じじぃの「未解決ファイル_104_人類最古化石トゥーマイ」

100 Greatest Discoveries: Evolution 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=-gaYrkm74Kw
Cel mai vechi stramos al omului 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=1Morw4hPcMk
Gorilla Walks Like a Man and dances and wades 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=X_129vJsx9c&feature=related
最古のヒト、700万年前に生存か 写真4枚 国際ニュース 2008年02月28日 AFPBB News
【2月28日 AFP】2001年にアフリカ中部チャドの砂漠地帯で発見された最古のヒトとされる「サヘラントロプス・チャデンシス(Sahelanthropus tchadensis)」の頭がい骨の化石は680万から720万年前のものだとする研究結果が、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)3月4日号に掲載される。
現地の言葉で「生命の希望」を意味する「トゥーマイ(Toumai)」と名付けられたこの化石は、フランスのミッシェル・ブルネ(Michel Brunet)博士率いる調査チームが発見した。頭がい骨、あごの骨、歯がほぼ完全な形で残っており、これがヒトの祖先なのかどうかについては、激しい議論が交わされてきた。
トゥーマイの頭がい骨はヒト科の動物にしてはひしゃげすぎており、ヒトとして十分な脳の容量を持っていなかった上、身長は歩くチンパンジー程度の120センチしかなかったとの批判もある。つまり、トゥーマイは単なる類人猿だというのだ。
トゥーマイがヒトの祖先であることを支持するグループは、コンピューターの3次元復元技術を用いて、頭がい骨の構造が明らかにゴリラやチンパンジーのものとは違い、直立二足歩行が可能だったことを示した。
トゥーマイが本当にヒトの祖先だったとしたら、類人猿とヒトを分ける進化は、これまで考えられていたよりずっと早く起こっていたことになる。また、トゥーマイが生存していた年代を特定することは、進化の地図を描き直す上で重要な鍵となる。
ブルネ博士は「放射線年代測定データは、ヒト科の動物の初期段階での進化を立証する上でも、分子時計を新たに調整する上でも、重要な基準となる」とし、「サヘラントロプス・チャデンシスが、類人猿とヒトの分化が起こったのは間違いなく800万年前以降ではないことを立証する」と指摘する。
さらに、トゥーマイはおそらくこの分化時期にかなり近い時期に生存しており、最近示された「類人猿とヒトの最終的な分化は630万年前に起こった」とする説と相いれない結論付けをしている。
もしトゥーマイがヒトとして認められれば、意味深い。
トゥーマイが発見されたグレートリフトバリー(Great Rift Valley)の西約2500キロがヒトの祖先の住みかだったとすれば、ヒト科の動物はこれまで考えられていたよりずっと広い範囲の東アフリカから、ずっと早くから生存していたことになる。さらに、類人猿と共通の祖先から分化した後、ヒトが急速に進化したことも意味する。
ヒト科の動物は解剖学上、20万年前に出現した現代の人類の祖先と考えられている。しかし、サヘラントロプス・チャデンシスと高度な頭脳を持ったホモサピエンスとの正確な系統の区分はまだ明確にはなっていない。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2357194/2687862
オカバンゴデルタ
オカバンゴデルタは人工衛星の写真からも確認できる世界最大級の約18000平方キロの巨大な湿原で、「Jewel of Kalahari」カラハリ砂漠の宝石と呼ばれる。
http://www.geocities.jp/ugandaboys/Botswana/Okavango/Okavango.html
人類誕生の謎に迫る 〜最古の化石 トゥーマイの物語〜 2005年12月24日 NHK
【語り】山崎努
現存する、人類のもっとも古い化石は、トゥーマイ猿人と名付けられた、700万年前のものである。2001年にフランス人研究者によって発見され、かつてないほど大きな波紋を呼び起こした。
これまで多くの研究者たちは、チンパンジーと分かれ、ヒトが独自の進化をはじめたのは、化石が集中していたアフリカ東部であると考えていた。この地域だけ乾燥化のため多くの熱帯雨林が早く消滅したことが、「二足歩行するサル」=ヒトの出現につながったのではないかと考えていたのである。
ところが、トゥーマイ化石がみつかった場所は、アフリカ中央部のチャド。そのため、この化石発見を契機に、ヒト誕生のストーリーが大きく練り直されはじめている。その中心が、トゥーマイ化石の発見者ミシェル・ブルネたちのフランス研究グループである。彼らの多角的な研究から、最古のヒト祖先の暮らしぶりが少しずつ浮かび上がってきている。
番組では、フランス研究グループの大胆な推論に基づき、人類最古の祖先の素顔、その生活ぶりを特撮・CGを駆使してリアルに再現していきながら、ヒト起源の謎に迫る。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/051224.html
どうでもいい、じじぃの日記。
7/12、NHK HIで再放送であったが「人類誕生の謎に迫る 〜最古の化石 トゥーマイの物語〜」を観た。
今年の1月に俳優の西村雅彦さんが出ていたTBS 「赤道大紀行 第二回 アフリカ編」を観たが、その内容は「人類発祥の地」である大地溝帯というものであった。
エチオピアケニアタンザニアを通る大地溝帯周辺では人類化石が多数発掘されている。この地域は火山活動による堆積物が大量にあるため化石が残りやすい。発見される人類化石の多さから大地溝帯は「人類生誕の地」とも呼ばれる。
それが「人類誕生の謎に迫る 〜最古の化石 トゥーマイの物語〜」ではひっくり変えるのである。
人類の起源というのもいろいろ説があるから、大地溝帯を「人類生誕の地」とした番組があってもいいのだろうが、あまりの「人類生誕の地」の落差にびっくりしてしまった。
800-1000万年前に大地溝帯の活動が始まり、その周辺に隆起帯が形成されたことにより、大地溝帯の東側は徐々に乾燥して森林が衰退し、やがてサバンナ(草原)に変わっていった。森林に住んでいた多くの類人猿は、この環境の変化に適応できずに絶滅したが、ヒトの祖先は樹上から地上に降りて、直立二足歩行し、サバンナに向かっていったのである・・・・。
しかし、「人類誕生の謎に迫る 〜最古の化石 トゥーマイの物語〜」では、大地溝帯からはるかに離れた中央アフリカのチャド北部で、トゥーマイ猿人(サヘラントロプス・チャデンシス、600-700万年前)が発見されたことにより、最初期の猿人がアフリカ東部以外の地域にいたことが明らかになった。
大地溝帯によるサバンナ説は否定されるようになった。
この番組はすでに2005年に放送されているのだ。今年の1月に放送された番組は一体何だったのだろうか。少し、しつこいか。
トゥーマイ化石が見つかった場所は、アフリカ中央部のチャドの砂漠だ。
だが今は砂漠だが、700万年前のこの地帯は川が流れ、豊かな森林地帯だった。トゥーマイ化石を発見したスタッフはその当時の環境に近いと見られる場所を探した。
トゥーマイが生きていた当時の環境はボツアナのオカバンゴデルタ(雨期には湿地帯)と似た場所であった。トゥーマイは水辺で生活していたのだ。
http://d.hatena.ne.jp/cool-hira/20090808/1249679036
どっかのじじぃもそんなことを言っていた。