じじぃの「科学・地球_109_46億年の物語・黒い地球・最初の玄武岩の殻」

【中1 理科 地学】 火成岩の分類 (12分)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=P0opIcVUlTw

玄武岩質のマグマができる過程

マグマのでき方1:中央海嶺ホットスポットのマグマ

大鹿村中央構造線博物館
マグマと岩石が共存している部分融解の状態では、融けやすい成分が多くマグマに入るので、かんらん岩質のマントルの部分融解により、玄武岩質のマグマができます。
https://mtl-muse.com/study/kashio-spring/magma1/

地球進化 46億年の物語 ブルーバックス

著:ロバート・ヘイゼン 訳:円城寺守 渡会圭子

はじめに より

岩石に刻まれた記録を調べるほど、生物と無生物のどちらも含めた自然界が、何度も形を変えているのがわかる。
これまで語られなかった壮大で複雑に絡み合った生命と非生命の領域には驚きがあふれている。私たちはそれらを分かち合わなくてはならない。それは私たちが地球だからだ。地球上の物質すべて、私たちの肉体をつくる原子と分子も、地球から生まれ、地球に戻る。私たちの故郷を知ることは、私たちの一部を知ることなのだ。
第1章 誕生 地球の形成
第2章 大衝突 月の形成
第3章 黒い地球 最初の玄武岩の殻
第4章 青い地球 海洋の形成
第5章 灰色の地球 最初の花崗岩の殻
第6章 生きている地球 生命の起源
第7章 赤い地球 光合成と大酸化イベント
第8章 「退屈な」10億年 鉱物の大変化
第9章 白い地球 全球凍結と温暖化のサイクル
第10章 緑の地球 陸上生物圏の出現
第11章 未来 惑星変化のシナリオ

                • -

『地球進化 46億年の物語』

ロバート・ヘイゼン/著、円城寺守、渡会圭子/訳 ブルーバックス 2014年発行

第3章 黒い地球 最初の玄武岩の殻 より

元素のビッグ6

地球の初期の進化は、相互に絡み合った2つの化学的事実の結果だった。1つは宇宙化学(元素のできかた)、もう1つが岩石化学(岩石のできかた)である。まず現れたのが宇宙化学であり、恒星とすべての重元素――周期表の水素とヘリウム(原子番号1番と2番)より先の元素――の生成だった。この宇宙では、いくつかの化学元素が優勢を占めるよう運命づけられた。とくに岩の多い地球型惑星では、酸素、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、そして鉄が、他の重元素すべてより大きな影響力を持ち、これら6つの元素で地球の質量の98パーセントを占める。地球の衛星である月、水星、金星、火星でも同様だ。
これら”ビッグ6”の元素は、特有の化学反応を経験してきた。大衝突のあとそれぞれが独自の形で、地球がなるべき姿になるのを手助けしている。その鍵は化学的結合だ。原子には安定した電子配列の状態というのがあり、そのために必要な電子の数としてよく知られているのが、2個、10個、18個という魔法の数だ。原子には、もともと持っている電子の数を増やしたり減らしたりして、この安定した状態になろうとする性質がある。しかしそのためには、電子を手放す原子と、それを受け入れる原子が存在しなければならない。
酸素は地球で電子を受容する主たる存在だ。どの酸素原子にも、核に正の電荷を帯びた陽子が8個ある。そこに負の電荷を帯びた電子が8個あれば電荷的にバランスが取れる。しかし酸素には常にさらに2つの電子を求めて、魔法の数である10にしようとする。この性質のために、酸素は自然界でも屈指の、反応しやすく腐食性の高い気体となっている。実は厄介な物質なのだ。

玄武岩

基本的に、鉱物の進化の物語は、その岩石に起こるべくして起こった過去の出来事によって決まる。鉱物が形成されるどの段階も、前段階からの流れで必然的に起きたことだ。地球に初めてペリドタイトの地殻が生じたのは重要な出来事だが、原始のマグマの海に生じた未熟な段階であり、ほんの束の間のことだった。やがてそれが冷えて硬くなると、密度が高すぎて地表近くには留まれなくなり、再び地球の深みへと沈んだ。地球の表面をおおうのに求められたのは、もっと密度の低い別の岩石だった。それが玄武岩である。
すべての地球型惑星の表面近くの岩石には、黒い玄武岩が最も多い。小惑星衝突の傷跡が残る水星の外側はほとんどが玄武岩だ。温度が高く山の多い金星、乾燥した赤い星の火星も同様だ。黒い斑点のように見える月の海は、黒い玄武岩の溶岩が固まったもので、白っぽい斜長岩の高地と鮮やかな対照をなしている。そして地球に目を移すと、すべての海の底を含め、地表の70パーセントが玄武岩だ。
玄武岩にはさまざまな特徴を持つものがあるが、2種類のケイ酸塩鉱物が主な成分であるのはすべてに共通している。1つは斜長岩。これはアルミニウムを含み、地球型惑星と月において最も重要、かつ地球の地殻に最も多い鉱物である。私がMITで師事したデイヴィッド・ウォンズ教授がかつてこんなアドバイスをくれた――「素性がわからない石を見せられて、何の鉱物が訊かれたら、『斜長岩』と答えておけば、90パーセントは正解だ」。2つ目は輝石である。ありふれた鎖状ケイ酸塩鉱物で、ペリドタイト(カンラン石)にも見られる。輝石は一般的な鉱物としては珍しく、ビッグ6の元素すべて(さらにそこまで一般的でない元素も)を含む場合がある。
玄武岩の主成分である斜長岩と輝石の成り立ちを理解するには、溶けたり固結したりする岩石の奇妙な習慣を考える必要がある。45億年前、地球のマグマの海が冷えると、まずカンラン石が形成され、そして少量の灰長石、そして大量の輝石ができた。その結果生じたケイ酸マグネシウムの岩がペリドタイトで、上部マントルの大半を占めていた。ペリドタイトの塊が形成されて沈むと、再び熱せられて一部がまた溶けた。
    ・
玄武岩質マグマが惑星の表面に現われるには、2つの補完的な方法がある。華々しいのは火山の噴火によるもので、ハワイやアイスランドなどで起こるように真っ赤なマグマが噴き出して川となって流れる。あのような劇的な噴火は、水をはじめとする揮発性物質が引き起こす。揮発性物質は2キロメートルもの地下では高い圧力がかかり、液状ケイ酸塩にずっと閉じ込められているが、地表近くでは爆発性のガスに変わる。爆発をともなう火山活動では、灰や毒性ガスを成層圏に放出し、車と同じくらいの大きさの”火山弾”を打ち込んで、周囲の土地を押しつぶすことがある。
こうして玄武岩が溶岩や灰として噴き出し、層が重なっていくうちに、数キロメートルに及ぶ高い山と何千平方キロメートルもの土地が黒い岩でおおわれる。このタイプの玄武岩質マグマと灰は、ガラス質が豊富で粒子が非常に細かいため、冷えるスピードが速く結晶化が起こる間もない。
その結果できたのが、溶岩が固まった、とりたてて特徴のない黒い地殻だった。他の特徴的なカンラン石玄武岩は、ペリドタイトが比較的浅いところ(地下30キロメートル以内)で部分的に溶けたときにしか生じないが、融解・凝固の第1段階に地下で形成された光沢のあるカンラン石結晶をいくらか含み、この緑色の結晶が黒色の岩石に彩を添えている。

じじぃの「東京五輪2020・海外メディアの報道は・英国・控えめだが壮大な演出!WBS」

東京2020オリンピック 夜空を彩ったドローンたち

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=bQy1PUSw77M

Naomi Osaka surprises everyone at Tokyo 2020 | 4 tennis players become flag bearers

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QELOcaK1EpU

Tokyo Olympics: Tennis star Osaka lights Olympic flame

Tokyo Olympics Medal Table Day 3

Tokyo Olympics LIVE: Watch opening ceremony and athletes' parade

23 July 2021 BBC Sport
I felt that Japan did that very respectfully and it was exactly what we would expect from Tokyo, to produce a ceremony that was very well thought through at this particular moment in time.
They had super control of it all, they understood what we are trying to do, what we are trying to achieve and I think the way the word 'together' has been added to the Olympic motto was very powerful because we are coming together.
https://www.bbc.com/sport/live/olympics/50973969

ワールドビジネスサテライトWBS

2021年7月26日 テレビ東京
【キャスター】大江麻理子 【解説】滝田洋一

東京五輪 試合3日目

日本の金メダル獲得数は7個で国や地域別ではアメリカと並び1位。
体操男子で日本が銀メダルを獲得した。
スケートボードの西矢椛選手はバルセロナオリンピック岩崎恭子さんの記録を塗り替え日本最年少記録で金メダルを獲得した。
また台風8号が接近していて競技日程への影響が懸念されている。
23日の開会式で最も注目を集めた演出の1つが光で浮かび上がらせたオリンピックのエンブレムと地球。
光は1824台のドローンという。ドローンを提供したのは半導体大手のインテル
インテルの「プレミアム・ドローン」の重さは約340グラムでLEDが4つ搭載されている。飛行位置を自動補正し風速11mまで対応可能という。
今日も厳しい暑さの中行われたテニス女子シングルス。大坂なおみは安定した強さで勝利し3回戦進出を果たした。
東京都心は昨日まで4日連続で最高気温は34度以上となっている。
アーチェリーでは一昨日ロシアの選手が熱中症になった。ウォール・ストリート・ジャーナルは「猛暑の五輪、厳しい戦いが待っている」としている。

海外メディアの五輪報道は?

●米国 「全てが落ち着かない五輪」
米国では開会式の視聴率が1988年のソウルオリンピック以来、最低となった。
主要メディアはコロナ禍で行われるオリンピックの異例さを伝えている。
ワシントンポストは日本語の禅という言葉を使って「すべてが落ち着かない、穏やかではないオリンピックだ」と大きな見出し。
ニューヨークタイムズも「日本国民のほとんどが再延期か中止を少なくとも普通ではない」とする記事を掲載。
●英国 高評価「控えめだが壮大」
英国・フィナンシャルタイムズでは「控えめだが壮大なゲームが始まった」とタイトルがつけられている。
開会式の控えめなトーンと最終走者に大坂なおみ選手を起用し、参加者の多様性を表したと評価している。
一方で、無観客の会場周辺では、オリンピック開催に反対するデモの声が聞こえたことも指摘されている。
タブロイド紙「デイリーメール」はこうした声とあわせ、我慢するという日本語の表現を説明し、今回のオリンピックが国民の我慢のうえに成り立っているとしている。
そのうえで「オリンピックの成功は日本のメダルの数と感染者の数で測られる」という日本人記者の言葉を紹介している。
●韓国 “ネガティブ”目立つ
韓国では新型コロナによって、日本が期待していた経済効果は吹き飛んだとするメディアがあるなど全般的にネガティブな取り上げ方が目立つ。
大会の開催に反対する取り上げたメディアも多く、公共放送局KBS「テレビはコロナ禍で強行されたオリンピックに日本国民の相当数が冷淡な反応を見せている」と伝えた。
韓国は今回、選手団に食事を提供する独自の給食センターを開設。
キムチやプルコギなどの韓国料理を準備し提供するとしている。
韓国は福島第一原発の事故以降、福島県など8県の水産物について輸入禁止措置を継続している。
韓国内では、今回選手村で福島県産の食材を使った料理が提供されることを懸念する声も出ている。
福島県産の農水産物は、放射性物質の検査を行い、安全なものだけが出荷されている。
大会組織委員会も検査結果を示して安全性を説明した。
●中国 一貫した支持の背景は
中国政府系の人民日報では、ウエイトリフティングや卓球など、中国人選手の活躍が大きく報じられている。
大会運営などに対しては概ね好意的な内容で、東京の感染拡大に対する批判的な報道はない。
国営放送も連日、東京大会を取り上げ、メディアセンターの感染防止策などを淡々と報じている。
中国政府も東京大会への支持を表明。
北京オリンピックでは欧米からは新疆ウイグル自治区の人権問題などを理由にボイコット論が浮上している。
中国外務省の趙立堅報道官は20日の記者会見で、23日に開幕する東京五輪について「中国は安全、安心な開催を期待し、日本のために力の及ぶ限りの支援を提供したい」と語った。
中国政府としては、この東京大会でオリンピックに政治は持ち込まないという姿勢を示し続けることで、北京大会の開催を円滑なものにしたいという思惑がありそうだ。
●フランス コロナ禍の五輪の意義
2024年にパリでオリンピックを開くフランス・マクロン大統領は「オリンピックの精神は協力の精神で、今の私たちが必要としているものだ開催は重要だ」と語った。
https://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/

じじぃの「科学・地球_108_46億年の物語・大衝突・月の形成」

ジャイアント・インパクト説

ウィキペディアWikipedia) より
ジャイアント・インパクト説(giant-impact hypothesis)とは、地球の衛星である月がどのように形成されたかを説明する学説。
巨大衝突説とも呼ばれる。この説においては、月は原始地球と火星ほどの大きさの天体が激突した結果形成されたとされ、この衝突はジャイアント・インパクト(Giant Impact、大衝突)と呼ばれる。また、英語ではBig Splash や Theia Impact と呼ばれることもある。原始地球に激突したとされる仮想の天体はテイア (Theia) と呼ばれることもある。
ジャイアント・インパクト説は月の形成に関する最も有力な説となっている。ただし、地球と月の成分構成などから疑問を唱える学者もおり、2017年には複数衝突説が発表されている。

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地球進化 46億年の物語 ブルーバックス

著:ロバート・ヘイゼン 訳:円城寺守 渡会圭子

はじめに より

岩石に刻まれた記録を調べるほど、生物と無生物のどちらも含めた自然界が、何度も形を変えているのがわかる。
これまで語られなかった壮大で複雑に絡み合った生命と非生命の領域には驚きがあふれている。私たちはそれらを分かち合わなくてはならない。それは私たちが地球だからだ。地球上の物質すべて、私たちの肉体をつくる原子と分子も、地球から生まれ、地球に戻る。私たちの故郷を知ることは、私たちの一部を知ることなのだ。
第1章 誕生 地球の形成
第2章 大衝突 月の形成
第3章 黒い地球 最初の玄武岩の殻
第4章 青い地球 海洋の形成
第5章 灰色の地球 最初の花崗岩の殻
第6章 生きている地球 生命の起源
第7章 赤い地球 光合成と大酸化イベント
第8章 「退屈な」10億年 鉱物の大変化
第9章 白い地球 全球凍結と温暖化のサイクル
第10章 緑の地球 陸上生物圏の出現
第11章 未来 惑星変化のシナリオ

                • -

『地球進化 46億年の物語』

ロバート・ヘイゼン/著、円城寺守、渡会圭子/訳 ブルーバックス 2014年発行

第2章 大衝突 月の形成 より

月はどうしてできたのか

この地球の始まりの話は、全体的にきちんとして筋が通っていると思えるが、すぐ目に付く1つの例外がある。それは月だ。月は無視できないほど大きく、これまでのほぼ200年間の研究で、説明するのがきわめて難しいことがわかった。
小さな衛星は理解しやすいものが多い。火星のまわりを回っている、不規則な形で都市くらいの大きさのフォボスダイモスという2つの衛星は、重力に捕獲された小惑星と考えられている。木星土星天王星海王星の周囲を回っている何十という衛星は、それら2つよりはるかに大きいが、惑星に比べればごく小さい。最大級の衛星でも、質量は親惑星の1000分の1をはるかに下回る。それらは惑星が形成されたときに、いらなくなったガスや塵でつくられ、ガス惑星のまわりを回っているが、そのさまはあたかもミニチュア太陽系だ。
ところが地球の衛星である月は対照的に、惑星である地球と比較しても、かなり大きい。直径は地球の4分の1以上、質量は約80分の1だ。なずそのような特異な衛星になったのだろうか?
歴史学、とくに地球科学や宇宙科学は、いかに創造的な物語を構築できるかが頼りだ(ただしその物語はおおよそ事実と一致していなければならない)。1つ以上の物語が観察と一致したら、”多次元作業仮説”という慎重なスタンスを取る。これは推理小説が好きな人にはおなじみの戦略だ。
1969年にアポロによる月面着陸という歴史的な偉業が果たされるまで、「巨大衛星の謎事件」の容疑者として、とくに注目されていた説が3つあった。広く認められていた科学的仮説の1つ目は分裂説という、1878年ジョージ・ハワードダーウィン(自然科学者である父チャールズ・ダーウィンほど有名ではないが)が提唱した説である。ジョージ・ダーウィンが考えたシナリオでは、初期のどろどろした状態の地球は中心に猛スピードで自転していたため、引き伸ばされて、やがてマグマの塊が地表から切り離されて軌道に乗った(太陽からの重力の助けも少しあった)。このモデルにおける月は、初期の地球の一部が壊れてできたものだ。このドラマチックな物語の、想像力あふれるバリエーションの1つでは、太平洋海盆が、母なる地球が月を産んだときの傷跡だと言われている。
第2は捕獲説だ。月は太陽系の初期に地球とは別につくられ、地球と似たような軌道を回る微惑星だった。あるとき、これら2つの天体が近くを通り過ぎ、大きな地球が小さな月を捕獲して、落ち着きつつあった地球の円軌道に巻き込んだ。小さな岩石性の火星の衛星では、そうした重力メカニズムがうまく働いたようなので、地球で同じことが起こってもおかしくない。
第3の仮説は共成長説(双子説)で、月はほぼ現在と同じ位置で、地球を回る軌道に残っていた塵や破片の大きな雲からつくられたというものだ。これは太陽とその惑星、またガス惑星とその衛星の成り立ちについての説に倣(なら)っていて説得力がある。これは太陽系についての理論で、何度もとりあげられるテーマだ――大きな物質のまわりに塵やガスや石の雲から小さな物質がつくられる。
これら3つの競合する理論の中で、正しいのはどれだろうか? この問いに答えようとする人々は、月からの石(6つのアポロ着陸地点で集めた380キログラムを超える標本)がもたらすデータを待たなければならなかった。

ねじのはずれた世界

45億年前、地球では数時間ごとに潮汐力によって海が膨らむ潮汐バルジ(膨張、隆起)が起こっていた。しかし地表が軸を中心に自転する(5時間で1周)スピードは、同じ軸を中心に公転している月(84時間で1周)のスピードより速いので、余分な質量のある潮汐バルジのほうが常に優位に立っていて、絶えず月を重力で引っ張っているため、月は軌道を回るたびにどんどんスピードが速くなる。惑星運動についての不変の法則は、およそ400年前にドイツ人の数学者、ヨハネス・ケプラーによって初めて提唱された。それによれば、衛星のスピードが速くなるほど、中心の惑星からの距離は遠くなる。月は公転軌道を周りながら、徐々に地球から離れていった。
    ・
すべての惑星ー衛星系が、必ずこのようなプロセスを経るわけではない。惑星の自転が衛星の公転スピードより遅ければ、容赦なくブレーキ効果が起こる。惑星の潮汐バルジがしだいに弱まると衛星の公転スピードも遅くなり、破滅へと近づく。やがて衛星はらせん状に惑星へと落下して飲み込まれる。これがジャイアント・インパクト説のまた違ったバリエーションだ。逆方向に自転している金星に衛星がないのも、おそらくそのためだ。金星の水がなくなり、今では焼けつくような厳しい環境の、生命のない世界になったことも、衛星のその悲惨な最期で説明できる。
地球ー月系が生まれて間もないころ、動きが遅くなった地球と加速される月との角運動量の交換は、現在よりはるかに大きかった。月が形成されて最初の100年、どちらの天体でもマグマの海が荒れ狂っていて、うねり、ゆがむこともあった。巨大なマグマが地表に流れ出し、月では同じようなマグマが盛り上がった。おそらくそのために月は1年に数十から数百メートル離れていき、同時に月の自転は最初の恐ろしいほどのペースから、少しづつ遅くなっていった。しかしこのような地面の浮沈は長くは続かなかった。地球と月が遠ざかるほど潮汐力がさらに衰える。距離が2倍になると重力は4分の1になる。距離が3倍になれば、重力は9分の1になる。
地面のうねりが繰り返され、地面の凝固が遅くなったが、止まることはなかった。大衝突から数百万年たたないうちに、地球と月の表面は黒くて硬い岩におおわれた。地面の浮沈(硬い岩のゆがみ)はささいな問題ではなかったが、それ以前の日常的なマグマの脹らみとはまったく違っていた。
明るい月は今でも、宇宙が創造と破壊が絡み合った場所であることを知らせてくれる。現在でさえ、私たちは宇宙からの突然の攻撃から逃れることはできない。危険な小惑星や彗星が、ときどき地球の軌道を横切っている。今から6500万年前には、1個の岩塊が恐竜を絶滅させた。これから数千万年以内には、他の巨大な岩塊が地球を標的にするだろう。人類の存続が種としての課題ならば、私たちは空を監視し続けたほうがいい。宇宙の隣人が無言の証言を行ってくれているからだ。変化はゆっくりで気づかないくらいかもしれないが、いつか悲惨な日が訪れる可能性はある。

じじぃの「韓国・文在寅訪日中止の余波・ウォン急落・金融危機が再来?プライムニュース」

韓国事情通が徹底分析 文在寅訪日断念の内幕 日韓関係改善の行方は 【後編】 2021.7.22

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/214611

文在寅訪日中止の余波 「反日」五輪で過熱か 韓国世論と政府の実情 【後編】 2021.7.23

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/215016

韓国事情通が徹底分析 文在寅訪日断念の内幕 日韓関係改善の行方は 【後編】

チェルノブイリの写真は酷すぎる!」韓国テレビ局が五輪開会式の放送で出場国を侮辱して大炎上!「国家の恥だ」【東京五輪

2021.07.25 THE DIGEST
7月23日、国立競技場で開催された東京五輪・開会式。韓国国内でもキー局が大々的にライブ中継合戦を繰り広げたが、『MBC』の放送内容があまりにも酷いと批判を浴びているのだ。
https://thedigestweb.com/topics_detail13/id=44185

金融危機がやって来る」と叫ぶ韓国銀行 年内利上げを予告、バブル退治も時すでに遅い?

2021.6.29 Yahoo!ニュース
韓国でバブル崩壊の可能性が高まる。必死で阻止に動く中央銀行と、見て見ぬふりの政界を韓国観察者の鈴置高史氏が解説する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53157596e36464982671eb9c7e60e93421f8fd1c

プライムニュース 「韓国事情通が徹底分析 文在寅訪日断念の内幕 日韓関係改善の行方は」

2021年7月22日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】中谷元(元防衛大臣 自由民主党中央政治大学院長 日韓議員連盟副会長 衆議院議員)、真田幸光(愛知淑徳大学教授)、鈴置高史(ジャーナリスト 元日本経済新聞編集委員
この1ヵ月、韓国・文大統領の訪日が現実のものとなるかどうか、日韓間で神経戦が繰り広げられてきたが、19日、韓国大統領府は訪日を断念すると発表するに至った。
五輪開催時の儀礼的な首脳会談に「成果」を求めた韓国側と、元徴用工や元慰安婦問題について「韓国側の主体的な解決」を求める日本側との隔たりが埋まらなかった模様だ。
政権の旗印として「反日」を掲げてきた文大統領が、ここにきて訪日と首脳会談を熱望した背景には何があり、思惑が外れた事で韓国はどう動く可能性があるのか?
気になるのは、文政権が日本はおろか、同盟国アメリカと並んで、その存在を強く意識していると見られる中国との関係だ。周知のように、中国はアメリカや欧州諸国から問題視されており、先のG7やNATOの共同声明にも、明らかな“中国けん制”姿勢が記されている。しかし、韓国の対北融和姿勢を懸念しているとされるバイデン政権や、一筋の光明も見いだせない日本との関係に見切りをつけ、拠り所を求めた韓国が中国に接近していく可能性はないのだろうか?
●韓国次期大統領選に中国は?
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長は「強固な韓米同盟の基本の上に価値を共有する国家と協力関係を強化しなければならない」と語った。
イカイメイ駐韓中国大使は「中国は韓国の外交政策を尊重するが韓米同盟が中国の利益を害してはいけない。中韓関係は決して韓米関係の付属品ではない」と語った。
真田幸光、「中国は韓国を取り込んで南北朝鮮を中国の支配下に抑え込むチャンスだと見ているのだと思う」
鈴置高史、「完全に台湾と同じ扱い。台湾の総統選の前は必ず中国は介入してくる。韓国だって属国だと思っている」
外交官について。
中谷元、「この大使は歴史ドラマで韓国の国王に中から来て頭を下げろと言っているような象徴。こんなことを民主主義は許してはいけない。ユン・ソクヨル前検事総長の言っていることは正論。それに対して中国が干渉することは内政干渉
中央日報の姿勢について。
鈴置高史、「中央日報がおかしいわけではない。ユン・ソクヨル前検事総長は正論を言っているが声がボディーブローのように支持率に効いてくる可能性がある。韓国人も中国が怖い。中国は怖いが傘下に入った時は結構良い思いをしているので、いざとなったら中国の傘下に入れば良いという意見もある」
中谷元、「まだ朝鮮半島朝鮮戦争が続いている。中国が攻めてきたわけで、韓国が平和で安定したのは米韓同盟。米韓同盟の基本を失うと韓国は中国の属国のようになる。ユン・ソクヨル前検事総長の正論をなくしたら韓国は終わり」

【提言】 「これからの韓国注目しておくべき事」

中谷元 「386 vs 経済成長世代」
 3は1990年代の30代、8は1980年代の学番、6は1960年代に生まれた人のこと。経済成長世代と意識のギャップがある。
真田幸光教授 「外為市場と国内世論」
 韓国は二度の金融危機を経験した。今又ウォンが急落している。もうひとつは国内世論。
鈴置高史 「窮鼠」
 窮鼠、猫を噛む。追い詰められた文在寅が何をしでかすか要注意だ。

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プライムニュース 「文在寅訪日中止の余波 反日 五輪で過熱か 韓国世論と政府の実情」

2021年7月23日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】松川るい防衛大臣政務官 自由民主党参議院議員)、武藤正敏(元駐韓国特文命全権大使)、李泳采(恵泉女学園大学教授)、黒田勝弘産経新聞ソウル駐在客員論説委員 神田外語大学客員教授
東京五輪開幕に合わせた文在寅大統領の訪日と日韓首脳会談の実施が、【見送り】となった。
残り任期10ヵ月を切る文在寅政権は、日韓の間に積み上がった懸案事項を動かせないまま、“戦後最悪”の日韓関係を次の政権へと引き継ぐことになるのか?両国政府が歩み寄りを断念した背景として、それぞれの国民感情はどのように影響したのか?
菅首相×文在寅大統領・日韓首脳会談の契機は
今後の可能性は(G20首脳会合、ASEAN日中韓首脳会議、日中韓首脳会議について)。
松川るい、「菅首相文在寅大統領の会談の可能性はあると思っている」
黒田勝弘、「菅首相文在寅大統領の会談のチャンスはあると思う。積極的な日韓関係を焦ってというところもあるので、日本側はそれをうまく利用して取引するということ」
李泳采、「文在寅大統領の支持率は46%、歴代の大統領で一番高い。次の大統領も文大統領の影響のもとで行われる。文大統領のもとで歴史問題が解決できるなら最後のチャンス」
文大統領支持率(19日発表)
不支持51.2%、支持45.5%。
武藤正敏、「急激に上がっている。理由は対日関係だと思う、韓国の人たちが日本にけしからんと。いま日韓関係を悪くしているのは日本だ、文大統領は一生懸命やっているのに可哀想だという意識があるのではないか」
李泳采、「米韓首脳会談の結果、G20を含めて外交成果が文大統領の評価を上げている」

【提言】 「残り任期10ヵ月弱…文政権と日本はどう向き合うべきか」

黒田勝弘 「名分より実利」
 日韓の間で徴用工、貿易管理問題で実利を考えて行う。
李泳采  「戦略外交」
 日米韓のことを安全保障で考えて行動する。
武藤正敏 「文在寅政権より韓国とどうつき合う」
 任期がほとんど終わりの文在寅政権より、韓国国民の動きを注視する。
松川るい 「筋ある対話」
 徴用工問題で筋を曲げる必要はないが、対話は必要。
https://www.fnn.jp/subcategory/BS%E3%83%95%E3%82%B8LIVE%20%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9

じじぃの「科学・地球_107_46億年の物語・誕生・地球の形成」

【宇宙の誕生】太陽の誕生

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=DghKO8LlFHs

地球進化 46億年の物語 ブルーバックス

著:ロバート・ヘイゼン 訳:円城寺守 渡会圭子

はじめに より

岩石に刻まれた記録を調べるほど、生物と無生物のどちらも含めた自然界が、何度も形を変えているのがわかる。
これまで語られなかった壮大で複雑に絡み合った生命と非生命の領域には驚きがあふれている。私たちはそれらを分かち合わなくてはならない。それは私たちが地球だからだ。地球上の物質すべて、私たちの肉体をつくる原子と分子も、地球から生まれ、地球に戻る。私たちの故郷を知ることは、私たちの一部を知ることなのだ。
第1章 誕生 地球の形成
第2章 大衝突 月の形成
第3章 黒い地球 最初の玄武岩の殻
第4章 青い地球 海洋の形成
第5章 灰色の地球 最初の花崗岩の殻
第6章 生きている地球 生命の起源
第7章 赤い地球 光合成と大酸化イベント
第8章 「退屈な」10億年 鉱物の大変化
第9章 白い地球 全球凍結と温暖化のサイクル
第10章 緑の地球 陸上生物圏の出現
第11章 未来 惑星変化のシナリオ

                • -

『地球進化 46億年の物語』

ロバート・ヘイゼン/著、円城寺守、渡会圭子/訳 ブルーバックス 2014年発行

第1章 誕生 地球の形成 より

化学反応の始まり

ビッグバンの直後に起こった最初の化学反応で分子がつくられた。いくつかの原子が1つにまとまったものだ。星の内部で水素原子が融合してヘリウムができる以前から、原子2個の水素分子(H2)が、深淵宇宙のどこかで化学的に結びついていた。それぞれの水素原子には電子が1個しかない。電子は2個で安定するので、これはやや不安定な状態だ。そのためにこの水素原子が出会うと、協力し合って分子を形成し、安定しやすい2個の電子を共有する。ビッグバンのあと大量の水素があったとすれば、水素分子はきっと最初の星々の誕生以前から存在し、最初の原子が生まれてからずっとこの宇宙の主役であり続けている。
最初の超新星爆発のあと、さまざまな元素が宇宙へと拡散し、他の多くの分子がつくられたはずだ。初期の例の1つとしてあげられるのが、水素原子2個と酸素原子が結びついてできた水(H2O)だ。おそらく窒素(N2)、アンモニア(NH3)、メタン(CH4)、一酸化炭素(CO)、そして二酸化炭素(CO2)分子も、超新星の周囲に多く存在していたのだろう。これらの分子はすべて、惑星の形成と生命体の始まりに、重大な役割を果たすことになる。
そして鉱物が現れた。それは化学的に完成し、原子が秩序だって並んでいる結晶質の固体である。鉱物ができるのは、それをつくる元素の密度が高くなる一方、原子が整列して小さな結晶ができるくらい温度が低いという状況が必要だった。ビッグバンからわずか数百万年後、最初に星が爆発したときそのまわりをおおっていたものが温度を下げながら拡散し、そのような反応が起こるには打ってつけの状況ができた。おそらく純粋炭素の微小な結晶(ダイヤモンドとグラファイト)が、宇宙で最初の鉱物だった。この先駆的な結晶は細かい塵のようなもので、1つ1つの粒は小さくても、宇宙でダイヤモンドのきらめきが少し見えるくらいの大きさはあったと思われる。まもなく、これら結晶構造の炭素に加え、ありふれたマグネシウム、カルシウム、ケイ素、窒素、酸素を含む高温個体が現れた。
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宇宙では何事も一度しかないということはない(おそらくビッグバンを除いて)。大昔に爆発した星の残骸はたえず重力にさらされて、まとまろうとする。前世代の星の断片はこうして新しい種類の星の種ともいうべき新たな星雲を形成する。そのだれもが星間ガスと、以前あった多くの星のがれきの塵から成る。新しい星雲はどれも以前のものより鉄が多いが、水素は少ない。このサイクルが137億年続いていて、古い星が新しい星をつくり、ゆっくりと宇宙の構成を変える。何百億もの星が、何百億もの銀河に出現しているのだ。*太古の時代
およそ46億年前の地球の誕生は、宇宙の歴史の中で何兆回と繰り返されてきたドラマだった。どの恒星も惑星も、わずかなガスと塵が漂う真空に近い空間で生まれた。個々の物質の粒子は肉眼では見えないほど小さいが、全体的としては広大な空間におよび、星を形成する雲が銀河の半分に広がっているのがわかる。何十億年も前、太陽系の誕生には重力がひと役買っている。太陽は軌道を回る惑星の子供たちの中で、唯一の巨大な恒星として生まれた。太陽の表面では核反応が起こり、近くの惑星に光と熱を浴びせた。そのおかげで私たちの故郷たる地球も、生命体が棲む世界へ向かって頼りない一歩を踏み出すことができたのだ。
そのような壮大な出来事は、ふつうとは違うことに思えるかもしれないが、地球の形成につながったのと同じような現象は、日常的に起こっているのだ。人間の体もその住まいも、地球をつくっているのとまったく同じ元素でできている。恒星や惑星の元の塵やガスを集め、元素を星にまとめあげたのと同じ重力が、私たちをこの地球につなぎとめている。一般的な物理学や化学の法則も、地球で初めて生まれたものではない。
岩石、星、生命が語る教訓も同じように明確だ。地球を理解するには、人間の生活を基準とした、ちっぽけな時間的、空間的スケールとは縁を切らなければならない。宇宙には何千億という銀河があり、それぞれに何千億という星が存在する。私たちはその宇宙でも他に類を見ない、小さな世界に住んでいるのだ。同じように、私たちはできてから何千億日もたっている宇宙の中で日々をおくっている。そのような宇宙で意味や目的をさがしても、人間が存在できる恵まれた時代や場所では見つからないだろう。空間と時間のスケールは想像を超えるほど大きい。けれども自然法則によって支配された宇宙の成り立ちは、いずれ解明されるときがくる。そのような宇宙には多くの意味がある。

じじぃの「東京五輪2020・開会式の舞台裏・プロジェクションマッピング!ズームイン・サタデー」

Olympic Games Tokyo 2020 Opening Ceremony #オリンピック #開会式 #Tokyo2020

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kR9JPSU-g8E

Olympic Winter Games PyeongChang 2018 Opening Ceremony

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=i69CWzmdxyQ

Olympic Games Tokyo 2020 Opening Ceremony

Tokyo2020 Watch ‘The Power of Sport’ - the 2nd projection mapping show

https://twitter.com/tokyo2020/status/889456566235045888

【独占密着】東京五輪開会式の舞台裏 世界最高の映像を届けろ!数々の試練に挑んだニッポンの技術者たちの2年4ヵ月

2021年7月23日 Yahoo!ニュース
電機メーカーの大手・パナソニックが、オリンピックに向けて開発を進めていたのが、大型の業務用プロジェクターだ。
平昌五輪の開会式で使用されたプロジェクターは全部で80台。それに対して、今回東京で使用するのは60台あまり。開発段階から「大きさ」を変えずに「明るさ」を2倍にあげたことで、少ない台数でも平昌五輪を超える演出が可能になったのだ。
実際に開会式で使用する映像をピッチに映し出しながら、本番に向けたリハーサルが行われる。連日、夜遅くまで出演者も交えて、演出の流れを確認していく。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bfd61db27fe221745638c2dfa13214cfbbed3b3?page=3

ズームイン!!サタデー

2021年7月24日 日本テレビ
【司会】梅澤廉、望月理恵

東京2020大会開会式 最新テクノロジー&パフォーマンス

きのう夜、国立競技場で東京五輪 開会式が無観客の中行われた。
大坂なおみ選手が最終走者として聖火を灯した。
太陽と富士山を表現し、球体が花のように開くことで生命力と希望を示しているという。
開会式と言えば最先端のテクノロジープロジェクションマッピング
担当したのは日本の企業パナソニック
2008年北京五輪では五輪マークが2万5000個のLEDライトで中に浮いた。
2018年平昌五輪では空を彩ったのは1200機以上のドローン。当時のギネス世界記録を更新した。
国立競技場の上空に現れたのは1824台のドローン。市松模様のエンブレムを作り出した。
あやとりで人間の血液、神経や心のうちを表現している。
そして球体となり夜空に地球が浮かび上がる。さらに前回の東京五輪で生まれたピクトグラムをパントマイムで表現した。
多様性を認めあい、繋がり合う世界を表現しているという。
https://www.ntv.co.jp/z-sat/

じじぃの「科学・地球_106_学者の暴走・学問の再建に向けて・日本は世界の希望」

2021 Toyota Big Game Commercial: Jessica Long's Story | Upstream

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fqWG5_7nwyk&t=3s

トヨタからの希望のメッセージ :水泳選手のジェシカ・ロング

2021年02月10日 プロライフ
アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
ロシアの孤児院にいたジェシカちゃんは、障害を持って生まれてきました。足を切断しなければなりませんでした。
アメリカの夫婦がこの子を養子とする前に、障害者であるけれど、どうしますか?尋ねられて、夫婦は「簡単な人生ではないかも知れませんが、素晴らしい人生となるでしょう」と答えました。「その子と早く会いたいです。」
https://blog.goo.ne.jp/thomasonoda/e/82b144ae483667dbf4505d3078983fa9

学者の暴走 (扶桑社新書

掛谷英紀
学者は本当に信用できるのか?
イデオロギー」「金銭(利権)」「同調圧力」によってウソをつく学者たち。そして新型コロナウイルスでは学者の罪が疑われている。倫理感なく突き進む学者の実態に警鐘を鳴らし、学術界の悪の正体を暴く!
第1章 新型コロナウイルスと悪魔の科学
第2章 科学とは何か
第3章 日本の科学の弱点
第4章 世界の学問の危機

第5章 学問の再建に向けて

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『学者の暴走』

掛谷英紀/著 扶桑社新書 2021年発行

第5章 学問の再建に向けて より

4 日本は世界の希望

日本をポリコレのアサイラム(保護区)に

2021年2月のスーパーボールで、日本企業が出した1本のCMが米国人に絶賛された。スーパーボールといえば、米国で最も視聴率をとる番組として知られ、放映されるCMは毎年注目を浴びる。そこに、トヨタが次のようなCMを流した。
主人公は、ジェシカ・ロングというパラリンピックの水泳金メダリストである。彼女はシベリアで両足を切断しなければならない状態で生まれてきた。米国で養子を探していた夫婦に1本の電話が届く。その女の子の存在を知らせる電話である。その夫婦は、彼女の障碍(しょうがい)を知ったうえで、養子に取ることを決断する。その物語を再現して映像化したCMである。
4章で述べた通り、米国では妊娠中絶を推進する左派の力が勢いを増している。自分に邪魔になる命を奪うのは自分の権利であるという考えが、ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス:政治的/社会的に公正中立であるという考え方や概念のこと。直訳すると「政治的正しさ」。その意味合いの幅が広がって行き現在では、人種や民族、性別、性的指向、身体障がい者など偏見、軽蔑、差別の対象となりうるグループについて語るさいに、人々の不快感を最小限にすることを意図していると思われる表現を使用することを指す場合にも使われるようになった)的には正当化されている。その中で、障碍のある赤ん坊を引き取るというこの物語は、命を大事にすべきというメッセージとして、保守派に限らず多くの人々の感動を呼んだ。全米が注目する中、日本企業がこのCMを発信できたことは快挙と言えるだろう。
実は今、日本はポリコレから最も自由な先進国である。麗澤大学のジェイソン・モーガン准教授とネット番組で共演したとき、彼は「日本は世界の希望である」と発言した。ポリコレが浸透し、世界で自由な発言ができなくなる中、日本にはまだ言論の自由が残っているというのである。
言論の自由は学問の礎であり、ポリコレは真理を探究する科学そのものの否定である。日本が欧米諸国と比べてポリコレの浸食を受けていないことで日本の科学が受ける恩恵は、3章で述べた日本文化の短所を遙かに凌ぐ。
では、なぜ日本の大学にはポリコレの浸食が少ないのか。実は大学運営において、日本は諸外国と違って成功している面がある。日本の成功をもたらしたのは、教養学部の廃止である。これにより、理系の教員や学生を文系学者のイデオロギー支配から守ることに成功した。
米国の大学は、4年間リベラル・アーツ(教養)教育が中心で、本格的な専門教育は大学院に入ってからである。このリベラル・アーツの部分を、ポリコレを振りかざす左翼教授たちに支配されてしまったのである。この結果、ポリコレに反する教員や生徒が、大学から追い出される事態が相次いでいる。ブレット・ワインスタインが、有色人種だけがキャンパスに来られる日を作ることは逆差別だと主張しただけで、大学教授の職を追われたのは前章で述べた通りである。
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現在、少子化の進行と文科省天下り先を確保するための大学の作りすぎて、日本の大学は学生の確保に苦労しており、結果として中国人留学生に依存する体質になってしまっている。これは安全保障の観点から好ましいことではない。新型コロナウイルスパンデミックで社会のリセットが起きている今、学生確保の柱を世界中の国からポリコレ難民を受け入れることにシフトすればよいだろう。
なお、今日本の各大学で開設されている英語の教育プログラムの最大の問題は、それぞれの大学が小規模なものをバラバラに行っていることである。ベン・シャピーロの言う通り、大学の大きな機能としてソーシャル・ファブリック(コネ作り)がある。それぞれの地域の大学が協力して、1、2年生の間の基礎科目は沢山の留学生が同じキャンパスで授業を受けるシステムを導入すれば、学生にとってはその間に多くの仲間を作るチャンスになる。そういう学生目線に立った教育を全く考えないところが、今の日本の文部科学省と各大学の闇である。
このような改革を実現するためには、左翼の影響が強い日本学術会議の体制を刷新することも望まれる。日本学術会議は外国の科学アカデミーに相当するものである。その英語名もScience Council of Japanであって、直訳すれば日本科学評議会である。海外主要国の科学アカデミーは、自然科学者だけからなる組織である。また、ほとんどの国で政府とは独立した民間組織である。日本学術会議も、この際世界の趨勢に合わせて自然科学者だけからなる民間の組織に衣替えすれば、大学における教養学部廃止と同じ効果があるだろう。
もちろん、私は人文学や社会科学の存在意義を否定しているわけでは決してない。人文学や社会科学は別のアカデミーを作ればよい。