じじぃの「未解決ファイル_100_山に登るチョウ」

【TBS】『THE世界遺産』3月9日「アメリカ縦断!10億の蝶が森へ〜オオカバマダラ保護区(メキシコ)」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=xbtj0OOqYSo
モナルカ蝶 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=1DOAzYVQ9PU
世界の村で発見!こんなところに日本人 (追加) 2014年7月18日 テレビ朝日
【出演者】千原せいじ千原ジュニア森泉大野拓朗尾美としのり 【レポーター】伊藤かずえ
ラオス山奥…虎や熊にも負けず蝶を採集し続け54年…蝶が大河のように流れる奇跡の絶景
日本出発から48時間、ラオス・バンビエンにいる若原弘之さんを発見。若原さんは蝶の研究者で、日本の大学や研究機関から依頼されて新種の発見や生態調査を行っていて、バンビエンは蝶の宝庫で507種類の蝶が生息しているのだという。
ラオス・バンビエンで新種の発見や生態調査を行っている若原さんに、蝶にのめり込んだ人生について聞いた。子供の頃、毎日のように虫採りをしていたという若原さんは、天然記念物の蝶を求めて福知山市の高校に進学。日本中を駆けまわる日々を送り、高校3年生で当時238種いた蝶をほぼ採取したという。海外にいる蝶をもっと知りたいと台湾・フィリピン・中国などで活動し、1990年からラオスに拠点を置くことになったという。
若原さんは共通の知人の紹介で、日本に留学経験のあるソンペットさんが仕事のアシスタントとして1995年に出会い、互いに無い部分を補い合える関係となり、1996年に結婚。首都・ビエンチャンで生活し、蝶の研究や論文などを作成。しかし、多くの時間は山で過ごしているという。
伊藤が見てみたいという蝶の大群について、若原さんは今年に限っては蝶が少ないという。たくさん条件が重なるというが、伊藤は若原さんと一緒に蝶の大群を見に行くことになった。
蝶の大群を求めて、若原さんと一緒に山へ入った。吸水活動をしている蝶の大群を見つけ、オスは水たまりなどから水を吸ってメスは花などから蜜を吸うと若原さんが解説。若原さんはこれからもラオスで蝶を採り続けると語った。
http://asahi.co.jp/konnatokoroni/
『新潮選書強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論』 吉村仁/著 新潮社 2009年発行
チョウはなぜ山に登るのか (一部抜粋しています)
登山をすると、たくさんのチョウに出会うことがある。特に山頂が草原になっているとアゲハチョウ、ヒョウモンチョウやタテハチョウ類が飛び回っている。よく見るとハチやハエもいる。実は、なぜ山頂にこれだけ多くの昆虫が集まるかは謎であった。アリゾナ州立大学の行動学者であるジョン・アルコックが調べたところによると、アリゾナの砂漠地帯では、何キロも離れた山の頂上まで、数種のハチやチョウの仲間が登ってくるという。彼の観察によると、オスが山頂の灌木の枝先や岩の上で待っていて、メスが上ってくるとアタックするという。つまり、交尾行動のために山頂まで登ってくるのだ。
なぜ、山頂などという自分たちの棲家からあまりにも離れた場所まで、危険を冒して登ってくるのか? それは、オスとメスの出会いを求めるためなのである、
アリゾナ砂漠の昆虫の多くは、まばらな植生に分散して生息しており、交尾相手を見つけるのがむずかしい。日本の山頂に集まる昆虫にも同じことがいえる。たとえば、キアゲハは、幼虫がセリ科食草を食べるが、セリ科は非常に広範囲に分布しているので、どの食草から成虫が羽化するか探すことができない。つまり、オスがメスを探す手段がない。同様に、スミレ類を幼虫食草とするヒョウモンチョウ類も、森林の林床に生えるスミレはどこにもあるので、メスの羽化する場所を探しようがない。だから、出会い場所を求めて進化したのだろうと考えられる。
はじめは、メスを見つけやすいので、樹上のような見晴らしのいい場所が有利だったのかもしれない。しかし、山すその尾根筋の方が、平地の木よりは高い。つまり尾根筋にオス・メスともに集まるようになる。そうすると、尾根の高い方がより有利になる。さらに山頂へ向かって移動することになる。もちろん、山すそは広く、尾根筋はたくさんあるが、山頂に近づくにつれて、尾根は合流して、少なくなり、山頂でひとつになる。つまり、登ってきた昆虫がもっとも集中するのが山頂なのだ。このようにして、自分たちの生息している平地で相手を見つけにくいチョウやハチは、遠く離れた山頂に集まって、交尾相手を確保する。まさに、出会いの不確定性の克服である。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『新潮選書強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論』という本を見ていたら「チョウはなぜ山に登るのか」があった。
昔、神奈川県の藤沢に住んでいたころ、毎年春になると鎌倉の源氏山公園に桜見物に行っていた。
北鎌倉駅で降りて、いくつかのお寺にある桜を見、建長寺からずっと尾根づたいに進むと源氏山公園に辿りつく。そんなに高くない場所にあるのだが一面に桜の木が広がっているのでほっとする。源氏山公園の周りはチョウが乱舞していた。
確かに、山をハイキングしていて山の中の草原に入ると、急にたくさんのチョウに出会うことがある。
「遠く離れた山頂に集まって、交尾相手を確保する」
動物の不思議な行動、姿がどうして、となると交尾相手を確保するためというのが多い。
この間、NHKテレビ 『地球ドラマチック』で「なぜ恐竜はあの姿か?」というのを観た。
ピノサウルスの背中にある突起は何か重要な役目があるのでしょうか。あれはディスプレイ用だったのです。
台湾から滋賀県まで移動する「アサギマダラ」というチョウがいる。
メキシコからカナダまで渡りを行う「オオカバマダラ」というチョウがいる。
彼らもまた、交尾相手を探す旅をしているのだろうか。