じじぃの「未解決ファイル_125_心臓の再生医療」

AMPO.tv 〜先進医療に挑む〜 動画あり
3次元ナビゲーションシステムを用いた心筋焼灼術 【医師】康生会 武田病院 全栄和
http://www.ampo.tv/v/4fd9ce3c0a3e6
Stem Cell Scientists Win Nobel Prize in Medicine 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=J_U3YLgGZ4k
心臓「細胞シート」臨床治験へ 動画 デイリーモーション
http://www.dailymotion.com/video/xp4aiv_yy-yyyyy-yyyyy_tech
安全に効率よくiPS細胞作製 京大が成功 2011年6月9日 日テレNEWS24 動画あり
再生医療の切り札として注目される人工多能性幹細胞(iPS細胞)をこれまでより効率よく作り出し、がんになる危険性を抑えることができる方法を京都大学の研究グループが開発した。
筋肉や神経など体のあらゆる組織に成長するiPS細胞は、体の機能を失った人たちに対する再生医療の切り札になると期待されている。しかし、これまではiPS細胞を作りやすくするために、がんの遺伝子を使わなければならず、細胞ががんになるおそれが高まるという問題点があった。
今回、京都大学山中伸弥教授らの研究グループは、がんの遺伝子に代わって、「Glis1」と呼ばれる新たな遺伝子を使い、これまでの約10倍の効率でiPS細胞を作り出す方法を開発した。今回の開発について、山中教授は「iPS細胞の実用化にとって魔法の遺伝子だ」と話している。
http://news24.jp/articles/2011/06/09/07184223.html
あさイチ 「貼るだけで症状改善!? 細胞シート」 2012年9月24日 NHK
【司会】井ノ原快彦、有働由美子 【専門家ゲスト】澤芳樹(大阪大学大学院医学系研究科 教授) 【リポーター】中谷文彦アナウンサー 【ゲスト】宮崎美子(女優)、金子貴俊(俳優)
今回のテーマは、再生医療のひとつとして注目を集める「細胞シート」。みずからの細胞を培養してシート状に加工してつくったもので、それを患部に貼ると、症状が改善・回復すると言われています。番組では、これまで治らないと言われてきた心臓病、歯周病、変形性膝関節症で使われる細胞シート治療について具体的にご紹介しました。
臨床研究段階ですが、その効果に救われている人もいます。重い心臓病で心臓移植を受けるしか助かる道がなかった30代や、重い変形性膝関節症で歩くのもままならなかった40代の男性など、細胞シートの体験者をご紹介しました。さらに手術室に潜入し、細胞シート治療の現場に密着。その驚きの可能性や課題、そして最新研究まで、細胞シート治療の全貌をお伝えしました。
●VTRで紹介した病院
【心臓病】
大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科
【角膜損傷】
大阪大学医学部付属病院・眼科(担当:西田幸二医師)で臨床研究が行われています。
食道がん
東京女子医科大学・消化器外科(担当:大木岳志医師)で臨床研究が行われましたが、現在は終了しています。
歯周病
東京女子医科大学 歯科口腔外科 (担当:岩田隆紀医師)
【膝関節軟骨損傷】
東海大学医学部付属病院 整形外科 (担当:佐藤正人医師)
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/09/24/01.html
心臓病患者を再生医療で治療 阪大、細胞シート張り付け 2010/10/20 日本経済新聞
大阪大の澤芳樹教授らは20日までに重い心臓病患者2人の症状を、再生医療によって大幅に改善することに成功した。患者自身の足の筋肉細胞を培養してシート状にし、心臓に張って機能を回復させた。過去に補助人工心臓を装着した患者を同様の方法で治療したが、今回は人工心臓は付けていなかった。心臓移植に代わる新しい治療法として定着を目指す。
治療を受けたのは62歳と59歳の男性。ともに重度の心筋梗塞(こうそく)で心臓機能が健康な人の4分の1〜3分の1まで低下していた。治療は今年5〜7月に実施。患者の太ももの筋肉細胞を培養してシート状にし、心臓の表面に20枚以上張った。
シートからしみ出たたんぱく質などが弱った心筋の再生を促進。心臓機能が回復し日常生活を送れるまでになった。
症状は重いが補助人工心臓を付ける前の段階の患者や、高齢で心臓移植が受けられない患者に新治療法を使えれば重症化の防止や移植の代替になると期待している。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E2E2E6958DE0E2E3E2E0E2E3E29180EAE2E2E2;at=ALL
再生医療で心疾患を克服する
http://www.keyence.co.jp/rd-site/interview/0812_01/01.jsp;jsessionid=0D98651079035171D6F0691ADFCBDD6F
『人体再生に挑む』 東嶋和子/著  ブルーバックス 2010年発行
心臓に幹細胞があった (一部抜粋しています)
埼玉医科大学から東京大学の重症心不全治療開発講座に移った五條(理志)は、新天地で2つの研究にとりくみたいと考えている。
1つは、患者の骨髄細胞を培養し、骨髄間葉系幹細胞を選別したうえで、カテーテル経由で移植すること。埼玉医科大学で実地した方法より効果があるのでは、と考えている。
とはいえ、細胞を培養して再生医療に応用する場合には、施設の倫理審査委員会を通したうえで、厚生労働省厚生科学審議会んの「ヒト幹細胞を用いた臨床研究の在り方に関する専門委員会」の議論と了承をへて初めて臨床研究が始められる。臨床研究をスタートさせるまでのこの道のりが、研究者と患者にとっては、とてつもなく長い。
もう1つは、患者の心臓にある「心筋幹細胞を採ってきて増やしてから、移植する方法である。「脳と心臓は再生しない」と長らく思いこまれていたが、実は最近、心臓には、心筋になる幹細胞があることが報告され、イタリア、アメリカ、日本の複数のグループで確かめられた。
「心臓ひとかけら、20〜30ミリグラムの生検(組織の小切片を切り取って病理学的に調べること)のサンプルから10の7乗個ぐらいの細胞にまで培養し、幹細胞を心筋細胞に分化させることができるとわかってきました。この幹細胞が心筋幹細胞で、心筋細胞にしか分化しないので、安全で効率的、動物実験の結果はきちんと出ています。京都府立医科大学の松原弘明先生から、共同で臨床試験をやらないかという誘いを受けたので、人工心臓を装着している患者さんにできないかと考えています。人工心臓がついていれば、万が一、心臓に不整脈が起きても安全ですから」
心臓に幹細胞があったのなら、それを増やして移植するのが、心臓の再生には最も理想的ではないか。心筋分化効率からいって心筋幹細胞が最適なのはいうまでもない。どうしてこれまでみつからなかったのか。盲点だったというほかはない。しかも、心臓の一部を採る生検は日常的に行われているので、危険性はかなり低いといえる。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『人体再生に挑む』という本に「心臓に幹細胞があった」が載っている。
2006年に京都大学山中伸弥教授がヒトのiPS細胞の作成に成功し、一躍注目を浴びた。
自分の細胞を使って血管や臓器を修復する新たな医療「再生医療」が進んでいる。
この再生医療はどのレベルまで来ているのだろうか。
目の角膜を患った患者への治療として自己細胞を使った再生角膜による治療が試みられている。片目を患っている場合、もう一方の目の角膜の一部を採取して培養し移植する方法や、両目を患っている場合には口腔粘膜(幹細胞が多く含まれている)より採取した細胞を培養して移植する方法など、研究が進められている。国内では口の粘膜の細胞を培養して作った角膜を移植し、角膜が損傷した患者の視力を回復させることに、大阪大病院眼科の西田幸二講師らのグループが成功した。
「脳と心臓は再生しない」と長らく思いこまれていたが、実は最近、心臓には、心筋になる幹細胞があることが報告され、イタリア、アメリカ、日本の複数のグループで確かめられた。
10月20日日本経済新聞に「心臓病患者を再生医療で治療」に成功が載っている。
心臓(心疾)の再生医療に成功したのだ。
1995年、映画『スーパーマン』のクリストファー・リーヴは乗馬競争で転落、脊髄損傷を起こし首から下が麻痺した。彼は映画出演を引退しリハビリを行ったが、元のようには回復しないで亡くなってしまった。
脊髄損傷に対する再生医療臨床試験が進められている。
もうすぐ、クリストファー・リーヴのように脊髄損傷を受けた人が再生医療により社会復帰することが可能になろうとしている。