じじぃの「アジアの覇者」考

『中国が目論む世界支配の正体 ライジングドラゴンの野望』 ベンジャミン・フルフォード著 扶桑社
第7章 欧米の人口削減計画に立ち上がるのはいましかない アジアの覇者が世界を救う (一部抜粋しています)
新「大東亜共栄圏」における日本の役割
中国はなぜ、いま改めて日本にアプローチしているのか。
それは、21世紀がアジアの時代だからにほかならない。
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中国が注目しているのは、おそらく「大東亜共栄圏」構想だ。
日本では、これは太平洋戦争突入の元凶となった全く馬鹿げた瞑想であるという認識が一般的なようだ。しかし、私は少々違った見解を持っている。確かに方法論は違っていたが、その思想は尊いものではなかったのか。私は、いまこそ日本は再び違った形で大東亜共栄圏をつくるために尽力すべきだと思うのである。
もちろん、かっての大日本帝国のように強制的に日本人にしてしまおうというやり方には無理がある。もし、私の故郷のカナダが日本軍に侵略され、日本政府がカナダ人を強制的に日本人にしようとしたら、私は死ぬまで抵抗したに違いない。しかし、強制的に日本人にするのではなく、自分の意志で日本人に憧れ日本人のようになりたいと思わせるなら話は別だ。日本は昔からすべての文明−−インド、中国、ヨーロッパ、アメリカのいい部分を吸収し、自分たち流にアレンジしてきた。言ってみれば、それぞれの文明のいいとこ取りをして築き上げた文化だと言える。
いま世界の主流となっているアメリカ文明は、根本的な欠陥を抱いている。アメリカが掲げる自由と民主主義では、すべての人は平等で自由と幸福を追及する権利があると言うけれど、現実は全く違う。人間は平等につくられていない。例えばアフリカの難民キャンプに生まれたというだけで、生き延びる確率は極端に低くなる。アメリカが推し進める世界の民主化は、わがままな資源乱用の快楽を追求する"豚"をつくるだけだ。
そしてこれまで述べてきたように、中国にも欠陥が多い。"闇の権力"との戦いの中でのこととは言え、すべてが戦略的過ぎて「何か裏があるはず」との不信を周囲に抱かせるのだ。アフリカなど途上国に支援事業を行うのはいいが、内容が不透明なことが多く「現場にいるのが政府の役人なのか民間の企業の社員なのかわからない」との話も聞く。前述した天皇訪中に関する銭其の回想にしても、日本国内から「やはりそうだったのか」という反発と落胆の声が上がった。
個人の欲望を基礎にしたアメリカ型の市場原理主義はすでに寿命が尽きているが、中国も資本主義の道を行く以上、いずれは同じ轍を踏みかねない。
世界は、そろそろ新しい価値観を欲しているのだ。新しい価値観を提示するには相当なパワーが必要だが、中国と日本を中心とするアジアにはそれがみなぎっている。
あとはいかにして大同団結するかだが、排他性をもたず、すべての宗教、無神論者までをも包み込むことのできる墨子思想を基礎にするならば、アジアのみならず全世界に通じる訴えかけが可能だろう。
ただし、怒涛の勢いで成長を続ける「ライジング・ドラゴン」は、世界に新たな明日をもたらすかもしれないパワーを秘めていると同時に、奈落の底へ突き落とす危険性をも内包している。いま、彼らに「義」を説いて正の力へ昇華させることができるのは、おそらく日本人のほかにはいない。
中国という荒馬をのりこなし、世界氏史発展の原動力とすることこそ、現代日本人に課せられた歴史的使命なのだ。

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中国:公害被害者への賠償制度 日本の協力で創設へ 2009年6月5日 毎日jp(毎日新聞)
中国の経済発展に伴う公害の深刻化を受け、日本の国際協力機構(JICA)と中国政府が、中国での公害による健康被害者への賠償制度創設に向け、協力していく方針で合意することが4日、分かった。公害被害者への賠償制度がない中国では、健康が悪化しても泣き寝入りするケースが多く、社会問題化している。日本側は中国に対し、高度経済成長期の公害対策の経験や賠償制度などについて、研修を通じてノウハウを提供する。日中間では公害への技術協力などは行われてきたが、被害者救済のための協力は初めて。
7日に東京都内で開かれる「日中ハイレベル経済対話」で、日中両政府が協力実施を確認し、13日にJICAと中国の環境保護省との間で正式合意する。
協力は9月から3年間を予定している。中国政府の担当者や、研究者らを毎年10人ずつ計30人招き、水俣病や大阪・西淀川の大気汚染などへの日本の公害病対策や、原因企業による被害者への賠償を定めた法律、公害紛争処理制度などについて研修をする。日本からも中国に専門家を派遣し、賠償制度づくりに関するセミナーを2回開催する。
世界銀行によると、中国の大気や水質汚染による被害総額は、03年で最大7810億元で、国内総生産(GDP)の5.8%を占めるという。公害が原因とみられる「がんの村」が多く生まれ、日本での光化学スモッグ発生や酸性雨など、中国からの「越境汚染」も指摘される。
日本政府関係者は「中国がこうした公害への賠償制度を検討していること自体、環境問題への意識が高まった表れだ。協力を通じて公害対策が進むことで、日本への影響も軽減できる」と説明する。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090605k0000m010156000c.html
日本の好感度が世界1位の理由―中国ブログ livedoor ニュース
2009年4月30日、コラムニストで教育専門家の信力建(シン・リージエン)氏はブログで「日本の好感度が世界1位なのはなぜか」と題した記事を掲載。米タイム誌が先ごろ発表した国際世論調査の結果をもとに、中国が日本に負けた理由について考察している。
国家イメージを話題にする時、中国での体験談を語る外国人も多いはず。今年の春節旧正月)期間、信氏は中国のある寺院の裏門で、物乞いをする身障者を大勢見かけたという。その数は、通りの100メートル先まで埋め尽くすほど。自分の障害を訴えながら施しを求める人々を、外国人が足を止めて見入っていたという。
物乞いをする姿には心が痛むが、同時に国として中国人として考えさせられたと信氏。中国の経済状況からしてみれば、社会的弱者への法的・制度的サポートは十分可能だ。しかし、地方政府は「錦上に美しい花を添える」ことに忙しく、「雪中に炭を送る」ことには関心が薄い。同氏は「社会的弱者を切り捨てれば、政府のイメージが損なわれる。また、他人に冷淡で干渉しないという社会の雰囲気も助長される」と訴えている。
問題の根幹は、政治理念にある。政府がまず目を向けるべきは、生存権が脅かされている露店商やその家族。しかし、管理を名目に露店商の一掃を強化している地域もある。「社会矛盾を背景にした衝突が激化すれば、対中イメージが悪化する恐れもある。クリーンな政治、国民のための政治が支持されれば、国際的な評価につながる」と同氏は主張している。
http://news.livedoor.com/article/detail/4139158/
「中国が怖い」で30万ヒット=検索サイトから分かる中国人イメージの低さ―米国 レコードチャイナ
モバイル版URL : http://rchina.jp/article/28711.html
2009年2月18日、中国網は検索サイト・グーグルのサービスによって、世界の人々がいかに中国を恐れているかが明らかになったと報じた。
グーグルには検索ワードを打ち込むと、それに関連する検索ワードを表示する機能が備わっている。英語版グーグルで「I am extremely」(わたしはとても)と打ち込むと、いくつかの候補が表示されるが、そのなかに「I am extremely terrified of chinese people」(わたしは中国人がとても怖い)というものがある。こうした、中国ないし中国人にマイナスの反応を示す語句の検索結果数は約30万にも達した。
この「発見」は米国人のエリック・クランゲルさんのブログで発表された。その後、翻訳されて中国国内のネット掲示板やブログに転載されているが、30万という数字は世界での中国人イメージの低さを示すものと受け止められ、中国人ネットユーザーに衝撃を与えている。
http://www.recordchina.co.jp/group/g28711.html
どうでもいい、じじぃの日記。
6/4、20年前、民主化を要求して北京の天安門広場を占拠した学生を中国政府が武力鎮圧した。死者数は当局発表で319人だったが、西側メディアの報道では1000人を超える死者が出たと伝えられた。中国政府は「天安門事件」事件を封印し、その後、民主化運動を弾圧するする手段に出た。去年の北京オリンピックで中国の民主化が進むと思われたのだが、逆に北京オリンピックの後で中国の死刑執行が3.5倍に増えたのである。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090324/chn0903241105002-n1.htm
今年中に、中国のGDPは日本のGDPを抜いて、世界でアメリカに次ぐ経済大国になるだろうと言われている。中国はアジアの覇者になろうとしている。
『中国が目論む世界支配の正体 ライジングドラゴンの野望』の最後のページに「ただし、怒涛の勢いで成長を続ける「ライジング・ドラゴン」は、世界に新たな明日をもたらすかもしれないパワーを秘めていると同時に、奈落の底へ突き落とす危険性をも内包している。いま、彼らに「義」を説いて正の力へ昇華させることができるのは、おそらく日本人のほかにはいない。中国という荒馬をのりこなし、世界氏史発展の原動力とすることこそ、現代日本人に課せられた歴史的使命なのだ」がある。
この本を読んで、中国はこれからも独裁国家だろうと思うのと、独裁国家であるがために、それを補うため日本に歩み寄ってこざるをえないのではないかと思った。世界の人々は中国がアジアの覇者になることを望んでいないのではないだろうか。