じじぃの「科学・地球_188_宇宙の終わりとは・ビッグバンから現在まで」

Dark Matter May Have Come Before the Big Bang?! | SciShow News

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=mJMWbzDYoTg

Dark Matter May Be Older Than the Big Bang


Did dark matter arise before the Big Bang?

August 08, 2019 NEW ATLAS
Few things are as mysterious as dark matter, the strange substance that appears to outnumber ordinary matter by a ratio of five to one.
Now, a physicist from Johns Hopkins University has outlined a new theory that helps to explain the stuff but at the same time makes it seem even more bizarre. According to the study, dark matter may have originated before the Big Bang.
https://newatlas.com/dark-matter-appear-before-big-bang/60960/

宇宙の終わりに何が起こるのか

ケイティ・マック (著)
この宇宙は必ず終わる。―いつ、どうやって!?「万物が究極的に破壊される」瞬間を描く5つのシナリオ。19ヵ国で翻訳!話題の最新宇宙論に待望の邦訳登場!
第1章 宇宙について大まかに
第2章 ビッグバンから現在まで
第3章 ビッグクランチ―終末シナリオその1 急激な収縮を起こし、つぶれて終わる
第4章 熱的死―終末シナリオその2 膨張の末に、あらゆる活動が停止する
第5章 ビッグリップ―終末シナリオその3 ファントムエネルギーによって急膨張し、ズタズタに引き裂かれる
第6章 真空崩壊―終末シナリオその4 「真空の泡」に包まれて完全消滅する突然死
第7章 ビッグバウンス―終末シナリオその5 「特異点」で跳ね返り、収縮と膨張を何度も繰り返す
第8 未来の未来
第9章 エピローグ

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『宇宙の終わりに何が起こるのか』

ケイティ・マック/著、吉田三知世/訳 講談社 2021年発行

第2章 ビッグバンから現在まで より

「ビッグバン」を見る

ビッグバンは、一種の爆発のようなものとして描かれることが多い──たった1つの点から突然、光と物質が火の玉状に膨張しはじめ、怒涛のように宇宙全体へと広がったイメージだ。
だが、じつはそうではない。ビッグバンは宇宙の中で起こった爆発ではなく、宇宙の爆発だ。また、「たった1つの点」で起こったのではなく、すべての点で起こった。現在の宇宙の中で存在するすべての点──遠方の銀河の端に存在する1つの点、逆方向の同じくらい遠方の銀河間空間の一部分、そして、あなたが生まれた部屋──これらのすべての点は、その1つひとつが、時間が始まった瞬間には、触れ合うほど接近していたが、まさにこの最初の瞬間に、急速に互いに遠ざかりはじめた。
ビッグバンの理屈はいたって単純だ。
宇宙はたしかに膨張している──銀河と銀河のあいだの距離が徐々に大きくなっているのが観察される──ということは、銀河間の距離は過去においては短かったわけである。
思考実験として、今日起こっている膨張を巻き戻して、百数十億年の時間を遡ってみると、銀河間の距離がゼロだったはずの瞬間にいたる。現在の私たちが観測できるすべてのものを含んだ観測可能な宇宙は、はるかに小さく高密度で、高温の空間に閉じ込められていたはずだ。しかし、観測可能な宇宙は、広大な宇宙のうち、私たちがいま見ることのできるほんの一部でしかない。宇宙がそれよりもはるかに広がっていることはわかっている。実際、現在の私たちの知識に基づいていえば、宇宙の大きさは無限である可能性があり、おそらくそうであるらしいのだ。だとすると、宇宙は最初から無限大だったのだ。ただ、もっと高密度だったのである。
これを頭の中で描くのは容易ではない。無限大にはそういう難しさがある。無限大の宇宙があるとはどういう意味だろう? 無限大の宇宙が膨張しているとはどういう意味だろう? 無限大の宇宙が、いかにしていっそう無限大になるというのか?
残念だが、これに関しては私がみなさんの理解を助けることはできない。

元素の誕生

ビッグバン理論の最大の証拠の1つが、宇宙の観測結果と、ビッグバンから期待される元素の存在量──ビッグバンの原初の火の玉の温度と密度の推測値に基づいて計算された値──とが、非常によく一致していることである。完全に一致しているわけではない──リチウムの存在量をめぐって混乱が長引いているのは確かだ。リチウム量の問題は、初期宇宙では他にも何か奇妙なことが起こっていたと教えてくれているのかもしれないし、そうではないかもしれない。だが、水素、重水素、ヘリウムに関しては、宇宙にどれだけ存在しているかという観測値を、宇宙全体を原初の核融合炉の中に押し込んだなら何が起こるはずかを計算した値と比較すると、完璧に美しく合致しているのである。
余談だが、宇宙に存在する水素のほぼすべてが最初の2~3分のあいだに生み出されたという事実は、あなたや私をつくっているものの大部分が、宇宙が存在してきたのとほぼ同じ長さの期間、なんらかの形態で宇宙の中に存在してきたということを意味する。
「私たちは星屑でできている」(あるいは、カール・セーガンの言葉なら星屑の代わりに「星の材料」)という言葉をお聞きになったことがあるのではないだろうか。この言葉は、質量で量るなら完全に正しい。あなたの体内にある重い元素──酸素、炭素、窒素、カルシウムなど──は、のちに恒星の中心においてか、恒星の爆発の際に生じた。
しかし水素は、最も軽い元素である一方で、個数で比べるなら、あなたの体内に最も多く存在する元素である。だから、確かにあなたは、自分の中に大昔の世代の恒星たちの星屑を含んでいる。しかし、あなたはまた、非常に大きな割合で、実際のビッグバンの副産物でできているのである。そして、カール・セーガンが述べた、より包括的な言葉はいまなお正しく、しかも、より深い意味で正しい。彼が残したその言葉によれば、「私たちは、宇宙が自らを知るための手段なのだ」。

宇宙の夜明け

ガスに満ちた暗い宇宙から、銀河や恒星の光できらきらと輝く宇宙への移行をもたらしたおもな要因は、今日では「ダークマター」とよばれている。きわめて奇妙な物質だ。あまりに奇妙なので、最も強力な衝突型粒子加速器の中でも再現することのはまだ成功していない。放射、水素、ガス、そしてあちこちに点在する他の原初の元素からなる混合物の中に、この奇妙な「ダークマター」という物質が存在しているのだ。
「ダーク」という名前ではあるものの、実際に暗いわけではない。むしろ、「見えない」のである。ダークマターはどうやら、光とはいかなるかたちにおいても相互作用しようとしないようなのだ。放射することも、吸収することも、反射することもない。私たちにわかるかぎりでは、ダークマターの塊に向かって進む光は、その塊をただ通過してしまうだけだ。
だが、ダークマターがほんとうにすごいのは、それがほとんど重力相互作用しかしないことだ。ふつうの物質が自らの重力に引かれて塊として凝集しようとするとき、その物質は圧力をもつので、引かれることに抵抗して押し返す。しかしダークマターは、この力を感じることなく凝集することができる。光と相互作用しないことの副次的効果は、何物とはほとんど相互作用しなくなることだ。なぜなら、たいていの場合、物質の粒子どうしの衝突は静電反発力に由来し、それが起こるには、光との相互作用が必要になるからである(光子は光の粒子だが、同時に、電磁力を媒介する粒子でもあるため、何かが見えないのなら、その何かは電磁的な引力も斥力(せきりょく)も経験しない)。電磁力も圧力も、ダークマターにははたらかない。
インフレーションが終わったときのゆらぎによってあちこちに生じた、高密度の物質の小さな塊は、放射、ダークマター、そして通常の物質の混合物を含んでいた。通常の物質には圧力があり、それが放射と混合状態にあったので、最初に重力によって凝集できたのは、圧力によって即座に反発して広がってしまうことがないダークマターだけだった。
やがて、宇宙がさらに膨張して、冷却していく物質から放射が分離して遠ざかると、ガスがこの重力の井戸の中に流入できるようになり、凝集して恒星や銀河を形成しはじめた。今日なお、最大の尺度もおける物質の構造──銀河や銀河団が織りなす宇宙のウェブ──は、ダークマターの塊や筋の骨格によって支えられている。宇宙の夜明けにおいて、これらの見えない塊や筋が最初に輝きはじめた──恒星や銀河が光を放ちはじめて輝き、ウェブに沿って煌(きら)めいた。さながら、暗闇のなかの妖精の明かりのように。

じじぃの「緊迫東アジア・試される岸田外交・経済安全保障は諸刃の剣か?報道1930」

試される“岸田外交”対中戦略は…経済安保は諸刃の剣か 1930 まとめ21/10/12放送

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IkcCi48r3jI

【日本語字幕】「経済安全保障の確保に向けて~技術・データの流出防止~」(本編)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AdeK-T_ty1g

経済安全保障

経済界、経済安保相に「司令塔」の役割期待

2021/10/5 産経ニュース
新設された経済安全保障担当相のポストには、経済面での対中国戦略の「司令塔」の役割を期待する声が経済界からも上がる。
技術・情報流出に対する危機感や、半導体など戦略物資の確保が必要だとの意識が企業にも強いからだ。もっとも、生産拠点を構える製造業などにとり中国の巨大市場としての魅力は大きく、今後の経営への悪影響を懸念する声も出ている。
https://www.sankei.com/article/20211005-SGI276AT3RK3DD55WGQXBLSTLA/

報道1930

2021年10月12日 BS-TBS
【キャスター】若林有子、松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔【ゲスト】佐藤正久自民党参院議員、前外交副大臣)、福山哲郎立憲民主党参院議員、党幹事長)、小谷哲男(明海大学教授)

緊迫東アジア・試される岸田外交 経済安全保障は諸刃の剣か?

●緊迫東アジア・試される岸田外交
きょう参議院本会議で代表質問が行われた。
9月に入って次々と新型ミサイルの発射実験を行った北朝鮮
28日には国営メディアが極超音速ミサイルの初の試験発射を行ったと報じた。
台湾・蘇貞昌行政院長が批判したのは中国軍機による防空識別圏への進入。
10月1~5日間、150機の中国軍機が飛来し台湾を威圧した。
10月2~3日間、米国、日本、英国、カナダ、ニュージーランド、オランダの6ヵ国の艦隊は沖縄近海から南シナ海で共同訓練を実施した。
中国・習近平国家主席が米国をけん制した翌日には、台湾上陸作戦を想定したとみられる訓練映像が中国の国営テレビのSNSに公開された。
今年2月~7月まで157日連続で中国海警船が尖閣諸島周辺の日本の接続水域に進入。
東京オリンピック開催を前にいったん止まったが、9月からも再び侵入を繰り返している。
●「敵基地攻撃能力」の保有は…
佐藤正久、「岸田首相は、第2撃に対する備えとして必要だということをかなり言われていた、海のむこうから航空機とかミサイルが来るというときに、反撃できるという権利は主権国家で持っていますし、自衛権の範囲内で叩くということは法理論上でも可能なので、第2撃の備え、反撃という部分を強調されたんだと思う」
●岸田首相の肝いり「経済安全保障相」
岸田首相が力を入れているのが、経済安全保障。
新たに担当大臣を新設し、元財務官僚の小林鷹之を抜擢。
全省庁を横断して政策実行。
さらに、甘利明幹事長や山際大志郎経済再生相など自民党の経済安全保障の中心人物が要職に。
経済安全保障について、マクマスター元米国大統領補佐官は、「中国の直接的な軍事行動よりも経済的脅威の方がより深刻と考えるべき、中国人民解放軍を優位に立たせる投資や技術移転をしてはならない」と語った。
小谷哲男、「1つ、相手に有利に立つ際に経済を使って相手の脆弱性をついて自分がより有利な立場に立とうというのが経済安全保障という考え方。一番わかりやすい日本が経験した例で言えば、2010年に尖閣沖で漁船衝突事件がありましたが、その際日本側が船長を逮捕した際に中国がレアアースの禁輸を行った。日本が中国に依存していたので、日本の脆弱性をついて政治的に利用した」
●岸田政権が目指す「経済安全保障」の強化
現在、経済分野を含む様々な領域における米中の対立が激しさを増す中、我が国においても経済安全保障の観点から技術流出等に対する懸念が高まっている。
福山哲郎、「我々の考え方は、官邸に総理大臣をトップにして経済安全保障会議なるものを作って、総理のもとに各大臣がいてそこで安全保障政策を策定することを想定している」
小谷哲男、「国家安全保障戦略を見直して、その中で中国がどのように位置づけられるのかということを見ないことには、米国としてもなかなか判断ができないということだと思う。より競争や対抗を意識したものを米国としては期待していると思うし、日本は国益を踏まえてそういうものを考えていくことだと思う」
佐藤正久、「国境を越えた半導体サプライチェーンのあり方など。また何か有事になった場合どこからモノが入ってきているのか。病院で使う点滴器具などもほとんどが中国製だ」
日米地位協定“改定”は必要か
岸田内閣は日米地位協定について、「協定のあるべき姿を追求」、“改定”には踏み込まず。
沖縄基地負担について、辺野古移設が唯一の解決との方針で着実に工事を進める。
立憲民主党は、日米地位協定について、事件、事故発生時の日本当局の立ち入り原則許可と訓練の事前通報の徹底などの“改定”を提起。
沖縄基地負担について、新基地建設をいったん中止した上で、沖縄の基地のあり方を見直す交渉を米国に呼びかける。
小谷哲男、「(米国は提起した場合)呑まないです。いまの米国の戦略の中で沖縄の重要性はますます高まっていて、米国としては呑めないと思います」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/

じじぃの「科学・地球_187_宇宙の終わりとは・宇宙について大まかに」

The End of Everything | Dr. Katie Mack | All Space Considered

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=O_En_F9z_3U

宇宙の終わりに何が起こるのか

ケイティ・マック (著)
この宇宙は必ず終わる。―いつ、どうやって!?「万物が究極的に破壊される」瞬間を描く5つのシナリオ。19ヵ国で翻訳!話題の最新宇宙論に待望の邦訳登場!
第1章 宇宙について大まかに
第2章 ビッグバンから現在まで
第3章 ビッグクランチ―終末シナリオその1 急激な収縮を起こし、つぶれて終わる
第4章 熱的死―終末シナリオその2 膨張の末に、あらゆる活動が停止する
第5章 ビッグリップ―終末シナリオその3 ファントムエネルギーによって急膨張し、ズタズタに引き裂かれる
第6章 真空崩壊―終末シナリオその4 「真空の泡」に包まれて完全消滅する突然死
第7章 ビッグバウンス―終末シナリオその5 「特異点」で跳ね返り、収縮と膨張を何度も繰り返す
第8 未来の未来
第9章 エピローグ

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『宇宙の終わりに何が起こるのか』

ケイティ・マック/著、吉田三知世/訳 講談社 2021年発行

第1章 宇宙について大まかに より

「終末論」へようこそ

科学論文にも。古典とされる(そして非常に面白い)ものはあるが、万物の終わりについての研究を指す「終末論」という言葉に私が初めて出会ったのは、宗教について読んでいたときのことだった。
終末論──あるいは、もっと具体的にいえば「この世界の終わり」──は世界の多くの宗教にとって、神学のさまざまな教えを、具体的な状況にあてはめて説明し、それが何を意味するのかを圧倒的な説得力で信者の心に深く刻ませてくれるものだ。キリスト教ユダヤ教、そしてイスラム教は、神学上はあれこれ違いがあるものの、世界に最後の再構成が起こり、善が悪に打ち勝ち、神に愛された者たちが報われるという終末観を共有している(これらの報いが、誰に対して、どのように配分されるかの詳報は宗教ごとに異なる)。
正しく生きる人々が人生を価値ある善いものにしたくても、不完全で不公平で恣意(しい)的な現世は、それを保障してはくれない。最後の審判という約束は、この現実をある種埋め合わせるはたらきをしているのかもしれない。小説が、その最終章の良し悪しで「終わりよければすべて良し」式に一挙に挽回できたり、逆に振り出しまで遡ってすべて台無しになってしまったりすることがあるのと同様に、多くの宗教哲学には、世界に終ってもらう必要がある。そして、「正当に」終わってもらうために、世界にはそもそもの初めから意味があった、とする必要があるようだ。
もちろん、すべての終末論が最後の報いを謳(うた)っているわけではないし、そもそもすべての宗教が「時間に終わりがある」と予測しているわけではない。マヤ文明が2012年12月に世界の滅亡を予測しているという話で大騒ぎになったことがあるが、じつのところマヤ文明の宇宙観は、ヒンドゥー教の伝統と同じく循環的で、特定の「終わり」があるなどとは述べていない。
これらの伝統的分化における「循環」は、単なる繰り返しではなく、次にめぐってくるときには、物事がより良くなっている可能性をたっぷりと孕(はら)んでいる。この世界であなたが被(こうむ)っているすべての苦しみは辛いものだが、心配は要らない、新しい世界が近づいており、その新世界は、その世界は、現在の不公正によって少しも損なわれていないし、むしろそれによって改善されているかもしれないのだから、というわけだ。
一方、非宗教的な終末の物語は、少しでも意味のあることなど何もない(そして、その虚無が最終的にすべてに優る)という虚無主義から、一度起こったことはすべて、まったく同じかたちで、何度も繰り返して起こるという、めまいがするような永劫回帰説(この世界観も、いまでは古典となった、2000年代前半のアメリカのSFテレビシリーズ『GALACTICA/ギャラクティカ』に取り入れられている。ただし、テレビでは哲学的な詳細を掘り下げてはいない)まで、ありとあらゆるものが存在する。じつのところ、一見正反対に見えるこの2つの説は、どちらもフリードリヒ・ニーチェに帰せられている。ニーチェは、宇宙に秩序と意味をもたらしうるあらゆる神の死を宣言したのち、最後の購(あがな)いが待っていない世界に生きる意味を明らかにしようと苦闘したのだった。

5つのシナリオ

本書は私にとって、宇宙がこの先いったいどうなるのか、これらすべてのことはいったい何を意味するのか、そして、これらのことを問いかけることによって、自分たちが住んでいる宇宙について何がわかるのかという疑問を、自分が深く掘り下げるための絶好の機会だ。これらの疑問のどれについても、誰もが認めうる唯一の答えはまだ存在しない──すべての存在の運命という問いは、未解決で、さかんに研究がおこなわれている領域であり、そこでは、データの解釈をほんの少し変更しただけで、引き出される結論が劇的に変わることもあるからだ。
本書では、プロの宇宙論研究者たちのあいだで、いままさにおこなわれている議論のなかで、特に目立つものという基準で選んだ5つの可能性を取り上げ、現在の最善の証拠を詳しく検討し、これら5つの終末シナリオそれぞれにとって有利な証拠なのか、逆に不利な証拠にあたるのかを見ていこう。
5つのシナリオは、それぞれまったく異なるかたちの終末を見せる。その理由は、それぞれが異なる物理学プロセスに支配されるからだが、どれもある1つの点では一致している。──「終末は必ずくる」という点だ。
    ・
まずは「ビッグクランチ」から始めよう。これは、現在の宇宙膨張が楽典するのなら起こる出あろう、劇的な宇宙崩壊だ。続く2つの章では、ダークエネルギーによってもたらされる終末を2種類論じる。1つは、宇宙が永遠に膨張を続け、徐々に空っぽになり、暗くなっていくもの(熱的死)、そしてもう1つは、宇宙が文字どおり自らズタズタに千切れていくものである(ビッグリップ)。
その次に登場するのは、「真空崩壊」による終末だが、これは、「死の量子の泡」(正式な専門用語では、「真の真空の泡」とよぶ。公平にいって、こちらもなかなかおどろおどろしい)が自発的に発生し、それが宇宙全体を呑み込んでしまうというものだ。そして最後に、「サイクリック宇宙論」という、現時点ではまだ仮説段階にある領域に踏み込む。ここでは、空間の余剰次元に関する諸理論も論じるが、そのような理論では、私たちの宇宙が並行宇宙と衝突して消滅する可能性がある……しかも、繰り返し何度も。
    ・
宇宙の終わりの姿は火なのか、氷なのか、それとも、何かもっとまったく風変わりなものなのか──私たちはまだ知らない。わかっているのは、それは計り知れないけれど、美しく、ほんとうに素晴らしい場所であり、時間を割いて検討してみる価値が十分にあるということだ。まだできるうちに、そうしよう。

じじぃの「ノーベル賞・韓国の反応・BTSやイカゲームのほうが凄い?ニューズウィーク日本版」

イカゲーム」


イカゲーム」とBTSが韓国経済を救済-ブルームバーグ

2021年10月09日 Sputnik 日本
韓国のコンテンツの輸出が新型コロナウイルスパンデミック時で増加したことで、世界中で人気のネットフリックスのドラマシリーズ『イカゲーム』とk-popボーイズグループ「BTS」が新たなレベルに文化的影響を引き上げ、同国経済にとっての救世主となった。ブルームバーグが報じた。
ネットフリックスが9月17日に配信を開始した韓国ドラマ『イカゲーム』は、韓国の作品としては同配信サービスで初の世界ランキングトップに輝いた。同作品は世界90ヵ国で1位を獲得している。
https://jp.sputniknews.com/business/202110098752524/

ニューズウィーク日本版』2021年10月19日号

グロくて泣かせる『イカゲーム』 より

●ドラマ ネットフリックスの韓国発大ヒット作は懐かしい子供の遊びを血みどろの殺人ゲームに
動画配信サービスのネットフリックスで最近、世界的な大ヒットとなっているのが、韓国のファン・ドンヒョク監督のドラマ『イカゲーム』(全9話)だ。(本記事は作品のネタバレを含む)。
主人公のソン・ギフン(イ・ジョンジュ)はギャンブル漬けの中年男。ツキに見放されて借金まみれ、年老いた母から金をくすねる始末だ。幼い娘への誕生日プレゼントはピストル形のライター。クレーンゲームになけなしの金を突っ込んで取れた唯一の景品がこれだったからだ。
ギフンは駅で出会った身なりのいい男から大金を稼げるゲームへの参加を誘われ、迎えの車に乗り込む。車内で催眠ガスを吸わされ、目を覚ますとそこは大きな部屋で、450人を超える人々が集められていた。
運営側の「スタッフ」はギフンたちに、ゲームに勝ち抜いた勝者には巨額の賞金が支給されると説明する。この時点では不明だが、後に賞金額は456億ウォン(約42億円)だと判明する。
ここから血なまぐさい展開が始まる。参加者たちは幼稚園のような明るい色彩の巨大な部屋を通り、広い空き地のような場所に出て「だるまさんが転んだ」の遊びをさせられる。女の子形の気味の悪いロボットが「だるまさんが転んだ!」と言うのだが、言い終わったらすぐに動きを止めないと、銃弾が飛んでくるのがルール。参加者の約半数が命を落としてゲームは終わる。
この番組、人が至近距離で殺される様子を見るのは嫌いだという人にはお薦めできない。結末までに文字どうり数百人が、撃たれたり刺されたり高いところから落とされたりして殺されるのだから。極限状態に冒された登場人物はひたすら怯え、泣きわめき、身を震わせる。

ひねりのあるデスゲーム

本作はいわゆる「デスゲーム」のジャンルに属する作品だ。1997年の映画『キューブ』とは、そろいの服を着せられ個性を奪われた登場人物たちが命懸けで課題をクリアしていく点が似ているが、『イカゲーム』では運営側のスタッフが姿を見せているし、参加者もずっと多い。
https://www.newsweekjapan.jp/magazine/348911.php
どうでもいい、じじぃの日記。
2021年10月6日、米国プリンストン大の上席研究員で、気象学者の真鍋淑郎さんが、2021年のノーベル物理学賞に選ばれた。真鍋さんは米国国籍になっている。

愉快なお隣さんは、今年こそノーベル賞を!

ネットで「韓国 ノーベル賞 2021 反応」をキーにして検索してみた。
・韓国社会が感情より理性を重んじて
ノーベル賞を取ったら、今以上に調子に乗って、ますます感情的な社会になると思うけど?
・なお韓国の反応翻訳サイトでは、「アメリカ人だ!」だの「BTSイカゲームのほうが凄い!」だの喚いてる。
BTS」は韓国の7人組男性ヒップホップグループということは、一応知っていた。
イカゲーム」って何だ?
ネットフリックスが9月17日に配信を開始した韓国ドラマ『イカゲーム』は、韓国の作品としては同配信サービスで初の世界ランキングトップに輝いた。同作品は世界90ヵ国で1位を獲得している。
韓国さんもやるじゃないですか。

じじぃの「科学・地球_186_人類宇宙に住む・反重力・ダークエネルギー」

【3分でわかる宇宙】宇宙の加速膨張とダークエネルギーについて

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VUMGQbevOMA

宇宙の膨張が加速している (ダークエネルギー?)

宇宙の起源と未来を解き明かす新プロジェクトSuMIRe発足

IPMU-カブリ数物連携宇宙研究機構 村山斉
●研究計画解説:
「万物は原子で出来ている」と言われ、身の回りの自然界の理解は過去2世紀に亘って大きく進歩してきました。しかし過去この十年間に人類の宇宙像は革命的に変わりました。
1998年に宇宙の膨張が加速していることが発見されました。宇宙の膨張はアインシュタイン一般相対性理論理論で予言されたことですが、あくまで重力による現象なので、宇宙の膨張は基本的に地表から真上に投げたボールの運動と同じはずです。つまり重力に引っ張られて徐々に減速するはずです。
ところが徐々に減速してきたボールが最近(約70億年前)逆に加速し始めたということになります。つまりなぜかエネルギーが増えている訳です。これは宇宙が膨張するとともにエネルギーが湧き出していることを意味し、ダークエネルギーと名付けられました。
これが本当だとすると宇宙の約73%がこの未知の不可思議なダークエネルギーで占められていることになります。あまりに衝撃的な発見なので、アインシュタインが間違っているのではないかという説すら出ていて、世界中で注目を浴びている謎です。この謎を解明するために欧米で厳しい競争になっています。
https://www.ipmu.jp/ja/node/478

人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

ミチオ・カク(著)
地球がいずれ壊滅的なダメージを受けることは避けがたく、人類は生き延びるために宇宙に移住する必要がある。
本書は世界的に高名な物理学者が、1)月や火星への移住、2)太陽系外への進出、3)人体の改造や強化、の3段階で宇宙の進出の方途を示す。NASAイーロン・マスクジェフ・ベゾスらの宇宙開発への挑戦を追いながら人類の未来を見通す、最高にエキサイティングな一冊!
第Ⅰ部 地球を離れる
 第1章 打ち上げを前にして
 第2章 宇宙旅行の新たな黄金時代
 第3章 宇宙で採掘する
 第4章 絶対に火星へ!
 第5章 火星──エデンの惑星
 第6章 巨大ガス惑星、彗星、さらにその先
第Ⅱ部 星々への旅
 第7章 宇宙のロボット
 第8章 スターシップを作る
 第9章 ケプラーと惑星の世界
第Ⅲ部 宇宙の生命
 第10章 不死
 第11章 トランスヒューマニズムとテクノロジー
 第12章 地球外生命探査
 第13章 先進文明
 第14章 宇宙を出る

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『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』

ミチオ・カク/著、斉藤隆央/訳 NHK出版 2019年発行

第Ⅲ部 宇宙の生命

第14章 宇宙を出る より

遠い未来のあるとき、宇宙は冷たくなり、闇に閉ざされる。星々は光をうしない、宇宙がビッグフリーズへ突入するのである。宇宙そのまのが死を迎え、ついには温度が絶対零度近くに到達すると、あらゆる生命は死滅する。
しかしここで問う。何か抜け道はあるのか? この宇宙の破滅は回避できるのか? われわれはアメリカの俳優・マシュー・マコノヒー(地球を救うために宇宙へと旅立つ、映画『インターステラー』の登場人物。かつてはNASAの技術者でテストパイロットを務めていた)のように、超空間に救いを見つけられるのだろうか?
宇宙がどのように死を迎えるかを明らかにするのは、アインシュタインの重力理論がもたらす遠い未来の予測を分析してから、ここ10年でなされた驚くべき新発見を検討する必要がある。
そうした予測をする数式によれば、宇宙の最終的な運命については3つの可能性がある。

ビッグクランチビッグフリーズ、ビッグリップ

ひとつめの可能性はビッグクランチだ。この場合、宇宙の膨張は減速したあと停止し、それから逆戻りする。このシナリオでは、散開していた天空の銀河はやがて止まり、凝集しだす。遠くの星々が近づくにつれ、温度は激しく上昇する。最終的にすべての星が合体し、原初の超高熱のかたまりとなる。シナリオによっては、ビッグバウンス(大反跳)が起こり、再び宇宙がビッグバンから始まる可能性さえある。
ふたつめの可能性はビッグフリーズだ。このシナリオでは、宇宙はたゆまず膨張しつづける。熱力学第2法則によればエントロピーの総和はつねに増大するため、やがて物質や熱がどんどん拡散して、宇宙は寒くなるはずだ。星々は光を失い、夜空は漆黒に呑まれる。温度はほぼ絶対零度にまで下がり、分子さえほぼすべての運動を止める。
数十年にわたり、天文学者はどちらのシナリオがこの宇宙の運命を決めるのか明らかにしようとしてきた。使われた手だては、宇宙の平均密度を割り出すことだった。宇宙の密度が十分に高ければ、遠くの銀河を引き寄せて、膨張を逆転させるだけの物質と重力が存在することになり、ビッグクランチの可能性が現実味を帯びる。一方、宇宙に十分な質量がなければ、膨張を逆転させるだけの重力が存在せず、宇宙はビッグフリーズへ向かう。このふたつのシナリオの分かれ目となる臨界密度は、1立方メートル当たりおよそ水素原子6個である。
だが2011年、何十年も大事にされてきた考えを覆した発見の功績により、ソール・パールムター、アダム・リース、ブライアン・シュミットにノーベル物理学賞が贈られた。3人は、宇宙の膨張が減速するどころか、実は加速していることを突き止めたのである。
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ここでビッグクランチビッグフリーズに加え、3つめの可能性がデータから浮かび上がる。ビッグフリーズをパワーアップしたような、ビッグリップだ[リップ(rip)は引き裂くという意味]。これは宇宙の一生をはなはだしく加速させたものとなる。
ビッグリップの場合、遠くの銀河はやがて光速を超えるほど猛スピードで遠ざかるようになり、見えなくなる(これは特殊相対性理論に反しない。光より速く広がるのは空間だからだ。物体は光より速く動けないが、空っぽの空間はどんな速度でも伸びて広がることができる)。すると夜空は真っ黒になる。遠くの銀河があまりにも速く遠ざかるので、その光がわれわれのもとに届かなくなるのだ。
この急激な膨張はいずれ圧倒的になりすぎて、銀河を引き裂くばかりか、太陽系をバラバラにし、われわれの体を構成する原子さえも引きちぎる。われわれの知る物質は、ビッグリップの最終段階では存在できない。

ダークエネルギー

宇宙の最終的な運命の理解に、この突然の変化をもたらしている要因は何なのだろう?
アインシュタイン相対性理論によると、宇宙の進化を押し進めるエネルギー源はふたつある。ひとつは「時空の曲率」で、これは恒星や銀河をとりまくおなじみの重力場を生み出している。この曲率のおかげで、われわれは地に足をつけていられる。これは、宇宙物理学者に最も研究されているエネルギー源である。
一方、もうひとつのエネルギー源は、ふだんは無視されている。それは「無」すなわち真空のエネルギーであり、「ダークエネルギー」と呼ばれている(ダークマターと混同しないように)。まさに空っぽの空間に、エネルギーが収められているのだ。

ごく最近の計算から、このダークエネルギーは反重力のように働き、宇宙を押し広げていることが示されている。宇宙が膨張するほどダークエネルギーが増え、宇宙をさらに速く膨張させることになる。

現時点で最高のデータによれば、宇宙に存在する物質/エネルギー(物質とエネルギーは互換性があるため)のおよそ69パーセントはダークエネルギーだ(一方、ダークマターは約26パーセント、水素原子とヘリウム原子が約5パーセントで、地球やわれわれの身体を構成する重い元素はわずか0.5パーセントにすぎない)。したがって、種々の銀河をわれわれから引き離しているダークエネルギーは、明らかに宇宙の支配的な力であり、時空の湾曲がもつエネルギーよりはるかに大きい。
だから宇宙論のすべてで中心的な問題のひとつは、ダークエネルギーの起源を明らかにすることなのである。ダークエネルギーはどこから生じているのか? それは最終的に宇宙を破壊するのか?
一般に、相対性理論量子論をただ強引にくっつけてもダークエネルギーの量を推測できるが、得られる推測値は観測値と10120倍も異なる。これは科学史上最大のずれである。ここまで大きな食い違いはどこを探しても見つからない。宇宙に対するわれわれの理解に、ひどい間違いがあることを示しているのだ。そのため統一場理論は、科学的な興味の対象にとどまらず、あらゆるものの仕組みを理解するうえで不可欠となる。この問いに答えられれば、宇宙とそこに住むあらゆる知的生命の運命がわかるはずだ。

じじぃの「ギガントピテクス・約800万年前・人類のご先祖さま?消えた巨大生物」

Gigantopithecus - The Largest Ape That Ever Existed! / Documentary (English/HD)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oWUU2li-XRw

ギガントピテクス(Gigantopithecus)

怪獣ドースカ? ギガントピテクス(Gigantopithecus)

史上最大の類人猿といわれる絶滅動物。 10万年前まで東アジアに生息し、身長が3.5~4メートルあったと推測される。
現在、最大の霊長類とされるローランドゴリラが最大で1.7メートル程なので、その2倍の大きさである。歯の化石から推察すると採食であり、氷河期による森林地帯の減少で絶滅していったと考えられている。 一方で、絶滅を否定する研究者もおり、ビッグフットの正体は、北米に移り住んだギガントピテクスの子孫だという説を唱える者もいる。
https://radmoonlover.tumblr.com/post/631641010826625024/%E3%82%AE%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%86%E3%82%AF%E3%82%B9gigantopithecus

"知り合いの数は150人"なのはなぜか? 「社会脳」と「時間収支」を軸に人類の進化から解き明かす 【橘玲の日々刻々】

2021年5月28日 橘玲
●人類は、アフリカを起源として原始人→原人→旧人→新人と進化した
約2000万年前、中新世の初期にアフリカで類人猿が誕生し、ユーラシア大陸に広がった。約1600万年前にアジアでオランウータンにつながる系統が分岐した。
約1000万年前頃、世界全体がどんどん乾燥化しはじめ、多彩な類人猿が住んでいた広大な熱帯雨林が縮小していった。これによって数十種の類人猿が姿を消し、ユーラシアでは唯一、オランウータンだけが生き残った。
約800万年前、アフリカの類人猿の一系統がこの乾燥化を生き延び、現生ゴリラにつながる系統がそこから分岐した。次いで約600万年前、現生人類につながる系統が分岐した。さらに約400万年前、チンパンジー(ナミチンパンジー)とボノボ(ピグミーチンパンジー)が分岐した。
https://diamond.jp/articles/tachibana-print/272518?page=1

『消えた巨大生物 スーパービジュアル再現』

エマニュエル・グルンドマン、ピエール=オリヴィエ・アントワーヌ/著、福井県立大学恐竜学研究所/訳 NATIONAL GEOGRAPHIC 2019年発行

第7章 第四紀大型動物相 より

ラッセル・ショホーン 人類学者アイオワ大学(アメリカ。アイオアシティ)

「ギガントピテクスの歯を初めて見たとき、その大きさに度肝を抜かれました。ギガントピテクスの巨大な顎を初めて見たときも驚きました。現生のゴリラ、オランウータン、チンパンジーと比べても、これほど大きいものは見たことがありません。ギガントピテクスが摂取していた食物の正確な量を推測するのは無理だとしても、体重が300kg近くになることから、体に十分なエネルギーを供給するために、絶えず食べ続けなければならなかったのは確かでしょう。
さまざまなギガントピテクスの歯の大きさを比べることで、ギガントピテクスの社会構造について1つの結論を得ることができました。現生のゴリラは、オスの体がメスに比べて倍近く大きく、ボスであるオスを中心に3、4頭のメスと子供たちでハレムを作って暮らしています。ギガントピテクスにもゴリラのオスとマスのような体格差が見られることから、ゴリラと同じように、ハレムを作って暮らしていたと考えられます。
氷河期における哺乳類の進化を見てみると、絶滅の直前体が最も大きくなっていたのが分かります。ギガントピテクスも同じ運命をたどったのではないでしょうか。彼らの歯を分析したとこり、今から30万年前の歯が一番大きく、それ以降の地層からギガントピテクスの生存を示す化石は見つかっていません。このことから、彼らの絶滅と体の大きさに関係があったと私たちは考えています。当時は気候変動が起こっており、それがあまりにも急激かつ大規模だったことから、ギガントピテクスは順応できなかったのかもしれません」

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「Gigantopithecus」画像検索
https://www.google.com/search?q=Gigantopithecus&tbm=isch&ved=2ahUKEwjwmefnyq_zAhXKFYgKHbfdCNIQ2-cCegQIABAA&oq=Gigantopithecus&gs_lcp=CgNpbWcQAzIFCAAQgAQyBAgAEB4yBAgAEB4yBAgAEB4yBAgAEB4yBAgAEB4yBAgAEB4yBAgAEB4yBAgAEB4yBAgAEB5QwgxYwgxgjhVoAHAAeACAAWGIAWGSAQExmAEAoAEBqgELZ3dzLXdpei1pbWfAAQE&sclient=img&ei=JVZaYbDzDsqroAS3u6OQDQ&bih=587&biw=956&rlz=1C1CHPO_jaJP580JP580

じじぃの「科学・地球_185_人類宇宙に住む・地球温暖化と生物テロ」

ノーベル物理学賞】物理学賞・真鍋氏「好奇心が研究の原動力」

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=cfoR7OERxb0

真鍋淑郎さん 温暖化予測モデルを開発 2021年10月6日

真鍋淑郎さんら3人にノーベル物理学賞 温暖化予測モデルを開発

2021年10月6日 BBC
今年のノーベル物理学賞は、米プリンストン大学上級研究員の真鍋淑郎さん(90)ら3人に贈られることが5日、発表された。地球の気候変動など、複雑な仕組みを理論づけたことが評価された。
受賞するのは、真鍋さんのほか、クラウス・ハッセルマンさん(89、ドイツ)、ジョルジョ・パリーシさん(73、イタリア)。スウェーデンストックホルムの王立科学アカデミーが発表した。
真鍋さんとハッセルマンさんの研究は、地球温暖化の影響を予測するコンピューターモデルの開発へとつながった。
https://www.bbc.com/japanese/58812359

カルダシェフ・スケール

ウィキペディアWikipedia) より
カルダシェフ・スケール (The Kardashev scale) とは、1964年に旧ソ連天文学者ニコライ・カルダシェフが考案した、宇宙文明の発展度を示す3段階のスケールである。
タイプⅠ文明は、惑星文明とも呼ばれ、その惑星で利用可能なすべてのエネルギーを使用および制御できる。
タイプⅡ文明は、恒星文明とも呼ばれ、恒星系の規模でエネルギーを使用および制御できる。
タイプⅢ文明は、銀河文明とも呼ばれ、銀河全体の規模でエネルギーを制御できる。

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人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

ミチオ・カク(著)
地球がいずれ壊滅的なダメージを受けることは避けがたく、人類は生き延びるために宇宙に移住する必要がある。
本書は世界的に高名な物理学者が、1)月や火星への移住、2)太陽系外への進出、3)人体の改造や強化、の3段階で宇宙の進出の方途を示す。NASAイーロン・マスクジェフ・ベゾスらの宇宙開発への挑戦を追いながら人類の未来を見通す、最高にエキサイティングな一冊!
第Ⅰ部 地球を離れる
 第1章 打ち上げを前にして
 第2章 宇宙旅行の新たな黄金時代
 第3章 宇宙で採掘する
 第4章 絶対に火星へ!
 第5章 火星──エデンの惑星
 第6章 巨大ガス惑星、彗星、さらにその先
第Ⅱ部 星々への旅
 第7章 宇宙のロボット
 第8章 スターシップを作る
 第9章 ケプラーと惑星の世界
第Ⅲ部 宇宙の生命
 第10章 不死
 第11章 トランスヒューマニズムとテクノロジー
 第12章 地球外生命探査
 第13章 先進文明
 第14章 宇宙を出る

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『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』

ミチオ・カク/著、斉藤隆央/訳 NHK出版 2019年発行

第Ⅲ部 宇宙の生命

第13章 先進文明 より

タイプ0からタイプⅠへの移行

宇宙の文明を分類したからには、これをもとに銀河系の先進文明の数を見積もることができる。たとえば、タイプⅠにドレイクの方程式をあてはめ、そうした文明が銀河系にどれほど多くあるかを推定すると、かなりありふれていそうだ。それなのに、存在する確たる証拠は見当たらない。なぜだろう? いくつか考えられる要因がある。イーロン・マスクはこう考えた。文明は、高度なテクノロジーをものにするほど、みずから滅ぼす力も高め、タイプⅠ文明が直面する最大の脅威はみずから招くものだろう、と。
われわれがタイプ0からタイプⅠへ移行するには、いくつか難題がある。少し例を挙げれば、地球温暖化、生物テロ、核の拡散だ。
まず最も差し迫った問題は、核の拡散である。核兵器は、中東やインド亜大陸朝鮮半島といった、世界でも有数の不安定な地域にまで広がっている。小さな国も、いつか核兵器を開発する力を手にするかもしれない。
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地球温暖化バングラデシュなど多くの貧困層の経済が破綻したら何が起こるかを分析した。結論は、最悪の場合、何百万という飢えた難民たちが必死に越境してくるのを阻止すべく、国家が核兵器を使用するかもしれないというものだった。たとえ核戦争が起こらなくても、地球温暖化は人類の存亡にかかわる脅威である。

地球温暖化と生物テロ

およそ1万年前に最後の氷河期が終わって以降、地球は次第に暖かくなっていった。だがここ半世紀、地球の気温上昇は驚くべきペースで加速している。その証拠は多方面で見つかる。

  ・地上のどの大型氷河も縮小しつづけている。
  ・北極の氷が過去50年間に平均で50パーセント薄くなった。
  ・グリーンランドの大部分は世界で2番目に広い氷床で覆われているが、それが解けつつある。
  ・南極の一区域で、デラウェア州ほどもあるラーセンC棚氷が2017年に割れて分離し、いまやあちこちの氷床や棚氷の安定性が問題視されている。
  ・ここ数年は、記録に残るなかで人類史上最も暑かった。
  ・20世紀に地球の平均気温は摂氏1.3度上昇した。
  ・かつてと比べ、一般に夏が1週間ほど長くなった。
  ・森林火災、洪水、干ばつ、ハリケーンなど、「100年に一度の災害」が増えている。
こんなおそれもある。この地球温暖化が今後数十年たゆまず加速していったら、世界の国々が不安定化し、大飢饉が起き、沿岸地域からの大移動が生じ、世界経済がおびやかされて、タイプⅠ文明への移行が妨げられるのではないか。
一方、人類の98パーセントを死滅させうる細菌兵器の脅威も存在する。
世界の歴史を通じて、人間を最も多く殺したのは戦争ではなく、疫病だ。残念ながら、天然痘のような死病の病原体を秘密裏にたくわえている国々が存在する可能性もあり、それをバイオテクノロジーで兵器化すると大惨事をもたらすだろう。さらにこんなおそれもある。何者かが生命工学で既存の病原体──エボラウイルスHIV鳥インフルエンザウイルスなど──をいじり、致死性を高めたり、すばやく容易に広まるようにしたりして、世界を破滅させる兵器を作ってしまうのではないか。
将来、ほかの惑星へ行ってみたら、滅びた文明の残骸を目にすることになるかもしれない。放射線量の高い大気の惑星、暴走温室効果によって非常に熱くなった惑星、強力な生物兵器を自分たちのあいだで使ったためにだれもいない都市だけ残った惑星などだ。すると、タイプ0からタイプⅠへの移行は保障されたものではなく、実のところ新興の文明に突きつけられる最大の課題となる。

超空間に住む

ご存知のとおり、宇宙のどんな物体も、縦、横、高さという3つの数で記述できる。これに時間を加えると、4つの数で宇宙のどんな事象も記述できる。私がだれかとニューヨーク市で会いたいとき、たとえば42丁目、5番街の10階で正午にお会いしましょうと言うだろう。だが数学者から見て、座標が3つか4つしか必要ないというのは恣意的に映るだろう。3次元や4次元には何も特別なことがないからだ。物理的な宇宙の最も根本的な特徴が、そんな平凡な数で記述されるはずがないではないか。
だから数学者はひも理論に抵抗を感じない。しかし、この高次元を視覚化するために、物理学者はたとえを用いることが多い。子どものころ、私はよくサンフランシスコのジャパニーズ・ティー・ガーデン[1894年の国際博覧会に合わせて造成された日本庭園]を何時間も眺め、浅い池で泳ぐ魚を見ながら、子どもならではの自問をしていた。「魚になったらどんな感じがするのかな?」。どんなに奇妙な世界を魚は見ているのだろう、と私は思った。魚は宇宙にはふたつの次元しかないと考えているはずだ。この狭いスペースで、泳げるのは横方向だけで、上下には動けない。池の外の3つめの次元の話などしようとしたものなら、いかれていると仲間に思われるだろう。そこで私は、だれかが超空間の話をするたびにいつもばかにしている魚が池にいると想像してみた。その魚にとって、触れて感じることのできるものだけが宇宙だからだ。私がその魚をつかみ、「上」の世界へ持ち上げたら、魚は何を目にするだろう? ひれがなくても動いている生き物を目にする。新たな物理法則の発見だ。その生き物は、水がなくても呼吸している。今度は新たな生物学の法則である。それからこの科学者となった魚を池に戻したら、ほかの魚たちに「上」の世界には驚くべき生き物が住んでいると語らずにはいられないだろう。
これと同じで、われわれは魚なのかもしれない。ひも理論の正しさが証明されれば、住み慣れた4次元世界の向こうにまだ見ぬ次元があることになる。だがそんな高次元がどこにあるのか?
ひとつ考えられるのは、もともとの10次元のうち6つは「巻き上げられて」いるため、見れなくなっているという可能性だ。紙を巻き上げて細い筒を作るとしよう。元の紙は2次元だが、巻き上げることで1次元の筒ができる。遠目には1次元の筒にしか見えないが、実際には2次元のままなのだ。
同様に、ひも理論によると、宇宙はもともと10次元だったが、なんらかの理由で6つの次元が巻き上げられた結果、われわれは世界に4つの次元しかないと錯覚させられている。このひも理論の特徴は現実離れしたものに思えるが、いまや実際にそうした高次元を観測しようという試みがなされている。
ところで、高次元がどうやって相対性理論量子力学を結びつける役目を果たすのだろうか?

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