じじぃの「貧困と闘う医療現場」

【MSWへの相談から】(中)Q:医師の対応を相談したい 2009.10.30 MSN産経ニュース
 医療ソーシャルワーカー(MSW)が電話相談などで受けた事例から、読者の参考になる情報を紹介する第2回は病院に関する相談。
 【相談者は50代男性。めまいが不安で病院に行ったが、診察では「高齢による不具合。老化に伴うもので、よくあること」と、ろくに診てもらえなかった。対応に納得できないが、どこに相談したらいいか】
 ソーシャルワーカーが紹介したのは医療安全支援センター。全国の都道府県や保健所を設置する市や特別区にあり、地域内の医療機関で生じた問題に助言をしてくれる。
 ただ、どんな問題にも対応できるわけではない。訴訟や医療内容に関しては相談に応じない。
 同センターが挙げる事例は(1)病院の検査が多いが、必要性を理解しづらい (2)主治医以外の先生の話も聞きたいが、切り出し方が分からない (3)手術後の経過が思わしくないのでカルテ開示を求めたいが、頼んでいいのか (4)医療費の請求内容に分からない点がある−など。 
 センターの連絡先はサイト(http://www.anzen-shien.jp/center/index.html)で見られる。
 東京都は(電)03.5320.4435(患者の声相談窓口)。大阪府は(電)06.6941.0351(内線 5009、医療相談窓口)。受付は一般に平日午前9時〜正午、午後1時〜5時。原則、電話で30分以内。
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/091030/wlf0910300755002-n1.htm
報道特集 貧困と闘う医療現場 2009/11/21 TBS
【キャスター】田丸美寿々久保田智子岡村仁美
いま各地の医療現場に「貧困」が重くのしかかっている。経済的に困窮して医療費が払えないため、体調の悪化を自覚しながら病院に行くのを我慢ししてしまう人が増えているという。そうした患者の相談に乗り、様々な事情を酌み取りながら、何とか良い医療を受けてもらおうと日々奔走している「医療ソーシャルワーカー」と呼ばれる人々に密着し、その厳しい現実を追った。
http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20091121_2_1.html
どうでもいい、じじぃの日記。
11/21、TBS 「報道特集 貧困と闘う医療現場」を観た。
今まで、「医療ソーシャルワーカー」という言葉を聞いたことはあったのかも知れない。
ただ、じじぃもテレビでやっていた貧困層と同じレベルの生活をしているためか、この「医療ソーシャルワーカー」といいう言葉が、とても身近な存在に思えた。
「医療ソーシャルワーカー」とは一般に「社会福祉士」という国家資格を持っている人をいうようだが、「社会福祉士」は国家資格であるが、「医療ソーシャルワーカー」について規定した法律はない。「医療ソーシャルワーカー」の仕事は保健医療分野で貧困に喘ぐ人々に社会の枠組みの中で救済処置の提案をする職業だ。
テレビの例に出てきたのでは、健康保険が無いとか、医療費が払えないとかで、同じ貧困層でもじじぃの場合とは違っているが、いつそうなるかも分からない状況に置かれていることも事実だ。
例1.
 67歳の男性が尋ねてきた。1ヵ月13万円の年金生活。医療費が払えない。相談して20回の分割払いに変えてもらった。
例2.
 心臓疾患で入院している患者のことで、病院から連絡を受けた。入院患者は63歳の男性。自動車会社を2年前に解雇された。失業手当で13万円もらっている。今の所持金は700円。この男性の娘に連絡をした。娘。「うちでは何もできない。かかわっていたら共倒れになる。本当に死ねばよかったのに」。父親の入院している病院に会いにいく。2年ぶりに会った。娘が父親に「うちは何もできない。自分でどうにかやってください」
例3.
 「医療ソーシャルワーカー」の三宅さんという人が出てきた。三宅さんが病院の新生児室に向かう。新生児室にいる男の子は漫画喫茶のトイレでビニール袋に入れられ捨てられていた。病院に運ばれて8ヵ月、未だ植物状態だ。数日後、この男の子は親族が住んでいる近くの病院で治療した方がいいと決断。移した。三宅さん。「お母さんもどうしたらいいのか分からなかった。みんなが被害者なんですよね」
例4.
 71歳の男性。肝臓がんにかかっている。医療費未払いで健康保険証が取り上げられていた。家賃6万7000円のアパートに住んでいる。病院に行っても保険証がないので入院しても全額負担になってしまう。三宅さんは、この男性に生活保護を受け入れれば医療が受けられるからと説得。三宅さんが生活保護の手続きを行った。そして、近くに住む人に付き添われて病院に入院。肝臓がんが脳に転移していた。2ヵ月後に死亡。身寄りが無いため葬儀社に保管された後、ダビにふされた。
「医療ソーシャルワーカー」といわれる人は全国に約1万人いるそうである。
番組の最後にキャスターの田丸さんが、医療のことで悩んでいるなら「医療ソーシャルワーカー」に相談するようにと言っていた。