じじぃの「砂漠の富の争奪戦!灼熱アジア」

Masdar City Ariel Fly Through 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=F3Wtze716QY
スルタン・ジャベル(Sultan Al Jaber) Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&q=Sultan+Al+Jaber&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=sAl7TLr_EIWfcdv02eQF&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=4&ved=0CDkQsAQwAw
カタール
カタールは、中東・西アジアの国家。アラビア半島東部のカタール半島のほぼ全域を領土とする半島の国。ペルシア湾に面する。南はサウジアラビアと接し、北西はペルシャ湾を挟んでバーレーンに面する。
面積:秋田県よりもやや狭い面積に相当
人口:約170万人(2010年/カタール統計庁)
首都:ドーハ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/quatar/data.html
世界初の環境都市:マスダールシティ 2008.8.18 AbuDhabist.com
アブダビでは2006年より、マスダール計画なるものが始動しています。これは世界初の「環境都市マスダールシティ」を作ろう、という試みであり、2015年完成予定。アブダビ政府が中心となって進めている経済開発プログラムで、持続可能な社会の構築を目指すため、最先端のエネルギー技術の研究開発を近未来都市を作りながら行うようです。2006年5月に発表された10年にわたる計画では、予算総額は数千億円規模。UAE日本大使館によると、構想段階では三菱商事三井物産・ジャパン石油開発などの3社が参画し技術提携でも日本企業が参画します。とにかくすごいのが、このイメージの景観。実現すればスターウォーズの世界です。
アブダビは逆説的に、潤沢なオイルマネーによって、自らが石油依存型から抜け出す広大なプロジェクトを始め世界のイニシアチブをとるべく動きだしているといっていいでしょう。これからこのプロジェクトがどう進行していくのか、目が離せません。
http://abudhabist.com/?p=50
液化天然ガスLNG
メタン(CH4)を主成分とする気体をマイナス160℃程度まで冷却し、液化したものです。中近東やインドネシアなどの産地で液化され、専用のタンカーで消費地まで輸送されます。日本では、主として発電所の燃料や都市ガスとして利用されていますが、硫黄酸化物やばい塵の排出がほとんどない、クリーンなエネルギーです。

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NHKスペシャル 「灼熱アジア 砂漠の富の争奪戦」 2010.08.29
灼熱するアジア経済の渦中にカメラを入れ、日本企業の熾烈な闘いに密着する新シリーズ。第2回は、脱石油の時代にあってもエネルギー覇権を狙う中東諸国。
砂漠の中にマスダールシティという巨大な新エネルギー都市を建設したアブダビLNG液化天然ガス)の分野で瞬く間に世界の主導権を握ったカタールなど、いま、湾岸諸国は、蓄積した巨額資金を集中投下し、脱石油戦略に舵を切った。クリーンエネルギーやCO2排出が少ないガスの分野でも次々と事業を立ち上げる中東に欧米の巨大企業や中国・韓国の政府系企業が群がる。石油プラント建設で地歩を築いてきた日本企業は、高い技術力と長期を見越した丁寧な仕事への信頼感で中東での仕事の受注を獲得してきた。しかし、低コストを売り物にするアジア企業の激しい猛追をうけ、国際分業のなかでの存在感が問われる。灼熱の大地に壮絶な企業人の格闘を追う。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/100829.html
どうでもいい、じじぃの日記。
8/29、NHKスペシャル灼熱アジア 砂漠の富の争奪戦」を観た。
大体、こんな内容だった。
膨張するアジアパワー。焼きつけるようなアジアの熱に世界が注目しています。
アブダビではマスダール計画を始動しました。日本の技術でビームダウン型太陽熱発電施設がマスダールシティに建設され、ドイツの電気自動車コンパクトカーがマスダールシティを動き回っています。
サウジアラビアは広大な国土に降り注ぐ太陽熱を利用して太陽光発電を推進するプロジェクトが始まりました。バーレーンでは風力発電が、カタールでは液化天然ガスLNG)のプロジェクトが始まっています。
砂漠の富を握るのは誰か。日本企業の苦戦が続いています。
オイルマネーの覇者として名乗りを上げたのがアラブ首長国連邦UAE)最大の産油国アブダビアブダビのエネルギー特使スルタン・ジャベル(Sultan Al Jaber)氏が中心になって、このマスダールシティを作り上げた。マスダールシティとは総合建設費2兆円、100メガワットの太陽光発電設備を持つ、10万人規模の環境都市である。 2015年完成を目指し、都市の電力の全てをクリーン エネルギーでまかなう計画である。
このマスダールシティ計画にはドイツが積極的に関与していて、この日ドイツから招いたのはメルケル首相でした。環境設備を売り出したいドイツと環境都市を作りたいアブダビの思惑が一致したのです。
クリーンエネルギー市場で生き残ろうと世界各国が必死です。
アブダビアブダビ未来エネルギー公社(通称マスダール)はフランス石油大手トタル(Total)と、世界最大級の太陽熱発電所を建設する契約を結んだ。
ソーラー業界で生き残るためのアブダビの戦略である。ジャベル氏の言葉、「環境技術輸出立国を目指す」
液化天然ガスLNG)の分野で世界の主導権を握ろうとするカタール
カタールは人口が約170万人で、今年のGDP成長率は18.5%、一人当たりGDPは世界3位だ。
LNGは石油と比べてクリーンエネルギーだ。カタールは石油ではなくLNGの開発にいち早く着目し、石油からLNGに転換した。
このカタールでの新しいLNGプラント建設は中東ではエジプトのピラミッド以来の大プロジェクトである。
映像にLNGプラント建設を手掛ける千代田化工の社員が出てきた。千代田化工LNGプラント建設を作り上げた生みの親なのです。
完成直前、カタールガスの担当者が進行状態の説明を求めてきた。以前は施工会社の都合で完成期日を決められていたのが、今は契約書に書いた完成期日が絶対なのです。
千代田化工の社員、「早くLNGを出したい」。
このLNGプラント建設はフランスのテクニップ社との共同開発である。フランスのテクニップ社は発電設備を受け持っている。
LNGトレインと呼ばれるLNGプラント建設は難航しています。マイペースで仕事をしているフランス企業との板挟みになっています。
アブダビ原子力発電プラントでは、韓国の現代グループに受注を奪われた。 韓国の李明博大統領が直々に何度もアブダビを訪れて売込みしたのが効いた。カタールの次のLNGプラントでは中国のペトロチャイナが影響力を行使しそうだ。李明博大統領、「我々は、ついにアメリカ、フランス、ドイツ、日本と肩を並べるに至った」
千代田化工も韓国との競争激化に見舞われることが多くなった。ここで失敗するわけにはいかない。
危機感を持った千代田化工が20人の若い人材をアブダビに送りこんだ。千代田化工の若い社員、「6畳ほどの狭い部屋、何もない。ここで3ヵ月過ごさなければならない。海外に行かないと仕事がないし、何事も海外。好むと好まざるにもかかわらず」
アラビア半島の8割を占めるサウジアラビアサウジアラビアのハビブ教授、「石油に代わって、これからは砂漠に注ぐ太陽が主要なエネルギーだ」。モロッコではソーラー発電計画が持ちあがり、ジャベル氏がビームダウン型太陽集熱プラントを売り込んでいる。
ワシントンで「世界エネルギー閣僚会議」が開かれた。ジャベル氏はアブダビでやっている環境都市構想を強くアピールした。次の開催国はアブダビに決まった。国際再生可能エネルギー機関IRENA(International Renewable Energy Agency) でもアブダビはその豊富な資金をふんだんに使って有利な立場を確保した。
再び、カタールLNGプラント建設現場の映像に移る。
クレームがついた。LNGの試運転のため千代田化工が緊急電源を使うと言ったのにフランスのテクニップ社が噛みついたのだ。
完成期日までどうしても工事を終わらせるためにはテクニップ社の発電設備の完成を待つわけにいかない。最終的に緊急電源を使って、万が一の問題があれば日本側で責任を取ることで決着した。
LNGプラントの最終チェックにカタールガスがやってきた。問題なし。千代田化工の社員が見守るなかで、次々に「OK」が出された。
20年後、全世界の4割をまかなうというクリーンエネルギー。クリーンエネルギーの争奪戦がますます激しさを増しているのだ。
じじぃの感想
いずれは枯渇する石油エネルギー。
中東諸国の悪あがきのようにも見えるのだが。