じじぃの「人の死にざま_389_J・ルソー」

ジャン=ジャック・ルソー - あのひと検索 SPYSEE
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ジャン=ジャック・ルソー フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
ジャン=ジャック・ルソーは、スイス生まれの哲学者・政治思想家・教育思想家・作家・作曲家。単なる純理論にとどまらない、多感さを反映した著作は広く読まれ、フランス革命やそれ以降の社会思想にも多大な精神的影響を及ぼした。
【生涯】
1712年、スイスのジュネーブに時計職人の息子として生まれるが、母は8日後に死去。
1732年にジュネーブを離れ、ヴィラン男爵夫人に庇護されながら、さまざまな教育を受け、その愛人となった。この時期については晩年、生涯でもっとも幸福な時期として回想している。
夫人と別れたのち、1740年から1741年にかけてリヨンのマブリ家(哲学者マブリ、コンディヤックの実兄の家)に滞在、マブリ家の家庭教師を務める。この職を辞した後、1742年に音楽の新しい記譜法を発表し、それを元手にパリに出てディドロらと親しくなる。これがきっかけで後の一時期、『百科全書』に原稿を執筆している。1745年、下宿の女中テレーズを愛人とし、10年間で5人の子供を産ませ、5人とも孤児院に送った。しかし1750年にディジョンのアカデミーへの懸賞論文「学問及び芸術の進歩は道徳の純化と腐敗のいずれに貢献したか」において執筆した『学問芸術論』が入選してこの不遇状態は一変、以後次々と意欲的な著作・音楽作品を創作する。ベストセラーとなった書簡体の恋愛小説『新エロイーズ』(1761年)、『社会契約論』(1762年)などはこの時期に書かれている。ただしこの間、ヴォルテールダランベールディドロら当時の思想界の主流とほとんど絶交状態となった。
1762年はじめに教育論『エミール』が刊行されると、その第4巻にある「サヴォア人司祭の信仰告白」のもつ自然宗教的な内容がパリ大学神学部から断罪され、『エミール』は禁書に指定され、ルソー自身に対しても逮捕状が出たためスイスに亡命した。亡命中は、スイス、イギリスなどを転々としたが、彼を保護したイギリスの哲学者ヒュームと不仲になり、1770年、偽名でパリに戻った。パリでは、亡命中から執筆していた『告白』を書き上げ、続いて『孤独な散歩者の夢想』を書き出したが、この作品は未完のままパリ郊外で亡くなった。
【評価・影響】
ルソーに影響を受けたものとしては哲学者イマニュエル・カントが高名である。 ある日いつもの時間にカントが散歩に出てこないので、周囲の人々はなにかあったのかと騒ぎになった。実はその日、カントはルソーの『エミール』に読みふけってしまい、いつもの散歩を忘れてしまったのであった。カントはルソーに関し、『美と崇高の感情に関する観察』への覚書にて「わたしの誤りをルソーが正してくれた。目をくらます優越感は消えうせ、わたしは人間を尊敬することを学ぶ」と述べている。
ルソーに対する評価は、政治思想家、ロマン主義文学の先駆けというものが多いが、1960年代以降は、1750年代に書かれ、ルソーの死後に刊行された『言語起源論』が、レヴィ=ストロースなどの構造主義哲学者やデリダなどによって注目されている。
【その他】
マリー・アントワネットが言ったといわれる「パンが無ければお菓子(ケーキまたはクロワッサン)を食べればいいじゃない」の台詞が良く知られているが、訳せば、パンがないのであればブリオッシュを食べてはどうか)、これは告白録の第六巻に、ルソーがワインを飲もうとしたとき、パンがないとワインが飲めないので、パンを探したのだが無かった。そのとき、ルソーはふと「農民にはパンがありません」といわれて、「それならブリオッシュを食べればよい」とさる大公婦人が、答えたことを思い出したという記事が原典であるといわれている。それは、ルソーが新しい愛人が出来たヴァラン夫人と気まずくなって、マブリ家に家庭教師として行っていた時代(1740年頃)であるらしい。
・なお日本でおなじみになっている童謡「むすんでひらいて」は、ルソーの作品であるオペラ「村の占者」の一節が、「ルソーの新しいロマンス」と言うタイトルで歌詞が付けられ、その旋律がヨーロッパ各国へ広まったものである。
・私生活においては、極度のマゾヒズムや露出癖、知的障害者性的虐待を行い妊娠させ次々に捨てるなど、性倒錯が顕著でもあり、自身の著書『告白』などでそれら様々な行動について具体的に触れている。少年時代には強姦未遂で逮捕されたこともあった。

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『人類の歴史200万年』 READERS DIGEST 1980年発行
教会の批判者 (一部抜粋しています)
啓蒙時代きっての独創的な思想家は、フランスのジャン=ジャック・ルソーであろう。彼の『社会契約論』の冒頭には、政治思想上もっとも反響をよんだ文章の一つが掲げられている。「人間は自由なものとして生まれている。しかも、いたるところで鎖につながれている」
ルソーは人間が本性においては善であると信じられていた。彼にいわせると、子供が自由を与えられると、自主的で有徳に育つのである。人間を腐敗させるのは制度、人間を隷属させるのは文明である。人間は小規模な共同社会で簡素な生活を送るために、解放され、自然状況に戻らなければならない。もとより、この共同社会では、人はだれでも対等な権利を持つことになろう。ルソーは"一般意志"の概念を、ロックによる政府と国民の間の社会契約思想を付け加えた。彼によると、一般意志とは協同社会全体の意志を意味していた。ルソーの説明は混乱していたが、この"一般意志"の観念は、民主主義政治と多数派による支配という近代的概念の基礎になったのである。しかし同時に、それは国民の最大の関心事にそって行動することを求める独裁者や、果敢な少数派のとる行動を正当化できる概念でもある。

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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
ルソー (1712-1778) 66歳で死亡。 (一部抜粋しています)
『社会契約論』(『民約論』)や『エミール』などの著作によって、思想的にフランス革命を招来した哲学者でありながら、一方貴族の夫人の情人となり、生まれた子どもはすべて養育院に放りこんで放浪生活をつづけたジャン=ジャック・ルソーは癲癇(てんかん)の持病があり、人から無視されれば怒るくせに、関心をもたれるとまたがまん出来なくなるという性癖があり、かつ猜疑心(さいぎしん)が強く、最後の10年は半狂人であった。しかしそのような精神状態でありながら、彼は『懺悔録(ざんげろく)』や『孤独な散布者の夢想』を書いた。
最後の年の5月、ド・ジラルダン侯爵の世話で、パリから約30キロのエノムノンヴィルにある侯爵の別荘に暮らすことになったが、妻のテレーズがジラルダン侯の馬丁(ばてい)と姦通しているという妄想に苦しんだ。
5月末、生涯の最大の論敵ヴォルテールの死を聞いて、「私の存在は彼に結びつけられていた。彼は死んだ。私が彼のあとを追うのも遠くはないだろう」とつぶやいた。
7月2日、日課の朝の散歩をして8時に帰邸し、朝食をとったあと、突然気分が悪くなった。テレーズはいう。
「彼は、足の裏がチクチクして気持ちが悪い。背骨に氷水が流れるような気がする。胸が苦しい、頭が痛い、と次々に訴えました。この発作中彼は椅子からころげ落ちました。すぐに抱き起こしましたが、彼はもう死んでいました」
午前11時、近所の医者が来て、脳溢血の診断を下した。
最後の著作『孤独な散布者の夢想』の原稿は、未完のまま机の上に残されていた。
7月4日真夜中ちかく、かれの遺骸は湖水の中のポプラ島に船で運ばれ、農民たちが照らす松明(たいまつ)の光の中で埋葬された。
彼の死因は脳溢血であったが、自殺したという風評が執拗にたてられ、いったんパリのパンテオンに移された棺をふたたび開いて検証するという事件が起った。そしてまた1814年、ルソーの屍骸はヴォルテールの屍骸とともに何者かによってパンテオンから盗み出され、そのゆくえはいまに至るまでわからない。

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ジャン=ジャック・ルソー 
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