じじぃの「未解決ファイル_31_クロマグロ」

生物を科学する辞典 市石博、早山明彦、降幡高志、その他著 東京堂出版 2007年発行
2億の卵から2尾の成魚!?
私たち日本人は魚の卵をよく食べる。イクラはサケ、タラコはタラ、数の子はニシンの卵である。この他にもからすみはボラの卵の加工品、シシャモやカレイは卵をもったものが好まれる。日本全国で食べられている数といったら計り知れない卵が消費されている。
しかし、タラはヒトに食材を提供するためにタラコを生産するわけではなく、タラコの中に入っている一粒一粒は受精すればタラの幼魚になっていくものである。タラの一種のマダラでは一腹(ひとはら)で200〜300万個の卵を産む。このうちの平均2尾程度が大人になって次の世代を産むことができる。マンボウともなると産卵数は2億個で2尾が成魚というとてつもない効率の悪い繁殖をする。
大部分は無駄になるのにぼう大な数の卵を産む理由は、タラやマンボウは海面に卵を産み、その卵はただ浮遊した状態で稚魚の誕生を待つからである。そのため他の魚などに食べられたり、潮の流れによっては稚魚が生育しにくい場所へ運ばれていってしまうかもしれない。したがってたくさんの卵を産んで少しでも子孫を残そうとしているのだ。
海面ではなく、環境的に安定した海藻などに卵を産みつけるシラウオやハタハタになると、産卵数は前者で600〜800、後者で270〜2000と、マンボウの10万分の1以下となる。さらに卵を体内で育てる卵胎生(らんたいせい)のウミタナゴアカエイなどは前者で12〜40個、後者で10個と卵の保護が一段と進み、極端に少なくなる。
生物が繁殖する目的は、いかにして自分の遺伝子を残すかにある、たくさんの卵は産むが世話はしないという卵の生産にエネルギーを投入するマンボウのようなタイプもあれば、少ない数の卵を体内で大事に育てる方にエネルギーを投資するウミタナゴのようなタイプもある。どの場面にエネルギーを投資して自分の遺伝子を次世代、次々世代につなげていけるかには、さまざまな方法が存在するのである。
シロザケは成魚になってオス・メスとも産卵のために川を遡上してくる。オスは自分の遺伝子が宿した子どもを誕生させるため、産卵が近いメスの周りをしっかりとガードしてメスの産卵を待つ。よって闘争能力に劣ったオスはメスのそばに近づくことができない。そのままでは一生に一度の自分の遺伝子を残すチャンスを失ってしまうことになる。するとこのオスは自分の体の模様をメスそっくりに変化させてあたかもメスのように振るまい、メスをガードしていたオスの警戒心を解いて接近する。メスが産卵しはじめると、ガードしていたオスの放精をかいくぐって自分自身の精子をメスにかける。このような抜け駆けをして自分自身の遺伝子を残そうとする。このようなオスのことを動物行動学では「スニーカー」と呼んでいる。
魚とは違うが、成長類のオスの体重あたりの精巣の重さを調べると、チンパンジーの仲間が他のオラウータンやゴリラ、ヒトと比べて突出して大きい。これはチンパンジーのみが一つの群に繁殖可能な複数のオスがいるタイプで、たくさんの精子を生産する能力が自分自身の遺伝子をもった子どもを作る可能性がにつながるからである。
生物は自分の遺伝子をもった子孫を残そうと長い進化の歴史の中でさまざまな工夫をしている。ところがその自然界のバランスを、われわれ人類はその並外れた能力を駆使して壊してしまうことが往々にしてある。はじめに述べたように、水産資源の多くは人間にとらえられ、われわれの食卓にもたらされる。多くの無駄を経てようやく成魚になった魚たちも、繁殖の機会を得る前に私たちの胃袋に納まってしまう。その程度が大きいと個体群に回復不能のダメージを与えることになる。寿司ねたやどんぶりものなどにふんだんに使われてきたミナミマグロは、その資源の枯渇が問題視されている。資源量の正確な調査と資源の適正な管理がこれからの時代に求められる。

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EUがクロマグロ取引禁止を支持 2009年09月10日 YouTube
クロマグロの次は?ミナミマグロキハダマグロなど
取引禁止は他種にも及ぶのではないのか?
大変危惧する。?
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=L3QnnYVjz_A
どうでもいい、じじぃの日記。
日本人が世界の8割ものマグロを食べるというのは本当なのだろうか。
テレビでやっていたが、台湾の人々が日本人と同じようにマグロを食べるようになったというし、中国人は元々生ものを食べないのが、富裕層でよくマグロを食べるようになったらしい。ヨーロッパとか、アメリカでは日本食ブームだという。
クロマグロが絶滅の危機にあるとかいうが、どうも地中海、大西洋のクロマグロ(本マグロ)のことををいっているようだ。
ネットで「好きな食べ物」をキーに検索してみた。
何度食べても食べ飽きないメニューは?
   1.ラーメン        36.0%
   2.そば・うどん      28.1%
   3.カレー         26.4%
   4.寿司          18.5%
   5.スパゲティ(パスタ) 13.4%
   6.刺身・たたき     12.3%
   7.餃子          8.5%
   8.鶏の唐揚げ      8.4%
   9.干物・焼き魚     8.4%
 10.調理パン・サンドイッチ等 8.3%
 http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/hapiken/maian/bn/200609/00152.html
ネットで「寿司ネタ ランキング」をキーに検索してみた。
   1.中とろ
   2.サーモン(鮭)
   3.ねぎとろ
   4.いくら
   5.うに
   6.大とろ
   7.穴子
   8.甘えび
   9.まぐろ
 10.いか
 http://ranking.goo.ne.jp/ranking/013/sushi/
去年の今頃から、年金生活に入った。その後仕事をしていない。仕事が見つからないのだ。とほほ。
糖尿病ということもあり、食生活ががらり変わった。それまで、毎日のようにお刺身を食べ、一週間に一度はお寿司を食べていた。
東金に移ると、家の近くに大阪回転すしの「スシロー」がある。うまい。先週の木曜日行ったら一皿90円で食べれた。「はも」という寿司ネタもある。
じじぃはお寿司が一番好きだ。「いわし」、「あなご」、「えんがわ」、「うに」、「づけまぐろ」・・・。食べ終わるといつも、日本人に生まれてよかったあ。
ネットで「好きな食べ物」をみると、日本人が一番好きな食べ物は「ラーメン」なんだ。お寿司は4番目、マグロなどの刺身は6番目だ。
ネットで「寿司ネタ ランキング」をみると、「中とろ」「ねぎとろ」「大とろ」「まぐろ」とマグロが4つも入っている。
昨日の夜ごはんは、ごはんがちゃわんに3/4、さんまが1/2、野菜サラダ、おみおつけだった。年金生活でもあり、糖尿病でもあるので、これが体に一番いいのかもしれない。
「マグロ」よ、さようなら。でも、ときどき、食べさせてくんなまし。