じじぃの「人類火星に立つ!第2ドキュ」

A Mars-bound ICSE in artificial gravity mode 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=hfeGf0TnChc&feature=related
How Can We Travel Faster In Space? 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=fl_S8uE4ibY
ジェームズ・キャメロン、火星探査3Dカメラを開発  映画ニュース
アバター」を撮影するために自ら3Dカメラシステムを開発したジェームズ・キャメロン監督が、今度はNASAの次世代火星探査車に搭載する高解像度3Dカメラの開発を手がけることがわかった。
キャメロン監督が開発する3Dカメラは2011年、火星に向けて打ち上げられる探査車「キュリオシティ」に搭載される。
http://eiga.com/buzz/20100430/18/
「HV特集 サイエンスシミュレーション 人類火星に立つ1ドラマ・史上最も過酷な旅」 2010年8月9日 NHK HI
NASAをはじめ、世界の科学者の全面的な協力のもと、人類初の有人火星探査をシミュレーションしてドラマで描いた新しいタイプの科学番組。宇宙船の故障、人間不信、原因不明の病気、不慮の事故…。2030年、6人の男女の宇宙飛行士は、583日間の火星への旅でさまざまな危機に直面する。彼らは無事地球に帰還することができるのか? 可能な限り科学的に、そしてリアリティーを持って火星への旅を描く。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090802070030146/
HV特集 サイエンスシミュレーション 人類火星に立つ2ドキュメント・火星への挑戦 2010年 8月10日 NHK HI
有人火星探査に向けての世界の挑戦を徹底取材したドキュメンタリー。巨大ロケット、火星船の人工重力、火星探査用の宇宙服、宇宙飛行士への精神的サポートシステム。番組では、NASAの火星探査計画の諮問委員であるジェームズ・キャメロン(映画監督)の構想も紹介しながら、有人火星探査にどんな困難があり、どんな準備が必要なのかを具体的に描いていく。
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090802080030140/
どうでもいい、じじぃの日記。
8/10、再放送であったがNHK HI 「HV特集 サイエンスシミュレーション 人類火星に立つ2ドキュメント・火星への挑戦」を観た。
前日に「HV特集 サイエンスシミュレーション 人類火星に立つ1ドラマ・史上最も過酷な旅」をやっていて、その解説版といった感じである。
だから、「人類火星に立つ1ドラマ・史上最も過酷な旅」に出た映像がたびたび、出てくる。
たとえば、宇宙船の船長が、「テラノバよりヒューストンへ。人工重力を発生させる装置を稼働させた」。船内は地上の70%の重力になった。
で、具体的に宇宙船に人工重力をどうしたら作れるか、問題点など挙げて説明している。
大体、こんな内容だった。
これはサイエンスフィクションではない。今世紀中にも人類は火星へと旅立つことになるだろう。
今、人類で最も過酷な旅、火星への旅のカウントダウンが始まっている。
数千万キロに及ぶ火星のミッションは地球以外の惑星に生命がいるのかを探すことにある。
1990年代火星探査機デルタIIが打ち上げられ、火星から送られてきた映像などでNASAのやってきたことは順調のように思えるかもしれない。しかし、NASAとロシアはこれまで22回も失敗している。
現在の火星への宇宙船のプランは、ロケットを地球の軌道上で組み立てる方法だ。
映画監督ジェームズ・キャメロンNASAの諮問委員会メンバーの一人だ。キャメロンは膨大な燃料を少なくする方法として搭載する燃料を片道しか積まないで、帰りの燃料を火星で作るというものだ。
スペースシャトルの後継機オリオンには6人の宇宙歩行士が搭乗できる。地球上への着陸はパラシュートを使うことを考えている。
火星へのロケットのエンジンとしてプラズマビームが考えられている。宇宙船のパネルでプラズマを発生させるという方法だ。
従来のロケットは燃料と酸化剤を混合させるという化学ロケットだが、新たに熱核ロケットも考えられている。小型原子炉が放出する熱エネルギーによって水素などの推進剤を加熱しノズルから放出する。熱核ロケットは化学ロケットの2倍もつ。つまり燃料として化学ロケットの半分で済むのだ。
火星は地球の2倍の速さで太陽を回っている。火星へのチャンスは2年に一度しかない。火星から地球への帰還も惑星の軌道を利用しないといけない。
宇宙で無重力というのは体に良くないということが分かっている。無重力の状態で1年いると50%、筋肉が落ちる。
宇宙船を回転させることで重力を発生させることができる。しかし、地球と同じ重力を持たせるのは巨大な宇宙船が必要になる。
さらに、宇宙では宇宙放射線が襲いかかる。宇宙放射線は皮膚を通過し、DNAを傷つける。重い鉛を使うわけにはいかない。唯一の方法は宇宙放射線に強い素材を探すことだ。水素が宇宙放射線に強いことが分かっている。水素と炭素の化合物であるポリエチレンである程度、宇宙放射線を防ぐことができる。磁場も宇宙放射線を防ぐことができることが分かった。宇宙放射線は宇宙船の機器にも悪影響があるかもしれない。
どうやったら、船外活動で宇宙飛行士を宇宙放射線から防ぐことができるだろう。NASAでは今後、宇宙放射線に強いDNAを持つ宇宙飛行士を選ばないといけない。
火星のミッションの最大の脅威は別にある。
1970年、アポロ13号は船外での爆発で危機にあった。地上の適切な指示で3人は無事に地球に降り立つことができた。しかし、火星のミッションは自分で解決しなければならないのだ。
ロシアでは閉ざされた個室で長期滞在のテストが行われている。こうして選ばれた人でも、実際のミッションでは耐えられないことが待ち伏せしているかもしれない。
宇宙では水は非常に大切である。宇宙では尿をろ過した水を飲まなければならない。
ロシアのミールで訓練しているとき、人を食ってでも食物を食べたいという欲求にかられたといっている。
ロシアの長期滞在のテストにカナダの女性が加わった。カナダの女性はセクハラを受けたといった。キスがセクハラだという。ロシア人との考え方の違いからきたものだった。
NASAでは顔の表情からストレスを読み取るプログラムの開発を行っている。
火星に立つ
恐怖の6分間。火星着陸船は60トンの重さがある。火星には地球の1%の大気しかない。パラシュートは使えないだろう。戦闘機ハリアーの垂直着陸の技術を使うことになるだろう。
火星と地球の交信に11分かかるので、無事に着陸できたか地球ではすぐ分からない。
生命探査
火星の水は数十億年前に火星表面から消えた。
水の流れた形跡のある地点はもっとも生命が存在する可能性のある場所だ。しかし、火星は地球上で最も過酷な砂漠よりも苛酷な世界だ。
宇宙服は約2万個のパーツからなり、95キロある。火星の重力は地球と比べて小さいので35キロほどにしか感じられない。大気はほとんどがCO2だ。砂嵐、宇宙放射線が襲う。砂嵐は静電気起こし宇宙服の電子機器を壊し人体に影響を与える。
火星で生命を発見するには地下を掘ることで可能かもしれない。火山溶岩洞窟は噴火で地下に溶岩の川を作りできた洞窟である。このような洞窟には微生物がいるかもしれない。地球ではどこでもバクテリアがいるのだから、火星にもバクテリアがいるかもしれない。
地球外生命を地球に持ち帰った場合、その生命体は思わぬ災害を起こすことも考えられる。細心の注意をもって取り扱わなければならない。
火星の砂漠を地球のオアシスに変えることができるのだろうか。
NASAでは火星でも繁殖できる植物を探している。
人類は地球外生命を発見したとき、何年何月日に発見したかを覚えることだろう。
やがて、火星を第2のふるさとと呼ぶ日がくるのかもしれない。
じじいの感想
2030年、火星への旅か。
もう少し、後に生まれりゃあ、よかった。
追記
はやぶさ2」14年度打ち上げ計画決定 2010/8/11 日本経済新聞
文部科学省・宇宙開発委員会は11日、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機を2014年度に打ち上げる計画を正式に決めた。生命体に不可欠な炭素が豊富にあり水の存在も期待される小惑星に18年に着陸、地下鉱物などを採取して20年に地球に持ち帰る。総開発費は164億円を見込み、宇宙探査計画では低コスト。地球帰還に成功した初代機に続き、小惑星探査で世界をリードする狙い。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819595E3E3E2E28B8DE3E3E2EAE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL