じじぃの「高齢者のネットカフェ急増・その実態は?ニュース23X」

お泊まりデイサービス 都、独自に届け出基準 新年度から 2011年2月24日 東京新聞
 高齢者が日帰りで利用する通所介護事業所で寝泊まりさせる「お泊まりデイサービス」について、都は23日、安全確保に必要な夜間職員数や1人当たり床面積などの独自基準を定め、新年度から事業者に届け出るよう指導する方針を明らかにした。
 都議会予算特別委員会の質疑で、杉村栄一福祉保健局長は「高齢者の尊厳保持と火災時などの安全確保を基本として、都独自の届け出基準をつくる」と述べた。自民・林田武、共産・吉田信夫両議員の質問に答えた。
 「お泊まりデイ」は介護保険外のサービスのため、施設基準や届け出義務はない。宿泊の費用は全額自己負担で、事業所によっても金額はまちまちだ。都が昨年実施した調査で都内194の施設が宿泊サービスを提供している一方、防火体制の不備も判明した。
 都によると、新たにつくる届け出基準では、責任者や利用定員、サービス提供場所のほか、夜間の職員配置や消防法の順守、1人当たり床面積、緊急時対応などの指針を示す。厚生労働省に法整備を求めるとともに、都も独自基準を本年度内に取りまとめることにした。
 新年度には「お泊まりデイ」を実施する事業所を対象に、独自基準に基づき都に届け出るよう指導するとともに、届け出のあった事業所の情報も公表していくという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20110224/CK2011022402000030.html
社会福祉法人 うらら
http://www.urara.or.jp/akariya.html
デイサービス施設に「お泊まり」課題も 2010年9月11日 日テレNEWS24
 高齢化が進む中、厚労省の調査では「両親を自宅で介護したい」と答えた人は8割に上る。その一方、自宅で介護している人からは、「夜、仕事や急用の際に高齢者を預ける場所を増やしてほしいと」いう声が上がっている。新たな施設の建設が難しい中、厚労省は、日中、高齢者を預かるデイサービス施設に宿泊ができる制度を始める方針を固めた。このサービスを試験的に行っている施設を取材した。
 東京・北区にあるデイサービス施設「あかり家」。昼間、認知症の高齢者を預かり、リハビリなどを行っている。サービスが終わる午後5時。1人施設に残った松本志げさん(94)はこの日、施設に「お泊まり」するという。高齢者の宿泊サービスにはショートステイなどがあるが、数が少なく数か月前には予約が埋まってしまう。そこで、昼間のみ稼働するデイサービス施設を夜にも活用する「お泊まり」が一部で始まった。
 松本さんの長男・正さん(65)は、できるだけ家族で介護したいと考えているが、松本さんには認知症があり、宿泊サービスに預けるまでは毎日24時間つきっきりだった。正さんは「夜、寝ている時でも戸を開けてうろうろする。私は眠れなくなっちゃいますしね」と話す。
 あかり家が手厚い宿泊サービスを提供できるのは、東京都がモデル事業として3000万円の補助金(2年分)を出しているためだ。利用者が支払う1泊あたりの料金は5200円だが、それでも経営は苦しいという。
 厚労省は、デイサービス施設での宿泊を介護保険の対象にする方針を固め、来年度予算の概算要求に8000床分の施設改修費を盛り込んだ。このサービスは高齢者や家族には好評で、在宅介護を支えるカギになりそうだが、介護現場からは夜勤の職員が確保できるか不安の声もあり、国が正式に導入するには課題も残っている。
http://www.news24.jp/articles/2010/09/11/07166553.html
ニュース23X 追跡クロス 2011年3月1日 TBS
【司会】松原耕二、膳場貴子 【ナレーション】幸田夏穂
特集 "高齢者のネットカフェ"急増 その実態は?
http://www.tbs.co.jp/news23x/
どうでもいい、じじぃの日記。
3/1、『ニュース23X』の「"高齢者のネットカフェ"急増 その実態は?」を観た。
大体、こんな内容だった。
高齢者のネットカフェ。そんなふうにも呼ばれる施設が今、全国で急増しています。本来はディサービスを受けるための介護施設。そこに何ヵ月も宿泊し続けているお年寄りが増えています。知られざる実態を追いました。
プレハブ住宅のような建物の中の8畳ほどの大きさを4つ位に分けた部屋にぎっしりと蒲団が敷きつめられている映像が出てきた。
一歩足を踏み入れると薄嫌い部屋にはテレビの大きな音、そしてお年寄りだけの声が響く。並べられた蒲団に身を横たえるのは、皆お年寄りだ。
高齢者のネットカフェ
高齢者のネットカフェ。そんなふうにも呼ばれる施設が今、全国で急増している。お泊りディサービスという介護サービスに宿泊することができるというものだ。
お泊りディサービス ・・・ 日帰りで通う介護施設に宿泊することもできる
「ディサービス あかり家」という大きな看板がある公民館のような建物の映像が出てきた。
この施設では昼のディサービスを受けた後、畳の部屋で泊る。これを東京都がモデル事業に位置付けている。プライバシー確保と防災のため、大部屋をスクリーンで閉める。
1泊5200円。宿泊は1日最大3人。連泊は3日まで。あくまで緊急時の一時避難のためだ。スタッフは2人が泊る。
スタッフの女性、「慣れているディサービスに泊ることで家族も安心するし、利用者も職員も安心して泊ってもらうことができます」
必要最小限で宿泊サービスを提供する施設の一方で、
ネットで検索した後の「お泊りディ サービス+お泊り 30泊31日」という画面が映像に出てきた。
格安で長期間提供する業者もある。なかには「30泊31日」の料金を設定するところも。そこで1ヵ月以上も連泊するお年寄りが急増しているのだ。
都議の大山ともこさん、「1泊800円、1000円というところもあるので、高齢者のネットカフェと言われている」
高齢者のネットカフェ。その実態を確かめるべく、私たちはこの問題に取り組む都議の大山さんの視察に同行した。夜向かった先は住宅街の一画、1件家だ。
施設の家に入ると、8畳ほどの家には蒲団が敷かれ、ベッドもある。そこで体を休めるのは3人のお年寄り。隣の部屋にも2つのベッドがあり、さらに奥の部屋にも。
番組スタッフ、「お食事、終わられたんですか?」
車イスに座っていたお年寄りの女性をこの家の職員がベッドまで運ぶ。夜から朝までの間、お年寄りの面倒を見るのは若い職員の男性1人。
番組スタッフ、「今日、お泊りの方は何人ですか?」
職員、「7人です」
つまり、何らか会後が必要な男性3人、女性4人の合わせて7人のお年寄りをスタッフ1人で見る体制だ。
大山さん、「寝るときに男女を分けるということはあるんですか」
職員、「大体はある」
大山さん、「今日は分けられた?」
職員、「分けてないです」
風呂やトイレは一般のものに手すりが付けられている。日中のディサービスは定員10人。職員数人で対応しているという。
番組スタッフ、「昼は何している?」
宿泊の男性、「ここでご飯食べている。することないから」
番組スタッフ、「ご家族は遠いんですか」
宿泊の男性、「弟がいるだけ。1ヵ月に2回来る」
この施設には1ヵ月単位で泊っているお年寄りもいるという。さらに、
職員、「滞在が長い人で2年です」
宿泊費は1泊2100円(食事別)。火事が起きた時の対処方法は冷蔵庫の扉に簡単なメモ書き用紙を貼り付けている。
基本的に自治体への届け出義務や基準が無いため、安全管理などは業者任せだ。
こうした状態について専門家は、
淑徳大学教授の結城さん、(ビデオを見ながら)「こういう狭い部屋の中で職員1人だけで見ているのは、非常に危険な状態ですね」
施設の責任者は私たちの取材に対し、こう説明した。
「老人ホームなど、どこの施設でも100%安全とは言えない。私たちはお金もうけだけでやっているわけではない。行き先にない、お金に困っている人たちのためにやっている」
東京都の調査によると、都内では194ヵ所のディサービス施設で宿泊サービスも提供している。その内半数以上の施設で消防設備が不十分だ。また、95の施設で1ヵ月以上連泊するお年寄りがいる。
お泊りディが急増する理由の1つは介護施設の絶対数が不足しているためだ。
結城さん、「ショートスティや特別養護老人ホームなど介護施設が非常に不足しているので、その代替手段としてお泊りディが機能し始めているといえる」
また、運営する業者にも利益がある。以前、お泊りディ施設で働いていた男性がこう明言する。
「儲かるから。高い収益性があるから。ディサービスを利用していると介護報酬はすごく入ってくるので、売り上げはものすごく安定している」
宿泊自体は介護保険の適用外。だが泊るお年寄りに介護報酬の高いディサービスを継続的に利用させることで業者は高い利益を得られるという。業者側にとっても儲かる仕組みも施設急増に拍車をかけているのだ。行き場のないお年寄りはどうしたら良いのだろうか。
じじぃの感想
「お泊りディサービス ・・・ 日帰りで通う介護施設に宿泊することもできる」
そのうち、お世話になるかもしれない。