じじぃの「人の死にざま_202_メンデルスゾーン」

フェリックス・メンデルスゾーン - あのひと検索 SPYSEE
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結婚行進曲/メンデルスゾーン 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=D05KzwXBkyU
メンデルスゾーン 春の歌 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=_BLwmZf3Xug
『音の影』 岩城宏之/著 文芸春秋 2007年発行
メンデルスゾーン 生まれてから死ぬまで裕福だった (一部抜粋しています)
彼は、19世紀前半に大活躍した作曲家である。
交響曲のうち、第3番『スコットランド』、第4番『イタリア』、第5番『宗教改革』が特に有名だし、世界でもっともポピュラーなヴァイオリン協奏曲の作曲者である。日本の音楽家やガクタイでは「メンコン」と呼ばれている。もはや日本語である。
そして同時に、ピアニスト、オルガン奏者、指揮者としてイギリスを含むヨーロッパで大活躍をした。
作曲家としては古典主義的ロマン派と言われるが、初期ロマン派のウェーバーシューベルトのような作曲家に大きな影響を受けているし、『真夏の夜の夢』や『フィンガルの洞窟』にみられるような、文学的・表題的・描写的傾向は、19世紀ロマン主義の、根本的特徴を示している。
他にも、38歳の短い生涯だったのに、無数の作品−−主にピアノ曲と歌曲を書いているが、ほとんど散逸してしまって、音を聞くことはまずできない。
メンデルスゾーンは素晴らしい作曲家であったが、音楽史を左右するほどの、たとえばモーツアルト、ベートーベン、ワーグナー等にくらべると、小物である。しかし、歴史に残ることは、指揮者としてのメンデルスゾーンの活躍だろう。
19世紀前半のことだから、映像の記録がないのでさっぱりだが、この人ほどヨーロッパ各地での指揮活動の記録が多い人はいない。というより、そのころ指揮者として活躍した人間の名前など、ほとんど出てこないのである。
バッハの『マタイ受難曲』を掘り起こして、死後100年ぶりに演奏を成し遂げたのもメンデルスゾーンだし、ゲヴァントハウス・オーケストラを、当時のヨーロッパ第1のオーケストラに仕立て上げたのも彼である。
演奏家のなかでは、指揮と言う職種が、もっとも新しい。ハイドンモーツアルトのころまでは、作曲者がチェンバロを弾いたり、ヴァイオリンのトップ奏者が合図しながら、楽団をリードしていた。
弾いていないときに、弓を振って合図したのが指揮の始まりだといわれている。
その後だんだんオーケストラの人数が増えてきて、曲も複雑になり、指揮棒だけを振る人間が必要になった。それが指揮者の登場だ。
メンデルスゾーンは、世界で初めてプロとしての指揮を確立した人だと言っていいと思う。
メンデルスゾーンは、モーツアルトとともに、「歌うアレグロ」を書くことができた、2人だけの作曲家だと言われている。
歌に満ち溢れている曲は、大抵、テンポが遅い。だからゆっくり歌えるのだ。これは西洋の18〜19世紀の音楽でも、わが国の演歌の世界でも同じことだ。
テンポの速い曲と、メンメンと歌う音楽は、相反する。これを自然に、すんなり書いているのが、この2人なのだ。

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『人間臨終図巻 上巻』 山田風太郎著 徳間書店
メンデルスゾーン (1809-1847) 38歳で死亡。
父親の莫大な遺産をうけつぎ、道楽ともいえる音楽で、若くしてヨーロッパの巨匠と目され、健康な身体を持っていたメンデルスゾーンは、1847年10月18日、ライプチヒのある親しい夫人の家で、突然手が冷たくなり、麻痺(まひ)し、それから烈しい頭痛に襲われた。
この症状はいったん回復したが、28日午後、第2回目の軽い発作が起こった。
11月3日、ベルリンから見舞いに来た弟パウロと、上段まじりの談話を交しているとき、午後2時ごろ、メンデルスゾーンはまた突如口を大きくひらき、鋭い悲鳴をあげて倒れた。
彼は10時ごろまで凄い悲鳴をあげつづけ、歌をうたったり、太鼓を打つような手つきをした。そして、心のはりさけるような悲鳴を一晩じゅうあげつづけた。
翌日になるとおとなしくなり、医者が、「どんな具合ですか」と訊くと、「疲れた。・・・・とても疲れた」といった。
4日の午後2時ごろ彼はまた意識を失い、夜の9時過ぎに眠るように息をひきとった。
彼の死は一応若年性高血圧による脳卒中ということになっているが、疑問の点もあり、決定的な診断はいまだに下されていない。

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