じじぃの「中国内陸部・実像!S・フロントライン」

EU緊急首脳会議:ユーロ危機、結束演出 2010年5月9日 毎日jp
欧州連合EU)のユーロ圏16ヵ国が7日の緊急首脳会議でユーロ防衛基金の設立で合意したのは、ギリシャ危機が世界連鎖株安に拡大し、「欧州発の信用不安を沈静化させなければ、08年秋のリーマン・ショックの再来になりかねない」との危機感を募らせたためだ。だが、市場では「ユーロ圏の対応が後手に回って問題を深刻化させており、危機収束にはより踏み込んだ対策が必要」との見方は根強い。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100509k0000e030007000c.html
中国のごみ問題②焼却の悩み 2010-03-25 チャイナネット
多くの疑問に対し、北京市市政市容管理委員会の王維平・副主任技師は、「ごみ埋立場の建設は国家基準に合致しているが、設計容量がごみの増加量に追いついておらず、厳しい管理もされていない」と述べ、過負荷状態の稼動や管理問題により設備が負担に耐えきれず、臭いが基準を超えるという事態になっていることを明かした。
「十一・五(第11次5ヵ年計画)」では、ごみ焼却発電やごみ埋立処分場で発生するメタンガスを利用した発電の発展を支援し、将来的に再生可能エネルギーとすることが提起された。2007年に国務院が通達した『省エネ・排出削減総合活動案』では、ごみ焼却発電と熱供給が奨励され、電気料金の優遇策が出された。
「埋立は土地資源をひどく破壊し、このまま続ければ1年で500ムーが荒らされるが、焼却は90%の土地を節約することができる。焼却はごみ処理の最良の方法ではないが、北京のように人口密度が高く、土地資源が豊富でない都市では焼却のほうが適している」と、王維平氏は話す。
ところが、関係部門がごみ焼却の推進を決定したのと同時期に、広州市番禺区のごみ焼却発電所では問題が勃発し、その討論は全国に広がった。
広州李坑ごみ焼却発電所は永興村に建設された。発電所の稼動から4年で、永興村では60人以上がガンになり、うち肺ガンは45例に達した。稼動前にガンで死亡した人は12年で9人だった。
李坑ごみ焼却発電所と付近の永興村第12隊はわずか1枚の野菜畑で隔てられており、多くの住民が約300メートル離れたところに住んでいる。村民の范秋梅さんは、「発電所の煙突から黒や色のついたガスが出ていることがよくあり、このようなガスが汚染にならず、人体に影響を及ぼさないということは有り得ない。今では村民が栽培した野菜は太和鎮で売れなくなっている。多くの人は野菜が汚染されており、人体に害があると心配している」と話す。
李坑ごみ焼却発電所を運営するフランスのヴェオリアは、村民の苦情を受け、技術改造を行うことを承諾した。
「専門的な調査を行うまで、ガンの発生率の高さはごみ焼却発電所によるものとは断言できない。李坑ごみ焼却発電所は政府の環境基準に合った運営をしており、環境保護局のスタッフが毎日工場に来て測定記録をつけている」と、ヴェオリアの環境サービス技術総監督の張進鋒氏は述べる。
http://japanese.china.org.cn/environment/txt/2010-03/25/content_19687523.htm
サンデー・フロントライン 2010年05月09日 テレビ朝日
【出演者】小宮悦子姜尚中(東京大学大学院教授)、藤原帰一(東京大学)、小川彩佳(テレビ朝日)、平石直之(テレビ朝日)
【1.ギリシャ危機〜日本への影響は?】
【ゲスト】竹中平蔵(慶応大学大学院教授)、武者陵司(経済評論家)、福本容子(毎日新聞論説委員
財政悪化が深刻化し、IMFEUが緊急融資を行うことになったギリシャ
しかし国内では、財政再建策に公務員給与や年金の削減が盛り込まれていることに対する講義のゼネストで死者も出るなど混乱は広がり、さらに国債急落による信用不安から、ユーロは続落。
その影響はユーロ圏のみならず世界同時株安へとつながっている。
番組ではギリシャの現状と、この財政危機にいたるまでの背景を取材。今後世界へ、そして日本へどのような影響があらわれるのか?
【2.“日本を売り込め!”インフラ輸出戦略】
【中継ゲスト】仙谷由人(国家戦略担当大臣) 【ゲスト】石川和男(東京財団上席研究員)
今年のGW、ともにベトナム外遊に出かけた仙谷・前原両大臣。主な目的の一つが新幹線・原子力発電といった日本のインフラ先進技術を売り込み、輸出に結びつけるためだ。
ともに高い技術を誇る日本だが、過去にはUAEの工事で韓国が、ベトナム原発第一期工事ではロシアが落札し、日本は権利を逃している。
その裏には各国政府が本格的に動いての“トップセールス”と巧みな戦略に日本が競り負けている実態が浮かび上がってくる。
日本経済を立て直し、財政難を脱するために“インフラ輸出”は有効なのか?そして日本が競り勝つには何をするべきなのか? 徹底討論する。
【特集.過熱する内陸部〜中国経済 急成長の実像〜】
上海万博が開幕した。世界経済がリーマンショックの後遺症に悩む中、なぜ中国経済は8%もの成長を続けることが出来るのか?
謎を解く鍵は、上海などの沿海部ではなく、内陸部にあった。
中国第4の都市・重慶。そこで我々が見たのは、中国版新幹線計画の建設現場。
総延長1万2000㎞、総額9000億元(約13兆円)巨大公共事業だ。
こうした公共事業は労働者の年収を10年前の倍に押し上げ、重慶市内は好景気に沸いていた。不動産価格は5倍に高騰。
不動産価格の高騰には「からくり」があった。
海外、そして沿海部から流入した不動産投機マネーが値を吊り上げたのだ。さらにそれは中国政府にとって一石二鳥でもあった。
健全な財政力を裏付けにした莫大な公共投資で内陸部の経済発展を誘導、企業業績と賃金は向上し、上海・香港市場への投機マネーを呼び込む。
さらにそうした投機マネーが不動産価格の高騰を招いていたのだが、実は中国政府(地方政府含む)は税収の2割を、そうした不動産取引から得ている。
一方で急速な経済成長は、これまで沿岸地域vs内陸部で語られてきた格差の構図に、異変と大きな歪みをもたらしていた。
その一端が、デモや暴動の増加だ。
沿海部の急成長を象徴する大都市・広州で起きたあるデモ。
背景には郊外の農村部に建設されたごみ焼却発電所があった。
そこから見えてきた新たな格差の構図とは。
40年前の日本の高度経済成長を上回るペースで成長する中国で今、何が起きているのか? 独自取材で迫った。
http://www.tv-asahi.co.jp/s-frontline/
どうでもいい、じじぃの日記。
5/9、ぼけっと、テレビ朝日サンデー・フロントライン』を観た。
大体、こんなことを言っていた。
【1.ギリシャ危機〜日本への影響は?】
ギリシャの映像が流れた。
買い物をしてもレシートを出さない。「税金逃れ」のためなのか。
ギリシャの公務員の給料が国家財政を揺るがすほど膨れ上がっている。
「がらくた」化したギリシャ国債。引き受け手のいなくなったギリシャ国債による信用不安から、ユーロが続落している。
欧州単一通貨ユーロ圏16ヵ国の臨時首脳会議が7日開かれ、財政危機に直面するギリシャへの総額1100億ユーロ(約13兆円)の協調融資実施を承認するとともに、金融不安の拡大に歯止めをかける措置として新たな「安定化基金」を創設することで一致した。
欧州単一通貨ユーロ圏16ヵ国からなる欧州中央銀行は金融政策を一括管理している。通貨同盟であるが、財政政策はそれぞれの国がばらばらにやっている。
ギリシャ国債の多くはフランス、ドイツが買っている。
小宮 起きるべくして起きたのでしょうか。
竹中 EUの統合は悪いことばかりではない。経済の不備をどうやって整備するか。家でいえば兄が弟に「しっかりしろ」と言っているようなものだ。
武者 明らかに経済上の不備がある。しかし、EUの統合というシステムの崩壊にはつながらない。
福本 (ドイツなどは)なぜ、あんな国に、けしからんと思っているに違いない。しかし、EUの統合のメリットのほうが大きい。
竹中 日本の場合とギリシャ国債の内容が違う(ギリシャ国債はほとんど外国が買っている)という人がいるが、そんなことはない。ギリシャ危機で日本航空を思い出した。日本でもリーダーシップが欠けているように、ギリシャでもリーダーシップが欠けている。
  (パネルを取り出して)欧州の中でドイツだけが経常収支で黒字なんです。それぞれの国の間でギャップがある。あと東欧でも同じ問題をかかえているのではないか。
竹中 世界的にみれば中国は今のドイツと同じようなものだ。
日本経済への影響は?
小宮 (パネルを取り出して)日本はギリシャをはるかにしのぐ借金大国です。
竹中 日本は世界最大の借金大国だ。問題なのは借金が増え続けていることだ。政治と経済がついていっていない。マクロ経済の運営がずれている。
武者 ギリシャ金融危機は将来の名目成長の手段が残されていない。日本の場合は、労働者の賃金が他の国と比べて相対的に高いのが問題だ。賃金を下げないといけない。
竹中 今の団塊世代がもう5年もすると、高齢化してますます借金が増すだろう。
【2.“日本を売り込め!”インフラ輸出戦略】
仙石大臣と前原大臣がこの5月の連休中にベトナムに行った。その背景には何があったのでしょうか。
中東では原子力発電所建設で韓国に敗れた。ベトナム原子力発電所建設ではロシアに敗れた。中東に韓国の李明博大統領が直接6回も行って売り込むをやった。ベトナムではロシアのプーチン大統領が直接交渉を行った。日本の首相は何もしなかった。そして決定的なのは韓国は60年の保証をつけたことだった。そして、韓国、ロシアの場合は受注に参加する企業が1社なのに対して、日本の場合は数社(原子力でいえば、東芝、日立、三菱)になることだ。
小宮 日本がギリシャの二の舞にならなければいいんですが。
仙石 中期は10〜13年単位に、短期は3年単位に計画を立てている。日本はギリシャと比べて経常収支、貿易収支は黒字だ。円高にもメリットがある。
小宮 ベトナムでの手ごたえはどうだったんですか。
仙石 原子力発電所建設だけでなく、港湾設備などと合わせた商談をしてきた。
小宮 "ALL JAPAN"というが、どうですか。
石川 政府のイニシアチブで民間をひっぱっていかないといけない。ライバル同士が一緒になっている。どこがリーダーになるかだ。(東芝、日立、三菱など)
  日本は昔、IJPCプロジェクトで失敗した。リスク管理ができるか。
仙石 日本の国民に対してクリーンな、透明感のある政策を絶対やらないといけない。
【特集.過熱する内陸部〜中国経済 急成長の実像〜】
上海とともに、中国内陸部重慶の経済発展ぶりを示す映像が流れた。日本の60年代さながらの光景である。
この10年で経済力が3倍になった上海だが、今目覚ましい発展を遂げているのは北京、上海、天津に次ぐ中国第4の直轄市重慶だ。
重慶は北海道とほぼ同じ面積を持ち、人口は約3000万人で、市内の人口は約400万人だ。去年、四川省省都成都から重慶まで新幹線が開通した。
公共事業が活発で、重慶の賃金を押し上げている。スターバックスのコーヒー一杯の値段は日本とほぼ同じだ。
重慶に進出しているユニクロが出てきた。建設途中のマンションだらけの映像が流れる。マンションの半分が投機目的だという。
香港の不動産屋の言葉、「中国の沿岸部はすでに飽和状態で、公共事業は内陸部に移っているのです」
しかし、マンションを買えるのは外資企業の社員とか、投機目的業者であって庶民が買える値段ではない。
経済が活性化し、それによって得られる財源がまた、公共事業に回っている。
中国広州市の映像が出てきた。広州市の人口は約1000万人である。この広州市で暴動が起きている。
群衆と警官隊とで小競り合いを起こしている。群衆のプラカードには「ごみ焼却施設の建設反対」が書かれていた。
住民等のごみ焼却施設の建設反対の抗議行動により、ごみ焼却施設の建設計画が中止になった。
広州市はここ10年間で300万人増えた。
番組の取材班は広州市のごみ収集車のあとを追った。ごみ収集車が着いた先はごみを燃やした熱で電力を作っているごみ焼却発電所だった。
周りの住民はガンに侵されている。住居の屋上にはごみを燃やした後のススが積み重なっている。ごみ焼却発電所の周辺住民にガン患者が多発している。
国からの補償は何も無い。このごみ焼却発電所は2006年から稼働している。
抗議行動をした周りの住民6人が逮捕された。このごみ焼却発電所の隣接地には第2のごみ焼却発電所が建設中だ。
小宮 今の中国は日本の高度成長の時のそれ以上ですね。
  矛盾を抱いた巨大な国だ。日本のバブルの教訓を教えたほうがいい。
じじぃの印象
重慶、広州の水は大丈夫なのだろうか、と少し心配である。