じじぃの「人の生きざま_789_文・在寅(韓国の大統領)」

朝鮮半島の今を知る」(23)文在寅大統領をどう見るか-文在寅政権の歴史的課題と日韓関係

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lOpNMZmMbg8

「顕忠日追悼式」で、韓国の文在寅大統領

文在寅

ウィキペディアWikipedia) より
文在寅ムン・ジェイン、1953年1月24日 - )は、韓国の政治家、弁護士、市民活動家。第19代大統領。
北朝鮮からの避難民の息子として生まれる。弁護士として市民運動や人権運動に参加したのち、盧武鉉政権で大統領側近として活躍した。その後、国会議員に当選、新政治民主連合代表や共に民主党代表を務めた。2012年12月19日の大統領選挙では朴槿恵に惜敗したが、朴槿恵の弾劾・罷免に伴う2017年5月9日の大統領選挙で当選し、同年5月10日に大統領に就任して在任中。

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韓国の理解し難い反日政策に埋め込まれた、文在寅の「真の野望」

2019.8.30 ダイヤモンド・オンライン
●日韓関係を正しく理解しないと国際政治の未来予測を間違える
以前、当連載の記事で、N国党の躍進の陰に世界的なポピュリズムが進行している影響があるという話をしました。

現在進行形で起きている韓国の文在寅政権による対日批判も、「日本を批判する政治家が国民の支持を得やすい土壌がある」というポピュリズムが問題の背景にあります。

私は未来予測の専門家としての顔も持っており、令和の時代がどのような方向に動くのかを研究していますが、ポピュリズムは今の時代を読み解く重要なキーワードの1つです。
https://diamond.jp/articles/-/213314

文在寅の暴走が止まらない! 今度は敵国・北朝鮮の英雄を称賛

週刊新潮 2019年6月20日号掲載
今月6日、朝鮮戦争の犠牲者を追悼する「顕忠日追悼式」で、韓国の文在寅大統領(66)が北朝鮮の英雄を称賛してみせたのだ。
韓国人記者によれば、
「文大統領が言及したのは金元鳳という人物なんです。彼は1919年に義烈団を組織して日本の田中義一陸軍大将の暗殺を企てるなど苛烈な運動を展開。そこまでは良いのですが、その後、48年に北朝鮮へ渡って、北朝鮮国家樹立に参加するのです。朝鮮戦争では韓国を相手に果敢に戦い、金日成から最高位の勲章まで授けられている」
敵国の英雄を、大統領自ら、慰霊祭で称賛してしまったワケだが、暴走はそれだけではなかった。
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/06200556/?all=1

『月刊Hanada』

2019年1月号 飛鳥新社

隣国のかたち拡大版 韓国の知的レベルはこの程度だ 【執筆者】室谷克実 より

韓国人には”瞬間湯沸かし器”のような性格の人が多い(日本のネットでは「火病(ファビヨン)患者」などとするが、医学用語としての「火病」は鬱(うつ)状態に似ている)。

「われわれの知識は絶対に正しい」と信じている。だから、「われわれの知識」と違う指摘に接するや、”瞬間湯沸かし器”のように怒り始める。

安倍晋三首相は判決の直後、11月1日の衆院予算委員会で「当時、国家総動員国民徴用令には募集と官斡旋、徴用があった。今回の裁判の原告は募集に応じたもの」「日本政府は今回の事件を旧朝鮮半島出身労働者の問題と捉えている」と答弁した。
4人の原告は、朝鮮人に徴用令が適用される前に日本に渡ってきて就職した。自由意志による出稼ぎ労働者であり、徴用されたのではない。
ところがこの安倍答弁は、「戦前、戦中に日本で働いていた朝鮮人はみんな、徴用の被害者である」とする”われわれの正しい知識”とは違った。だから瞬間湯沸かし器が自動着火され、爆発したのだ。
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文在寅大統領が11月9日、経済の2トップ(大統領府の政策室長と副首相兼企画財政相)を更迭した。
が、それは経済界や保守系紙の批判に応えるどころか、所得主導成長路線をいっそう強力に進める態勢の強化だった。「政策も人事もさらに左旋回、馬耳東風の文大統領」とは、朝鮮日報(11月10日)社説の見出しだ。
彼は、違う立場にいる人々の攻撃には「本当に何1つ動じることはない」と述べている。”われわれ(正確には彼と側近)の正しい知識”だけを根拠に動く政治家なのだ。
”われわれの正しい知識”に依(よ)れば、現代韓国のすべての悪は朴正煕(元大統領)に発する。だから、朴正煕的なるものを一掃しなければならない。
セマウル運動(勤勉・自助・共同を標語とした農村改善運動)を潰し、朴正煕が揮毫(きごう)した額を外し、朴正煕が記念植樹した木まで切り倒すのだ。
彼の頭のなかでは、朴正煕的なるもの=親日派=財閥=保守派であり、韓日条約・経済協定は「的なるもの」どころか「そのもの」だ。

じじぃの「量子もつれ・実現へのカウントダウン!光の量子コンピューター」

Quantum Computers - FULLY Explained!

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PzL-oXxNGVM

世界で開発競争「量子コンピューター」 東大が新技術

2019年05月18日 NHKニュース
離れた物質の間で情報を瞬時に移動させる「量子テレポーテーション」と呼ばれる技術を利用して、新型の量子コンピューターの開発に取り組んでいる東京大学の研究チームが心臓部となる回路を開発したと発表しました。
世界的に開発競争が進む量子コンピューターの小型化などが期待できる新技術として注目されます。
https://newspicks.com/news/3903840/

究極の大規模汎用量子コンピュータ実現法を発明

2017年09月22日 EE Times Japan
1つの量子テレポーテション回路を繰り返し利用
東京大学工学系研究科教授の古澤明氏と同助教武田俊太郎氏は2017年9月22日、大規模な汎用量子コンピュータを実現する方法として、1つの量子テレポーテーション回路を無制限に繰り返し利用するループ構造の光回路を用いる方式を発明したと発表した。
これまで量子コンピュータの大規模化には多くの技術課題があったが、発明した方式は、量子計算の基本単位である量子テレポーテーション回路を1つしか使用しない最小規模の回路構成であり、「究極の大規模量子コンピュータ実現法」(古澤氏)とする。
https://eetimes.jp/ee/articles/1709/22/news018.html

『光の量子コンピューター』

古澤明/著 インターナショナル新書 2019年発行

難題打開へ布石 より

振り返れば、2009年当時は、まだ量子コンピューターの世界的な研究開発競争が激化しておらず、自分の好きなように研究を進めることができた牧歌的な時代だった。そうした中、9者間の量子もつれの複雑な実験装置は、科学雑誌『ネイチャー』に写真とともに紹介された。アメリカの物理学者で、レーザー光を用いた精密な分光法の発展に貢献したことで、2005年にノーベル物理学賞を授与されたジョン・ホール教授も、この実物を見て思わず。「クレージー!」と叫んだくらいだ。他にこのような実験に取り組んでいる研究者は、世界中を見まわしてもどこにもいなかったし、今も現れていない。
そして、このとき、私が思ったのは、「こんなことができるのは、日本人くらいだろう」ということだった。日本人の祖先は、田んぼに糸を引いて1本1本決まった位置に正確に稲を植えていく農耕民族だ。几帳面で手先が器用で根気強い。そのため、こんな田植えをするような強い根気が求められる実験は日本人にしかできないだろうと感じたのである。
一方で、日本人には、堅実過ぎるという欠点がある。1996年にカルテックカリフォルニア工科大学 Caltech)に留学して最も驚いたことは、アメリカ人のおおらかさや無邪気さだった。日本人の場合、装置を使用する際には、あらかじめマニュアルをきちんと読んで、たとえば「ノブはこれ以上、回してはいけない」と書かれていれば、それを忠実に守ろうとする。ところが、アメリカ人はマニュアルをまったく読まずに、平気で限界の3倍くらいノブを回したりする。それによって、たとえ装置が壊れてしまっても、「壊れちゃったよ!」と笑いながら、楽しそうに実験をしている。野球にたとえれば、日本人がバンドで確実に点数を取ろうとするのに対し、アメリカ人はいつも無邪気にフルスイングしてくるような感じだ。そして、それにより、ときどき大ホームランを打ったりするのである。
日本人は自分で勝手に限界を定めてしまいがちで、言われたことは守ろうとするが、逆にそのせいで小さく収まり過ぎているということである。バンドの姿勢から、ホームランを打つことは決してできない。

実現へのカウントダウン より

ループ型光量子コンピューターの強みをまとめると、主に次の3点になる。①1本の光路上で1列に連なった光パルスを用いる方法を生かしながら、ループ内で光パルスを周回させ続けることで、1個の量子テレポーテーション回路を無制限に使用でき、どれほど大規模な計算でも実行できること。②構成要素は1ブロックの量子テレポーテーション回路とループ構成だけで、最小限の光学部品しか必要としないこと。③量子テレポーテーション回路の機能の切り替えパターンを適切に設計すれば、すべての光パルスを使って無駄なく効率のよい手順で、あらゆる計算が実行できることだ。
したがって、光量子コンピューターの大規模化と、それに必要なリソースやコストを大幅に減少させることができる。
このループ型光量子コンピューターは、将来的には、さまざまな量子アルゴリズムやシミュレーションを実行するための標準的プラットフォームになると考えている。実用レベルまで大規模化しうる光量子コンピューターのデザインを追求した先に見いだした究極の光量子コンピューター方式と言えるだろう。
これら2つの時間領域多重量子計算方式による量子コンピューターは、近日中の原理検証を目指して研究開発中だ。
今後、まずは大型の光量子コンピューターの実現を目指すが、光量子コンピューター開発の最終ゴールは光チップ化だ。それにより、モバイル機器に搭載できるようになるかもしれない。これは20年先の実現を目指している。
また、量子計算処理を実現できた段階で、それをネットワーク化していくことにより、光量子通信に発展させていきたいと考えている。将来、光量子コンピューターが実現し、さらに、光量子通信に拡張していくことで、スーパー・スーパー・コンピューターネットワークが実現するものと期待している。それが私の究極の目標だ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館から、古澤明著『光の量子コンピューター』という本を借りてきた。
本のページをパラパラめくったときから、歯か立たないと分かっていた。
量子もつれ」がやたらと出てくる。
借りられれば、何でも借りていい、というもんじゃない。
この本には、結構日本人が登場する。
ということだけは分かった。 (^^;;

じじぃの「科学・芸術_848_中国の企業・阿里巴巴集団(アリババ・グループ)」

『世界の覇権企業 最新地図』

現代ビジネス研究班/編 KAWADE夢文庫 2019年発行

阿里巴巴集団(Alibaba Group アリババ・グループ) 「アリペイ」は、なぜ中国の銀行を浸食しているのか? より

中国の大手銀行は、他の国にない脅威にさらされている。アリババのスマートフォンを使った電子決済システム「支付宝(アリペイ)」によって、中国の大手銀行は痩せ細っていっているからだ。
中国人の生活はアリペイひとつで成り立つ。「アリペイ」があれば、キャッシュをもたずに買い物もできるし、地下鉄にも乗れるし、レストランで食事もできる。「アリペイ」が浸透していったおかげで、中国人の生活習慣のなかから、銀行で現金を引き出すことは、ほとんどなくなってしまった。
そのため、銀行のATMの利用者は激減した。多くのATMは採算が採れなくなり、撤去に向かっていった。さらには、小口の送金にも、「アリペイ」を利用する人が増え、銀行の業務はここでも縮小した。
しかも、アリババは、「余額宝(ユーウーバオ)」という金融サービスもはじめている。これは「アリペイ」の口座段高を低リスクの金融商品の投資に充(あ)てるというマネー・マーケット・ファンドだ。年間利回りは3%以上とされる。これに魅せられて、消費者は銀行預金を「アリペイ」口座に移したから、これまた中国の銀行にとって打撃となっている。一方、「ユーウーバオ」は、世界最大のマネー・マーケット・ファンドに成長している。
電子決済サービスは、アリババの「アリペイ」の専売特許ではない。SNSで有名なテンセント(騰訊)も電子決済サービス「微信支付(ウィチャットペイ)」を登場させ、キャシュレス化をさらに進めた。
「アリペイ」「ウィチャットペイ」ふたつの電子決済総額は中国のGDPの2倍にも達しているくらいだから、銀行の業務は縮小の方向に移り、経営は悪化した。中国の銀行の窓口決済業務は、最盛期の10分の1以下になっているという。2015年、中国の4大商用銀行ではおよそ163万人が働いていたが、このうち6万人以上が人員削減の対象になったという。
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アリペイは海外にも拡大し、いまは70ヵ国で使用可能になっている。各国でアリペイが浸透するなら、それぞれの国の銀行が痩せ細っていくことになる。アリババやテンセントが、巨大な金融機関になる日がくるかもしれないのだ。
また、中国共産党政権は、アリババ、テンセントを押え込もうとせず、既存の銀行と両立させようとしているようだ。中国工商銀行をはじめとする中国の4大銀行は、すべて国有銀行である。「アリペイ」や「ウィチャットペイ」の浸透によって、国有企業がぐらつく事態は、政権にとっては本来、好ましいものではないだろう。
だが、現実には中国政府は「アリペイ」や「ウィチャットペイ」の成長を邪魔はしない。世界各国にも浸透できる能力をもつシステムは、中国の覇権確立に役立つからだろう。その一方、政府は国有銀行をぐらつかせたままにはできない。中国政府は、国有銀行に仕事を与え、彼らを存続させようとしている。習近平主席の唱える「一帯一路」構想は、そのひとつだろう。

じじぃの「ヒトの脳の進化・自殺者の脳は何が違うのか?理系の疑問」

The Human Animal - Brain evolution

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lrYZ3YepqYs

Suicidal thoughts brain scan

ニューズウィーク日本版 2019年6・11号』

自殺者の脳は何が違うのか 自殺した人の脳に共通する特徴とは より

自らの命を絶つ前の週、ジェレミー・リッチマン(49)はフロリダ州のフロリダ・アトランティック大学で講演を行った。
テーマは「人間であることの脳科学」。脳科学を活用すれば、自分や他人を傷つけるリスクがある人に気付き、支援の手を差し伸べられる可能性がある──それが3月19日に行われた講演の趣旨だった。
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しかし、リッチマンが精力的に支援した脳科学は、彼が自らの命を絶つことを防げなかった。遺族は、アビエル財団のウェブサイトに以下のようなメッセージを寄せた。「彼の死は、脳の健康を保つことがいかに手ごわい課題であるかを浮き彫りにした。そして、誰もが自分自身と大切な家族のために、さらには支援が必要な全ての人のために、助けを求めることがいかに大切かということを示した」
脳の健康に関する専門家だったリッチマンが自らも死を選んだことは残酷な皮肉というほかないが、自殺と脳の関係を研究する科学者にとっては意外ではないのかもしれない。
最近の研究によれば、知識があるからといって人は自殺しないわけではない。医学生や若い医師の主な死因の1つは自殺だという。この点では、精神科の学生と医師も例外でない。
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理学者であり、エール大学医学大学院の精神医学講師に就任予定だったリッチマンが、ジャストらの研究結果を知っていた可能性は高い。それでも彼は自殺した。
「知識が行動の変化につながるとは限らない」と、ブレントは語る。「彼は6歳のわが子を亡くした。家族を失った人は悲痛が和らがない場合、特に自殺リスクが高い。鬱や心的外傷後ストレス障害PTSD)だったり、心の傷が癒えていなかったなら、そのどれもが自殺の引き金になり得た。優秀な学者だったという事実は無関係だ」

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『理系の素朴な大疑問』

博学こだわり倶楽部/編 KAWADE夢文庫 2019年発行

ヒトの脳がもつ信じられない超能力とは? より

譜面は読めないのにはじめて聴いた曲をすぐさまピアノで弾きこなす、本の内容を一瞬で記憶する、6桁の立方根を暗算する……。
サヴァン症候群と呼ばれる人たちは、こうした常人では考えられないような突出した能力をもっている。
映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが演じたことで広く知られるようになった。また、モーツァルトエジソンもこのタイプだったのではないかともいわれている。
なぜ、このような秀でた才能が現われるのかはいまでもはっきりしないが、サヴァン症候群の人は左脳の側頭葉部に損傷をもつケースが多く、それを補うべく右脳が際立って働くようになったという説がある。
右脳は「感覚の脳」と呼ばれ、視覚情報を把握して空間を認識したり、直感的な判断をしたりする能力を司っている。
また、右脳は他者の表情を読み取るといった感覚的な分野も担っている。
これに対して左脳は「言語の脳」と呼ばれ、言語による判断や論理的な思考、時間の観念の理解などを司る。
そして右脳と左脳は、通常バランスをとって機能しており、大きさという点では左脳のほうがやや大きいのが一般的である。
だが、サヴァン症候群の人たちの多くは右脳のほうが大きい傾向にある。
解明にはまだまだ時間がかかりそうなサヴァン症候群だが、人間の脳の潜在力をわれわれに示している。

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どうでもいい、じじぃの日記。
「脳の三位一体説」というのがある。
脳の三位一体説は、生き物の進化を説明するうえで分かりやすい。
ヒトの脳は原始的な脳の上に、より進化した脳が被さり、その上にヒトのヒトたる知能が被さっている。
原始的な脳は本能を司る脳で、大脳新皮質はヒトを含む哺乳類にしかない。
ニューズウィーク日本版 2019年6・11号』に「自殺者の脳は何が違うのか」という記事が載っていた。
「自殺者の脳は、意思決定に関わる部位にも異常が見られた。自殺リスクの高い人たちは、意思決定が必要な課題が与えられたとき、リスクの高い選択をする傾向にある」
ヒトの脳は、過剰な報酬と過剰なストレスを受けて進化し続けているのである。

じじぃの「科学・芸術_847_中国の企業・大疆創新(DJI、ドローン)」

DJI Phantom 4 - 紹介映像

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=5KDL_wU0xQg

Southwest China Puts on Dazzling Drone Show

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VvemT96Rozc

DJI drone PHANTOM 3

『2018年3月号 Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)』

INSTA360 僕らのカメラは世界で「映像革命」を起こすだろう より

2017年8月、ユーチューブに掲載された一本の動画が世界に衝撃を与えた。ビーチに立つカップルの周囲をぐるぐる旋回する、謎の飛行物体が撮影したような奇妙なムービー。SF映画マトリックス』を連想させるその動画は、撮影者の周囲360度のすべてを切り取る”究極のセルフィー(自撮り)”とも呼ぶべきものだった。
この映像を撮影したのは中国の深圳で今、最注目のスタートアップ企業「Insta360」のカメラだ。14年創業の同社は全天球撮影が可能な”360度カメラ”に特化したカメラメーカーとして、日本を含む世界100ヵ国以上で製品を販売。創業から4年で年商30億円を超える規模に成長した。
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同社のプロモーション部門を率いるマックス・リヒター(28)、「Insta360は360度撮影という最先端のアイデアを実現し、人々がSNSでシェアする動画や画像に確信をもたらす企業。この分野ではすでにさまざまな競合がいるけど、深圳に本拠を置くこの会社が未来を作ると確信した。社長のJKは自分より2つ年下だけど、人を引っ張っていく才能がある天性のリーダーだ」
深圳のスタートアップが集まる宝安区に建つ25回建てのビルにInsta360のオフィスがある。約200名のチームを率いるのがJKこと劉靖康(26)だ。
南京大学に在学中の14年に動画サイトでVR映像を見て、360度カメラで撮った映像の虜になった。フェイスブックVR(仮想現実)ヘッドセットのオキュラスVRを20億ドルで買収して話題になったその年、劉はこの分野の巨大なポテンシャルに気づいた。

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『世界の覇権企業 最新地図』

現代ビジネス研究班/編 KAWADE夢文庫 2019年発行

大疆創新(DJI ドローン) 高い技術力で世界のドローン市場の7割を独占する新興企業 より

現在、急速に一般化しているものが、ドローンである。ドローンに関しては、アマゾンが将来の配達手段として構想しているようだが、世界最大の商用ドローン企業というと、中国の大疆創新(DJI)である。
DJIは、2006年に設立された新興企業であり、社長と社員ふたりの零細企業としてスタートした。それが、いまや世界100ヵ国以上にドローンを輸出、世界市場の7割を独占している。
DJIは、中国企業の変貌の典型である。かつて中国企業といえば、安さと量で勝負してきた。欧米日のコピーも少なくなく、品質でや信頼性で劣る、という印象を与えていた。それでも、国内市場で勝負するかぎり十分であったし、新興国市場も狙えた。
だが、新たなる中国企業は、ファーウェイやハイシリコンのように、技術力によって世界市場で勝負する。さらには、世界市場に大きな地位を獲得していく。DJIもまたそうであり、彼らの市場の7割が欧米である。つまり、DJIのドローンは、欧米で認められたということであり、その技術力を物語っている。
DJIのドローン・ブランドは、「ファントム」の名で知られる。その白い機体が特徴であり、ユーザーは手軽にDJI製品のドローンで遊び、さらにはドローンを活用できる。
DJIのドローンに空中撮影カメラを取りつけるなら、その用途は大きく広がる。道路やインフラの点検、農作物の生育チェックなどに使えるし、あるいは農薬散布の機材にもなる。
DJIが大きく伸びることができたのは、世界の有力企業がDJIのドローン技術に着目し、提携をはじめたからだ。アメリカの自動車メーカー。フォードとはすでに提携していてマイクロソフトや日本のエプソンも提携している。DJIが世界に広く浸透する過程で、ライバルとなるアメリカ・シリコンバレーのドローン・メーカーは次々と敗退していったのだ。

じじぃの「プラシーボ効果・実は腰痛に効く薬はない?理系の疑問」

Female carer helping old man

『理系の素朴な大疑問』

博学こだわり倶楽部/編 KAWADE夢文庫 2019年発行

ニセの薬が効いてしまう、不思議な心の作用とは? より

幼少期、なにかの拍子にケガをしていると、母親が「痛くない痛くない」とおまじないのように囁くことで、なぜか痛みが消えたという経験があるだろう。
もちろん、実際に痛みがなくなるわけではないが、痛みがひいた気がしたのは、「痛みが消えた」と思い込んだためである。
暗示をかけて痛みを消すなど、ほかの動物ではまずできないことである。しかし、ヒトはこのような能力ももち合わせている。
こうしたヒトの脳の暗示効果は、医療現場で広く認められている。
たとえば、患者に生理食塩水の点滴などの見せかけの薬(偽薬)を、効果的な薬だといって投与する。すると不思議なことに、患者は薬の効果を信じ込み、見事に回復する場合がある。この効果は「プラシーボ効果」と呼ばれる。
プラシーボ効果は、これからおこなわれる薬の投与、治療などが、自分の肉体や精神によい影響を与えると信じて、期待したときに表われる。
実際にプラシーボ効果が実証された実験がある。鎮痛作用があるモルヒネを打っている患者に黙って、生理食塩水に切り替えたところ、鎮痛作用がそのまま維持されたという。
つまり、生理食塩水という医学的になんの効果ももたない液体が、プラシーボ効果によって薬剤の役割を果たしたのである。
つまり人間は、「期待」するだけで、効く薬を生み出してしまうという驚異的な力をもっているともいえるのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
現代医学でも原因がわからないとされる痛みの1つに腰痛がある。
腰痛は、腰そのものに問題がある場合だけでなく、職業、生活習慣、ストレスなどとの要因が複雑に絡んでいることが多い。
腰痛は、骨や神経の損傷からなるのは15%ほどで、85%は原因がわかっていない。
しかし、介護士さんの腰痛は患者の「抱きかかえ」からくるのが多い。特に介護する側が高齢女性の場合は要注意だ。
腰痛ベルトや腰痛用の薬というのは、ほとんど効果がないそうだ。

じじぃの「科学・芸術_846_中国の企業・海思(ハイシリコン)」

Is Huawei LOSING their Kirin processors?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=t1GZyZEMqLA

HiSilicon Kirin 990を開発

Ms. He Tingbo (Teresa He)

Director, President of HiSilicon, President of the 2012 Laboratories
orn in 1969, Ms. He holds a master's degree from Beijing University of Posts and Telecommunications. She joined Huawei in 1996 and has since served as Chief ASIC Engineer, R&D Director of HiSilicon, and Vice President of the 2012 Laboratories. Currently, she serves as President of HiSilicon and President of the 2012 Laboratories.
https://www.huawei.com/en/about-huawei/executives/board-of-directors/he-tingbo

『世界の覇権企業 最新地図』

現代ビジネス研究班/編 KAWADE夢文庫 2019年発行

海思(HiSilicon/ハイシリコン ファーウェイの快進撃を支え、中国人の誇りとなった企業 より

2019年は、「5G(第5世代移動通信システム)」元年とされる。新たなる産業革命起爆剤ともなる「5G」の標準開発に当たって、当面、2強となっているのが、中国のファーウェイとアメリカのクアルコムである。この対決をさらに細かく追うなら、中国の半導体メーカーである海思(ハイシリコン)対アメリカのクアルコムの対決となる。
海思(ハイシリコン)は、じつはファーウェイの子会社である。ファーウェイの製品が多くの国で高性能と認められ、世界を席巻しているのは、ひとつにはハイシリコンの提供する半導体を使っているからだ。いわば、ハイシリコンは、ファーウェイの中核にあるといっていい企業なのだ。
ハイシリコンの能力の高さを世界が知ったのは、2012年のこととされる。この年、同社はいきなり150Mbps対応のチップを発表した。この時期、ライバルのクアルコムでさえも100Mbps対応のチップがせいぜいであったところに、はるかにしのぐ高速通信用チップを開発していたのである。
ハイシリコンは、CPU(中央演算処理装置)として「キリン」を開発しているが、これに対抗しうる性能をもつCPUは、クアルコムの「スナップドラゴン」しかないといわれるほどだ。
ファーウェイが5G元年にその先駆者たろうと野心をたぎらせているのも、子会社ハイシリコンの卓越した開発能力があってのものである。しかも、ハイシリコンはファーウェイにしか自社製品を売らない。この一点で、ファーウェイは他の中国のライバル企業やアメリカの企業相手に優位性を確保できるのだ。
ハイシリコンがファーウェイ一筋なのは、ファーウェイから独立した企業であることが大きい。何庭波という女性開発者が、世界の最先端をいく製品の開発に没頭するため、ファーウェイからの独立を申し出た。ファーウェイは、その研究成果を自社のみに渡すという条件で、これをゆるした。以後、ハイシリコンの開発・研究レベルは上がり、ファーウェイを支えているのだ。何庭波は現在、ハイシリコンの総裁であり、2019年の時点で50歳。若き気鋭の経営者にして研究家にかかっているともいえるのだ。
日本では、ハイシリコンの存在はあまり知られていないようだが、中国人には好感度の高い企業である。中国事情に知悉(ちしつ)した遠藤誉氏によると、中国のネットには「海思よ、あなたこそ中国の芯だ」といった書き込みが散見できるという。これは「ハイシリコンこそ、中国の心だ」といった意味である。