じじぃの「人の死にざま_118_和辻」

あの人に会いたい 和辻哲郎 SPYSEE
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和辻哲郎 提供: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
和辻哲郎(1889年3月1日-1960年12月26日)は、『古寺巡礼』『風土』などの著作で知られる日本の哲学者、倫理学者、文化史家、日本思想史家。その倫理学の体系は、和辻倫理学と呼ばれる。
日本的な思想と西洋哲学の融合、あるいは止揚とでもいうべき境地を目指した稀有な哲学者と評価される。
主著の倫理学は、近代日本における独創性を備えたもっとも体系的な哲学書のひとつであると言われている。
京都市長を務めた船舶工学者の和辻春樹は従弟に当たる。長女は尾高邦雄に嫁した。
現在、姫路市の主催で、和辻哲郎文化賞が毎年優れた著作に与えられている。
【風土】
留学中、ハイデッガーの『存在と時間』に示唆を受け、時間ではなく空間的に人間考察をおこなったもの。1931年に刊行。第二次世界大戦後、盛んになった日本文化論の先駆的な作品ともいえる。風土をモンスーン(日本も含む)、砂漠、牧場に分け、それぞれの風土と文化、思想の関連を追及した。『風土』の中に見られる「風土が人間に影響する」という思想は、悪しき環境決定論であるという批判や、天皇制肯定論になっているという批判がある。一方、この風土という考え方こそがグローバリゼーションをとどめるための積極的な方法論である、とする評価(オギュスタン・ベルク)もある。

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『プレジデント』 12.14号 プレジデント社 2009年発行
和辻哲郎文人哲学者の軌跡』 熊野純彦/著岩波書店 2009年発行 【本の時間 著者インタビュー】 (一部抜粋しています)
東京大学駒場キャンパス倫理学研究室において、和辻哲郎は今も「和辻さん」「和辻先生」と呼ばれているという。明治22年兵庫県の農村に生まれ、日本で唯一ともいえる体系的哲学書倫理学を世に送り出した和辻は、同研究室の原形をつくり上げた哲学者だ。そして没後50年を来年に控えなお、敬称で呼ばれる存在なのである。
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「『先生』と呼んでしまうくらいに身体化されているんですね。和辻倫理学体系に匹敵する体系的な倫理学は、いまだ日本に登場していません。この国で倫理学について考える場合、批判するにしても継承するにしても、和辻を通り抜けないままでいることはできないのです」
西田幾多郎に代表される近代日本の哲学者は、ドイツ語の訳語を一つずつつくり上げながら哲学的な思考を展開していった。そのような日本近代哲学の黎明期において、和辻は「日本語で哲学することに」にこだわった希有な人物だったという。ゆえに彼の詩公には詩的な響きが内包され、『古寺巡礼』『風土』など、その美しい文章は当時の多くの若者を引き付けた。
「和辻の入門書として適切なのは『風土』でしょう。我々の見つめる"自然"は生の自然ではなく、人間の営みが積み重なってできている。和辻の論考は、自然と人間の関係がしばしば問題になる今という時代にも参考になるはずです」
主著倫理学も難解であるが、「交通論や通信論、文化人類学の知見までを料理していく手際には、一般の読者も面白みを感じることができるはず」。それもまた、和辻が日本語を慎重に扱っているからだろう。
そんななか、本書で農村に育った和辻の生涯を紐解き、その詩的な感性の原点を明らかにしていく熊野教授は、ある一つの思いを抱き続けていた。
「今、僕にはこの国の哲学の文体を変える必要があるという思いがある。文体を変えると言うことは、思考のあり方を変えるということ、そうして変わっていく思考のなかで、今度は和辻倫理学に代わるような自分の倫理学を考えていきたいんです」
そのために日本の倫理学研究にいまだ大きな壁となってい立ちはだかる和辻の姿を、どのように紹介すべきか。そして日本の哲学はどのように彼を乗り越えていくべきか。その一つの解答である本書は、彼にとっていわば"次世代の倫理学"へのスタートラインでもあるのだ。

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和辻哲郎の「古寺巡礼」
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和辻哲郎 Google 画像検索
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