じじぃの「未解決ファイル_45_サンショウウオ」

クロサンショウウオの産卵[裏庭観察記]
http://home.n02.itscom.net/wad/u/pu/ksan.htm
愉快なサンショウウオたち: 飼育下繁殖
http://ezokko.de-blog.jp/adventure/cat6795504/index.html
『トンデモない生き物たち』 白石拓 宝島社 2006年発行
妻の出産を手伝う助産サンショウウオ (一部抜粋しています)
サンショウウオは古来より、山村にすむ日本人にとって貴重なタンパク源だった。今でもサンショウウオの料理は多くの地方で見られるし、尾瀬の玄関口で知られる福島県檜枝岐村などでは名物料理として有名だ。種々の薬効もあるらしい。
現在は国の特別記念物に指定されていて絶対食べられないオオサンショウウオも、かってはふつうに食されていたという。大きな個体では体調150センチメートルにもなり、中国のサンショウウオと並んで世界最大だから、さぞや食べごたえもあったろう。食通で知られるかの北大路魯山人も、「スッポンとフグの合いの小」のようでとてもおいしいと評している。中国では高級食材として養殖までされている。
山椒(さんしょう)魚と名前がついたのは、皮膚から出る分泌液が山椒の匂いがするから。サンショウウオはカエルやイモリと同じ両生類の仲間で、世界におよそ450種いるとされ、各地で食用にされているのも多い。日本でも21種が確認されている。サンショウウオはおおまかにはサンショウウオ科とオオサンショウウオ科の2つに大別される。オオサンショウウオ科はオオサンショウウオだけで、ほかはすべてオオ科に属し、体長も20センチメートル以内で小さい。
サンショウウオの生態にはまだなぞに包まれている部分も多いものの、生殖方法についてはいろいろわかってきた。中部地方から東北地方にかけて分布しているクロサンショウウオの調査によると、かれらはかなり変わった出産・生殖のやり方をしているようだ。
臼田弘氏の調査で明らかになった、クロサンショウウオの典型的な産卵行動は次のとおり。
産卵のために葦(あし)などの茎に上がったメスは、総排泄孔を枝に押しつける。このとき孔(あな)から卵のうが顔を出しており、枝に付着される。総排泄孔とは、フンと尿の両方を出す孔で、産卵もこの孔を通じて行われる。
メスの動作に合わせて、オスは後ろから抱きつき、前肢(まえあし)でメスの腰のあたりをしっかりつかむ。そしてメスの体を持ち上げて、そのまま後ろに反(そ)り返る。まるでレスリングのスープレックスのようだが、後ろに投げたりはしない。メスの体を反らせることで、一端が枝に付着している卵のうがズルズルと引き出されるのだ。つまり、産婦人科医や助産士が赤ン坊を取り上げるように、オスがメスの出産の手伝いをしているのである。臼田氏はこれを「助産行動」と呼んでいる。
オスが助産行動をとる理由は、真っ先に自分が卵のうを抱くことにある。卵のうが引き抜かれると、オスはすぐさまメスの体を洟して今度は卵のうに抱きつき自分のものにする。そして卵のうを10分くらい抱き続け、その間に精子をかけるのである。
卵のうがすでに総排泄孔からそれなりに出ている場合は、オスは直接卵のうに抱きついて、後肢でメスを蹴って卵のうを引き抜くこともあるという。
しかしオスの助産行動が、本当にメスの産卵に役立っているのか? メスが単独で産卵を始めてしまうと、卵のうをうまく出せないらしく、今やオスの助けなしではメスも産卵がままならないようなのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『トンデモない生き物たち』の本の中に「妻の出産を手伝う助産サンショウウオ」が載っている。
このページに、メスの産卵時に活躍するオスの写真が貼り付けられている。
この写真を見るとメスの上にオスが跨って、オスが後ろに反り返っている。そして、気持ちよさそうにうっとりとした(ように見える)目をしている。
まるで、あの瞬間の映像である。
オイ、オイ。メスの上に馬乗りになることが、そんなに気持ちがいいのかい。
頑張れよな。
おまえもな。
まあ。俺は。賞味期限が切れた身体だからな。