このスイッチを皆さんが押すと、その押したときから30年間非常にハッピーなことがこの国に起ります。景気は良くなる、人口の減少に歯止めがかかって、むしろ増加する。それから世界で一番の借金大国の政府の赤字もどんどん無くなる。いいことばっかりになる。しかし、それには代償があって300年後、300年ということは私は勿論、皆さんも、皆さんの息子、孫も、皆さんの一生の間に会うことができないであろう、どんな人もいなくなったその後の話です。その時の300年後の日本列島に破滅的な大惨事が生じる。その時に皆さんはボタンを押すであろうか。これからの30年間のためにボタンを押すか、それとも300年後の顔を見たこともない人のために押さないだろうか。つまり、自分自身でごく簡単に最少の費用でもって押すわけですから。これが今日の討論の出発点として取り上げるテーマです。これは単なる試行実験ではなくて、現実の問題にかかっているわけです。それは言うまでもなく環境問題、原発問題です。IPCCの第4次評価報告書を皆さん知っていますよね。その数字によると2100年までに最大で6.4℃気温が上がると言われている。氷河が大量に流れ出る。そうすると河川の流量は減り、水不足になり、地球が砂漠化すると言われています。日本では特にやってきたのが原発です。地球温暖化に対する緩和に有効だと考えのもとで積極的に進めて今まできたわけです。ところが原発がどんな問題を起すのか、将来に向けてどんなマイナスの影響を与えるのか。これは我々が今、深刻な状況を目の当たりにしたばかりです。これからは今までと違う世の中なのだから別のライフスタイル、別の価値観というのを作っていくべきだ。これからは我々の生き方を変えないといけない。それは確かに1つの考え方でしょう。しかし、それだけではない。1970年ごろから、世代間正義の問題も研究されるようになった。・・・・」
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魔法のスイッチ (押すとどうなる)
・日本のあらゆる問題を解決し、今後30年間良いことだけが起こる
・しかし、300年後に日本列島全体に破滅的な大惨事が発生する
学生たちの討論が始まる。
魔法のスイッチを押す 仮に押さなかったしても、300年後に果たして日本があるだろうか。スイッチを押したときに30年の間に、300年後のために何らかの財を残し政府が何らかの政策を打ち出せば、惨事を少なくすることができる。
魔法のスイッチを押さない 江戸時代から今の日本へと歴史は継続しているのだから。日本人は日本という土地をこれからも守っていく責任がある。300年後の日本に対しても、我々は守っていく義務がある。
魔法のスイッチを押さない 日本は太平洋戦争を起した。当時日本は東アジアの人々に対し甚大な被害を与えた。そういうことがあり、日本人として今いち自信が持てない。前の世代が我々に与えた影響を考慮すべきだ。我々も300年後の人のために、負の遺産を残すべきではない。
魔法のスイッチを押さない ボタンを押して、日本が裕福になるということはどこかの国が貧しくなるということになる。日本だけが豊かになるのではなく世界全体を豊かにしていくべきだ。
魔法のスイッチを押さない 300年後の人がどういう生き方をしているかは判断できない。現在の世代は現在の価値観で判断するしかない。300年後の人のことは今の我々が持つ価値観で不幸になるような選択をすべきではない。
魔法のスイッチを押す たとえば石油を使っているが、何百年ももたないことは誰の目にも明らかだ。でもそれを使っていく。使っていくことが新たな何かを見つける可能性がある。この30年で何かを貯えることで何かが見つかるかもしれない。だからスイッチを押すという選択を取ることが決して間違いだとは言えないだろう。
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じじぃの感想
「日本は太平洋戦争を起した。当時日本は東アジアの人々に対し甚大な被害を与えた。そういうことがあり、日本人として今いち自信が持てない。前の世代が我々に与えた影響を考慮すべきだ。我々も300年後の人のために、負の遺産を残すべきではない」
チェルノブイリ原発事故、福島第一原発の事故の教訓を生かさなければ、未来はないと思う。