Sputnik Remembered; First Satellite Launched 4 Oct. 1957
SOVIET FIRES SATELLITE INTO SPACE
SOVIET FIRES SATELLITE INTO SPACE: IT IS CIRCLING THE GLOBE AT 18,000 M.P.H.; SPHERE TRACKED IN 4 CROSSINGS OVER U.S.
Moscow, Saturday, Oct. 5--The Soviet Union announced this morning that it successfully launched a man-made earth satellite into space yesterday.
http://movies2.nytimes.com/learning/general/onthisday/big/1004.html
『世界史大図鑑』
レグ・グラント/著、小島 毅、越前敏弥/訳 三省堂 2019年発行
全世界の人々がこの衛星を指さしている スプートニクの打ち上げ(1957年)
1957年10月4日、ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げて、宇宙空間の状態を観測した。3ヵ月間軌道にとどまったのち、地球の大気圏にもどって焼失した。
スプートニクが象徴したのは科学の躍進だけではなかった。西側との冷戦のただなかにあったソ連にとって、これはめざましい障害でもあり、軍事的・政治的に甚大な波及効果があった。アメリカは核攻撃の脅威をより強く感じるようになる。ソ連はいまや超大国としてアメリカに衝撃を与え、「宇宙開発競争」が勃発して、技術の優位をめぐる両国間の必死の競争がはじまった。
アメリカの追走
スプートニクは「宇宙時代」の到来を告げる出来事としてメディアで大々的に採りあげられ、世界じゅうの人々の想像力を掻き立てた。1958年までにアメリカはアメリカ航空宇宙局(NASA)を創設したが、1961年にソ連がユーリイ・ガガーリンを地球の軌道に送り、宇宙へ出向いたはじめての人間とした際には、ただ見守っていることしかできなかった。
アメリカは1962年にジョン・グレンを軌道へ送り出してこれに追いつき、1967年までにサターンVという、月まで到達できる力を持つロケットを作った。1969年、スプートニク1号の打ち上げから12年後に、アメリカのアポロ11号から月におり立ち、月面を歩いた最初の人間となる。