じじぃの「未解決ファイル_110_深層大循環」

巨大災害 第1集 異常気象 タモリ 8月30日 笑咲く動画
http://warasakudoga.com/%EF%BF%BC/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E7%81%BD%E5%AE%B3-%E7%AC%AC1%E9%9B%86-%E7%95%B0%E5%B8%B8%E6%B0%97%E8%B1%A1-%E3%82%BF%E3%83%A2%E3%83%AA-8%E6%9C%8830%E6%97%A5/
海洋の深層大循環
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/climate_change/2005/pdf/2005_2-5.pdf
全球の海洋循環
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/climate_change/2005/fig/fig2.5.1.png
グリーンランド イルリサット氷河を流れる水 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=tS3jVotIKpQ&feature=related
グリーンランドの氷床が異常融解 画像
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/93/865894b11476cbfe345f6cdf73d382e4.jpg
NHKスペシャル 「巨大災害 MEGA DISASTER地球大変動の衝撃第1集 異常気象"暴走"する大気と海の大循環」 (追加) 2014年8月30日
【司会】タモリ上條倫子 【解説】木本昌秀(東京大学教授)
過去100年で気温は上昇傾向だが、ここ10年あまりはその動きが停滞気味となっている。
アルゴフロート・・・海水温のデータ観測機器。水深2000mクラスまでの海水温測定が可能。
この観測機器で700〜2000mの範囲での海水温が上昇している事が判明(海が地球の気温上昇を吸収している)。
ただし、その作用には太平洋が大きく関与。太平洋の赤道付近の海水温が低く、かつ中緯度の海水温が高い時に深海部で熱を吸収(原因は不明)。この吸収パターンがもし崩れると気温上昇が始まり、今世紀末までに気温は4.8℃上昇するとの予測。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0830/
NHKスペシャル 「フローズンプラネット第2回 激変する氷の大自然 2012年8月26日
南極と北極というふたつの極地を舞台に、息をのむ氷の神秘的な美しさと、桁外れのスケールで繰り広げられる生きものたちの命のドラマを珠玉の映像でとらえた2回シリーズの2回目。極地は地球上で最も寒く過酷な環境であるにもかかわらず、圧倒的な生きものの世界が広がっている。その秘密は、「氷」そのものにある。国際研究プロジェクトで可能になった極域全体の衛星画像、新開発の小型モーションコントロール装置でとらえた氷河の大移動など、最先端の映像で氷が育む極地の豊かな生態系を解き明かしていく。またその一方で、氷上でのアザラシ狩りが困難になってきたホッキョクグマや、数が激減しているアデリーペンギン、巨大氷河の崩壊する様子など、温暖化によって急速に変化し続ける極地の自然を、最前線の研究とともに描き出す。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0826/
熱塩循環 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
熱塩循環(ねつえんじゅんかん、英:thermohaline circulation)は、おもに中深層(数百メートル以深)で起こる地球規模の海洋循環を指す言葉である。語源の thermo は熱、haline は塩分の意味で海水の密度はこの熱と塩分により決定される。メキシコ湾流のような表層海流が、赤道大西洋から極域に向かうにつれて冷却し、ついには高緯度で沈み込む(北大西洋深層水の形成)。この高密度の海水は深海底に沈み、1200年後に北東太平洋に達して再び表層に戻る。その間それぞれの海盆の間で広範囲に渡って混合が起こり均一化することで海洋の世界的なシステムを作っている。この過程で、水塊は(熱)エネルギーと物質(固体、溶解物質、ガス)を運んで地球上を移動する。このように、循環現象は地球の気候に大きな影響を与えている。
熱塩循環と表層で起こる風成循環とを合わせて、海洋大循環と呼ぶ。熱塩循環は大循環、深層大循環、グローバルコンベアーベルトとも呼ばれる。海水が南北に移動し表面近くと深層の間を行き来することにより特徴付けられるため、子午面循環(英語でmeridional overturning circulation)と呼ばれることもある。
【地球の気候への影響】
熱塩循環は極域の熱収支に大きくかかわり、全地球の海氷の量にも影響を及ぼす。また、地球の放射収支にも大きな影響がある。圧倒的な体積を占める深層水塊は、大気の二酸化炭素濃度にも影響を及ぼしている可能性がある。
氷期の初期、グリーンランドや北アメリカ氷床の融解によって低密度の淡水が大量に流入し、北大西洋での深層水の形成や沈み込みを極度に阻害したことがわかっており、これがヨーロッパで知られる気候「ヤンガードリアス」イベントを引き起こしたと考えられている。
一度メカニズムが破壊されるとその再生には数千年を要すると考えられている。

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『チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る』 大河内直彦/著 岩波書店 2008年発行
気候変動のスイッチ (一部抜粋しています)
ミランコビッチ理論によると、気候変動は多くの場合、ゆるやかに始まり、ゆるやかに終わるはずである。ミランコビッチ・フォーシングは、異なる周期をもつサインカーブの重ね合わせで表される。よほど運が悪くないかぎり(波のピークが1ヵ所で重ならないかぎり)、急激には起こりえない。しかし、実際の地球の気候は、決してゆるやかには変動してこなかった。酸素同位体比カーブや海面変動曲線は、氷期から間氷期にいたる過程が、つねに数千年という時間スケールで起こる急激なプロセスであることを物語っている。これを、どう説明すればよいのだろうか?
この問題に光を当てたのが、一般に「オン・オフ・モデル」と呼ばれる、ブロッカーが提唱したメカニズムである。これは、深層流のコンベアーベルトが停止、あるいは弱まることによって安定解の間にある障壁を乗り越え、気候が急速に変化するというものである。現在「オン」の状態にあるコンベアーベルトだが、これが「オフ」になると氷期がやってくるというわけだ。「オフ」の状態では、北大西洋深層水は形成されなくなり、世界中の深層水は形成されなくなり、世界中の深層水南極海を起源とするものになるだろう。
それだけではない。それまでメキシコ湾流によって北大西洋の北部域へ運ばれていた大量の熱エネルギーの供給が、ストップしてしまう。
この結果、どんなことが起こるのだろうか? 熱の供給がストップしたヨーロッパや北米は、いまより格段に寒くなるだろう。現在、深層水が形成されているグリーンランド海に流入するメキシコ湾流の水温はおよそ10℃だが、それが深海底に沈みこんでいくときには2℃にまで低下している。すなわち、8℃分の差に相当する熱エネルギーが、海洋から大気に移っているわけだ。さきに述べたように、北大西洋における深層水の形成量は1秒につき1500万立方メートルだから、単純に計算すると、グリーンランド海付近で海洋から大気に移る熱エネルギー量は、1年につき1.6X1022ジュールにも達する。この数字は、この海域が受ける日射エネルギーの4分の1にも相当する。すなわち、現在の北部北大西洋域の体気は、深層水を形成する「ボーナス」として大量の熱エネルギーを受取っているわけだ。したがって、コンベアーベルトが止まり、この深層水が形成されなくなると、北部北大西洋域は大きく寒冷化することになる。
プリンストン大学の真鍋淑郎は、大気と海洋を全地球スケールで小さな均質な箱に切り分けて、気候変動を予測する方法論を確立したパイオニアだ。これは「大循環モデル(GCM:GHeneral Circulation Model)と呼ばれる。隣り合った箱の間には熱力学と流体力学で規定させた物質のやりとりがある。大気と海洋について独自に作られた大循環モデルをカップリングさせた「大気−海洋結合モデル」は、スーパー・コンピューターを用いる現代の気候変動予測にとって不可欠のツールとなっている。過去30年にわたるコンピューターの目覚ましい進化によって、真鍋が確立した手法は、次々と進化を発揮していった。
真鍋のコンピューター・シミュレーションによると、たしかに、深層流のコンベアーベルトには「オン」と「オフ」の2つの安定なモードがある。現在のロンドンは、北緯51度にありながら年平均気温が10℃もあり、緯度のわりには温暖な気候である。ちなみに、日本の札幌は、北緯43度とロンドンよりかなり南に位置するが、その年平均気温はおよそ8℃である。もしコンベアーベルトがストップすると、ロンドンの年平均気温は0℃以下にまで低下し、緯度にしてさらに25度も北にある、現在のスピッツベルゲンと同程度のものになるだろう。ブロッカーはコンベアーベルトを「気候システムのアキレス腱」と表現し、気候システムにおけるその重要性を強調した。
ではいったいどうすれば、このオンとオフのスイッチを切り替えることができるのだろうか? 答えは単純明快である。北大西洋深層水が形成されるグリーンランド沖あたりの海水の塩分を下げて(密度を下げて)やればよいのだ。低温領域にある海水の密度を下げるためには、水温を上げるより塩分を減らす方がずっと簡単だ。たとえば、1平方センチメートルの海水の重さを0.001グラム下げるためには、水温を10℃も上げなければならない。それにたいして、塩分の場合は、わずか1単位あまり下げるだけでよい。では、どのようにして北大西洋の塩分を下げればよいのだろう? 氷床の融氷水をこの海域に流入させて、塩加減を調節してやればよいのだ。
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このオン・オフ・モデルは、研究者によって少々とらえ方は異なっているものの、北大西洋深層水の形成が重要なカギを握っているという点では、現時点で多くの気候学者が賛同する「業界標準」の考え方になっている。これまで発表されたIPCCの報告書にも、コンベアーベルトのオン・オフが、気候を左右する重要なメカニズムであることが解説されている。
2004年5月に封切られたハリウッド映画「デイ・アフター・トゥモロー」は、このブロッカーの説にヒントを得た映画である。地球温暖化がこのコンベアーベルトを止めてしまい、気候を寒冷化させるというシナリオだ。しかし、ブロッカー自身は、この映画はあくまでもフィクションであって、地球温暖化問題を一般に広く知らしめる手段としては役に立つかもしれないが、実際に起こりうる話ではない、とクギを刺している。

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どうでもいい、じじぃの日記。
8月1日の産経新聞に「日本だけじゃなかった…世界の空がおかしい 炎暑 豪雨 寒波」が載っている。
南米は7月中旬から強い寒波に見舞われ、アルゼンチンでは気温がマイナス15℃まで下がり、多くの人が低体温症などで死亡した。ロシアでは記録的な暑さに見舞われ、中国は大雨続きだという。
日本でもこの一週間ほど、猛暑が続いている。
エルニーニョ現象も地球の異常気象、温暖化と関係があるのではないかと言われている。
『チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る』という本に深層大循環のことが書かれている。
グリーンランド沖で冷やされた塩分濃度の高い海水が深海に入り込み、海底を大西洋から南アフリカを経て、一部はインド洋で、一部は北太平洋で湧昇し、海底に沈んだリン等の栄養分を表層にまで押し上げる働きをする深層大循環をコンベアーベルトというのだそうだ。
温暖化で北極の氷がなくなると、海洋の底へ潜り込むコンベアーベルトが弱くなって、全体の流れが止まってしまうことがありうるのだそうである。
目に見えないところで何かが狂い始めているのだ。