じじぃの「ノーベル物理学賞の真鍋淑郎さん・なぜ米国籍にしたのかの質問に答えて!日本は同調圧力社会」

今の日本へ・・・真鍋氏「もっと好奇心で進める研究を」 (2021年10月6日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=N-fmGcj_b-c

真鍋淑郎さん、なぜ米国籍にしたのかの質問に答えて

真鍋淑郎さんは、なぜ米国籍にしたのか。「日本の人々は、いつも他人を気にしている」 会見での発言が話題に

2021年10月6日 Yahoo!ニュース
米国プリンストン大の上席研究員で、気象学者の真鍋淑郎さんが、2021年のノーベル物理学賞に選ばれた。真鍋さんは、米国籍を取得している。プリンストン大学で行われた会見では、米国籍に変更した理由についても質問が上がった。
「日本の人々は、いつもお互いのことを気にしている」
真鍋さんは、米国籍を取得している。
ノーベル賞受賞を受け、プリンストン大学で行われた記者会見では、なぜ国籍を変更したのかという質問が上がった。
「おもしろい質問ですね」と答えた真鍋さんは、国籍を変更した理由について、「日本の人々は、いつもお互いのことを気にしている。調和を重んじる関係性を築くから」と述べ、以下のように語った。
「日本の人々は、非常に調和を重んじる関係性を築きます。お互いが良い関係を維持するためにこれが重要です。他人を気にして、他人を邪魔するようなことは一切やりません」
その上で、真鍋さんは、「アメリカではやりたいことをできる」と語る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c5d40d692235173adfb5802b4e75f849fe6069e

ワイドナショーで『ノーベル賞』が話題に!

2021-10-10 トレンドアットTV
ノーベル賞の真鍋さんの話、日本では色々たしかに窮屈な事もあると思うけど、アメリカでやっていくには相当覚悟もいるだろうし、突き抜けてないと認められないだろうなと思う。ある程度人は人と割り切って、安心・安全な日本も悪くないと思うけどな。
ノーベル賞を受賞するほどの真鍋さんのような立派な学者が言うならまだしも、群れなきゃ生きることもできない小者が「日本は同調圧力が酷い」とか文句言ってるのは滑稽で草が生える。
お前ら弱者の序列つける競争でも負け犬じゃねーの?と言うとキレる偉そうなポンコツは黙れよw
https://trend-at-tv.com/word/103513?page=1

『学者の暴走』

掛谷英紀/著 扶桑社新書 2021年発行

第3章 日本の科学の弱点

3 学者の村社会

学者集団の同調圧力

日本の研究者集団の日本的な特徴として、もう1つ挙げられるのが同調圧力の存在である。聖徳太子の十七条憲法に、「和を以って貴しとなす」とあるが、これは今でも日本人を強く縛る規範である。しかし、学問は真理の探究であるから、同調圧力に屈することは真理から遠ざかることにつながりかねない。
現実には「和を以って貴しとなす」の精神が学者の良心を凌駕するケースは少なくない。データを隠すと公言している人間を入学式に登壇させるのもその例の1つと言えよう。フェミニストをはじめとする左翼系学者は、基本的に声が大きい。そういう人に対して「データを隠す」と言ったことを追求して、余計な揉め事を起こしたくないという「和を重んじる」学者は非常に多い。
今の学者は基本的に学歴エリートたちである。ずっと周りに褒められて育ってきた。だから、揉め事を極端に嫌う傾向にある人が多い。逆に、自分の無理な要求を通したい人にとっては、それが付け入る隙になる。左翼はそれをうまく利用する。
政府による学術会議の人事への干渉に対して、学問の自由の侵害だと左翼学者が騒ぎたてたのもその一例である。この件については、その後左翼学者の側が、各学会に政府への非難の声明を出すよう強力に求めており、それに従う学会は多い。その中には、会員の意見を聞かず、学会の上層部だけで声明に加わる決断をした学会も少なくない。これも左翼が同調圧力をうまく利用した例と言えるだろう。
    ・
たとえば、2020年10月6日に新型コロナウイルス人工説を唱えているウイルス学者 閻麗夢博士の母親が中国政府に逮捕されたとの報道があった。彼女が人工説の根拠を述べた2本目の論文を発表する前の出来事である。他にも、中国政府の圧力で発言を撤回させられた中国の研究者は少なくない。このような形で学者の発言を封じようとすることこそが本当の政府による学問の自由への介入である。それに対して、学問の自由を謳う左翼学者たちは、何の抗議の声も上げていない。この事実は、彼らの目的が学問の自由を守ることではなく、自分の政治的主張を通すことでもあることを如実に物語る。
日本の同調圧力は、研究不正の追求においても障害となる。1章で述べた通り、研究不正に関する国際的な追及の公開質問状に、日本人の署名が出ることは少ない。疑惑の段階で、自ら名乗り出て問題を指摘する勇気がないのである。
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本章の最初に、論理を扱う言語としての日本語の弱点を述べたが、YESとNOの使い方も、日本語で科学を論じるときの障害になる。日本語では、相手の意見に賛同するか否かでYES、NOを使い分ける。一方、英語では事実に関する肯定か否定かで使い分ける。

相手に同調するか否かに焦点が当たる日本語の肯定・否定の用法は、和を重んじる日本文化の中で、事実に焦点を当てた議論をするのをさらに難しくしている面がある。

じじぃの「科学・地球_184_人類宇宙に住む・フェルミのパラドックス・みんなどこにいるんだ」

【科学アニメ】宇宙人は存在するのか?フェルミパラドックス

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=C1JIGTx44Ok

The Fermi Paradox

The Fermi Paradox

SETI Institute
In 1950, the famous physicist made a seemingly innocuous lunchtime remark that has caught and held the attention of every SETI researcher since. The utterance came while Fermi was discussing with his mealtime mates the reasonable possibility that many sophisticated societies populate the Galaxy. But somewhere between one sentence and the next, Fermi’s supple brain realized that if this was true, it implied something profound. If there are really a lot of alien societies, then some of them might have spread out.
    ・
But keep this in mind: The Fermi Paradox is a very large extrapolation from a very local observation. You might just as well look out your window and conclude that bears, as a species, couldn’t possibly exist because you don’t see any. This, despite the fact that, in the history of North America, the bears have had plenty of time to shamble into your yard.
SETI experiments at least offer the promise of relegating the Fermi Paradox to the dustbin of historical curiosities by proving that other intelligence is out there. In science, speculation is essential, but experiment is definitive.
https://www.seti.org/fermi-paradox-0

人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

ミチオ・カク(著)
地球がいずれ壊滅的なダメージを受けることは避けがたく、人類は生き延びるために宇宙に移住する必要がある。
本書は世界的に高名な物理学者が、1)月や火星への移住、2)太陽系外への進出、3)人体の改造や強化、の3段階で宇宙の進出の方途を示す。NASAイーロン・マスクジェフ・ベゾスらの宇宙開発への挑戦を追いながら人類の未来を見通す、最高にエキサイティングな一冊!
第Ⅰ部 地球を離れる
 第1章 打ち上げを前にして
 第2章 宇宙旅行の新たな黄金時代
 第3章 宇宙で採掘する
 第4章 絶対に火星へ!
 第5章 火星──エデンの惑星
 第6章 巨大ガス惑星、彗星、さらにその先
第Ⅱ部 星々への旅
 第7章 宇宙のロボット
 第8章 スターシップを作る
 第9章 ケプラーと惑星の世界
第Ⅲ部 宇宙の生命
 第10章 不死
 第11章 トランスヒューマニズムとテクノロジー
 第12章 地球外生命探査
 第13章 先進文明
 第14章 宇宙を出る

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『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』

ミチオ・カク/著、斉藤隆央/訳 NHK出版 2019年発行

第Ⅲ部 宇宙の生命

第12章 地球外生命探査 より

物理学者のスティーヴン・ホーキングはこう警告した。「知的生命が、われわれにとって出会いたくない存在となりうることは、われわれ自身を見るだけでわかる」。そしてクリストファー・コロンブスアメリカ先住民の遭遇の結果を引き合いに出し、「良いことにはならなかった」と結んだ。また、宇宙生物学者のデイヴィッド・グリンスプーンは言う。「飢えたライオンがうようよいるジャングルに住んでいる人が、木から飛び降りて『おーい』と叫ぶだろうか?」
ところが、われわれはハリウッド映画に洗脳されているせいで、侵略してくるエイリアンが人類より数十年、数百年進んだテクノロジーをもっていても、彼らを打ち負かせると思い込んでいる。
    ・
私自身は、宇宙のどの先進文明も平和を好むようになると思っている。彼らはわれわれよりはるかに進んでおり、莫大な時間のなかで古くからの派閥、部族、人種、原理主義をめぐる対立を解消しているのではなかろうか。だが、そうでないとしたら用心する必要がある。宇宙へ向けて電波信号を送り、どこかの異星文明にわれわれの存在を知らせるよりも、まずは異星文明について調べるのが賢明だろう。
私はいずれ地球外文明と接触があり、ひょっとしたら今世紀中にもそれが起こるかもしれないと考えている。彼らは無慈悲な征服者ではなく、慈愛に満ち、みずからのテクノロジーを喜んでわれわれに分け与えてくれるかもしれない。するとそれは、火の発見に匹敵する、史上最大級の転機となるはずだ。これがその後何世紀にもわたる人類文明の道筋を決める可能性がある。

SETI

この問題を積極的に解決すべく、現代のテクノロジーを用いて天空を走査し、宇宙の先進文明のしるしを見つけ出そうとしている物理学者もいる。その取り組みは地球外知的生命探査(SETI)という、地球上でトップクラスの性能をもつ電波望遠鏡によって天空を走査し、異星文明からの通信に耳をすますやり方だ。
現在、マイクロソフトの創業者のひとりであるポール・アレンなどによる寛大な寄付のおかげで、SETI研究所はサンフランシスコから400数十キロメートル北東のカリフォルニア州ハットクリークに、最新鋭の電波望遠鏡を42基建造している。最終的に、ハットクリークの施設には、周波数1~10ギガヘルツの電波を走査する電波望遠鏡が350基できるようだ。
    ・
1961年、天文学者のフランク・ドレイクは、宇宙のエイリアンにかんするいい加減な推定の数々に不満を覚え、そのような文明が見つかる確率を計算しようとした。たとえば、天の川銀河にある恒星の数(およそ1000億)から初めて、そのうち周囲に惑星をもつ割合を見積もり、次にそうした惑星に生命がいる割合を見積もり、さらに知的生命がいる割合を見積もるといった具合に絞り込んでいくのだ。これら一連の割合を掛け合わせると、銀河系に存在しうる先進文明の概数が得られる。

フェルミパラドックス――みんなどこにいるんだ?

それでもまだ、厄介な疑問がひとつ残る。それはフェルミパラドックスで、「みんなどこにいるんだ?」というものだ。彼らが存在するならきっと跡を残すはずで、ひょっとしたらわれわれのもとを訪れさえしているかもしれないが、エイリアン訪問の物的証拠は何も見つかっていない。
このパラドックスを解決する答えは、いくつも考えられる。私の考えは次のとおりだ。エイリアンが実際に数百光年先から地球にたどり着けるとしたら、彼らのテクノロジーはわれわれよりはるかに進んでいる。その場合、エイリアンが何百兆キロメートルも旅して、何も受け取れるもののない後進文明を訪ねてくると考えるのは傲慢だ。そもそも、森に行ったとして、シカやリスと話そうとするのだろうか? 初めは声をかけてみるかもしれないが、答えが返ってこないので、すぐに興味を失ってその場を去るだろう。
したがってたいていの場合、エイリアンはわれわれには構わず、未開の珍しいものとして観察するはずだ。あるいは、オラフ・ステーブルドンが何十年前に考えたように、エイリアンには未開の文明に干渉してはならないという掟があるのかもしれない。つまり彼らは、われわれの存在に気づいてはいるが、進歩に影響を与えたくないというわけだ(ステーブルドンはもうひとつの可能性を提示し、こう書いている。「このような前ユートヒア段階の、邪悪ではないが、それ以上の進歩は望みえない世界のいくつかは、ちょうど地球で、野性の生物が国立公園で科学的な目的から保護されているように、平穏のうちに放っておかれ保護されたものである」(『スターメイカー』[浜口稔訳、国書刊行会]より引用)。
SETI研究所のセス・ショスタク博士にこの疑問をぶつけたとき、まったく違う答えが返ってきた。われわれより進んだ文明はおそらく人工知能を生み出しているはずだから、ロボットを宇宙に送り出しているというのだ。われわれがついに遭遇するエイリアンが生物ではなく機械だとしても驚くことはない、と彼は言った。『ブレードランナー』のような映画では、ロボットが宇宙へ送り出され、汚れ仕事をしている。宇宙探査は困難で危険だからである。これがまた、エイリアンの出す電波がとられられていない理由を説明してくれるのかもしれない。エイリアンがわれわれと同じテクノロジーの発展過程をたどるとしたら、電波を発明してすぐにロボットを生み出すはずだ。人工知能の時代に入れば、彼らはロボットと融合し、ほとんど電波は要らなくなる。
じっさいロボットの文明は、電波やマイクロ波のアンテナではなく、ケーブルでつながっているのかもしれない。そのような文明は、SETI計画の電波望遠鏡では検知できない。つまり、異星文明が電波を利用する期間はわずか数世紀ほどという可能性があり、それこそわれわれが通信を拾えないひとつの理由かもしれない。
エイリアンはわれわれの惑星から何かを奪いたがっているのではないかと推測した人もいる。ひとつ考えられるのは、海にある液体の水だ。液体の水は、確かに太陽系では地球のほか、巨大ガス惑星の衛星にしか見つかっていない貴重な物資である。しかし、氷はそうではない。宇宙には、彗星、小惑星、それに巨大ガス惑星を周回する衛星に、多量の氷が存在している。ならば異星文明は、氷を温めさえすればいい。

じじぃの「語られぬ政策から見える世界との距離・日独の違いはどこに!報道1930」

岸田首相が所信表明 成長と分配の実現は 1930 まとめ21/10/8放送

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yc0h9a2xRzs&t=190s

グレタ・トゥーンベリさんによる #COP24 でのスピーチ

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8H0L16I_3KY

環境運動家 グレタ・トゥーンベリさん

賛否渦巻くグレタさん

2020/1/01 オピニオンの「ビューポイント」
昨年、16歳のスウェーデンの少女、グレタ・トゥーンベリさんが地球温暖化を警告し、一躍有名人となった。
刺激を受けた学生や生徒たちが毎週金曜日、世界各地で地球温暖化対策デモ集会「フライデー・フォー・フューチャー」を開催。グレタさんは、国連総会で「あなた方が私の未来を奪った」と、対策に消極的な世界の指導者に怒りをぶつけた。
グレタさん周囲の関係者は、若い世代に、「今やらないと世界は終わりだ」といった終末論を展開している。一種の環境宗教団体だ、と言い切っている。
https://vpoint.jp/feature/ondanka/150252.html

報道1930

2021年10月8日 BS-TBS
【キャスター】松原耕二 【コメンテーター】堤伸輔 【ゲスト】田崎史郎(政治ジャーナリスト)、斎藤幸平(大阪市立大学准教授)、マライ・メントライン(独ZDFプロデューサー)
岸田首相が所信表明 成長と分配の実現は。“語られぬ”政策から見える世界との距離。若者投票率で“ダブルスコア”…日独の違いはどこに。

語られぬ政策から見える世界との距離 日独の違いはどこに

●岸田首相“誕生プロセス”どう見たか
今日、岸田総理大臣が初めて所信表明演説を行った。
マライ・メントライン、「総選挙と無関係に総理大臣が次から次へと誕生するのに違和感を感じる。ドイツではそれが全く無い。民主主義の衰退に繋がる恐れがあると思う」
斎藤幸平、「直面している2つの危機を同時に取り組む様なリーダーが出てくるか。1つはアベノミクスで広がってしまった経済格差をどうやっつけていくか。もう1つは気候変動問題。再生可能エネルギーへの転換だったり、この10年でどれくらいの取り組みをするかで人類の未来が決まってしまうようなもの」
田崎史郎、「総選挙のまえに党首を変えてしまうのは問題だなと思って見ている。民主主義の衰退に繋がるかどうかは判断できない」
岸田総理大臣が所信表明演説でどの様な事に触れたのか。

“新しい資本主義実現会議”を創設しビジョンの具体化を進める

■成長の恩恵を受けられていない方々に対して、国による分配機能を強化
被爆地広島出身の総理大臣として目指すのは“核兵器の無い世界”
●総選挙の投票率・日独を比べると…
先月終わり、ドイツではメルケル後を決める選挙が行われた。
衆議院総選挙の投票率について。
田崎史郎、「小選挙区制度に影響があるのでは」
マライ・メントライン、「教育が影響していると思う。ドイツでは学校で積極的に選挙について話したり、生徒達の中で議論させたりする」
●ドイツ 子供たちへの民主化教育
スピードをかなり出して車が通るのに抗議をして道ばたで抗議活動を子供たちがしている、ドイツの教育を象徴する写真の紹介。
ドイツの子供たちへの民主化教育の紹介。
幼稚園の給食(朝食)のメニューは子供たちが決める。
小学校では募金活動の寄付先を子供たちが決める。
また、デモの手順を学習する。
15歳からは模擬選挙を行う学校もある。
マライ・メントライン、「ドイツの場合、学校は中立を保たないといけないが中立の立場を保ちつつちゃんと話をさせるというのがすごく大事で、先生はあくまでモデレーター。日本の場合だと社会と政治、結構分断して考えているところがあるような気がする」
斎藤幸平、「福島の原発事故があったときはベルリンにいたが、すぐに週末、10~20万人規模のデモがあってみんなが非常に熱心に参加して、そしてメルケル脱原発を宣言するという、自分たちが選挙で意思表示をするだけではなくてデモや座り込みといったいろいろな手段を使うことによって社会を変えていくという経験が深まっている」
堤伸輔、「かつての文部省や日本の政治がうまくいい方向に持って行くことができなかった、これは与野党全ての問題だったんだろうなと思う」
脱原発 再エネ主力・ドイツの選択

環境活動家グレタ・トゥーンベリが、ドイツの選挙の投票日の少し前に乗り込んで「政治家に圧力をもっとかけましょう」という主張をしたときの映像

このときの選挙も、気候変動というのは大きなテーマだった。
ドイツの2020年の総発電量:再生可能エネルギー43.9%、石炭23.5%、天然ガス16.1%、原子力11.3%。
メルケル首相は2022年、脱原発達成を発表した。
電気料金は2000年と比べて2倍以上値上がりしている。
さらに2038年、脱石炭達成するとしている。
緑の党は2030年に再生可能エネルギー100%としている。
福島第一原子力発電所チェルノブイリに言及。
マライ・メントライン、「自分の地域の電力会社比べて一番安い料金を見てそれがあまりグリーンエネルギーが含まれていないんだったら一番グリーンエネルギーが含まれている安いやつにするというのをよくやる」
斎藤幸平、「フランスや英国なんかも石炭をやめると言ってるんですけど彼らは原子力を維持しようとしている。ドイツだけが、脱原発と脱石炭というのをやろうとして再生可能エネルギーだったり付随する電気自動車なんかに積極的に投資することで緑の資本主義を作っていこうとしている。日本はもう世界の最先端から2歩遅れてしまっているというのが今後数十年というスパンでは経済的にも国際的な責任という観点からも厳しい状況になってくるんじゃないかと思う」
原発利用推進ということで新増設も口にし、小型原発を開発すべきだと高市早苗は述べ、推進である人たちが今の政権の党の中枢にいる。
野党は原発ゼロそしてカーボンニュートラル、脱炭素社会と言っている。
田崎史郎、「今月中にエネルギー基本計画を決めることになっている。それは河野太郎小泉進次郎が主導する形で決めている。原発の新増設についても基本的に今、想定していないというふうになってる。その部分を今になって甘利明高市早苗が変えられるかというと難しいんじゃないかと思う。原発はあくまで再生エネルギーで全部賄うまでのプロセスとして使うという考え方。再生エネルギーをやめて原発に全部、切り替えるという発想をする人はさすがに日本でもいない」
堤伸輔、「再生可能エネルギーの欠点を言い募る人たちがたくさんいる。それこそ安倍政権のときに経産省の人が政権の周りを固めていて、その中では原発推進をした人たちもいたようですけどそういう流れが政界の中それから経済界の中にある。原発を維持することによって日本の核原子力の研究水準を維持し、場合によっては高めていきたいといういわば思惑もある」
マライ・メントライン、「現実的路線はドイツにも必要で何かを燃やして、電気を作らないと今のドイツの電力はまかなえないのでこれは総選挙では争っていた」

ドイツでは「2030年までに再生可能エネルギー100%へ」とした緑の党が躍進。
政権の中に恐らく入るとも言われている。
斎藤幸平、「日本は野党が、自民党が今回、再分配ということを強く打ち出してきたから今まで立憲民主が言ってきた再分配というのは、もうとられてしまった。そうなると自分たちはもっと野心的な、脱原発はもちろんそうですし、石炭火力の停止も含めてできるだけ早くエネルギー対策のロードマップというものを示してほしい」
●「総選挙」何が問われるべきか
衆議院選挙の投開票日が今月の31日。
G20サミットは10月30日、31日にローマで行われ、リモートで参加する。
その後、11月1日、2日にCOP26首脳会合が英国・グラスゴーで行われる。
岸田首相は参加も検討しているという。
バイデン大統領、ジョンソン首相、マクロン大統領の映像。
斎藤幸平、「自民党もどうやら今までのことを反省してるみたいだから自民党に任せようじゃないかと有権者が思ってしまえば、基本的にはあまり政治的な席の状況は変わらなくなってしまうので、(野党には)ここは大胆な政策をもっと打ち出していってほしいですしその際には新しい資本主義ではなくて、私見も入りますけど資本主義そのものを抜本的に見直すビジョンを出してほしい」
マライ・メントライン、「日本の若者たちを気にしていて政治参画だけではなくて最近はそもそも社会参画そのものにあまり関心がないように、若者と話していて感じていてやはり社会と距離を置いている感じがある。日本はこれから経済成長は難しいだろう。だったら今のままで、ソフトランディングなのか維持できれば、ベストなのかどうせ自民党が勝つだろうから別に投票しなくていいよねみたいなそういう考え方にどうもつながっているらしい」
斎藤幸平、「まさにシルバーデモクラシーで、気候変動の影響をあまり受けない層の人たちの意見がまかり通ってしまっていて現状維持をしている。この現状維持がまさに気候変動によって今後、10年、20年の間に不可能になっていく。だから今、彼ら、声を上げないことは上の世代にとっては得なわけだ。だけど自分たちにとっては本当に損なことだっていうことにぜひ、気がついてほしい」
マライ・メントライン、「今回の総選挙ではこれから連立を組むんですけど絶対、緑の党に入れないと多数にはなれないわけなので誰が誰と組むのかはまだ分からない。だが、普通だったらちょっと不安な状況ではあるんですけど私からすると、最近はすごく楽しくてこんなに多様な意見があって、これからドイツどうなるのかなと」
田崎史郎、「選挙制度を変えるという議論はなかなか起きづらいなと思う。30~40年前、さんざんそれをやって今の小選挙区比例代表並立制になった。選挙制度を変えるのにエネルギーを費やした。それを考えると今はこの制度をどうやってうまく運用していくかという方に力をさいた方が効率がいいと思う」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/

じじぃの「科学・地球_183_人類宇宙に住む・遺伝子編集・CRISPR」

Genetic Engineering Will Change Everything Forever - CRISPR

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=jAhjPd4uNFY

CRISPR Posthuman Aesthetics

November 1, 2016 CRISPR
●DESIGNER BABIES
Some of CRISPR’s uses can be implemented in a general health care for everyone, like the cure for HIV, which they seem to promise.
But other uses of CRISPR, like designer babies and eternal youth, will be only for the privileged. Here one could anticipate a challenge to human unity, either in classical terms of class or in terms of generations. If CRISPR develops its potential to create designer babies and that becomes a norm, just like the nuchal scan today, we might end up seeing a gap between those born before and after CRISPR was implemented, where those before CRISPR becomes the old and dumb losers in society.
https://open-tdm.au.dk/ph/2016/11/crispr/

人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

ミチオ・カク(著)
地球がいずれ壊滅的なダメージを受けることは避けがたく、人類は生き延びるために宇宙に移住する必要がある。
本書は世界的に高名な物理学者が、1)月や火星への移住、2)太陽系外への進出、3)人体の改造や強化、の3段階で宇宙の進出の方途を示す。NASAイーロン・マスクジェフ・ベゾスらの宇宙開発への挑戦を追いながら人類の未来を見通す、最高にエキサイティングな一冊!
第Ⅰ部 地球を離れる
 第1章 打ち上げを前にして
 第2章 宇宙旅行の新たな黄金時代
 第3章 宇宙で採掘する
 第4章 絶対に火星へ!
 第5章 火星──エデンの惑星
 第6章 巨大ガス惑星、彗星、さらにその先
第Ⅱ部 星々への旅
 第7章 宇宙のロボット
 第8章 スターシップを作る
 第9章 ケプラーと惑星の世界
第Ⅲ部 宇宙の生命
 第10章 不死
 第11章 トランスヒューマニズムとテクノロジー
 第12章 地球外生命探査
 第13章 先進文明
 第14章 宇宙を出る

                  • -

『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』

ミチオ・カク/著、斉藤隆央/訳 NHK出版 2019年発行

第Ⅲ部 宇宙の生命

第11章 トランスヒューマニズムとテクノロジー より

怪力

1995年、世界は衝撃を受けた。映画でスーパーマンを演じていた二枚目俳優クリストファー・リーブが事故に遭い、痛ましいことに首から下が麻痺してしまったのだ。リーブは、スクリーンでは宇宙にまで舞い上がったが、一生車椅子で暮らすことを余儀なくされ、人工呼吸器なくしては呼吸もままならなくなった。そんな彼が夢見たのは、現代のテクノロジーで、再び手足を動かせるようになることだった。リーブは2004年に世を去った。彼の夢が実現するわずか10年前である。
2014年、ブラジルのサンパウロで催されたワールドカップ開会式で、ひとりの男性がサッカーボールを蹴って大会の開始を告げた。このイベントを10億人が目にしていた。これ自体は驚くようなことではない。驚くべきは、この男性が麻痺患者だったことだ。デューク大学のミゲル・ニコレリス教授が、この男性の脳にチップを埋め込んでいたのである。チップはポータブル・コンピュータに接続されており、男性の外骨格を制御していた。ただ考えるだけで、この麻痺患者は歩いてボールを蹴ることができた。

CRISPR(クリスパー)革命

バイオテクノロジー分野における発見のベースは、CRISPR(clustered regularly interspaced short palindromic repeats=クラスター化され、規則的に間隔が空いた短い回文構造の繰り返し)という新技術の登場により、最近急激に加速している。この技術は、DNAを経済的・効率的かつ正確に編集できるようにしてくれた。かつて、遺伝子操作は時間のかかる不正確なプロセスだった。たとえば遺伝子治療では、「良い遺伝子」をウイルス(無毒化されているため害はない)へ組み込む。それからウイルスを患者の体に入れると、ウイルスは即座に細胞に感染してDNAを注入する。目指すのは、染色体上の適切な場所へDNAを入らせ、細胞の欠陥コードを「良い遺伝子」で置き換えることだ。鎌状赤血球貧血、テイ-サックス病、嚢胞(のうほう)性線維症など、一般的な病気のいくつかは、DNAのただひとつのスペルミスによって生じる。このスペルミスを直せる望みがあったのである。
しかし結果は期待外れだった。しばしば体がウイルスを攻撃的な相手と見なして反撃を開始し、有害な副作用をもたらすのだ。また、「良い遺伝子」が適切な場所に入らないことも多い。1999年にペンシルベニア大学で起きた死亡事故(ペンシルベニア大学遺伝子治療を受けた18歳の青年が直後に死亡し、その原因が遺伝子治療の方法にあったと発表された)以後、多くの遺伝子治療の試験が中止となった。
CRISPRは、こうした多くの問題を断ち切る。実は、この技術の基礎は数十億年前に誕生していた。科学者は、細菌がウイルスの猛攻をしりぞけるためにきわめて精密な仕組みを編み出している事実に面食らった。細菌はどうやって危険なウイルスを認識しそれを無力しているのか? 彼らは、細菌がウイルスの遺伝物質の断片をもっているおかげで脅威に気づけることを明らかにした。あたかも犯罪者の顔写真のように、細菌はこの断片をもとに、侵入してくるウイルスを識別できるのだ。細菌が遺伝子の塩基配列をもとにウイルスを認識すると、断片とぴったり一致する部位を切断して無毒化し、ただちに感染を食い止める。
このプロセスをまねて、ウイルスの塩基配列ではなく別のDNAを標的にして切断し、新たなDNAを挿入することで、「ゲノム手術」が可能となった。CRISPRはまたたく間に従来の遺伝子操作の手法に取って代わり、遺伝子の編集をすっきりと、正確に、速くできるようにしたのである。
この革命はバイオテクノロジーの分野に旋風を巻き起こした。「これで景色ががらりと変わります」と言ったのは、先駆者のひとりである米国のジェニファー・ダウドナ(フランスのエマニュエル・シャルパンティエ氏とともにゲノム編集技術を開発し、2020年のノーベル化学賞を受賞した)だ。エモリー大学のディヴィッド・ワイスはこう言う。「すべてはおおむね1年のうちに起こりました。とんでもないことです」
すでにオランダのヒューブレヒト研究所の研究者は、嚢胞性線維症を引き起こすゲノム欠陥が修復可能であることを明らかにしている。これにより、多くの不治の遺伝病が、いつか治療できるようになるという期待が高まる。多くの科学者は、いずれ、ある種のがんにかかわる遺伝子もCRISPRを用いて置換し、腫瘍の成長を止めることができると期待している。

ポストヒューマンの未来?

トランスヒューマニズム(CRISPRなどのような新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想)の提唱者は、宇宙の先進文明に遭遇するとしたら、そのエイリアンは自分の生物としての体を改変し、さまざまな惑星の厳しい環境に適応させるレベルまで進化しているだろうと考えている。トランスヒューマニズムの提唱者にとって、宇宙の先進文明は、遺伝的にも技術的にも向上した未来をきっと手に入れているはずなのだ。したがって、われわれが宇宙からのエイリアンに遭遇したとして、彼らが生物と機械の合成であっても驚くにあたらない。
物理学者のポール・ディヴィスは、もう一歩先を行なっている。「私の結論は驚くべきものだ。思うに、生物の姿をした知性は、一時的に現れたものにすぎず、宇宙での知性の進化においてはつかのまの段階にすぎない可能性がきわめて高い――それどころか、これは必然とも言える。地球外の知世に遭遇することがあれば、それは本質的にポスト生物である生物である可能性が圧倒的に高いと思うし、この結論は、SETI(地球外知的生命探査)に明白かつ多大な影響を及ぼすだろう」
さらにAIの専門家ロドニー・ブルックスもこう書いている。「私は予感する。2100年までに、日常生活のどこにでも、非常に知能の高いロボットが存在するようになる。だが、人間とそれに別々に存在するわけではない――むしろ、人間は部分的にロボットになり、ロボットにつながれるのだ」

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「Posthuman CRISPR」画像検索
https://www.google.com/search?q=Posthuman+CRISPR&tbm=isch&ved=2ahUKEwjB6_Gnk7nzAhXuzYsBHfUjBl4Q2-cCegQIABAA&oq=Posthuman+CRISPR&gs_lcp=CgNpbWcQA1DlRljlRmDAS2gAcAB4AIABVIgBVJIBATGYAQCgAQGqAQtnd3Mtd2l6LWltZ8ABAQ&sclient=img&ei=IFpfYcHbJu6br7wP9ceY8AU&bih=589&biw=956&rlz=1C1CHPO_jaJP580JP580

じじぃの「メガロドン・巨大サメ・クジラを襲い食べた?消えた巨大生物」

Why Megalodon (Definitely) Went Extinct

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=BTPcq2HczVY

megalodon (Carcharocles megalodon)


megalodon

Britannica
megalodon (Carcharocles megalodon), member of an extinct species of megatooth shark (Otodontidae) that is considered to be the largest shark, as well as the largest fish, that ever lived. Fossils attributed to megalodon have been found dating from the early Miocene Epoch (which began 23.03 million years ago) to the end of the Pliocene Epoch (2.58 million years ago). The word megalodon, a compound of Greek root words, means “giant tooth.”
https://www.britannica.com/animal/megalodon

『消えた巨大生物 スーパービジュアル再現』

エマニュエル・グルンドマン、ピエール=オリヴィエ・アントワーヌ/著、福井県立大学恐竜学研究所/訳 NATIONAL GEOGRAPHIC 2019年発行

第4章 海の怪物たち より

ティーブン・ゴッドフリー 古生物学者 カルヴァート海洋博物館(アメリカ、メリーランド州ソロモン)

メガロドンは学名でオトドゥス・メガロドン(以前はカルカロクレス・メガロドンあるいはカルカロドン・メガロドンとも呼ばれていた)といい、歯の生えた巨大サメの絶滅種です。化石になった歯の長さは10~18cmあります。
メガロドンホホジロザメの体の各部の大きさが同じ比率として、発見されている歯から計算すると、メガロドンの大人の大洋が15mを超えます。メガロドンがどんなイメージの動物かというと、ボディビルダー顔負けのがっしりとした巨大なホホジロザメというところでしょうか。

エサの海生哺乳類、特にクジラを食べられるように顎の幅がかなり広くて、噛む力も強く、ブルドックのような顔立ちをしていました。その威力たるやまさに殺戮マシーンです。

(略)
メガロドンの噛んだ痕が残る骨の化石も発見されています。形状と大きさから、これが非常に古いイルカの仲間の尾の骨だと分かりました。この骨が普通の骨と違うのは、あちこちに深い傷がある点です。この傷は、狩りをしていたメガロドンに尾を二度噛まれてできたものと考えられます。そうすると深い傷が2つもあることの説明がつくわけです。メガロドンは一度噛んでから、また噛んだのです。強烈な力で噛まれた尾は骨に傷がつき、ひょっとすると食いちぎられたかもしれません。
メガロドンは、同時代に生息していたクジラ、イルカ、アザラシ、マナティーなど多くの海生哺乳類の進化の後を追い、次第にこうした海生哺乳類だけを獲物にするようになっていったと思われます。メガロドンの先祖の歯はとても滑らかで、進化の最初のステップで鋸歯(のこぎりば)が獲得されました。実際、大きな獲物は丸呑みにできず、歯を肉に食い込ませるようになっていたはずで、そういった歯は口いっぱいの獲物を切り裂くためにうってつけだったのでしょう。
メガロドンの体は1日に推定2トンの食べ物を必要とします。これはウシなら1頭半分、イルカなら2頭分というとんでもない量です。メガロドン代謝がどれくらいのスピードでカロリーを消費しどれくらいの間食べ物を摂取しなくてもいいのかは不明ですが、毎日食べる必要はなかったかもしれません。
メガロドンほどの広域に生息し、支配的だった種がたった1つの原因で絶滅したとも思えません。私はむしろ複数の原因の組み合わせによって絶滅したのではないかと考えています。我々が把握しているところでは、メガロドンの絶滅は、マッコウクジラやシャチといった海の頂点捕食者の出現と同時に起こり、ホホジロザメの出現とも一致しています。加えて、クジラのいくつかの科が姿を消したのもちょうど同じ頃です。
こうして主な獲物だった動物がいなくなってメガロドンは体を維持するのに必要な量の食料を穫れなくなり、自らも絶滅に追い込まれたと推測できます。メガロドンの歴史から私たちが学ぶべきことは、たとえ体が大きく獰猛で、何百万年も海を支配した生物でも、状況が変化したときに進化して新しい状況に順応できなければ姿を消すことになるということです」

じじぃの「科学・地球_182_人類宇宙に住む・不死を求めて・ミトコンドリア」

DNA修復 ミトコンドリア (rakuten.ne.jpより)

DNA修復

●核とミトコンドリアにおけるDNA損傷の違い
ヒトおよび真核生物においては一般に、DNAは細胞内において核とミトコンドリアの二つの領域に存在する。核内に存在するDNA(核DNA:nDNA)は、ヒストンと呼ばれるビーズ状の蛋白質に巻き付き、染色体として知られる大規模な団粒構造を形成し、保護された状態で存在している。
ヒトのmtDNAは13種のタンパク質に関する遺伝情報をもっているが、これらの遺伝情報が破壊され、機能不全を起こしたミトコンドリアアポトーシスを活性化することがある。
ATP(アデノシン酸リン酸)とはエネルギーを貯蔵できる物質」です。
筋肉や骨の萎縮は特に高齢者では顕著で、そこから生じる骨粗鬆症や寝たきりなどの問題は、実はミトコンドリアと大いに関係あります。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/royal-3000/dna-repair.html

人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ

ミチオ・カク(著)
地球がいずれ壊滅的なダメージを受けることは避けがたく、人類は生き延びるために宇宙に移住する必要がある。
本書は世界的に高名な物理学者が、1)月や火星への移住、2)太陽系外への進出、3)人体の改造や強化、の3段階で宇宙の進出の方途を示す。NASAイーロン・マスクジェフ・ベゾスらの宇宙開発への挑戦を追いながら人類の未来を見通す、最高にエキサイティングな一冊!
第Ⅰ部 地球を離れる
 第1章 打ち上げを前にして
 第2章 宇宙旅行の新たな黄金時代
 第3章 宇宙で採掘する
 第4章 絶対に火星へ!
 第5章 火星──エデンの惑星
 第6章 巨大ガス惑星、彗星、さらにその先
第Ⅱ部 星々への旅
 第7章 宇宙のロボット
 第8章 スターシップを作る
 第9章 ケプラーと惑星の世界
第Ⅲ部 宇宙の生命
 第10章 不死
 第11章 トランスヒューマニズムとテクノロジー
 第12章 地球外生命探査
 第13章 先進文明
 第14章 宇宙を出る

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『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』

ミチオ・カク/著、斉藤隆央/訳 NHK出版 2019年発行

第Ⅲ部 宇宙の生命

第10章 不死 より

世代間宇宙船

地球にそっくりの惑星が、宇宙に見つかったとしよう。そこには、酸素と窒素を主成分とする大気、液体の氷、岩石質のコアがあり、サイズはほぼ地球とほぼ等しい。人類の移住先として理想的な候補のようだ。ところがこの惑星は、地球から100光年離れている。つまり、核融合反物質で推進するスターシップでも、そこへ行くのは200年かかるのだ。
1世代がおよそ20年だとしたら、これは、10世代の人間がスターシップで生まれ、それ以外の故郷を知らずに生きることを意味する。
気が遠くなるような話かもしれないが、中世の偉大な建築家が、死ぬまでに自分の作品の完成を見られないと知りつつ大聖堂を設計していたのを思い出してほしい。聖堂の完成を祝うのは孫たちかもしれないと彼らにはわかっていた。
あるいは、人類が新たな住みかを求めて7万5000年ほど前にアフリカを出たとき、彼らはその旅を終えるのに何世代もかかりそうなことに気づいていたはずだ。
だから、何世代にもわたって旅をするという考えは、ことさら新しいものではない。

不死を求めて

近年、科学者たちは、老化にかんするとりわけ深い謎をいくつか解明した。何世紀も出だしでつまずいていたが、いまや信頼の置ける検証可能な理論がいくつかあり、見込みがありそうに思える。たとえば、カロリー制限、テロメラーゼ、老化遺伝子がかかわる理論だ。
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近年、レスベラトロールという有望な化学物質が取り出された。赤ワインから見つかったレスベラトロールは、サーチュイン分子の活性化を助けている。この分子は、老化の主な現象である酸化のプロセスを遅らせることがわかっており、そのため加齢に伴う分子の損傷から体を守るのに役立つ可能性がある。
かつて、こうした化学物質と老化のプロセスとの結びつきをいち早く示したひとり、MITの研究者レナード・P・ガレンテにインタビューしたことがある。彼は、若さの泉とばかりにそれに飛びつくフード・ファディスト[食物が健康に与える影響を過大に信じてしまう人]の多さの驚いていた。ガレンテ自身は、そこまでの効果には疑念を抱いていたが、老化の真の治療法が見つかるとしたら、レスベラトロールなどの化学物質がなんらかの役割を果たすかもしれないという可能性は否定しなかった。彼はその可能性を探るべく、エリシウミ・ヘルスという会社を共同で興しまでしている。
老化の原因につながるもうひとつの手がかりは、テロメラーゼだろう。これは、われわれの生体時計の調節にひと役買っている。細胞が分裂するたびに、テロメアという染色体末端が短くなる。やがて、50~60回ほど分裂を繰り返すと、テロメアは短くなりすぎて消え、染色体が壊れだす。すると細胞は老齢の状態に入り、正常に機能しなくなる。このように、細胞が分裂できる回数には限界があり、これをヘイフリック限界という(以前、その発見者であるレナード・ヘイフリック博士にインタビューしたことがある。ヘイフリック限界をどうにかしてなくし、死の治療法を手に入れることはできるのかと私が訊くと、彼は声を上げて笑った。きわめて懐疑的なゆだった。彼には、この生物学的な限界のプロセスの根本にあることはわかっていたが、その絵お経についてはまだ研究中である。また老化はさまざまな経路がかかわる複雑な生物学的プロセスなので、われわれが人間を対象としてその限界を変えられるようになるのはずっと先のことなのだ)。
ノーベル賞受賞者のエルザベス・ブラックバーンはもっと楽観的で、こう言っている。「遺伝現象を含むとの徴候も[テロメアと]老化とともに起こる不愉快なこととのあいだに、なんらかの因果関係があることを示しています」。彼女は、テロメアの短縮とある種の病気とのあいだに直接的なつながりがあることを指摘しいぇいる。たとえば、あなたのテロメアが短かったら──長さの点で入口の下から3分の1に相当していたら──あなたが心疾患にかかるリスクは40パーセント高くなる。「テロメアの短縮は、その人の命を奪う病気のリスクをもたらすように見えます。……心臓病、糖尿病、がん、さらにはアルツハイマー病」とブラックバーンは結んでいる。
近年科学者は、ブラックバーンらが発見した、テロメアの短縮を防ぐテロメラーゼという酵素で実験をおこなっている。それはある意味で「時計を止める」ことができる。テロメラーゼに浸した皮膚細胞は、ヘイフリック限界をはるかに超えていくらでも分裂できるのだ。私はかつて、ジェロン社にいたマイケル・D・ウエスト博士にインタビューしたが、彼はテロメラーゼで実験をしており、皮膚細胞を実験で「不老死」させ、無限に生きられるようにすることができると主張している(これによって「不老死」という新たな言葉ができた)。彼の研究室にある皮膚細胞は50~60回どころか、何百回も分裂できる。

老化の遺伝的要因

老化が少なくとも一部は遺伝子の影響を受けているとしたら、老化を制御する遺伝子を特定することが重要となる。それにはいくつかのアプローチがある。
ひとつの有望なアプローチは、若者の遺伝子を分析し、老人の遺伝子と比較することだ。コンピュータで両者を比べれば、老化による遺伝子損傷の大半が生じている場所をすばやく特定できる。
たとえば車の老化は、主に酸化と摩擦によるダメージが最も激しいエンジンで起こる。細胞の「エンジン」はミトコンドリアであり、そこで糖を酸化してエネルギーを取り出す。

ミトコンドリアのDNAを丹念に調べると、エラーが確かにここに集中していることがわかる。

いつか科学者が、細胞自体の修復機能を用いてミトコンドリアでのエラーの蓄積を解消し、細胞の耐用年数を延ばしてくれることを期待したい。
ボストン大学のトマス・パールズは、一部の人が遺伝的に長寿の傾向にあるとの仮定のもとで100歳以上の人の遺伝子を解析し、老化を遅らせて、なぜか病気になりにくくもしているように見える281個の遺伝子マーカー(標識)を特定した。
老化のメカニズムは徐々に明らかにされており、多くの科学者は、この先数十年以内にそれを制御できるようになるかもしれない、と慎重に構えながらも楽観視している。彼らの研究は、老化がどうやら、われわれのDNAや細胞へのエラーの蓄積にほかならないらしいことを明らかにしている。ひょっとしたら、いつかはこうした損傷を防いだり、さらには元の状態に戻したりすることもできるかもしれない(じっさい、ハーヴァード大学の教授のなかには、自身の研究の結果を楽観視するあまり、ラボでおこなっている最先端の老化研究でひと儲けしようと会社を立ち上げた人までいる)。
したがって、われわれがどれだけ長く生きるかという点において、遺伝子が重要な役割を果たしている事実は疑う余地がない。すると課題は、環境の影響を切り離して、老化のプロセスは関与している遺伝子を突き止め、その遺伝子を改変することとなる。

じじぃの「ハダカデバネズミ・死は生命の連続性を支える原動力?生物はなぜ死ぬのか」

がんにならず長寿で知られるハダカデバネズミは熱からくる痛みを感じないと判明

2016年10月14日 GIGAZINE
砂漠の土の下に住み、体毛がなく、女王を中心に真社会性の生態を持つ珍しいほ乳類のハダカデバネズミが、環境に適応する過程で熱からくる痛みを感じないように進化したことが明らかになりました。
https://gigazine.net/news/20161014-naked-mole-rat-feel-no-pain/

『生物はなぜ死ぬのか』

小林武彦/著 講談社現代新書 2021年発行

第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか より

ここまでの話で、生物の誕生から変化(変異)と選択(絶滅あるいは死)の繰り返しによる多様性の形成・進化そして生物やヒトの死に方について見てきました。前章では、私たちヒトの体内でわざわざ細胞を死なせるプログラムが遺伝子レベルで組み込まれていることを紹介し、ヒトが老化によって死に至る仕組みについてお話ししましたが、「死」の意味が少しずつ見えてきたでしょうか。
改めておさらいしておきます。遺伝子の変化が多様性を生み出し、その多様性があるからこそ、死や絶滅によって生物は進化してこられました。その過程で私たち人類を含むさまざまな生き物は、さまざまな死に方を獲得してきました。現在も「細胞や個体の死」が存在し続けるということは、死ぬ個体が選択されてきたということです。「進化が生き物を作った」という視点から考えると、「生き物が死ぬこと」も進化が作った、と言えるのではないでしょうか。
こうした段階を経て、いよいよ本書の主題である「そもそも生き物はなぜ死ぬのか」という問いを考える準備が整いました。

ハダカデバネズミが長寿のワケ

さて、バイオミメティクス(生物の構造や機能、生産プロセスを観察、分析し、そこから着想を得て新しい技術の開発や物造りに活かす科学技術)にならって長寿のコツを他の生物から学ぶことはできないでしょうか? 寿命に関しては、ヒトより長く生きられる生き物はあまりいないため、難しいように思いますが、注目に値する動物が1種います。第3章で紹介したハダカデバネズミです。
同じサイズのげっ歯類(ネズミの仲間)、たとえばハツカネズミの寿命が2~3年なのに対して、ハダカデバネズミは30年と10倍ほど長く生きます。すごい多様性の幅ですね。霊長類にたとえると、ヒトとほぼ同サイズのゴリラやチンパンジーの寿命は40~50年なので、もしハダカデバネズミ並みにヒトが長生きできたとすると、単純計算ではヒトの寿命はその10倍の500年生きることになります。ハダカデバネズミの長生きの理由を真似して、ヒトの寿命を延ばすことはできるのでしょうか?

ヒトはハダカデバネズミになれるか?

さて、それではハダカデバネズミのどこを真似したらヒトも同じように超長寿になれるのでしょうか? まず低酸素、低体温、低代謝などの生理的な部分は、簡単に真似するのは無理です。これは基礎研究でじっくりメカニズムを解明し、これらの生理現象と似た効果を作り出す薬やサプリメントを開発するしか方法はないでしょう。例えば活性酸素の発生を抑えるような薬です。
一方、社会的な変革のほうは可能かもしれません。この点について、ハダカデバネズミから学べることは2つあります。1つは子育て、もう1つは働き方です。
まず子育て改革ですが、ハダカデバネズミの女王のように産むことに特化したヒトを作るとまではいかないにしても、産むことを選択したカップルに社会全体としてのサポートを手厚くします。例えば3人以上子供を作ると養育費は国が負担する。
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2つ目の働き方改革ですが、ハダカデバネズミの「生涯現役」にならいます。現在の退職後の年金を若い世代で負担する日本の仕組みは、いつも世代間の人口バランスが取れているわけではないので、安定した運用は困難です。例えば現在の日本のように少子高齢化の状態では、若い人の負担が増えてしまいます。
そこで世代間の負担バランスを取るためには、歳をとってもできる仕事、やりたい仕事を一生続けられる仕組みを作るのはどうでしょうか。
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以上は私が考える理想論なので、現実にはうまくいかないことも多々出てくるかもしれません。ただ、ハダカデバネズミの多くの個体は昼寝をしています。みんなが競って仕事量を増やし成果を競う社会から、効率を上げてゆとりある社会に転換することが、社会全体のストレスを減らし、結果的にヒトの健康寿命を延ばすことができるかも、と私は思いますが、皆さんはどう思いますか?

死は生命の連続性を支える原動力

これまでお話ししてきたことで、生物共通の「死」の意味が見えてきたでしょうか。生き物にとって死とは、進化、つまり「変化」と「選択」を実現するためにあります。「死ぬ」ことで生物は誕生し、生き残ってくることができたのです。
化学反応で何かの物質ができたとします。そこで反応が止まったら、単なる塊です。それが壊れてまた同じようなものを作り、さらに同じことを何度も繰り返すことで多様さが生まれていきます。やがて自ら複製が可能な塊ができるようになり、その中でより効率良く複製できるものが主流となり、その延長線上に「生物」がいるのです。生き物が生まれるのは偶然ですが、死ぬのは必然なのです。壊れないと次ができません。これはまさに、本書で繰り返してきた「ターンオーバー」そのものです。
――つまり、死は生命の連続性を維持する原動力なのです。本書で考えてきた「生物はなぜ死ぬのか」という問いの答えは、ここにあります。
「死」は絶対的な悪の存在ではなく、全生物にとって必要なものです。第1章から見てきた通り、生物はミラクルが重なってこの地球に誕生し、多様化し、絶滅を繰り返して選択され、進化を遂げてきました。その流れの中でこの世に偶然にして生まれてきた私たちは、その奇跡的な命を次の世代へと繋ぐために死ぬのです。命のたすきを次に委ねて「利他的に死ぬ」というわけです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
1年前に、古本屋にあった『「長生き」が地球を滅ぼす』という本を読んだ。
本のタイトルにあるように、人間は他の生物をせっせと食べて、長生きするようになった。

「その流れの中でこの世に偶然にして生まれてきた私たちは、その奇跡的な命を次の世代へと繋ぐために死ぬのです。命のたすきを次に委ねて『利他的に死ぬ』というわけです」

私の死は利他的な行為ですか?
そういっても、まだ生きたいです。
知的生命体は、この地球以外の宇宙にいるのだろうか、・・・
とか。